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第301話 裏切者ギルド - ギヨティーネをぶっ潰せ! -
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どんな望みでも叶う【スターダスト】という超絶ハイパーアイテムを入手した俺。今や最強の力を手に入れたと言ってもいいだろう。
……だが、この世界の支配者『天帝・ツァラトゥストラ』をどうせ倒すなら『願い』ではなく『拳』だ。このグーで、すまんな転校生ばりにぶっ飛ばさなきゃ気が済まん。
「そうだろう!?」
「そうだろうって……ヘデラ。今は裏切者ギルド『ギヨティーネ』打倒の為に、この最果ての帝都『クリスティーナ』へ来ているんでしょう」
ぶぅと顔を膨らませる我が娘・ネメシア。
今日もゴスロリが良く似合っているぜぇ。
「そうそう、ネメシアの言う通り。ギヨティーネは……世界ギルド『フリージア』の最大の敵。我々を裏切った悪魔」
そう淡々と説明しながら走るメイドは、トーチカ。いつもながら目が虚ろなのだが、別に何かあったわけではない。あれが彼女なのだ。
そして、自身の持つスキル『魔弾』を使い、敵を駆逐。アパッチ・ナックルダスター・リボルバーという変わった武器をメインウェポンにしている。
「にゃー」
俺の頭上をいつも占領している黒猫。
シャミセン28号である。
以上。
「シャアアアアアアアアア!!!」
「すまんすまん、エコ。頼むから、俺の頭をエイリアンのようにガブッと喰わないでくれよ」
「も~ヘデラ様、私をいつもシャミセンシャミセンと! あとバケモノ扱い! いい加減に怒りますよ。これでも、私は立派なエルフ。数千も生きているか弱い猫ちゃんなのですよぉ」
「ウソつけ! ていうか、もうエルフの姿でもいいだろうに」
「そうはいいますけれど、ヘデラ様だってずっと『聖女』のお姿ではありませんか。私は知っているのですよ、あなたの本当の姿を」
そういや、エコとは昔に一度会っているんだよな。――そう、俺はおっさんだった。けど、今は聖女で超絶美少女だ。フォル――フォルトゥナの姿を借りている? 的な感じで、めっちゃ美少女だ。もうクセになりつつあって、この姿じゃないと落ち着かない。
まあ、ぶっちゃけ俺一生このままでいいかもしれない。おっさんより美少女だろ!! 呪いの泉に落ちた某主人公だって大半は女姿だったぞ!!
など皆と会話をしながら、果てしないほど広く、ゴツゴツとした荒野を駆けていると――
「なにを悠長に話してやがる、クソ共おおおおおおおおお!!」
ギヨティーネのメンバー10人が追いかけてきた。おお、来た来た。アホ共がわんさかだ。ヤツ等は、世界の支配者『天帝・ツァラトゥストラ』の軍門に下り、今やフリージアの敵。それはチャットを見ても分かる。
『おいおい、クリスティーナに裏切りギルド出現だって!?』『にゃろぉ! ぶっ倒す!!』『こっちはトリニダートで忙しんだよなぁ』『ぼむぼむは何をやっている!?』『あ、ネメシアちゃーんおひさ~』『ヘデラ様もいるじゃん!』『ギヨティーネ死ねええええええええ』『はろはろ~』『ギヨティーネは地獄に落ちろ』
とまぁ、様々な反応が見て取れた。
ギヨティーネは相当な事を仕出かした。かつては、ポインセチア城に集められた『5ギルド』内のひとつだったのにな。
今や国を内部から崩壊させるという……破壊工作ギルドに成り下がった。万死に値する。ヤツ等を止めねば、聖地が取り戻せなくなる!!
だから、俺は!!
「おい、ギヨティーネのメンバー共! マスターの居場所を吐け! 情報を教えれば、痛い目を見ずに済むかもしれないぞ!!」
返答は――
「黙れブス!!」
はい殺すー。
『トランセンデンス……からのおおおおおお』
★★★ ★★★ ★★★ ★★★ ★★★
【Skill:トランセンデンス】Lv.1(最大)
【Effect】
対象:自分
聖者専用スキル。
全ステータスを100倍にする。
★★★ ★★★ ★★★ ★★★ ★★★
『――――――血の煉獄&真・覚醒聖槍・ロンゴミニアドおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお――――――!!!!!!』
メインスキル『血の煉獄』を聖槍に付与し――
槍をブチ投げた。
「…………な、赤白い閃光ぐアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
ギヨティーネのメンバーは……
全員吹っ飛んだ。
「フフフフ……フハハハハハハ!!
