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第217話 秘密結社の使い魔!? - 虫モンスター襲来 -

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 なんか巨大な『虫モンスター』が現れた!
 飛んでるし、ハエ? んー、蚊か?

「なんだお前! ……『』か!?」
「どこかだよ!! オレは『オテントウ』だ!」

 あ、テントウムシ的なモンスターか。

「って、虫がシャベっとる!!」
「意外だろう? オレはな、ある【秘密結社】の使い魔でなぁ……」
「そうか、とりあえず……人んちの風呂を覗くんじゃねええええ!! ほーりー☆くろす!!」

「なんだと!?」


『ピキーーーーーーン☆ ドーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン☆』


 は『聖なる光』によってさばかれた。

「……ったく。のヤロウ。俺の裸をまじまじ見やがって」

「ちょ、ちょっと何があったのよ!?」
「ヘデラ、なにがあったの!」
「聖女さま!?」

 みんな騒ぎを聞きつけ、風呂にやってきた。

「モンスターが現れやがったんだ。さっきの人影もモンスターだったかもな」
「ええ? そうなんだ。ん、この倒れているモンスターって……」

「うん。どうやらな――」

 アレ。あのモンスターが、なにか重要なことを言っていたような。忘れた。とりあえず、俺はそこらにあった『掃除道具のデッキブラシ』をバットに見立て、蛾を――


『カキーーーーーーーーーーーーーーーーン☆』


 打った。ホームラン!


「おー。王国の外に飛んで行った。さて、シャワー浴びよ」
「いいわね。わたしもお風呂に入ろうっかな♪」

 ノリノリのネメシア。さっきはあんなビビっていたのに。あ、そっか。あのモンスターのせいだと判明して、不安が取り除かれたんだな。

「あ、じゃ、あたしも~!」

 すでにメイド服を脱いでいるトーチカ。
 あ、あの猫耳と尻尾はホンモノだったんだ。へえ、可愛いな。

「ん。エコは入らないのか?」
「え……。そ、そうですね。では、私も」
「ん??」

 なにやら一瞬、謎の間あったような気がしたが、細かいことはいっか。


 シャワーを浴びていると、また誰かに見られていた。
 なんだ、今日はやたらモテるな。嬉しくねえ。

「ネメシア。どうした、俺の体をマジマジと見て。この肉体美に惚れたか」
「う……。どうして、そんな肌が白いのよ。染みひとつ、傷ひとつないじゃない……。さ、触っていい? 大丈夫、配信ライブは切ってあるから」

「おま! どこを触ってやがる!! そこは……やめっ……!」

 うわ、なんか変な感じが――。

「うあぁ……」

 感動と同時に、ショックで落ち込むネメシア。俺の圧倒的な肌質に、敗北感を覚えたらしい。……ふふ。勝った。――でも、ネメシアもスゴイけどな。無職で引きこもりっぽいし、肌は十分白いな。

「……まって、ヘデラあんた今、すっごく失礼なこと考えていなかった?」
「い、いや~~~?」


『シャシャシャシャシャ! 舞い戻ってきたぞ! いいか、聖女! よ~~~~~~く聞け!』

「うるせえええええええ!!」


『カキカキカッキーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン☆』


 俺は突然現れた『』を再び場外ホームランにしてやった。


「……ふう。……ん。トーチカ、どうした」
「ヘデラに頭を洗って欲しい~! ねえ、いいでしょ~」
「ほう、トーチカはメイドのくせに甘えん坊さんなんだな。いいぞ」
「わーい!」

 トーチカは飛びねて喜ぶ。
 ちょうどいい、あのピョコピョコの猫耳と尻尾触ってみよっと。


『……ぉ、ぉのれぇ……! シャ……シャハハ……! 聖女、聖女め、よくも!』

「なんだまたお前か、しつこいぞハエ」
「ハエじゃねーよ……オテントウだっつーの……」

 コトンと蚊は地面に伏せ、ちりになっていく。

 あ、倒した。


 【 オテントウのハネ × 1 を 入手しました 】


 え、イラネ。
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