220 / 480
第220話 超緊急クエスト - 大量のゴブリンを討伐せよ! -
しおりを挟む
それは唐突に起こった。
『ドドドドドドドドドドッ!!』
「何事!?」
なにやら『城門』の方から、只ならぬ地響きが。
「ちょ、あれ、モンスターの群れよ!?」
「む、ネメシア。分かるのか」
「ええ、わたし、『ホワイト』を空に展開しているから、そこから観測したわ。アレは『クラウンゴブリン』よ」
「クラウンゴブリン? なんだ、王冠でもつけてるのか~?」
目を凝らしていると、
「違う。道化師のほうだよ、ヘデラ」
「ああ、ピエロか。ないす補足、トーチカ。……って、なんかピエロみたいなゴブリンが大量に向かってきとるー!!」
===== !!WARNING!! =====
【国の存亡を懸けた討伐】
【通常モンスター『クラウンゴブリン』 1500体 を 討伐せよ!】
【報酬期待度:☆☆】
===== !!WARNING!! =====
「は……ちょいまてコラ。なんだよ『1500体』ってよ! 多すぎるだろ……!」
「ヘデラ、どうするの。さすがにあんたの【ほーりー☆くろす】でも倒しきれないんじゃ……」
「ああ……俺の【ほーりー☆くろす】は『Lv.1』で、有効レンジが1000体まで。ゴブリンは、その数を上回っているからな。けどま、連射すればいいだろ」
「いや、無理でしょ。SPG足りないんじゃ」
「え、SPGなんてあんの! そや、この前から回復はしてないな……げ! 俺、SPG空じゃん。どうしよ。これじゃ、スキル発動できない」
「ちょ……やばいって!」
「ネメシア、お前の『ホワイト』は攻撃は出来ないのか?」
「出来ないこともないけど……うーん。仕方ないわね。消費SPGが膨大だから、あんまり使いたくなかったのだけど」
あるにはあったのか。
「じゃ、いくわよー…」
すぅ~っと息を吸って、ネメシアはスキル『ホワイト』を力強く発動、自身の背後に大きな穴を展開した。そして、それを放った。おお、すげえ。
「ホワイトアロー!!」
複数の矢を【ホワイトホール】から放っていた。
いや、ありゃ矢の雨だぞ!
『ホワイトアロー』は弾丸に匹敵するスピードで、ゴブリンたちへ襲い掛かり、かなりの数を倒した。ナイスゥ!
「やったな、ネメシア。お前やれば出来るじゃないか!」
「それほどでも~♪」
えっへんとネメシアは胸を張った。うん、マジでよくやった。……けど、ゴブリンはまだそこまで減っちゃいない。
「任せて!」
「お、トーチカ!」
野菜を食い終えたトーチカが猛スピードで走っていく。足はええな。
ダブル指銃で魔弾を乱れ撃ちし、ゴブリンを次々と倒していく。へえ、なんかシューティングみたいで楽しいな。
しかし、ゴブリンは次から次へとやってくる。キリがねぇ!!
しかも、
「まずい! 子供が取り残されているぞ……! トーチカ!」
「イエッサー。任せて。子供を救助する」
ぴょーーーんと飛び跳ね、一回転。いや、十回転以上はしたか。トーチカは、一気に子供の地点に移動した。はやッ!
