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第250話 モンスター襲来の謎 - ロドスの秘密を暴け -
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朝ふと目が覚めて新しい一日を迎えた。
こうやってのんびり起きるのって最高に気持ちが良いな。しかも天気もよくて空気も新鮮だ。
さすがに昨日は働き過ぎた。働き過ぎたので、今日は休日とした。たまには休まなくちゃな。【秘密結社】の動きも気になるところだが、あのロドスも後がない。だから慎重にはなっているはず。
だったら、今日一日くらいはぐーたらしてもいいよな。
俺は朝風呂へ行こうと廊下を歩いていった。その道中。
「おはよ、ネメシア。なんだシャツ一枚姿でボケボケしちゃって」
「あー…ヘデラ。おはよー…。うーん、疲れちゃって」
頭の重そうなネメシアは、そのまま俺の方へ倒れてきた。おいおい。疲れすぎだろ。目に隈も出来ているし、疲労困憊って感じだな。
「げっ……。しかもお前、下着はどうした。なんもつけてねーじゃん」
「……あぁ、超絶面倒臭くて。それでシャツだけ……ん~見たいの~?」
「俺が男だったら泣いて喜ぶシーンだけどな。残念ながら風呂でいつも見ているからな」
「うん。嬉しい。わたしのこと見ていてくれてるんだ」
「え……そりゃ、まあ……」
で、なぜかネメシアは目を閉じ――ってまてーい! なんでそんな赤い顔で『キス』を迫ってきているー!? あれ、そういう雰囲気だっけ!?
どうしよう。俺、なんかドキドキしてきた。なんでこんな朝っぱらからこんなイベントが発生しなきゃらなん!
「お、おい……ネメシア。俺たちは女同士だぞ」
「じゃあ【スターダスト】であんたを男に性転換させる! それでいいしょ」
「なんで怒ってんだよ。て、それはヤメレ! せっかくの美少女が台無しになるだろうが」
「えー。性転換させたらイケメンになると思うけどなぁ。あ、それかイケメンに変えてくださいって願えばいいかもね」
「却下だ。だったら俺はこのままでネメシアを好きになるよ…………あ」
「……うん。それが一番うれしい」
う……。なんか見事に誘導され、言わされたような。ああもう!
「ネメシア」
俺は、彼女を壁ドンした。
「…………いいよ」
……ちくしょう。なんでそんな『全てを受け入れる準備は出来てる』的な眼差しなんだよ。もう俺の理性は抑えられないぞ。
少しずつ顔を近づけ、俺はネメシアの唇に――
「ふたりとも何してるの」
「「!?」」
いつものメイド姿のトーチカが傍でしゃがんでいた。いつの間に!
ずっと俺たちをじっくり観察していたのか。……う。
「こここここ、これは……! ネメシアの目のゴミを取ってやろうと思ってね!?」
「そ、そうよ。さっきわたし目にゴミが入っちゃってそれで……」
なんて咄嗟に誤魔化したけどバレバレだな。
「じゃあ、あたしともキスしてよね」
バレてるー!!
てか、トーチカお前もかー!!!
「二人ともまた今度な。さ、さあ、朝風呂いこうっ~と」
逃げるしかない。逃げるしか。
「あ、じゃあ、わたしも」
「さっき入ったけど、あたしも~」
ついてくるんかーーーい!!
ま、いっか。特段気まずさもないし。
★ ★ ★
風呂を出て、そういえば『カーニバル』最終日なのを思い出した。
そうだ、あのミノタウロスの一件で一時中断していた『聖女コンテスト』だが、改めて今日開催することになったようだ。ということで、俺は出場する!!
「身なりは完璧に整えたし、勝負下着だし、あと今日も絶好調な可愛さだし、いけるだろ!」
ただまぁ『聖女コンテスト』とやらが外見だけを重視するものとは限らないけどな。でも参加することに意義がある。俺が優勝すれば更に名は広まり、その『聖女』たる地位を確固たるものにできよう。
「みんなカーニバルへ向かうぞ~」
「はーい」ネメシアよし。
「おけー」トーチカよし。
「にょーす」エコはにょーすと。
みんな元気よく手をあげたので出発!
道を歩いて会場へ向かう最中だった。
あの例のジジイ『ロドス』がキョロキョロしていた。不審すぎだな。……てか、なんだ、なんか探してる?
「ねえ、ヘデラ。あのお爺さんって……」
不安げに声を掛けてくるネメシアは、眉間に皺を寄せていた。おー、引いてる引いてる。前に尻触られたしな。俺も抱きつかれたけど。
「ああ、この国随一のセクハラジジイだな。で、モンスター襲来の原因。けどな、まだ証拠が出揃ってないからな……ん。あれ、そやエコお前なに咥えてんだ」
そや、さっき出発前も変な鳴き声だったな。
『にょーす』とか。それでか。
「にゃにゃにゃ」
「なんだ俺に取れってか?」
エコの咥えている本? ノート? らしきものを受け取った。
「ああ、これ……【秘密結社のノート】……はぁ!?」
まんますぎだろ!! ちっとは捻れよ!!
あー…あれか、多分あのロドスが落としたのか……。で、エコがたまたま咥えてきてしまったと。なんてこった。まさかこれ中身は……。
「うわっ!」
俺は中身を見てゾッとした……。内容はこうだ。
【ぶるぶるスライム】
……カビが強力。住民をカビ殺す。
【オテントウ】
……偵察用使い魔。家中を監視だ。
【クラウンゴブリン】
……家を破壊しつくす。きっと家の中に隠されているに違いない。
【ケルベロス】
……ボスを使ってもっと破壊を。レッドスターを徹底的に捜索だ。
【ごつごつのごっついミノタウロス】
……レッドスターを使って召喚。もう国を全て破壊だ。
『著・ロドス』
「お……おいおい。これ今まで襲来してきたモンスターのデータだぞ。他にもたくさんモンスターのスペックがズラリと書かれていやがる。計画的犯行か……」
「ヘデラ、これ……あのロドスが」
ネメシアの顔が凍り付く。
「ゆるせない……」
その内容を見たトーチカは、静かに怒りに燃えていた。うわ、目つきが怖いぞ。今にも人を殺しそうな目をしていた。まさにゲキオコ。ビキビキィって感じだね。
「そうか……前の『ごつごつのごっついミノタウロス』はロドスが……。だから、ネメシアの【レッドスター】ではなかったんだ。つまり、ネメシアのはまだあの噴水に転がっている。たまたまタイミングが合っただけだ。良かったな、ネメシア!」
「そうだったんだ……はぁ~…良かった。割と気にしていたのよ、わたし……」
胸をなでおろすネメシアは安堵していた。
そうだろうな。だいぶやつれた顔をしてたし。気にしているんじゃないかとは思っていたけど、フォローしようにもまったく気持ちを吐露しなかったからな。
たぶん、こいつなりに自分で悩んでいたんだろうな。
「このノートは証拠。みんなにバラす」
闘志を燃やすトーチカは、血管ぶちぎれるくらいに青筋を立てていらっしゃった。なんか怖いぞ。つーか、めちゃくちゃコエー!! なんか俺が睨まれてるよ!
「ト、トーチカ。落ち着けって」
「……うん。けど、どうすれば皆にこれを伝えられるんだろう」
「大丈夫だ。これから『聖女コンテスト』があるだろ。俺がそれを利用して、この情報を世間に公表する」
「ああ!」
ネメシアが俺を見た。
「おお~!」
トーチカも。
「にゃんと!」
エコは俺の頭に乗った。いや乗るな。重い。
「そうこれでヤツは……ロドスはおしまいだ。俺が世界一の聖女になったその暁にはヤツに復讐する……!」
「「「おおおおおお~~~~!!!」」」
二人と一匹は声を上げた。
あ、やべ、ロドスがこっちを振り向こうとしている!
させるかあああああああ!!
「こっち見んじゃねえ! 【建築スキル】――『ハリボテ』!」
俺は【建築スキル】を用いて『ハリボテ』を即席で生成した。すると、俺たちの間の前に『へのへの文字の意味不明な男』の人型看板が立った。
「なにこれ……」
じとっとネメシアが見てくる。
「え、これはラナン」
「ブッ――――――――-!!!!!!」
まさかのあの生真面目なトーチカが吹いていた。しかも両手で口を強く押え、プルプルと震えている。
お前が笑うんかーーーーーーーーーい!!!
こうやってのんびり起きるのって最高に気持ちが良いな。しかも天気もよくて空気も新鮮だ。
さすがに昨日は働き過ぎた。働き過ぎたので、今日は休日とした。たまには休まなくちゃな。【秘密結社】の動きも気になるところだが、あのロドスも後がない。だから慎重にはなっているはず。
だったら、今日一日くらいはぐーたらしてもいいよな。
俺は朝風呂へ行こうと廊下を歩いていった。その道中。
「おはよ、ネメシア。なんだシャツ一枚姿でボケボケしちゃって」
「あー…ヘデラ。おはよー…。うーん、疲れちゃって」
頭の重そうなネメシアは、そのまま俺の方へ倒れてきた。おいおい。疲れすぎだろ。目に隈も出来ているし、疲労困憊って感じだな。
「げっ……。しかもお前、下着はどうした。なんもつけてねーじゃん」
「……あぁ、超絶面倒臭くて。それでシャツだけ……ん~見たいの~?」
「俺が男だったら泣いて喜ぶシーンだけどな。残念ながら風呂でいつも見ているからな」
「うん。嬉しい。わたしのこと見ていてくれてるんだ」
「え……そりゃ、まあ……」
で、なぜかネメシアは目を閉じ――ってまてーい! なんでそんな赤い顔で『キス』を迫ってきているー!? あれ、そういう雰囲気だっけ!?
どうしよう。俺、なんかドキドキしてきた。なんでこんな朝っぱらからこんなイベントが発生しなきゃらなん!
「お、おい……ネメシア。俺たちは女同士だぞ」
「じゃあ【スターダスト】であんたを男に性転換させる! それでいいしょ」
「なんで怒ってんだよ。て、それはヤメレ! せっかくの美少女が台無しになるだろうが」
「えー。性転換させたらイケメンになると思うけどなぁ。あ、それかイケメンに変えてくださいって願えばいいかもね」
「却下だ。だったら俺はこのままでネメシアを好きになるよ…………あ」
「……うん。それが一番うれしい」
う……。なんか見事に誘導され、言わされたような。ああもう!
「ネメシア」
俺は、彼女を壁ドンした。
「…………いいよ」
……ちくしょう。なんでそんな『全てを受け入れる準備は出来てる』的な眼差しなんだよ。もう俺の理性は抑えられないぞ。
少しずつ顔を近づけ、俺はネメシアの唇に――
「ふたりとも何してるの」
「「!?」」
いつものメイド姿のトーチカが傍でしゃがんでいた。いつの間に!
ずっと俺たちをじっくり観察していたのか。……う。
「こここここ、これは……! ネメシアの目のゴミを取ってやろうと思ってね!?」
「そ、そうよ。さっきわたし目にゴミが入っちゃってそれで……」
なんて咄嗟に誤魔化したけどバレバレだな。
「じゃあ、あたしともキスしてよね」
バレてるー!!
てか、トーチカお前もかー!!!
「二人ともまた今度な。さ、さあ、朝風呂いこうっ~と」
逃げるしかない。逃げるしか。
「あ、じゃあ、わたしも」
「さっき入ったけど、あたしも~」
ついてくるんかーーーい!!
ま、いっか。特段気まずさもないし。
★ ★ ★
風呂を出て、そういえば『カーニバル』最終日なのを思い出した。
そうだ、あのミノタウロスの一件で一時中断していた『聖女コンテスト』だが、改めて今日開催することになったようだ。ということで、俺は出場する!!
「身なりは完璧に整えたし、勝負下着だし、あと今日も絶好調な可愛さだし、いけるだろ!」
ただまぁ『聖女コンテスト』とやらが外見だけを重視するものとは限らないけどな。でも参加することに意義がある。俺が優勝すれば更に名は広まり、その『聖女』たる地位を確固たるものにできよう。
「みんなカーニバルへ向かうぞ~」
「はーい」ネメシアよし。
「おけー」トーチカよし。
「にょーす」エコはにょーすと。
みんな元気よく手をあげたので出発!
道を歩いて会場へ向かう最中だった。
あの例のジジイ『ロドス』がキョロキョロしていた。不審すぎだな。……てか、なんだ、なんか探してる?
「ねえ、ヘデラ。あのお爺さんって……」
不安げに声を掛けてくるネメシアは、眉間に皺を寄せていた。おー、引いてる引いてる。前に尻触られたしな。俺も抱きつかれたけど。
「ああ、この国随一のセクハラジジイだな。で、モンスター襲来の原因。けどな、まだ証拠が出揃ってないからな……ん。あれ、そやエコお前なに咥えてんだ」
そや、さっき出発前も変な鳴き声だったな。
『にょーす』とか。それでか。
「にゃにゃにゃ」
「なんだ俺に取れってか?」
エコの咥えている本? ノート? らしきものを受け取った。
「ああ、これ……【秘密結社のノート】……はぁ!?」
まんますぎだろ!! ちっとは捻れよ!!
あー…あれか、多分あのロドスが落としたのか……。で、エコがたまたま咥えてきてしまったと。なんてこった。まさかこれ中身は……。
「うわっ!」
俺は中身を見てゾッとした……。内容はこうだ。
【ぶるぶるスライム】
……カビが強力。住民をカビ殺す。
【オテントウ】
……偵察用使い魔。家中を監視だ。
【クラウンゴブリン】
……家を破壊しつくす。きっと家の中に隠されているに違いない。
【ケルベロス】
……ボスを使ってもっと破壊を。レッドスターを徹底的に捜索だ。
【ごつごつのごっついミノタウロス】
……レッドスターを使って召喚。もう国を全て破壊だ。
『著・ロドス』
「お……おいおい。これ今まで襲来してきたモンスターのデータだぞ。他にもたくさんモンスターのスペックがズラリと書かれていやがる。計画的犯行か……」
「ヘデラ、これ……あのロドスが」
ネメシアの顔が凍り付く。
「ゆるせない……」
その内容を見たトーチカは、静かに怒りに燃えていた。うわ、目つきが怖いぞ。今にも人を殺しそうな目をしていた。まさにゲキオコ。ビキビキィって感じだね。
「そうか……前の『ごつごつのごっついミノタウロス』はロドスが……。だから、ネメシアの【レッドスター】ではなかったんだ。つまり、ネメシアのはまだあの噴水に転がっている。たまたまタイミングが合っただけだ。良かったな、ネメシア!」
「そうだったんだ……はぁ~…良かった。割と気にしていたのよ、わたし……」
胸をなでおろすネメシアは安堵していた。
そうだろうな。だいぶやつれた顔をしてたし。気にしているんじゃないかとは思っていたけど、フォローしようにもまったく気持ちを吐露しなかったからな。
たぶん、こいつなりに自分で悩んでいたんだろうな。
「このノートは証拠。みんなにバラす」
闘志を燃やすトーチカは、血管ぶちぎれるくらいに青筋を立てていらっしゃった。なんか怖いぞ。つーか、めちゃくちゃコエー!! なんか俺が睨まれてるよ!
「ト、トーチカ。落ち着けって」
「……うん。けど、どうすれば皆にこれを伝えられるんだろう」
「大丈夫だ。これから『聖女コンテスト』があるだろ。俺がそれを利用して、この情報を世間に公表する」
「ああ!」
ネメシアが俺を見た。
「おお~!」
トーチカも。
「にゃんと!」
エコは俺の頭に乗った。いや乗るな。重い。
「そうこれでヤツは……ロドスはおしまいだ。俺が世界一の聖女になったその暁にはヤツに復讐する……!」
「「「おおおおおお~~~~!!!」」」
二人と一匹は声を上げた。
あ、やべ、ロドスがこっちを振り向こうとしている!
させるかあああああああ!!
「こっち見んじゃねえ! 【建築スキル】――『ハリボテ』!」
俺は【建築スキル】を用いて『ハリボテ』を即席で生成した。すると、俺たちの間の前に『へのへの文字の意味不明な男』の人型看板が立った。
「なにこれ……」
じとっとネメシアが見てくる。
「え、これはラナン」
「ブッ――――――――-!!!!!!」
まさかのあの生真面目なトーチカが吹いていた。しかも両手で口を強く押え、プルプルと震えている。
お前が笑うんかーーーーーーーーーい!!!
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