ざまああああああねぇなああ、ギヨティーネのクソ共!!」
笑いまくる俺。
ドン引きする皆。
「ヘデラ、いつものキャラじゃないわよ!?」
「すまん、ネメシア。俺ちょっとストレス溜まっていたかもしれんわ」
「そう……ま、片付いた事だし何でもいっか」
うんうんと納得するネメシアと、トーチカ&エコ。案外、この聖女と乖離している俺を受け入れてくれていた。さすが分かってるねえ。
そして、トーチカがこう名乗り出た。
「ヘデラ、休憩しよー。膝枕しあげる」
「まじ~? じゃ、頼もうかな」
メイドさんに膝枕してもらい、今後のプランを練ることにした。ギヨティーネのギルドマスター『トゥース』を何とかして探さねばな。
……だが、この世界の支配者『天帝・ツァラトゥストラ』をどうせ倒すなら『願い』ではなく『拳』だ。このグーで、すまんな転校生ばりにぶっ飛ばさなきゃ気が済まん。
「そうだろう!?」
「そうだろうって……ヘデラ。今は裏切者ギルド『ギヨティーネ』打倒の為に、この最果ての帝都『クリスティーナ』へ来ているんでしょう」
ぶぅと顔を膨らませる我が娘・ネメシア。
今日もゴスロリが良く似合っているぜぇ。
「そうそう、ネメシアの言う通り。ギヨティーネは……世界ギルド『フリージア』の最大の敵。我々を裏切った悪魔」
そう淡々と説明しながら走るメイドは、トーチカ。いつもながら目が虚ろなのだが、別に何かあったわけではない。あれが彼女なのだ。
そして、自身の持つスキル『魔弾』を使い、敵を駆逐。アパッチ・ナックルダスター・リボルバーという変わった武器をメインウェポンにしている。
「にゃー」
俺の頭上をいつも占領している黒猫。
シャミセン28号である。
以上。
「シャアアアアアアアアア!!!」
「すまんすまん、エコ。頼むから、俺の頭をエイリアンのようにガブッと喰わないでくれよ」
「も~ヘデラ様、私をいつもシャミセンシャミセンと! あとバケモノ扱い! いい加減に怒りますよ。これでも、私は立派なエルフ。数千も生きているか弱い猫ちゃんなのですよぉ」
「ウソつけ! ていうか、もうエルフの姿でもいいだろうに」
「そうはいいますけれど、ヘデラ様だってずっと『聖女』のお姿ではありませんか。私は知っているのですよ、あなたの本当の姿を」
そういや、エコとは昔に一度会っているんだよな。――そう、俺はおっさんだった。けど、今は聖女で超絶美少女だ。フォル――フォルトゥナの姿を借りている? 的な感じで、めっちゃ美少女だ。もうクセになりつつあって、この姿じゃないと落ち着かない。
まあ、ぶっちゃけ俺一生このままでいいかもしれない。おっさんより美少女だろ!! 呪いの泉に落ちた某主人公だって大半は女姿だったぞ!!
など皆と会話をしながら、果てしないほど広く、ゴツゴツとした荒野を駆けていると――
「なにを悠長に話してやがる、クソ共おおおおおおおおお!!」
ギヨティーネのメンバー10人が追いかけてきた。おお、来た来た。アホ共がわんさかだ。ヤツ等は、世界の支配者『天帝・ツァラトゥストラ』の軍門に下り、今やフリージアの敵。それはチャットを見ても分かる。
『おいおい、クリスティーナに裏切りギルド出現だって!?』『にゃろぉ! ぶっ倒す!!』『こっちはトリニダートで忙しんだよなぁ』『ぼむぼむは何をやっている!?』『あ、ネメシアちゃーんおひさ~』『ヘデラ様もいるじゃん!』『ギヨティーネ死ねええええええええ』『はろはろ~』『ギヨティーネは地獄に落ちろ』
とまぁ、様々な反応が見て取れた。
ギヨティーネは相当な事を仕出かした。かつては、ポインセチア城に集められた『5ギルド』内のひとつだったのにな。
今や国を内部から崩壊させるという……破壊工作ギルドに成り下がった。万死に値する。ヤツ等を止めねば、聖地が取り戻せなくなる!!
だから、俺は!!
「おい、ギヨティーネのメンバー共! マスターの居場所を吐け! 情報を教えれば、痛い目を見ずに済むかもしれないぞ!!」
返答は――
「黙れブス!!」
はい殺すー。
『トランセンデンス……からのおおおおおお』
★★★ ★★★ ★★★ ★★★ ★★★
【Skill:トランセンデンス】Lv.1(最大)
【Effect】
対象:自分
聖者専用スキル。
全ステータスを100倍にする。
★★★ ★★★ ★★★ ★★★ ★★★
『――――――血の煉獄&真・覚醒聖槍・ロンゴミニアドおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお――――――!!!!!!』
メインスキル『血の煉獄』を聖槍に付与し――
槍をブチ投げた。
「…………な、赤白い閃光ぐアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
ギヨティーネのメンバーは……
全員吹っ飛んだ。
「フフフフ……フハハハハハハ!!
ざまああああああねぇなああ、ギヨティーネのクソ共!!」
笑いまくる俺。
ドン引きする皆。
「ヘデラ、いつものキャラじゃないわよ!?」
「すまん、ネメシア。俺ちょっとストレス溜まっていたかもしれんわ」
「そう……ま、片付いた事だし何でもいっか」
うんうんと納得するネメシアと、トーチカ&エコ。案外、この聖女と乖離している俺を受け入れてくれていた。さすが分かってるねえ。
そして、トーチカがこう名乗り出た。
「ヘデラ、休憩しよー。膝枕しあげる」
「まじ~? じゃ、頼もうかな」
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