子供を抱えつつ、トーチカは片手で魔弾を撃ちまくる。いやぁ……なんつーか、戦う猫耳メイド――かっけええな。俺女だけど、惚れそうだ。
「よくぞ戻った、トーチカ」
「楽勝。けどもう、残弾が……。はぁこれだから、【拡張マガジン】が欲しいんだけどな」
「へえ? それがあれば、もっと魔弾を撃てるのか」
「うん。でもね、【拡張マガジン】スキルは取るのが大変でね。あとお金も掛かるし」
「分かった。今度検討しよう」
「ほんと? やった、ヘデラ好き♪」
そうトーチカは抱き着いてくる。
猫耳メイドの『コックガンスリンガー』……まさかここまで強かったとはな! パーティに迎え入れて正解だったな。
「だが、これでも全滅ならずか。ネメシア、SP回復アイテムとかないのか?」
「あ……そか。忘れてたわ!」
「あんのかよ!?」
ネメシアは『ホワイト』に手を突っ込み――
「SPG回復剤の『SPGミナギール』~♪」
俺はそれを即奪い、蓋を開け――飲んだ。
「ああもう説明させてよね~! それはね――」
「いや、説明いらんだろ。それより、SPGが全回復したぞ。これなら!」
俺は構え、そして、
「ほーりー☆くろす――――――!!!」
『ドドドドドーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!』
空から一斉に『光の十字架』が落下するや、クラウンゴブリンは塵となった。
【 クラウンゴブリン 1500匹 討伐完了! 】
= リザルト =
【 6,660 の 経験値 を 獲得しました 】
【 19,800セル を 入手しました 】
【 ゴブリンのツメ × 1230個 を 入手しました 】
「いいね。今回はウマウマだな」
「お疲れ、ヘデラ。やっぱり、あんたは最強の聖女ね」
ドロップしたお金と収集品を『ホワイト』に突っ込みながら、ネメシアは褒めてくれた。そや、それストレージになるんだよな。便利だなーホント。
「そうか。あんまり実感ないけどな」
「ううん。あれが証拠よ」
そう、ネメシアはどこか指刺す。その方向に――
「うわ、街の人たちがたくさん!」
「子供をありがとー!!」「すげえよ、聖女さま!」「あんたたちはヒーローだ!!」「聖女さまバンザーイ!!」「スライムもゴブリンも倒してくれるなんて!」「あの三人がいれば、この王国は安泰だな」「聖女さま、好きだー!!」「俺は、あの白黒髪の女の子がいいなぁ……」「え、おまえ、そこは普通、猫耳メイドさんだろ」
……などなど、すごい大盛り上がりだった。
うわ、こりゃビックリだ。
あ、そっか。
前のスライムの時はすぐに移動しちゃったし、人々も逃げ惑っていたからな。そんな余裕はなかったわけだ。
しかも今回は、街への被害もゼロ。完璧な討伐だった。
「よし、みんな帰るか」
「「おー!」」
……アレ。
なんか忘れているような。
まあいいか!
『ドドドドドドドドドドッ!!』
「何事!?」
なにやら『城門』の方から、只ならぬ地響きが。
「ちょ、あれ、モンスターの群れよ!?」
「む、ネメシア。分かるのか」
「ええ、わたし、『ホワイト』を空に展開しているから、そこから観測したわ。アレは『クラウンゴブリン』よ」
「クラウンゴブリン? なんだ、王冠でもつけてるのか~?」
目を凝らしていると、
「違う。道化師のほうだよ、ヘデラ」
「ああ、ピエロか。ないす補足、トーチカ。……って、なんかピエロみたいなゴブリンが大量に向かってきとるー!!」
===== !!WARNING!! =====
【国の存亡を懸けた討伐】
【通常モンスター『クラウンゴブリン』 1500体 を 討伐せよ!】
【報酬期待度:☆☆】
===== !!WARNING!! =====
「は……ちょいまてコラ。なんだよ『1500体』ってよ! 多すぎるだろ……!」
「ヘデラ、どうするの。さすがにあんたの【ほーりー☆くろす】でも倒しきれないんじゃ……」
「ああ……俺の【ほーりー☆くろす】は『Lv.1』で、有効レンジが1000体まで。ゴブリンは、その数を上回っているからな。けどま、連射すればいいだろ」
「いや、無理でしょ。SPG足りないんじゃ」
「え、SPGなんてあんの! そや、この前から回復はしてないな……げ! 俺、SPG空じゃん。どうしよ。これじゃ、スキル発動できない」
「ちょ……やばいって!」
「ネメシア、お前の『ホワイト』は攻撃は出来ないのか?」
「出来ないこともないけど……うーん。仕方ないわね。消費SPGが膨大だから、あんまり使いたくなかったのだけど」
あるにはあったのか。
「じゃ、いくわよー…」
すぅ~っと息を吸って、ネメシアはスキル『ホワイト』を力強く発動、自身の背後に大きな穴を展開した。そして、それを放った。おお、すげえ。
「ホワイトアロー!!」
複数の矢を【ホワイトホール】から放っていた。
いや、ありゃ矢の雨だぞ!
『ホワイトアロー』は弾丸に匹敵するスピードで、ゴブリンたちへ襲い掛かり、かなりの数を倒した。ナイスゥ!
「やったな、ネメシア。お前やれば出来るじゃないか!」
「それほどでも~♪」
えっへんとネメシアは胸を張った。うん、マジでよくやった。……けど、ゴブリンはまだそこまで減っちゃいない。
「任せて!」
「お、トーチカ!」
野菜を食い終えたトーチカが猛スピードで走っていく。足はええな。
ダブル指銃で魔弾を乱れ撃ちし、ゴブリンを次々と倒していく。へえ、なんかシューティングみたいで楽しいな。
しかし、ゴブリンは次から次へとやってくる。キリがねぇ!!
しかも、
「まずい! 子供が取り残されているぞ……! トーチカ!」
「イエッサー。任せて。子供を救助する」
ぴょーーーんと飛び跳ね、一回転。いや、十回転以上はしたか。トーチカは、一気に子供の地点に移動した。はやッ!
子供を抱えつつ、トーチカは片手で魔弾を撃ちまくる。いやぁ……なんつーか、戦う猫耳メイド――かっけええな。俺女だけど、惚れそうだ。
「よくぞ戻った、トーチカ」
「楽勝。けどもう、残弾が……。はぁこれだから、【拡張マガジン】が欲しいんだけどな」
「へえ? それがあれば、もっと魔弾を撃てるのか」
「うん。でもね、【拡張マガジン】スキルは取るのが大変でね。あとお金も掛かるし」
「分かった。今度検討しよう」
「ほんと? やった、ヘデラ好き♪」
そうトーチカは抱き着いてくる。
猫耳メイドの『コックガンスリンガー』……まさかここまで強かったとはな! パーティに迎え入れて正解だったな。
「だが、これでも全滅ならずか。ネメシア、SP回復アイテムとかないのか?」
「あ……そか。忘れてたわ!」
「あんのかよ!?」
ネメシアは『ホワイト』に手を突っ込み――
「SPG回復剤の『SPGミナギール』~♪」
俺はそれを即奪い、蓋を開け――飲んだ。
「ああもう説明させてよね~! それはね――」
「いや、説明いらんだろ。それより、SPGが全回復したぞ。これなら!」
俺は構え、そして、
「ほーりー☆くろす――――――!!!」
『ドドドドドーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!』
空から一斉に『光の十字架』が落下するや、クラウンゴブリンは塵となった。
【 クラウンゴブリン 1500匹 討伐完了! 】
= リザルト =
【 6,660 の 経験値 を 獲得しました 】
【 19,800セル を 入手しました 】
【 ゴブリンのツメ × 1230個 を 入手しました 】
「いいね。今回はウマウマだな」
「お疲れ、ヘデラ。やっぱり、あんたは最強の聖女ね」
ドロップしたお金と収集品を『ホワイト』に突っ込みながら、ネメシアは褒めてくれた。そや、それストレージになるんだよな。便利だなーホント。
「そうか。あんまり実感ないけどな」
「ううん。あれが証拠よ」
そう、ネメシアはどこか指刺す。その方向に――
「うわ、街の人たちがたくさん!」
「子供をありがとー!!」「すげえよ、聖女さま!」「あんたたちはヒーローだ!!」「聖女さまバンザーイ!!」「スライムもゴブリンも倒してくれるなんて!」「あの三人がいれば、この王国は安泰だな」「聖女さま、好きだー!!」「俺は、あの白黒髪の女の子がいいなぁ……」「え、おまえ、そこは普通、猫耳メイドさんだろ」
……などなど、すごい大盛り上がりだった。
うわ、こりゃビックリだ。
あ、そっか。
前のスライムの時はすぐに移動しちゃったし、人々も逃げ惑っていたからな。そんな余裕はなかったわけだ。
しかも今回は、街への被害もゼロ。完璧な討伐だった。
「よし、みんな帰るか」
「「おー!」」
……アレ。
なんか忘れているような。
まあいいか!
0
お気に入りに追加
1,271
あなたにおすすめの小説

無限初回ログインボーナスを貰い続けて三年 ~辺境伯となり辺境領地生活~
桜井正宗
ファンタジー
元恋人に騙され、捨てられたケイオス帝国出身の少年・アビスは絶望していた。資産を奪われ、何もかも失ったからだ。
仕方なく、冒険者を志すが道半ばで死にかける。そこで大聖女のローザと出会う。幼少の頃、彼女から『無限初回ログインボーナス』を授かっていた事実が発覚。アビスは、三年間もの間に多くのログインボーナスを受け取っていた。今まで気づかず生活を送っていたのだ。
気づけばSSS級の武具アイテムであふれかえっていた。最強となったアビスは、アイテムの受け取りを拒絶――!?
誰一人帰らない『奈落』に落とされたおっさん、うっかり暗号を解読したら、未知の遺物の使い手になりました!
ミポリオン
ファンタジー
旧題:巻き込まれ召喚されたおっさん、無能で誰一人帰らない場所に追放されるも、超古代文明の暗号を解いて力を手にいれ、楽しく生きていく
高校生達が勇者として召喚される中、1人のただのサラリーマンのおっさんである福菅健吾が巻き込まれて異世界に召喚された。
高校生達は強力なステータスとスキルを獲得したが、おっさんは一般人未満のステータスしかない上に、異世界人の誰もが持っている言語理解しかなかったため、転移装置で誰一人帰ってこない『奈落』に追放されてしまう。
しかし、そこに刻まれた見たこともない文字を、健吾には全て理解する事ができ、強大な超古代文明のアイテムを手に入れる。
召喚者達は気づかなかった。健吾以外の高校生達の通常スキル欄に言語スキルがあり、健吾だけは固有スキルの欄に言語スキルがあった事を。そしてそのスキルが恐るべき力を秘めていることを。
※カクヨムでも連載しています

無人島Lv.9999 無人島開発スキルで最強の島国を作り上げてスローライフ
桜井正宗
ファンタジー
帝国の第三皇子・ラスティは“無能”を宣告されドヴォルザーク帝国を追放される。しかし皇子が消えた途端、帝国がなぜか不思議な力によって破滅の道へ進む。周辺国や全世界を巻き込み次々と崩壊していく。
ラスティは“謎の声”により無人島へ飛ばされ定住。これまた不思議な能力【無人島開発】で無人島のレベルをアップ。世界最強の国に変えていく。その噂が広がると世界の国々から同盟要請や援助が殺到するも、もう遅かった。ラスティは、信頼できる仲間を手に入れていたのだ。彼らと共にスローライフを送るのであった。

スライムと異世界冒険〜追い出されたが実は強かった
Miiya
ファンタジー
学校に一人で残ってた時、突然光りだし、目を開けたら、王宮にいた。どうやら異世界召喚されたらしい。けど鑑定結果で俺は『成長』 『テイム』しかなく、弱いと追い出されたが、実はこれが神クラスだった。そんな彼、多田真司が森で出会ったスライムと旅するお話。
*ちょっとネタばれ
水が大好きなスライム、シンジの世話好きなスライム、建築もしてしまうスライム、小さいけど鉱石仕分けたり探索もするスライム、寝るのが大好きな白いスライム等多種多様で個性的なスライム達も登場!!
*11月にHOTランキング一位獲得しました。
*なるべく毎日投稿ですが日によって変わってきますのでご了承ください。一話2000~2500で投稿しています。
*パソコンからの投稿をメインに切り替えました。ですので字体が違ったり点が変わったりしてますがご了承ください。

俺しか使えない『アイテムボックス』がバグってる
十本スイ
ファンタジー
俗にいう神様転生とやらを経験することになった主人公――札月沖長。ただしよくあるような最強でチートな能力をもらい、異世界ではしゃぐつもりなど到底なかった沖長は、丈夫な身体と便利なアイテムボックスだけを望んだ。しかしこの二つ、神がどういう解釈をしていたのか、特にアイテムボックスについてはバグっているのではと思うほどの能力を有していた。これはこれで便利に使えばいいかと思っていたが、どうも自分だけが転生者ではなく、一緒に同世界へ転生した者たちがいるようで……。しかもそいつらは自分が主人公で、沖長をイレギュラーだの踏み台だなどと言ってくる。これは異世界ではなく現代ファンタジーの世界に転生することになった男が、その世界の真実を知りながらもマイペースに生きる物語である。

平民として生まれた男、努力でスキルと魔法が使える様になる。〜イージーな世界に生まれ変わった。
モンド
ファンタジー
1人の男が異世界に転生した。
日本に住んでいた頃の記憶を持ったまま、男は前世でサラリーマンとして長年働いてきた経験から。
今度生まれ変われるなら、自由に旅をしながら生きてみたいと思い描いていたのだ。
そんな彼が、15歳の成人の儀式の際に過去の記憶を思い出して旅立つことにした。
特に使命や野心のない男は、好きなように生きることにした。

スキル喰らい(スキルイーター)がヤバすぎた 他人のスキルを食らって底辺から最強に駆け上がる
けんたん
ファンタジー
レイ・ユーグナイト 貴族の三男で産まれたおれは、12の成人の儀を受けたら家を出ないと行けなかった だが俺には誰にも言ってない秘密があった 前世の記憶があることだ
俺は10才になったら現代知識と貴族の子供が受ける継承の義で受け継ぐであろうスキルでスローライフの夢をみる
だが本来受け継ぐであろう親のスキルを何一つ受け継ぐことなく能無しとされひどい扱いを受けることになる だが実はスキルは受け継がなかったが俺にだけ見えるユニークスキル スキル喰らいで俺は密かに強くなり 俺に対してひどい扱いをしたやつを見返すことを心に誓った
猫を拾ったら聖獣で犬を拾ったら神獣で最強すぎて困る
マーラッシュ
ファンタジー
旧題:狙って勇者パーティーを追放されて猫を拾ったら聖獣で犬を拾ったら神獣だった。そして人間を拾ったら・・・
何かを拾う度にトラブルに巻き込まれるけど、結果成り上がってしまう。
異世界転生者のユートは、バルトフェル帝国の山奥に一人で住んでいた。
ある日、盗賊に襲われている公爵令嬢を助けたことによって、勇者パーティーに推薦されることになる。
断ると角が立つと思い仕方なしに引き受けるが、このパーティーが最悪だった。
勇者ギアベルは皇帝の息子でやりたい放題。活躍すれば咎められ、上手く行かなければユートのせいにされ、パーティーに入った初日から後悔するのだった。そして他の仲間達は全て女性で、ギアベルに絶対服従していたため、味方は誰もいない。
ユートはすぐにでもパーティーを抜けるため、情報屋に金を払い噂を流すことにした。
勇者パーティーはユートがいなければ何も出来ない集団だという内容でだ。
プライドが高いギアベルは、噂を聞いてすぐに「貴様のような役立たずは勇者パーティーには必要ない!」と公衆の面前で追放してくれた。
しかし晴れて自由の身になったが、一つだけ誤算があった。
それはギアベルの怒りを買いすぎたせいで、帝国を追放されてしまったのだ。
そしてユートは荷物を取りに行くため自宅に戻ると、そこには腹をすかした猫が、道端には怪我をした犬が、さらに船の中には女の子が倒れていたが、それぞれの正体はとんでもないものであった。
これは自重できない異世界転生者が色々なものを拾った結果、トラブルに巻き込まれ解決していき成り上がり、幸せな異世界ライフを満喫する物語である。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる