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第311話 天空帝国の崇める神 - 根源神・バテンカイトス -
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メサイアの女神スキル『ホワイト』から抜け出し、再び天空帝国・デン。少し歩いて喫茶店へ入った。
「いらっしゃい」
喫茶店のオーナーだろう。
おっさんがカウンターで出迎えた。
他のテーブルにも何人か先客。
俺たちは気にせず奥のテーブルへ。
俺の隣にフォル、前にメサイア。その横にリースという形となった。フォルは俺の横にピッタリくっついて来ていたがな。近すぎて感触とか匂いが……最高だ。
珈琲と紅茶、この店のタマゴサンドを注文して、出てくるのを待った。
「朝食済ませたら、トゥースの住処へ向かう」
「そうね、さっさと天帝の情報を吐かせましょう。残りの大幹部もソクラテスとカントだけのはずよ……」
メサイアと情報を整理していると――
テーブルに座っていたお客……
いや、男どもが俺たちを囲んだ。
なんだ、コイツ等。
男のひとりはニヤニヤと笑い、メサイアの肩に触れようとしたが――俺は【オートスキル】を強制発動した。
「俺の女神に汚い手で触れるんじゃねぇッ!!!」
「ぐあああああああああッ!?」
血の煉獄で吹き飛ばした。
「……え、なに? いつの間に男の人が……」とメサイアは焦る。それから、リースは「あ、あの……あたし達狙われる感じです!?」と困惑していた。で、隣のフォルは「兄様……ここは出て行った方が良さそうですよ」と忠告をくれた。
その通りだな。
残り数人の男たちはざわざわと焦る。まったく、いきなりなんだよ。
「嘘だろ……仲間が吹っ飛ばされたぞ」
「クソッ! だがな、トゥース様がコイツ等を殺して良いとおっしゃった! まず男が目障りだ……殺しちまえ!! その後は女共をたっぷり楽しむ。いいな、お前等!!」
「お、おう!!」
と、男たちが襲い掛かってくる。
なんだよ、トゥースの部下か。
「あ~、面倒くせぇ。面倒くせぇがメサイアに触れようとした罪は重いぜ……」
俺は立ち上がり向かってくる男たちの一人を確保。顔面を握った。
「ぐげげげげげげげげげ!! なんて握力だああああうあああああああ、頭が割れるううううう!!!」
ギシギシと男の頭が軋む。
その状況を見て、他の男たちは怯んだ。
「……バ、バケモンかよ」
それから、一番近くのメサイアはとうとうブチギレた。
「うっさいわね、あんた達!」
「「「へ……」」」
メサイアは手に女神スキルを付与した。
そして、
『レイジブースト&シュネーヴァイス!!』
怒りを爆発させ、白き光を撃ち放った。
「「「ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!」」」
喫茶店の天井を突き破り、複数の男たちは飛んでいった。
「うわぁ、姉様すごいです!」
いつの間にか紅茶を優雅に啜っているフォル。
お前、いつの間に……。
「あ、兄様。良かったら、わたくしの飲みかけのお紅茶どうぞ」
と、手渡される。
「あ、ああ……」
俺は気づかず普通に飲んだ。
――って、あ。間接キス。まあいいか。
自分でやっといてフォルのヤツ、顔真っ赤……。
「メサイア、久々に本気だったな~」
「ここは喫茶店よ。のんびりしたいってーの」
ふんと怒って、メサイアは椅子に座った。
それから程なくしてタマゴサンドが出てきたが……オーナーは変わり果てた店に絶望していた。
「なんじゃこりゃああああ~~~~!!!」
◆
朝食を済ませた俺たちは、トゥースの元へ向かっていた。
南西にある『オロル神殿』にいるらしい。
なんだ、分かりやすい場所にいたな。
この天空帝国の象徴だった。
根源神・バテンカイトスを崇めているとか何とか。――おかしいな、俺の時代は『アルクトゥルス』だったが――今は変わったのか?
「なあ、リース」
「はい?」
俺は丁度隣を歩いていたリースに聞いた。
「根源神・バテンカイトスってなんだ?」
「あれ、サトルさんはご存じなかったのですね」
エメラルドグリーンの瞳と目が合う。可愛い……。
「まあね、良かったら教えてくれないか」
「そーですね、昔に洞窟ダンジョンに行きましたよね」
「洞窟ダンジョン? ん~覚えてないな」
「海底洞窟ダンジョン『バテンカイトス』ですよぉ~。レイドボスの『キングデビルオクトパス』と戦ったダンジョンです」
……むぅ。
――あ!
そういえば、そんなダンジョンに潜った事があったなあ! 懐かしい。かなり前だぞ、それ。あの時はレイドボス時代だった。
そうか、あのダンジョンが『バテンカイトス』なのだ。
「でもなんの関係が……」
「その昔、バテンカイトスという世界があったんです。それが【根源】の時代でした。あの海底洞窟ダンジョンは名残といいますか、遺跡なんですよ」
へぇ、初めて知った。
「じゃあ、そんな超昔の神様の信仰があるんだな、この国には」
「ええ、パラディンたちは『バテンカイトス』様を崇めております。あー…、そっか。天帝と呼ばれる存在も、そのバテンカイトス様を復活させようとか目論んでいるのかもしれませんね」
まるで先生のように人差し指を立てるリース。めっちゃ可愛い。
「バテンカイトスねぇ~。なあ、メサイアはどう思う」
先頭を歩いている女神に問う。
「ん~、根源神ねぇ~聞いた事はあるけど、超大昔の存在だから分からないわ。まあ、分かる事と言ったら、三大神が存在してるって事よ。つまり『バテンカイトス』、『アルクトゥルス』、『フォーチュン』この三神が世界のバランスを保っていると聞いたわ」
「マジか」
さすが女神メサイア。
有力な情報がポンポン出て来た。
三大神だったとはなぁ。
ついでにフォルに聞いてみた。
「わたくしはフォーチュン様しか興味ありません」
大きな胸を張ってそう言った。
……ふむふむ。
「兄様、目線がいやらしいです♡ でも兄様なら構いませんっ♡ ていや~♡」
ぴょーんと飛び跳ねてくるヘンタイ聖女。
スリスリしてくる。
それにしても……
バテンカイトスか……。
そんなこんなで『オロル神殿』到着。
さ~て、トゥースをぶっ飛ばすか!
「いらっしゃい」
喫茶店のオーナーだろう。
おっさんがカウンターで出迎えた。
他のテーブルにも何人か先客。
俺たちは気にせず奥のテーブルへ。
俺の隣にフォル、前にメサイア。その横にリースという形となった。フォルは俺の横にピッタリくっついて来ていたがな。近すぎて感触とか匂いが……最高だ。
珈琲と紅茶、この店のタマゴサンドを注文して、出てくるのを待った。
「朝食済ませたら、トゥースの住処へ向かう」
「そうね、さっさと天帝の情報を吐かせましょう。残りの大幹部もソクラテスとカントだけのはずよ……」
メサイアと情報を整理していると――
テーブルに座っていたお客……
いや、男どもが俺たちを囲んだ。
なんだ、コイツ等。
男のひとりはニヤニヤと笑い、メサイアの肩に触れようとしたが――俺は【オートスキル】を強制発動した。
「俺の女神に汚い手で触れるんじゃねぇッ!!!」
「ぐあああああああああッ!?」
血の煉獄で吹き飛ばした。
「……え、なに? いつの間に男の人が……」とメサイアは焦る。それから、リースは「あ、あの……あたし達狙われる感じです!?」と困惑していた。で、隣のフォルは「兄様……ここは出て行った方が良さそうですよ」と忠告をくれた。
その通りだな。
残り数人の男たちはざわざわと焦る。まったく、いきなりなんだよ。
「嘘だろ……仲間が吹っ飛ばされたぞ」
「クソッ! だがな、トゥース様がコイツ等を殺して良いとおっしゃった! まず男が目障りだ……殺しちまえ!! その後は女共をたっぷり楽しむ。いいな、お前等!!」
「お、おう!!」
と、男たちが襲い掛かってくる。
なんだよ、トゥースの部下か。
「あ~、面倒くせぇ。面倒くせぇがメサイアに触れようとした罪は重いぜ……」
俺は立ち上がり向かってくる男たちの一人を確保。顔面を握った。
「ぐげげげげげげげげげ!! なんて握力だああああうあああああああ、頭が割れるううううう!!!」
ギシギシと男の頭が軋む。
その状況を見て、他の男たちは怯んだ。
「……バ、バケモンかよ」
それから、一番近くのメサイアはとうとうブチギレた。
「うっさいわね、あんた達!」
「「「へ……」」」
メサイアは手に女神スキルを付与した。
そして、
『レイジブースト&シュネーヴァイス!!』
怒りを爆発させ、白き光を撃ち放った。
「「「ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!」」」
喫茶店の天井を突き破り、複数の男たちは飛んでいった。
「うわぁ、姉様すごいです!」
いつの間にか紅茶を優雅に啜っているフォル。
お前、いつの間に……。
「あ、兄様。良かったら、わたくしの飲みかけのお紅茶どうぞ」
と、手渡される。
「あ、ああ……」
俺は気づかず普通に飲んだ。
――って、あ。間接キス。まあいいか。
自分でやっといてフォルのヤツ、顔真っ赤……。
「メサイア、久々に本気だったな~」
「ここは喫茶店よ。のんびりしたいってーの」
ふんと怒って、メサイアは椅子に座った。
それから程なくしてタマゴサンドが出てきたが……オーナーは変わり果てた店に絶望していた。
「なんじゃこりゃああああ~~~~!!!」
◆
朝食を済ませた俺たちは、トゥースの元へ向かっていた。
南西にある『オロル神殿』にいるらしい。
なんだ、分かりやすい場所にいたな。
この天空帝国の象徴だった。
根源神・バテンカイトスを崇めているとか何とか。――おかしいな、俺の時代は『アルクトゥルス』だったが――今は変わったのか?
「なあ、リース」
「はい?」
俺は丁度隣を歩いていたリースに聞いた。
「根源神・バテンカイトスってなんだ?」
「あれ、サトルさんはご存じなかったのですね」
エメラルドグリーンの瞳と目が合う。可愛い……。
「まあね、良かったら教えてくれないか」
「そーですね、昔に洞窟ダンジョンに行きましたよね」
「洞窟ダンジョン? ん~覚えてないな」
「海底洞窟ダンジョン『バテンカイトス』ですよぉ~。レイドボスの『キングデビルオクトパス』と戦ったダンジョンです」
……むぅ。
――あ!
そういえば、そんなダンジョンに潜った事があったなあ! 懐かしい。かなり前だぞ、それ。あの時はレイドボス時代だった。
そうか、あのダンジョンが『バテンカイトス』なのだ。
「でもなんの関係が……」
「その昔、バテンカイトスという世界があったんです。それが【根源】の時代でした。あの海底洞窟ダンジョンは名残といいますか、遺跡なんですよ」
へぇ、初めて知った。
「じゃあ、そんな超昔の神様の信仰があるんだな、この国には」
「ええ、パラディンたちは『バテンカイトス』様を崇めております。あー…、そっか。天帝と呼ばれる存在も、そのバテンカイトス様を復活させようとか目論んでいるのかもしれませんね」
まるで先生のように人差し指を立てるリース。めっちゃ可愛い。
「バテンカイトスねぇ~。なあ、メサイアはどう思う」
先頭を歩いている女神に問う。
「ん~、根源神ねぇ~聞いた事はあるけど、超大昔の存在だから分からないわ。まあ、分かる事と言ったら、三大神が存在してるって事よ。つまり『バテンカイトス』、『アルクトゥルス』、『フォーチュン』この三神が世界のバランスを保っていると聞いたわ」
「マジか」
さすが女神メサイア。
有力な情報がポンポン出て来た。
三大神だったとはなぁ。
ついでにフォルに聞いてみた。
「わたくしはフォーチュン様しか興味ありません」
大きな胸を張ってそう言った。
……ふむふむ。
「兄様、目線がいやらしいです♡ でも兄様なら構いませんっ♡ ていや~♡」
ぴょーんと飛び跳ねてくるヘンタイ聖女。
スリスリしてくる。
それにしても……
バテンカイトスか……。
そんなこんなで『オロル神殿』到着。
さ~て、トゥースをぶっ飛ばすか!
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