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第319話 逆襲のはじまり - 世界ギルド・フリージアの拠点 -
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温泉後、俺は男の方である『サトル』に戻り、メサイア邸でゆっくりしていた。すると、リースから「ぼむぼむさんが訪ねてきましたよ~」と可愛い声でお知らせしてもらったので、出迎えた。
「どうした、ぼむぼむ」
「よぉ、サトル。今から、世界ギルド・フリージアの拠点に来てもらえないだろうか」
「拠点~?」
そいや、一度も行った事がない気がする。
まあいいかと、みんなでフリージアへ向かう事にした。
◆
【世界ギルド・フリージア】
家というか、貴族の屋敷があった。
元々はあのヘンタイ貴族・アレクサンドリアの家らしい。が、今はフリージアの拠点となってしまった。どうやら、女王の名の下に接収したようだな。
屋敷の中へ入ると、ミーティングルーム……分かりやすく言えば、会議室のようなバカデカイ部屋に二十人ほどが座っていた。多いな。
「おぉ、サトルさん!」「来てくれたのか!」「きゃ~、かっこいい~」「女神様もいるじゃないか」「聖女様も」「エルフ様も!」
わーわーと、大好評だな俺たち。
めっちゃ歓迎されていた。
ぼむぼむに促され、椅子に座る。
「――さっそくだが、天帝の動きが活発になっている。大幹部がこちらへ向かって来ているという不穏な情報もある。よって、世界各地に散らばっている世界ギルドのメンバー3000人、アーサー様、円卓の騎士、元コンスタンティン軍の現グランドクロス軍。そして、ヘールボップ家。その他を緊急招集しようと思う」
と、ぼむぼむが発言すると――
「「「「「おおおおおっ!!」」」」」
そんなドヨメキが。
そうか、いよいよ総力戦ってところか。
「サトルたちには、引き続き単独行動をしてもらう。その方が動きやすいだろうからな」
「そりゃあ、ありがたいな。俺としてもその方が助かるよ」
俺がそう返すと、みんなウンウンと納得した。どうやら理解あるらしい。なんという理解力。みんな優しくて、ありがてぇ~!
「ところで、女神・メサイア様。次は何処へ行かれるつもりで?」
ぼむぼむがメサイアに視線を向けた。
「次は、太陽島『サンデシマ』ね」
「「「「「おぉぉぉおぉぉ」」」」」
なぜか、ドヨメキ。
それ程の場所なのか? 俺は、その『サンデシマ』へは行った事もどんな場所かも知らなかった。太陽島というくらいだ、島国なのだろうけどな。
「――なるほど。女神・メサイア様、では、こちらはお任せを。レメディオスには、いずれ全員が集結しますゆえ」
「ええ、世界ギルドに祝福を――。じゃあ、行きましょうか、サトル」
「はぁ? 今ので終わり?」
「まあね。今の十分よ」
と、メサイアは俺の手を引っ張って、部屋を出た。
◆
屋敷の庭に出ると、メサイアがリースに『ワープ』を頼んでいた。なるほど、リースのスキルで、その太陽島『サンデシマ』へ向かうつもりらしい。
その間、フォルが俺の前で修道服のスカートをパタパタさせていた。白いフトモモが光で反射してまぶしいぜぇ。
「……フォル、お前わざとか」
「当たり前じゃないですか♡ ところで兄様、今回行く太陽島『サンデシマ』ですけれど――実はひとつ問題点があるのです」
変なポーズをしながら、フォルはそう言った。
「問題点?」
「ええ、そこはかつて……兄様を生贄に捧げた人物の出身地です。つまり、本来のスターゲイザー『オプファ』の居場所なのです」
「オプファ……だと」
そうか、俺を生贄にした張本人の……そりゃいい、生きてるか知らんが……復讐するチャンスじゃねぇか。
「おやおや、兄様。悪い顔を」
「当たり前だ。俺はそいつに散々な目に遭わされたんだぞ。六回も最悪な転生を繰り返したからな」
僅かだがその事実だけを覚えていた。
だが、七回目にしてネメシアに救われたけどな。
怒りの炎を心に灯していると、リースが「準備できました! ワープしますよ~」と元気よく言った。よし、向かうか、そのオプファの出身地・太陽島『サンデシマ』へ。
「どうした、ぼむぼむ」
「よぉ、サトル。今から、世界ギルド・フリージアの拠点に来てもらえないだろうか」
「拠点~?」
そいや、一度も行った事がない気がする。
まあいいかと、みんなでフリージアへ向かう事にした。
◆
【世界ギルド・フリージア】
家というか、貴族の屋敷があった。
元々はあのヘンタイ貴族・アレクサンドリアの家らしい。が、今はフリージアの拠点となってしまった。どうやら、女王の名の下に接収したようだな。
屋敷の中へ入ると、ミーティングルーム……分かりやすく言えば、会議室のようなバカデカイ部屋に二十人ほどが座っていた。多いな。
「おぉ、サトルさん!」「来てくれたのか!」「きゃ~、かっこいい~」「女神様もいるじゃないか」「聖女様も」「エルフ様も!」
わーわーと、大好評だな俺たち。
めっちゃ歓迎されていた。
ぼむぼむに促され、椅子に座る。
「――さっそくだが、天帝の動きが活発になっている。大幹部がこちらへ向かって来ているという不穏な情報もある。よって、世界各地に散らばっている世界ギルドのメンバー3000人、アーサー様、円卓の騎士、元コンスタンティン軍の現グランドクロス軍。そして、ヘールボップ家。その他を緊急招集しようと思う」
と、ぼむぼむが発言すると――
「「「「「おおおおおっ!!」」」」」
そんなドヨメキが。
そうか、いよいよ総力戦ってところか。
「サトルたちには、引き続き単独行動をしてもらう。その方が動きやすいだろうからな」
「そりゃあ、ありがたいな。俺としてもその方が助かるよ」
俺がそう返すと、みんなウンウンと納得した。どうやら理解あるらしい。なんという理解力。みんな優しくて、ありがてぇ~!
「ところで、女神・メサイア様。次は何処へ行かれるつもりで?」
ぼむぼむがメサイアに視線を向けた。
「次は、太陽島『サンデシマ』ね」
「「「「「おぉぉぉおぉぉ」」」」」
なぜか、ドヨメキ。
それ程の場所なのか? 俺は、その『サンデシマ』へは行った事もどんな場所かも知らなかった。太陽島というくらいだ、島国なのだろうけどな。
「――なるほど。女神・メサイア様、では、こちらはお任せを。レメディオスには、いずれ全員が集結しますゆえ」
「ええ、世界ギルドに祝福を――。じゃあ、行きましょうか、サトル」
「はぁ? 今ので終わり?」
「まあね。今の十分よ」
と、メサイアは俺の手を引っ張って、部屋を出た。
◆
屋敷の庭に出ると、メサイアがリースに『ワープ』を頼んでいた。なるほど、リースのスキルで、その太陽島『サンデシマ』へ向かうつもりらしい。
その間、フォルが俺の前で修道服のスカートをパタパタさせていた。白いフトモモが光で反射してまぶしいぜぇ。
「……フォル、お前わざとか」
「当たり前じゃないですか♡ ところで兄様、今回行く太陽島『サンデシマ』ですけれど――実はひとつ問題点があるのです」
変なポーズをしながら、フォルはそう言った。
「問題点?」
「ええ、そこはかつて……兄様を生贄に捧げた人物の出身地です。つまり、本来のスターゲイザー『オプファ』の居場所なのです」
「オプファ……だと」
そうか、俺を生贄にした張本人の……そりゃいい、生きてるか知らんが……復讐するチャンスじゃねぇか。
「おやおや、兄様。悪い顔を」
「当たり前だ。俺はそいつに散々な目に遭わされたんだぞ。六回も最悪な転生を繰り返したからな」
僅かだがその事実だけを覚えていた。
だが、七回目にしてネメシアに救われたけどな。
怒りの炎を心に灯していると、リースが「準備できました! ワープしますよ~」と元気よく言った。よし、向かうか、そのオプファの出身地・太陽島『サンデシマ』へ。
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