340 / 430
第340話 世界の理
しおりを挟む
レメディオスに平和が戻った。
世界ギルド・フリージアでドンチャン騒ぎの毎日――その三日目、俺の部屋。
広々としたベッドの上には、女神、聖女、エルフが、みんな俺を中心に添い寝している。
そんな最高の日々を送っているわけだが、動けないのが難点かな。そんな中で一番にメサイアが目を覚ます。眠たそうに目を擦り、赤い瞳で俺の顔を視認すると「おはよう」と挨拶をくれる。
「おはよう、メサイア」
「……うん、フォルとリースはまだ寝ているのね」
「昨晩もあんだけ騒いだからな」
気づけば30人、50人、100人と宴会の規模がどんどん大きくなった。飲んじゃ食っちゃしていた。勝利の余韻に浸りすぎたな。
幸い、不穏な動きは無かった。
「まあ、たまにはいいけどな」
「うん。あ、そうだ」
パンと手を叩き、メサイアは提案した。
「たまには一緒にお風呂行かない?」
「朝風呂か、いいね」
◆
この世界ギルドの屋敷には、俺の作った『露天風呂』があった。早朝のせいか誰もいない。
「やった、二人だけね」
バスタオル姿で現れるメサイアさん。
少し顔を赤くして登場だ。
俺も少しドキッとする。
「じゃあ、入るか」
「待って。ちゃんと掛け湯してね」
「ああ、そうだな」
すぱっとお湯を流し込み、自分の身体を清める。ついでに、メサイアの身体にも丁寧にお湯を流す。
「あ、ありがと……」
厭な顔はしていない。
むしろ照れてるなぁ。
それから露天風呂へ。
メサイアは、タオルに手を掛けて外す。
「おまっ……って、なんだ水着つけてたのか」
「まあね。世界ギルドの人たちもいるから、誰か入って来るかもしれないし、念の為よ」
納得。この屋敷には今や100人規模のメンバーが集結しているからな。誰か朝風呂に来てしまうなんて事も十分に有り得る。ただでさえ女神の貴重な柔肌。そう簡単に見せるワケにはいかない。
つっても、この花火柄ビキニも中々に面積が少ない気が。そんな事を気にしながらも、お湯に浸かった。
広々としているのに、メサイアは俺の隣に肩をピッタリくっ付けてきた。
「……」
「メサイア」
「……」
「緊張しているのか」
「……久々だもの」
「そうだな」
しかし、会話が途切れる。
困ったな。
う~ん……。
腕を組んで悩んでいると、メサイアが突然立ち上がる。すると、ツルっと足を滑らせて俺の股の間に入って来た。彼女の背中を自然と支える形となった。
「!? メサイア!?」
「……う、ごめん」
なんか、ちょっとワザとらしさもあったような。気のせいか?_――にしても、こんなドジっ子は珍しいな。とはいえ、これ以上は何も出来んがな。誰か来たらマズイので!
しかしながら、メサイアとこれほど至近距離とか幸せすぎる。色々壮観なのもある。……こうして近くで見ると漆黒の髪には驚くほど艶があった。すげぇ手入れされてる。あと、うなじ最高な。俺的ポイント百点満点。
俺は最近、うなじフェチに目覚めたかもしれん。
メサイアは、俺から離れず――湯から腕を出して、塗りたくるような動作を見せた。傷ひとつない白い肌で、ツヤツヤしてんなあ。更には黒い爪。なぜか『放射性標識』マークの入ったマニキュアが変わらずそこにはあった。一体アレは何だろうな。女神七不思議のひとつである。
まあ、こうして、二人でのほほん温泉を楽しむのも最高だな。
「良いお湯ね」
「そうだな、さすが俺の作った露天風呂。ギルドメンバーにも大好評だぜ」
「サトルって温泉作る才能あるわよね。レメディオス中に露天風呂開いたら大儲け出来るんじゃない~?」
などと提案するメサイア。
俺は、それ名案だなと心の中で思った。
「ひと稼ぎしてみるか……」
「ギルドの活動資金にもなるし、いいんじゃない? ほら、冒険だけでは稼ぎに限界があるし」
ふむ、考えておくか。
金はいくらあっても困らんからな。と、今後の活動方針を練っていると、メサイアはまた立ち上がった。
――が、またも足を滑らせて『ドボ~ン』と豪快に落ちた。
「今日はよく滑るな」
って、あれ……この浮いている水着はもしかして――。
「――ぷはぁ……」
正面に現れる裸の女神。
「……お、おい! メサイア!」
「――え? ……って、わたし!!」
俺の視線に気づき、顔を真っ赤にするメサイア。神の悪戯か、幸い(?)な事に濃い湯気がタイミングよく発生して彼女の身体を覆った。なにも見えなかった。
「何も見えねええええ――――ッ!!!」
クソ、湯気めぇええええ!!
その内に早着替えしたのだろう、メサイアは水着に戻っていた。……チキショウ。
「…………サトル!」
「濃い湯気に邪魔されて、何も見えなかったって。そう睨むな」
「な、ならいいわ!」
いいのかよ。
なんて油断していると、脱衣所の方から複数の声が。
「フォルちゃん、早く早く!」「リース、腕を引っ張らないで下さいまし……。それにしても、兄様と姉様はどこに――」
この声は、まさか!!
「…………あ」
そこには裸の――。
が、濃い湯気がブワァッと光の速さで遮って見えなかった。今のはリースとフォルだったな。おい、湯気! 仕事しすぎだろ!!
しかし、湯気は風で飛んでいく。
「……は、恥ずかしいです」
「わたくしは別に構いませんのに」
湯気が消え去ると、リースもフォルも水着になっていた。……得意の早着替えか! まあいいか。その方が問題はない。
結局、みんな水着かよ!
もうしばらく温泉を楽しもう。
◆
サイネリアに呼び出された。
彼女専用の執務室の前。
俺は軽くノックして、返事を待った。
「どうぞ」
返事があったので、俺は扉を開けて中へ。
そこには後ろ姿のサイネリア。
グーパーコンビの姿はない。不在か。
「――で、話ってなんだ、サイネリア」
「今日、貴女を見ましたわ」
「そうか。別に隠すつもりはなかった。この俺、サトルも存在すれば……あの俺、ヘデラも存在する。同時に存在しているんだよ、スターダストでな。俺は、メサイアもネメシアも……みんな大切だ」
「そうだろうと思いましたわ。……了解です。そうなってしまったのだから、仕方ありませんわね。本来はありえない事象ですけれど……認めましょう。いえ、認めるしかないのです。それが……世界の理なのですから」
サイネリアは、こちらを向き微笑む。
「俺は我儘な理なんだよ」
「……ええ、ですが。ですけれど『天帝・ツァラトゥストラ』には要注意ですわよ。あの存在は【死の要塞国・デイ】で構えているとの情報が入りました。神聖国ネポムセイノとは『同盟』を組んだとか――」
「なんだと……」
以前、ネメシア達と向かったあの塔の国……【死の要塞国・デイ】……が! 死の招待状がなければ入る事すら出来ないという。
そうか、あそこに。
「今後は、大幹部の奇襲もありましょう。でも、貴方を誰よりも信じていますわ」
「ああ、期待は裏切らんよ。この拳で天帝をブン殴る、そう決めたからには、スターダストにはそれほど頼らずに頑張るよ。つっても大ピンチの場合は容赦なく使うけどな」
「分かりました。……ところで、その」
モジモジとサイネリアは、言いにくそうにする。なんだぁ?
「この後、予定がなければ……お茶を」
「へえ、いいね。俺もサイネリアに話があったんだよ
「う、嬉しいですわ! では、せっかくなのでお庭で」
「分かった」
◆
俺は『温泉事業』を提案した。
すると、サイネリアは「素晴らしい」と一言をくれ、快諾してくれた。俺はしばらく温泉作りに励む事にした。
これも稼ぐ為だ。
がっぽがっぽ稼いで楽な生活をしたいし、そろそろ武具とかアイテムも揃えたいと思っていた。あと、新スキルもオークションで購入しようかなと検討していた。
サイネリアと別れ、ついに【世界ギルド・フリージア】を後にする。門の前には、メサイア、リース、フォル、グースケ、パースケの姿が。
「って、グースケ、パースケはいらんだろ!」
「ひ、酷いですよ、アニキ!」
「そうですぜぇ、アニキ!」
「てか、いつから俺がお前たちのアニキになったんだよ!! 呼び方変わってるし! お前等はこれから、どうするんだ?」
「俺等二人は、しばらくレメディオスで情報屋を営むので、噴水広場付近で店やってますぜ! いつでも頼って下さい!」
「では、俺等は行きます! アニキも達者で!」
グーパーコンビは去った。
いつでも会えるのならいいか。
「メサイア、リース、フォル」
それと、ここには居ない……ベル。
「帰ろう」
「ええ、そうしましょ。温泉作らなきゃだし」
メサイアは微笑む。
そうだな、温泉計画を練らねば。
「家に戻ったらマッサージとかしますねっ」
ほぉ、リースがマッサージを。
そりゃあ楽しみだ。
「兄様、兄様! わたくしは、あ~~~んな事や♡ こぉ~~~な事してあげますっ♡」
と、フォルは、激しくエロイ視線を俺に向け、修道服のスリットをそぉぉっと上げる。……そ、そのまま! そのまま上へ! ――って、ダメだろうがっ!!
そんなこんなで、俺たちは『家』へ帰ったのである――。
世界ギルド・フリージアでドンチャン騒ぎの毎日――その三日目、俺の部屋。
広々としたベッドの上には、女神、聖女、エルフが、みんな俺を中心に添い寝している。
そんな最高の日々を送っているわけだが、動けないのが難点かな。そんな中で一番にメサイアが目を覚ます。眠たそうに目を擦り、赤い瞳で俺の顔を視認すると「おはよう」と挨拶をくれる。
「おはよう、メサイア」
「……うん、フォルとリースはまだ寝ているのね」
「昨晩もあんだけ騒いだからな」
気づけば30人、50人、100人と宴会の規模がどんどん大きくなった。飲んじゃ食っちゃしていた。勝利の余韻に浸りすぎたな。
幸い、不穏な動きは無かった。
「まあ、たまにはいいけどな」
「うん。あ、そうだ」
パンと手を叩き、メサイアは提案した。
「たまには一緒にお風呂行かない?」
「朝風呂か、いいね」
◆
この世界ギルドの屋敷には、俺の作った『露天風呂』があった。早朝のせいか誰もいない。
「やった、二人だけね」
バスタオル姿で現れるメサイアさん。
少し顔を赤くして登場だ。
俺も少しドキッとする。
「じゃあ、入るか」
「待って。ちゃんと掛け湯してね」
「ああ、そうだな」
すぱっとお湯を流し込み、自分の身体を清める。ついでに、メサイアの身体にも丁寧にお湯を流す。
「あ、ありがと……」
厭な顔はしていない。
むしろ照れてるなぁ。
それから露天風呂へ。
メサイアは、タオルに手を掛けて外す。
「おまっ……って、なんだ水着つけてたのか」
「まあね。世界ギルドの人たちもいるから、誰か入って来るかもしれないし、念の為よ」
納得。この屋敷には今や100人規模のメンバーが集結しているからな。誰か朝風呂に来てしまうなんて事も十分に有り得る。ただでさえ女神の貴重な柔肌。そう簡単に見せるワケにはいかない。
つっても、この花火柄ビキニも中々に面積が少ない気が。そんな事を気にしながらも、お湯に浸かった。
広々としているのに、メサイアは俺の隣に肩をピッタリくっ付けてきた。
「……」
「メサイア」
「……」
「緊張しているのか」
「……久々だもの」
「そうだな」
しかし、会話が途切れる。
困ったな。
う~ん……。
腕を組んで悩んでいると、メサイアが突然立ち上がる。すると、ツルっと足を滑らせて俺の股の間に入って来た。彼女の背中を自然と支える形となった。
「!? メサイア!?」
「……う、ごめん」
なんか、ちょっとワザとらしさもあったような。気のせいか?_――にしても、こんなドジっ子は珍しいな。とはいえ、これ以上は何も出来んがな。誰か来たらマズイので!
しかしながら、メサイアとこれほど至近距離とか幸せすぎる。色々壮観なのもある。……こうして近くで見ると漆黒の髪には驚くほど艶があった。すげぇ手入れされてる。あと、うなじ最高な。俺的ポイント百点満点。
俺は最近、うなじフェチに目覚めたかもしれん。
メサイアは、俺から離れず――湯から腕を出して、塗りたくるような動作を見せた。傷ひとつない白い肌で、ツヤツヤしてんなあ。更には黒い爪。なぜか『放射性標識』マークの入ったマニキュアが変わらずそこにはあった。一体アレは何だろうな。女神七不思議のひとつである。
まあ、こうして、二人でのほほん温泉を楽しむのも最高だな。
「良いお湯ね」
「そうだな、さすが俺の作った露天風呂。ギルドメンバーにも大好評だぜ」
「サトルって温泉作る才能あるわよね。レメディオス中に露天風呂開いたら大儲け出来るんじゃない~?」
などと提案するメサイア。
俺は、それ名案だなと心の中で思った。
「ひと稼ぎしてみるか……」
「ギルドの活動資金にもなるし、いいんじゃない? ほら、冒険だけでは稼ぎに限界があるし」
ふむ、考えておくか。
金はいくらあっても困らんからな。と、今後の活動方針を練っていると、メサイアはまた立ち上がった。
――が、またも足を滑らせて『ドボ~ン』と豪快に落ちた。
「今日はよく滑るな」
って、あれ……この浮いている水着はもしかして――。
「――ぷはぁ……」
正面に現れる裸の女神。
「……お、おい! メサイア!」
「――え? ……って、わたし!!」
俺の視線に気づき、顔を真っ赤にするメサイア。神の悪戯か、幸い(?)な事に濃い湯気がタイミングよく発生して彼女の身体を覆った。なにも見えなかった。
「何も見えねええええ――――ッ!!!」
クソ、湯気めぇええええ!!
その内に早着替えしたのだろう、メサイアは水着に戻っていた。……チキショウ。
「…………サトル!」
「濃い湯気に邪魔されて、何も見えなかったって。そう睨むな」
「な、ならいいわ!」
いいのかよ。
なんて油断していると、脱衣所の方から複数の声が。
「フォルちゃん、早く早く!」「リース、腕を引っ張らないで下さいまし……。それにしても、兄様と姉様はどこに――」
この声は、まさか!!
「…………あ」
そこには裸の――。
が、濃い湯気がブワァッと光の速さで遮って見えなかった。今のはリースとフォルだったな。おい、湯気! 仕事しすぎだろ!!
しかし、湯気は風で飛んでいく。
「……は、恥ずかしいです」
「わたくしは別に構いませんのに」
湯気が消え去ると、リースもフォルも水着になっていた。……得意の早着替えか! まあいいか。その方が問題はない。
結局、みんな水着かよ!
もうしばらく温泉を楽しもう。
◆
サイネリアに呼び出された。
彼女専用の執務室の前。
俺は軽くノックして、返事を待った。
「どうぞ」
返事があったので、俺は扉を開けて中へ。
そこには後ろ姿のサイネリア。
グーパーコンビの姿はない。不在か。
「――で、話ってなんだ、サイネリア」
「今日、貴女を見ましたわ」
「そうか。別に隠すつもりはなかった。この俺、サトルも存在すれば……あの俺、ヘデラも存在する。同時に存在しているんだよ、スターダストでな。俺は、メサイアもネメシアも……みんな大切だ」
「そうだろうと思いましたわ。……了解です。そうなってしまったのだから、仕方ありませんわね。本来はありえない事象ですけれど……認めましょう。いえ、認めるしかないのです。それが……世界の理なのですから」
サイネリアは、こちらを向き微笑む。
「俺は我儘な理なんだよ」
「……ええ、ですが。ですけれど『天帝・ツァラトゥストラ』には要注意ですわよ。あの存在は【死の要塞国・デイ】で構えているとの情報が入りました。神聖国ネポムセイノとは『同盟』を組んだとか――」
「なんだと……」
以前、ネメシア達と向かったあの塔の国……【死の要塞国・デイ】……が! 死の招待状がなければ入る事すら出来ないという。
そうか、あそこに。
「今後は、大幹部の奇襲もありましょう。でも、貴方を誰よりも信じていますわ」
「ああ、期待は裏切らんよ。この拳で天帝をブン殴る、そう決めたからには、スターダストにはそれほど頼らずに頑張るよ。つっても大ピンチの場合は容赦なく使うけどな」
「分かりました。……ところで、その」
モジモジとサイネリアは、言いにくそうにする。なんだぁ?
「この後、予定がなければ……お茶を」
「へえ、いいね。俺もサイネリアに話があったんだよ
「う、嬉しいですわ! では、せっかくなのでお庭で」
「分かった」
◆
俺は『温泉事業』を提案した。
すると、サイネリアは「素晴らしい」と一言をくれ、快諾してくれた。俺はしばらく温泉作りに励む事にした。
これも稼ぐ為だ。
がっぽがっぽ稼いで楽な生活をしたいし、そろそろ武具とかアイテムも揃えたいと思っていた。あと、新スキルもオークションで購入しようかなと検討していた。
サイネリアと別れ、ついに【世界ギルド・フリージア】を後にする。門の前には、メサイア、リース、フォル、グースケ、パースケの姿が。
「って、グースケ、パースケはいらんだろ!」
「ひ、酷いですよ、アニキ!」
「そうですぜぇ、アニキ!」
「てか、いつから俺がお前たちのアニキになったんだよ!! 呼び方変わってるし! お前等はこれから、どうするんだ?」
「俺等二人は、しばらくレメディオスで情報屋を営むので、噴水広場付近で店やってますぜ! いつでも頼って下さい!」
「では、俺等は行きます! アニキも達者で!」
グーパーコンビは去った。
いつでも会えるのならいいか。
「メサイア、リース、フォル」
それと、ここには居ない……ベル。
「帰ろう」
「ええ、そうしましょ。温泉作らなきゃだし」
メサイアは微笑む。
そうだな、温泉計画を練らねば。
「家に戻ったらマッサージとかしますねっ」
ほぉ、リースがマッサージを。
そりゃあ楽しみだ。
「兄様、兄様! わたくしは、あ~~~んな事や♡ こぉ~~~な事してあげますっ♡」
と、フォルは、激しくエロイ視線を俺に向け、修道服のスリットをそぉぉっと上げる。……そ、そのまま! そのまま上へ! ――って、ダメだろうがっ!!
そんなこんなで、俺たちは『家』へ帰ったのである――。
0
お気に入りに追加
1,251
あなたにおすすめの小説
無限初回ログインボーナスを貰い続けて三年 ~辺境伯となり辺境領地生活~
桜井正宗
ファンタジー
元恋人に騙され、捨てられたケイオス帝国出身の少年・アビスは絶望していた。資産を奪われ、何もかも失ったからだ。
仕方なく、冒険者を志すが道半ばで死にかける。そこで大聖女のローザと出会う。幼少の頃、彼女から『無限初回ログインボーナス』を授かっていた事実が発覚。アビスは、三年間もの間に多くのログインボーナスを受け取っていた。今まで気づかず生活を送っていたのだ。
気づけばSSS級の武具アイテムであふれかえっていた。最強となったアビスは、アイテムの受け取りを拒絶――!?
無人島Lv.9999 無人島開発スキルで最強の島国を作り上げてスローライフ
桜井正宗
ファンタジー
帝国の第三皇子・ラスティは“無能”を宣告されドヴォルザーク帝国を追放される。しかし皇子が消えた途端、帝国がなぜか不思議な力によって破滅の道へ進む。周辺国や全世界を巻き込み次々と崩壊していく。
ラスティは“謎の声”により無人島へ飛ばされ定住。これまた不思議な能力【無人島開発】で無人島のレベルをアップ。世界最強の国に変えていく。その噂が広がると世界の国々から同盟要請や援助が殺到するも、もう遅かった。ラスティは、信頼できる仲間を手に入れていたのだ。彼らと共にスローライフを送るのであった。
チートスキル【レベル投げ】でレアアイテム大量獲得&スローライフ!?
桜井正宗
ファンタジー
「アウルム・キルクルスお前は勇者ではない、追放だ!!」
その後、第二勇者・セクンドスが召喚され、彼が魔王を倒した。俺はその日に聖女フルクと出会い、レベル0ながらも【レベル投げ】を習得した。レベル0だから投げても魔力(MP)が減らないし、無限なのだ。
影響するステータスは『運』。
聖女フルクさえいれば運が向上され、俺は幸運に恵まれ、スキルの威力も倍増した。
第二勇者が魔王を倒すとエンディングと共に『EXダンジョン』が出現する。その隙を狙い、フルクと共にダンジョンの所有権をゲット、独占する。ダンジョンのレアアイテムを入手しまくり売却、やがて莫大な富を手に入れ、最強にもなる。
すると、第二勇者がEXダンジョンを返せとやって来る。しかし、先に侵入した者が所有権を持つため譲渡は不可能。第二勇者を拒絶する。
より強くなった俺は元ギルドメンバーや世界の国中から戻ってこいとせがまれるが、もう遅い!!
真の仲間と共にダンジョン攻略スローライフを送る。
【簡単な流れ】
勇者がボコボコにされます→元勇者として活動→聖女と出会います→レベル投げを習得→EXダンジョンゲット→レア装備ゲットしまくり→元パーティざまぁ
【原題】
『お前は勇者ではないとギルドを追放され、第二勇者が魔王を倒しエンディングの最中レベル0の俺は出現したEXダンジョンを独占~【レベル投げ】でレアアイテム大量獲得~戻って来いと言われても、もう遅いんだが』
大和型戦艦、異世界に転移する。
焼飯学生
ファンタジー
第二次世界大戦が起きなかった世界。大日本帝国は仮想敵国を定め、軍事力を中心に強化を行っていた。ある日、大日本帝国海軍は、大和型戦艦四隻による大規模な演習と言う名目で、太平洋沖合にて、演習を行うことに決定。大和、武蔵、信濃、紀伊の四隻は、横須賀海軍基地で補給したのち出港。しかし、移動の途中で濃霧が発生し、レーダーやソナーが使えなくなり、更に信濃と紀伊とは通信が途絶してしまう。孤立した大和と武蔵は濃霧を突き進み、太平洋にはないはずの、未知の島に辿り着いた。
※ この作品は私が書きたいと思い、書き進めている作品です。文章がおかしかったり、不明瞭な点、あるいは不快な思いをさせてしまう可能性がございます。できる限りそのような事態が起こらないよう気をつけていますが、何卒ご了承賜りますよう、お願い申し上げます。
ゴミアイテムを変換して無限レベルアップ!
桜井正宗
ファンタジー
辺境の村出身のレイジは文字通り、ゴミ製造スキルしか持っておらず馬鹿にされていた。少しでも強くなろうと帝国兵に志願。お前のような無能は雑兵なら雇ってやると言われ、レイジは日々努力した。
そんな努力もついに報われる日が。
ゴミ製造スキルが【経験値製造スキル】となっていたのだ。
日々、優秀な帝国兵が倒したモンスターのドロップアイテムを廃棄所に捨てていく。それを拾って【経験値クリスタル】へ変換して経験値を獲得。レベルアップ出来る事を知ったレイジは、この漁夫の利を使い、一気にレベルアップしていく。
仲間に加えた聖女とメイドと共にレベルを上げていくと、経験値テーブルすら操れるようになっていた。その力を使い、やがてレイジは帝国最強の皇剣となり、王の座につく――。
※HOTランキング1位ありがとうございます!
※ファンタジー7位ありがとうございます!
転生受験生の教科書チート生活 ~その知識、学校で習いましたよ?~
hisa
ファンタジー
受験生の少年が、大学受験前にいきなり異世界に転生してしまった。
自称天使に与えられたチートは、社会に出たら役に立たないことで定評のある、学校の教科書。
戦争で下級貴族に成り上がった脳筋親父の英才教育をくぐり抜けて、少年は知識チートで生きていけるのか?
教科書の力で、目指せ異世界成り上がり!!
※なろうとカクヨムにそれぞれ別のスピンオフがあるのでそちらもよろしく!
※第5章に突入しました。
※小説家になろう96万PV突破!
※カクヨム68万PV突破!
※令和4年10月2日タイトルを『転生した受験生の異世界成り上がり 〜生まれは脳筋な下級貴族家ですが、教科書の知識だけで成り上がってやります〜』から変更しました
神様との賭けに勝ったので、スキルを沢山貰えた件。
猫丸
ファンタジー
ある日の放課後。突然足元に魔法陣が現れると、気付けば目の前には神を名乗る存在が居た。
そこで神は異世界に送るからスキルを1つ選べと言ってくる。
あれ?これもしかして頑張ったらもっと貰えるパターンでは?
そこで彼は思った――もっと欲しい!
欲をかいた少年は神様に賭けをしないかと提案した。
神様とゲームをすることになった悠斗はその結果――
※過去に投稿していたものを大きく加筆修正したものになります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる