357 / 430
第357話 怪しげな男達 - ぼったくりバー・えんじょいにて -
しおりを挟む
「――サトル、私はお腹が空いたわ」
ヘンなポーズで俺をエロイ目――もとい、赤い瞳で流し見る女神・メサイアは、晩飯をご所望だ。確かにもう遅い時間。深夜だ。空腹だった。
「そうだな、なにか食っていくか。ぼったくりバー『えんじょい』なら空いてるだろ」
俺とネメシアの思い出の場所だ。
酒はまずいが、飯は一級品という食評判の高い店なのである。オーナーは、コックにでもなればいいと思うのだが、強い拘りがあるのだとか。
「決まりね。じゃあ、行きましょうか」
◆
【 ぼったくりバー・えんじょい 】
荒くれの集う酒場は、本日も犯罪者スレスレの客人で賑わっていた。
「ねえ、サトル。一歩間違えれば、お縄になりそうな凶悪面をした冒険者達がジョッキを片手に宴をしているわよ」
「おい、聞こえるだろうが。もうちょいボリュームを下げていえよ、メサイア」
突っ込むと――、
「おうおう、そこの黒髪の姉ちゃん。そりゃあ、俺達の事かぁ!?」
完全に酔っぱらている大男が現れた。
でかっ……三メートルはあるぞ、この男。
全身の傷とかすげぇな。まるで獰猛なクマ系モンスターと格闘しまくったって傷痕だった。
「ご、ごめんなさい。悪気は無かったの」
メサイアは謝ったが、男は気が収まらなかったようで、興奮気味に『ビア』を振舞っていた。
「ほう、素直な姉ちゃんじゃねぇか。よく見りゃあ、どちゃくそ美人だなァ! よーし、このビアを飲め、飲め」
ビア(俺の記憶の世界で言えばビール)を勧められ、メサイアはジョッキに手を伸ばしていた。それをゴクゴクっと豪快に飲み干す。って、そんな一気に!
「――――ぷはぁぁッ! まずい!」
はやっ。
なんだこの飲みっぷり。
でもって、やっぱりマズイのかよ。
「ふっ、この程度ならまだまだ」
「やるなぁ、姉ちゃん。よ~し、今夜は俺のおごりだぁあぁ! そこの兄ちゃんも飲めよぉ!」
巨人男、どうやら名を『トニトゥルス』というらしく、酒をどんどん注文していた。奢りかよ。そりゃあ、ありがたいけど。
ジョッキを受け取り、金色の液体を胃の中へ流し込んでいく。……くそまじぃ。まるでドブ水だが、そんな間にもメサイアは、どんどん飲み干していく。いったい何杯行く気なんだ、この女神様。もう既に十はいったぞ。
「まだまだ余裕ね」
「メサイア、お前、酒強すぎだろう」
「女神ですから!」
えっへんと胸を張るメサイア。まさか、これほど酒が強かったとはな。家で飲む時は少量だったし、会話がメインだったからな。
今はどんどんジョッキが山積みになっていく。
これほど飲んでも酔わないとはな。既にトニトゥルスは、ダウンしており、顔が真っ赤。眠っていた。
「あーあ。こりゃ、メサイアの勝ちだな」
「楽勝ね。じゃ、これで心置きなく飲めるわね」
「あ、ああ」
もともとトニトゥルスの座っていた席にお邪魔し、俺はメサイアと対面となった。こうして見ても、まったく酔っていないな。
そうしていると、店のオーナーが複雑な表情で現れた。
「よう、マスター」
「サトルくん、お金は大丈夫だろうね。かなり飲んでいるけど」
「それなら、そこで寝ている巨人男のツケで」
「分かったよ。それで、ご注文はどのように?」
正直もう満足なんだけどな。
だが、メサイアは違った。
「ファジーネーブルふたつ」
「ほう、ファジーネーブルかい。それはお目が高い……最高の味を保証するよ」
本当かよ。
ビアですら絶望的な不味さなんだが。少し待つと、黄色い瓶を持ったオーナーが現れ、机にそれを並べた。
「これが、ファジーネーブルだよ。かつて雷神に愛された娘が愛飲していたものなのだよ」
これが噂の。
オレンジジュースのようにしか見えないが。
「サトル、乾杯しましょ」
「おう」
乾杯して味わうと――
「お……美味いな。普通に美味い」
めっちゃ普通!!
でも、美味かった。
「でしょ。だから……」
そこでガタッとメサイアは倒れた。
「ちょ、おま……いきなり倒れるとか!」
どうやら潰れたらしい。ここまでか。
仕方ないので、俺はメサイアをおんぶした。
「オーナー、そこの巨人は任せたよ」
「ああ。また来てくれ」
酔い潰れたメサイアを抱えて、店を出た――その直後だった。
「ひょ~、やっぱりイイ体の女だな!」
「よぉ、おっさん。その黒髪の女を寄越してもらおうか」
「女は、俺たちが楽しんでやるよ!」
酒場にいた妙な三人組が現れた。かつてのチョースケ、パースケ、グースケを思わせる風貌だ。ってか、メサイア狙いかよ。珍しいな。
「やめておけ。この可愛い寝顔で潰れている女神は俺のだ。指一本でも触れれば、お前たちの股間を一生使えなくしてやろう」
「んだとォ!?」
「この蛇のマークが分からねえのか!」
「俺達ァ、ヒュドラだぜ! シミター様が黙っちゃいないぞ」
男の腕にはニョロニョロした『蛇』刺青。あれは、ヒュドラのマークなのか。
「――なら、倒すっきゃないよなあ」
メサイアを抱えたままだが、問題ない。
このままでもヤツ等を倒せる。
俺には【オートスキル】があるからな。
だが、なんだろう。男達がニヤニヤして余裕を見せている。嫌な予感が――的中した。
「――ぐっ!」
俺の背後からもう一人が現れ、メサイアを奪った。
「くそっ、四人目がいたのか……」
「油断したな! この極上の女は貰って行くぜ! 四人で回して楽しんでやるよォ!! お前の目の前でな!!」
……ぶっ殺す。
「その薄汚い手で触れるんじゃねえええッ!!」
瞬間的に移動した俺は、メサイアを奪った男の顔面をアイアンクローして、地面に叩き落とした。
「――――ぐふぁぁぁぁぁッ!?」
地面に大きなクレーターが出来て、そこに男は沈んだ。その間に俺はメサイアを回収、おんぶして脱出。
「なっ! くそが!」
「作戦が台無しかよ」
「三人でいくぞ!」
向かって来るアホ三人。
その明確な敵意に反応した【オートスキル】が地面から生えた。槍だ。『グローパイク』という物理的ダメージしかない槍がニョキっと生えて、ヤツ等の股間を強打した。
「ぶぎゃああああああああああ!!」
「おぐぅぅぅぅあぅぅぅぁっぁぁあああ!?」
「にょおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぁぁぁッ!!」
見事に命中した槍は、三人の股間を破壊した。あーあ、白目剥いて、泡噴いて失神してらあ。
「アマゾネスに報告して、こいつらは監獄行きだな」
それにしても、ヒュドラが紛れていたとはな。やはり、レメディオスの何処かにまだ敵が潜んでいるようだな。何とかしないと。
ヘンなポーズで俺をエロイ目――もとい、赤い瞳で流し見る女神・メサイアは、晩飯をご所望だ。確かにもう遅い時間。深夜だ。空腹だった。
「そうだな、なにか食っていくか。ぼったくりバー『えんじょい』なら空いてるだろ」
俺とネメシアの思い出の場所だ。
酒はまずいが、飯は一級品という食評判の高い店なのである。オーナーは、コックにでもなればいいと思うのだが、強い拘りがあるのだとか。
「決まりね。じゃあ、行きましょうか」
◆
【 ぼったくりバー・えんじょい 】
荒くれの集う酒場は、本日も犯罪者スレスレの客人で賑わっていた。
「ねえ、サトル。一歩間違えれば、お縄になりそうな凶悪面をした冒険者達がジョッキを片手に宴をしているわよ」
「おい、聞こえるだろうが。もうちょいボリュームを下げていえよ、メサイア」
突っ込むと――、
「おうおう、そこの黒髪の姉ちゃん。そりゃあ、俺達の事かぁ!?」
完全に酔っぱらている大男が現れた。
でかっ……三メートルはあるぞ、この男。
全身の傷とかすげぇな。まるで獰猛なクマ系モンスターと格闘しまくったって傷痕だった。
「ご、ごめんなさい。悪気は無かったの」
メサイアは謝ったが、男は気が収まらなかったようで、興奮気味に『ビア』を振舞っていた。
「ほう、素直な姉ちゃんじゃねぇか。よく見りゃあ、どちゃくそ美人だなァ! よーし、このビアを飲め、飲め」
ビア(俺の記憶の世界で言えばビール)を勧められ、メサイアはジョッキに手を伸ばしていた。それをゴクゴクっと豪快に飲み干す。って、そんな一気に!
「――――ぷはぁぁッ! まずい!」
はやっ。
なんだこの飲みっぷり。
でもって、やっぱりマズイのかよ。
「ふっ、この程度ならまだまだ」
「やるなぁ、姉ちゃん。よ~し、今夜は俺のおごりだぁあぁ! そこの兄ちゃんも飲めよぉ!」
巨人男、どうやら名を『トニトゥルス』というらしく、酒をどんどん注文していた。奢りかよ。そりゃあ、ありがたいけど。
ジョッキを受け取り、金色の液体を胃の中へ流し込んでいく。……くそまじぃ。まるでドブ水だが、そんな間にもメサイアは、どんどん飲み干していく。いったい何杯行く気なんだ、この女神様。もう既に十はいったぞ。
「まだまだ余裕ね」
「メサイア、お前、酒強すぎだろう」
「女神ですから!」
えっへんと胸を張るメサイア。まさか、これほど酒が強かったとはな。家で飲む時は少量だったし、会話がメインだったからな。
今はどんどんジョッキが山積みになっていく。
これほど飲んでも酔わないとはな。既にトニトゥルスは、ダウンしており、顔が真っ赤。眠っていた。
「あーあ。こりゃ、メサイアの勝ちだな」
「楽勝ね。じゃ、これで心置きなく飲めるわね」
「あ、ああ」
もともとトニトゥルスの座っていた席にお邪魔し、俺はメサイアと対面となった。こうして見ても、まったく酔っていないな。
そうしていると、店のオーナーが複雑な表情で現れた。
「よう、マスター」
「サトルくん、お金は大丈夫だろうね。かなり飲んでいるけど」
「それなら、そこで寝ている巨人男のツケで」
「分かったよ。それで、ご注文はどのように?」
正直もう満足なんだけどな。
だが、メサイアは違った。
「ファジーネーブルふたつ」
「ほう、ファジーネーブルかい。それはお目が高い……最高の味を保証するよ」
本当かよ。
ビアですら絶望的な不味さなんだが。少し待つと、黄色い瓶を持ったオーナーが現れ、机にそれを並べた。
「これが、ファジーネーブルだよ。かつて雷神に愛された娘が愛飲していたものなのだよ」
これが噂の。
オレンジジュースのようにしか見えないが。
「サトル、乾杯しましょ」
「おう」
乾杯して味わうと――
「お……美味いな。普通に美味い」
めっちゃ普通!!
でも、美味かった。
「でしょ。だから……」
そこでガタッとメサイアは倒れた。
「ちょ、おま……いきなり倒れるとか!」
どうやら潰れたらしい。ここまでか。
仕方ないので、俺はメサイアをおんぶした。
「オーナー、そこの巨人は任せたよ」
「ああ。また来てくれ」
酔い潰れたメサイアを抱えて、店を出た――その直後だった。
「ひょ~、やっぱりイイ体の女だな!」
「よぉ、おっさん。その黒髪の女を寄越してもらおうか」
「女は、俺たちが楽しんでやるよ!」
酒場にいた妙な三人組が現れた。かつてのチョースケ、パースケ、グースケを思わせる風貌だ。ってか、メサイア狙いかよ。珍しいな。
「やめておけ。この可愛い寝顔で潰れている女神は俺のだ。指一本でも触れれば、お前たちの股間を一生使えなくしてやろう」
「んだとォ!?」
「この蛇のマークが分からねえのか!」
「俺達ァ、ヒュドラだぜ! シミター様が黙っちゃいないぞ」
男の腕にはニョロニョロした『蛇』刺青。あれは、ヒュドラのマークなのか。
「――なら、倒すっきゃないよなあ」
メサイアを抱えたままだが、問題ない。
このままでもヤツ等を倒せる。
俺には【オートスキル】があるからな。
だが、なんだろう。男達がニヤニヤして余裕を見せている。嫌な予感が――的中した。
「――ぐっ!」
俺の背後からもう一人が現れ、メサイアを奪った。
「くそっ、四人目がいたのか……」
「油断したな! この極上の女は貰って行くぜ! 四人で回して楽しんでやるよォ!! お前の目の前でな!!」
……ぶっ殺す。
「その薄汚い手で触れるんじゃねえええッ!!」
瞬間的に移動した俺は、メサイアを奪った男の顔面をアイアンクローして、地面に叩き落とした。
「――――ぐふぁぁぁぁぁッ!?」
地面に大きなクレーターが出来て、そこに男は沈んだ。その間に俺はメサイアを回収、おんぶして脱出。
「なっ! くそが!」
「作戦が台無しかよ」
「三人でいくぞ!」
向かって来るアホ三人。
その明確な敵意に反応した【オートスキル】が地面から生えた。槍だ。『グローパイク』という物理的ダメージしかない槍がニョキっと生えて、ヤツ等の股間を強打した。
「ぶぎゃああああああああああ!!」
「おぐぅぅぅぅあぅぅぅぁっぁぁあああ!?」
「にょおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぁぁぁッ!!」
見事に命中した槍は、三人の股間を破壊した。あーあ、白目剥いて、泡噴いて失神してらあ。
「アマゾネスに報告して、こいつらは監獄行きだな」
それにしても、ヒュドラが紛れていたとはな。やはり、レメディオスの何処かにまだ敵が潜んでいるようだな。何とかしないと。
0
お気に入りに追加
1,251
あなたにおすすめの小説
無限初回ログインボーナスを貰い続けて三年 ~辺境伯となり辺境領地生活~
桜井正宗
ファンタジー
元恋人に騙され、捨てられたケイオス帝国出身の少年・アビスは絶望していた。資産を奪われ、何もかも失ったからだ。
仕方なく、冒険者を志すが道半ばで死にかける。そこで大聖女のローザと出会う。幼少の頃、彼女から『無限初回ログインボーナス』を授かっていた事実が発覚。アビスは、三年間もの間に多くのログインボーナスを受け取っていた。今まで気づかず生活を送っていたのだ。
気づけばSSS級の武具アイテムであふれかえっていた。最強となったアビスは、アイテムの受け取りを拒絶――!?
無人島Lv.9999 無人島開発スキルで最強の島国を作り上げてスローライフ
桜井正宗
ファンタジー
帝国の第三皇子・ラスティは“無能”を宣告されドヴォルザーク帝国を追放される。しかし皇子が消えた途端、帝国がなぜか不思議な力によって破滅の道へ進む。周辺国や全世界を巻き込み次々と崩壊していく。
ラスティは“謎の声”により無人島へ飛ばされ定住。これまた不思議な能力【無人島開発】で無人島のレベルをアップ。世界最強の国に変えていく。その噂が広がると世界の国々から同盟要請や援助が殺到するも、もう遅かった。ラスティは、信頼できる仲間を手に入れていたのだ。彼らと共にスローライフを送るのであった。
チートスキル【レベル投げ】でレアアイテム大量獲得&スローライフ!?
桜井正宗
ファンタジー
「アウルム・キルクルスお前は勇者ではない、追放だ!!」
その後、第二勇者・セクンドスが召喚され、彼が魔王を倒した。俺はその日に聖女フルクと出会い、レベル0ながらも【レベル投げ】を習得した。レベル0だから投げても魔力(MP)が減らないし、無限なのだ。
影響するステータスは『運』。
聖女フルクさえいれば運が向上され、俺は幸運に恵まれ、スキルの威力も倍増した。
第二勇者が魔王を倒すとエンディングと共に『EXダンジョン』が出現する。その隙を狙い、フルクと共にダンジョンの所有権をゲット、独占する。ダンジョンのレアアイテムを入手しまくり売却、やがて莫大な富を手に入れ、最強にもなる。
すると、第二勇者がEXダンジョンを返せとやって来る。しかし、先に侵入した者が所有権を持つため譲渡は不可能。第二勇者を拒絶する。
より強くなった俺は元ギルドメンバーや世界の国中から戻ってこいとせがまれるが、もう遅い!!
真の仲間と共にダンジョン攻略スローライフを送る。
【簡単な流れ】
勇者がボコボコにされます→元勇者として活動→聖女と出会います→レベル投げを習得→EXダンジョンゲット→レア装備ゲットしまくり→元パーティざまぁ
【原題】
『お前は勇者ではないとギルドを追放され、第二勇者が魔王を倒しエンディングの最中レベル0の俺は出現したEXダンジョンを独占~【レベル投げ】でレアアイテム大量獲得~戻って来いと言われても、もう遅いんだが』
大和型戦艦、異世界に転移する。
焼飯学生
ファンタジー
第二次世界大戦が起きなかった世界。大日本帝国は仮想敵国を定め、軍事力を中心に強化を行っていた。ある日、大日本帝国海軍は、大和型戦艦四隻による大規模な演習と言う名目で、太平洋沖合にて、演習を行うことに決定。大和、武蔵、信濃、紀伊の四隻は、横須賀海軍基地で補給したのち出港。しかし、移動の途中で濃霧が発生し、レーダーやソナーが使えなくなり、更に信濃と紀伊とは通信が途絶してしまう。孤立した大和と武蔵は濃霧を突き進み、太平洋にはないはずの、未知の島に辿り着いた。
※ この作品は私が書きたいと思い、書き進めている作品です。文章がおかしかったり、不明瞭な点、あるいは不快な思いをさせてしまう可能性がございます。できる限りそのような事態が起こらないよう気をつけていますが、何卒ご了承賜りますよう、お願い申し上げます。
ゴミアイテムを変換して無限レベルアップ!
桜井正宗
ファンタジー
辺境の村出身のレイジは文字通り、ゴミ製造スキルしか持っておらず馬鹿にされていた。少しでも強くなろうと帝国兵に志願。お前のような無能は雑兵なら雇ってやると言われ、レイジは日々努力した。
そんな努力もついに報われる日が。
ゴミ製造スキルが【経験値製造スキル】となっていたのだ。
日々、優秀な帝国兵が倒したモンスターのドロップアイテムを廃棄所に捨てていく。それを拾って【経験値クリスタル】へ変換して経験値を獲得。レベルアップ出来る事を知ったレイジは、この漁夫の利を使い、一気にレベルアップしていく。
仲間に加えた聖女とメイドと共にレベルを上げていくと、経験値テーブルすら操れるようになっていた。その力を使い、やがてレイジは帝国最強の皇剣となり、王の座につく――。
※HOTランキング1位ありがとうございます!
※ファンタジー7位ありがとうございます!
少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。
神々に育てられた人の子は最強です
Solar
ファンタジー
突如現れた赤ん坊は多くの神様に育てられた。
その神様たちは自分たちの力を受け継ぐようその赤ん
坊に修行をつけ、世界の常識を教えた。
何故なら神様たちは人の闇を知っていたから、この子にはその闇で死んで欲しくないと思い、普通に生きてほしいと思い育てた。
その赤ん坊はすくすく育ち地上の学校に行った。
そして十八歳になった時、高校生の修学旅行に行く際異世界に召喚された。
その世界で主人公が楽しく冒険し、異種族達と仲良くし、無双するお話です
初めてですので余り期待しないでください。
小説家になろう、にも登録しています。そちらもよろしくお願いします。
「クズスキルの偽者は必要無い!」と公爵家を追放されたので、かけがえのない仲間と共に最高の国を作ります
古河夜空
ファンタジー
「お前をルートベルク公爵家から追放する――」それはあまりにも突然の出来事だった。
一五歳の誕生日を明日に控えたレオンは、公爵家を追放されてしまう。魔を制する者“神託の御子”と期待されていた、ルートベルク公爵の息子レオンだったが、『継承』という役立たずのスキルしか得ることができず、神託の御子としての片鱗を示すことが出来なかったため追放されてしまう。
一人、逃げる様に王都を出て行くレオンだが、公爵家の汚点たる彼を亡き者にしようとする、ルートベルク公爵の魔の手が迫っていた。「絶対に生き延びてやる……ッ!」レオンは己の力を全て使い、知恵を絞り、公爵の魔の手から逃れんがために走る。生き延びるため、公爵達を見返すため、自分を信じてくれる者のため。
どれだけ窮地に立たされようとも、秘めた想いを曲げない少年の周りには、人、エルフ、ドワーフ、そして魔族、種族の垣根を越えたかけがえの無い仲間達が集い―― これは、追放された少年が最高の国を作りあげる物語。
※他サイト様でも掲載しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる