217 / 440
第217話 秘密結社の使い魔!? - 虫モンスター襲来 -
しおりを挟む
なんか巨大な『虫モンスター』が現れた!
飛んでるし、ハエ? んー、蚊か?
「なんだお前! ……『蛾』か!?」
「どこかだよ!! オレは『オテントウ』だ!」
あ、テントウムシ的なモンスターか。
「って、虫がシャベっとる!!」
「意外だろう? オレはな、ある【秘密結社】の使い魔でなぁ……」
「そうか、とりあえず……人んちの風呂を覗くんじゃねええええ!! ほーりー☆くろす!!」
「なんだと!?」
『ピキーーーーーーン☆ ドーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン☆』
蛾は『聖なる光』によって裁かれた。
「……ったく。蛾のヤロウ。俺の裸をまじまじ見やがって」
「ちょ、ちょっと何があったのよ!?」
「ヘデラ、なにがあったの!」
「聖女さま!?」
みんな騒ぎを聞きつけ、風呂にやってきた。
「モンスターが現れやがったんだ。さっきの人影もモンスターだったかもな」
「ええ? そうなんだ。ん、この倒れているモンスターって……」
「うん。どうやらな――」
アレ。あのモンスターが、なにか重要なことを言っていたような。忘れた。とりあえず、俺はそこらにあった『掃除道具のデッキブラシ』をバットに見立て、蛾を――
『カキーーーーーーーーーーーーーーーーン☆』
打った。ホームラン!
「おー。王国の外に飛んで行った。さて、シャワー浴びよ」
「いいわね。わたしもお風呂に入ろうっかな♪」
ノリノリのネメシア。さっきはあんなビビっていたのに。あ、そっか。あのモンスターのせいだと判明して、不安が取り除かれたんだな。
「あ、じゃ、あたしも~!」
すでにメイド服を脱いでいるトーチカ。
あ、あの猫耳と尻尾はホンモノだったんだ。へえ、可愛いな。
「ん。エコは入らないのか?」
「え……。そ、そうですね。では、私も」
「ん??」
なにやら一瞬、謎の間あったような気がしたが、細かいことはいっか。
シャワーを浴びていると、また誰かに見られていた。
なんだ、今日はやたらモテるな。嬉しくねえ。
「ネメシア。どうした、俺の体をマジマジと見て。この肉体美に惚れたか」
「う……。どうして、そんな肌が白いのよ。染みひとつ、傷ひとつないじゃない……。さ、触っていい? 大丈夫、配信は切ってあるから」
「おま! どこを触ってやがる!! そこは……やめっ……!」
うわ、なんか変な感じが――。
「うあぁ……」
感動と同時に、ショックで落ち込むネメシア。俺の圧倒的な肌質に、敗北感を覚えたらしい。……ふふ。勝った。――でも、ネメシアもスゴイけどな。無職で引きこもりっぽいし、肌は十分白いな。
「……まって、ヘデラあんた今、すっごく失礼なこと考えていなかった?」
「い、いや~~~?」
『シャシャシャシャシャ! 舞い戻ってきたぞ! いいか、聖女! よ~~~~~~く聞け!』
「うるせえええええええ!!」
『カキカキカッキーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン☆』
俺は突然現れた『蛾』を再び場外ホームランにしてやった。
「……ふう。……ん。トーチカ、どうした」
「ヘデラに頭を洗って欲しい~! ねえ、いいでしょ~」
「ほう、トーチカはメイドのくせに甘えん坊さんなんだな。いいぞ」
「わーい!」
トーチカは飛び跳ねて喜ぶ。
ちょうどいい、あのピョコピョコの猫耳と尻尾触ってみよっと。
『……ぉ、ぉのれぇ……! シャ……シャハハ……! 聖女、聖女め、よくも!』
「なんだまたお前か、しつこいぞハエ」
「ハエじゃねーよ……オテントウだっつーの……」
コトンと蚊は地面に伏せ、塵になっていく。
あ、倒した。
【 オテントウのハネ × 1 を 入手しました 】
え、イラネ。
飛んでるし、ハエ? んー、蚊か?
「なんだお前! ……『蛾』か!?」
「どこかだよ!! オレは『オテントウ』だ!」
あ、テントウムシ的なモンスターか。
「って、虫がシャベっとる!!」
「意外だろう? オレはな、ある【秘密結社】の使い魔でなぁ……」
「そうか、とりあえず……人んちの風呂を覗くんじゃねええええ!! ほーりー☆くろす!!」
「なんだと!?」
『ピキーーーーーーン☆ ドーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン☆』
蛾は『聖なる光』によって裁かれた。
「……ったく。蛾のヤロウ。俺の裸をまじまじ見やがって」
「ちょ、ちょっと何があったのよ!?」
「ヘデラ、なにがあったの!」
「聖女さま!?」
みんな騒ぎを聞きつけ、風呂にやってきた。
「モンスターが現れやがったんだ。さっきの人影もモンスターだったかもな」
「ええ? そうなんだ。ん、この倒れているモンスターって……」
「うん。どうやらな――」
アレ。あのモンスターが、なにか重要なことを言っていたような。忘れた。とりあえず、俺はそこらにあった『掃除道具のデッキブラシ』をバットに見立て、蛾を――
『カキーーーーーーーーーーーーーーーーン☆』
打った。ホームラン!
「おー。王国の外に飛んで行った。さて、シャワー浴びよ」
「いいわね。わたしもお風呂に入ろうっかな♪」
ノリノリのネメシア。さっきはあんなビビっていたのに。あ、そっか。あのモンスターのせいだと判明して、不安が取り除かれたんだな。
「あ、じゃ、あたしも~!」
すでにメイド服を脱いでいるトーチカ。
あ、あの猫耳と尻尾はホンモノだったんだ。へえ、可愛いな。
「ん。エコは入らないのか?」
「え……。そ、そうですね。では、私も」
「ん??」
なにやら一瞬、謎の間あったような気がしたが、細かいことはいっか。
シャワーを浴びていると、また誰かに見られていた。
なんだ、今日はやたらモテるな。嬉しくねえ。
「ネメシア。どうした、俺の体をマジマジと見て。この肉体美に惚れたか」
「う……。どうして、そんな肌が白いのよ。染みひとつ、傷ひとつないじゃない……。さ、触っていい? 大丈夫、配信は切ってあるから」
「おま! どこを触ってやがる!! そこは……やめっ……!」
うわ、なんか変な感じが――。
「うあぁ……」
感動と同時に、ショックで落ち込むネメシア。俺の圧倒的な肌質に、敗北感を覚えたらしい。……ふふ。勝った。――でも、ネメシアもスゴイけどな。無職で引きこもりっぽいし、肌は十分白いな。
「……まって、ヘデラあんた今、すっごく失礼なこと考えていなかった?」
「い、いや~~~?」
『シャシャシャシャシャ! 舞い戻ってきたぞ! いいか、聖女! よ~~~~~~く聞け!』
「うるせえええええええ!!」
『カキカキカッキーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン☆』
俺は突然現れた『蛾』を再び場外ホームランにしてやった。
「……ふう。……ん。トーチカ、どうした」
「ヘデラに頭を洗って欲しい~! ねえ、いいでしょ~」
「ほう、トーチカはメイドのくせに甘えん坊さんなんだな。いいぞ」
「わーい!」
トーチカは飛び跳ねて喜ぶ。
ちょうどいい、あのピョコピョコの猫耳と尻尾触ってみよっと。
『……ぉ、ぉのれぇ……! シャ……シャハハ……! 聖女、聖女め、よくも!』
「なんだまたお前か、しつこいぞハエ」
「ハエじゃねーよ……オテントウだっつーの……」
コトンと蚊は地面に伏せ、塵になっていく。
あ、倒した。
【 オテントウのハネ × 1 を 入手しました 】
え、イラネ。
0
お気に入りに追加
1,255
あなたにおすすめの小説
悪役貴族の四男に転生した俺は、怠惰で自由な生活がしたいので、自由気ままな冒険者生活(スローライフ)を始めたかった。
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
俺は何もしてないのに兄達のせいで悪役貴族扱いされているんだが……
アーノルドは名門貴族クローリー家の四男に転生した。家の掲げる独立独行の家訓のため、剣技に魔術果ては鍛冶師の技術を身に着けた。
そして15歳となった現在。アーノルドは、魔剣士を育成する教育機関に入学するのだが、親戚や上の兄達のせいで悪役扱いをされ、付いた渾名は【悪役公子】。
実家ではやりたくもない【付与魔術】をやらされ、学園に通っていても心の無い言葉を投げかけられる日々に嫌気がさした俺は、自由を求めて冒険者になる事にした。
剣術ではなく刀を打ち刀を使う彼は、憧れの自由と、美味いメシとスローライフを求めて、時に戦い。時にメシを食らい、時に剣を打つ。
アーノルドの第二の人生が幕を開ける。しかし、同級生で仲の悪いメイザース家の娘ミナに学園での態度が演技だと知られてしまい。アーノルドの理想の生活は、ハチャメチャなものになって行く。
いきなり異世界って理不尽だ!
みーか
ファンタジー
三田 陽菜25歳。会社に行こうと家を出たら、足元が消えて、気付けば異世界へ。
自称神様の作った機械のシステムエラーで地球には帰れない。地球の物は何でも魔力と交換できるようにしてもらい、異世界で居心地良く暮らしていきます!
巻添え召喚されたので、引きこもりスローライフを希望します!
あきづきみなと
ファンタジー
階段から女の子が降ってきた!?
資料を抱えて歩いていた紗江は、階段から飛び下りてきた転校生に巻き込まれて転倒する。気がついたらその彼女と二人、全く知らない場所にいた。
そしてその場にいた人達は、聖女を召喚したのだという。
どちらが『聖女』なのか、と問われる前に転校生の少女が声をあげる。
「私、ガンバる!」
だったら私は帰してもらえない?ダメ?
聖女の扱いを他所に、巻き込まれた紗江が『食』を元に自分の居場所を見つける話。
スローライフまでは到達しなかったよ……。
緩いざまああり。
注意
いわゆる『キラキラネーム』への苦言というか、マイナス感情の描写があります。気にされる方には申し訳ありませんが、作中人物の説明には必要と考えました。
[鑑定]スキルしかない俺を追放したのはいいが、貴様らにはもう関わるのはイヤだから、さがさないでくれ!
どら焼き
ファンタジー
ついに!第5章突入!
舐めた奴らに、真実が牙を剥く!
何も説明無く、いきなり異世界転移!らしいのだが、この王冠つけたオッサン何を言っているのだ?
しかも、ステータスが文字化けしていて、スキルも「鑑定??」だけって酷くない?
訳のわからない言葉?を発声している王女?と、勇者らしい同級生達がオレを城から捨てやがったので、
なんとか、苦労して宿代とパン代を稼ぐ主人公カザト!
そして…わかってくる、この異世界の異常性。
出会いを重ねて、なんとか元の世界に戻る方法を切り開いて行く物語。
主人公の直接復讐する要素は、あまりありません。
相手方の、あまりにも酷い自堕落さから出てくる、ざまぁ要素は、少しづつ出てくる予定です。
ハーレム要素は、不明とします。
復讐での強制ハーレム要素は、無しの予定です。
追記
2023/07/21 表紙絵を戦闘モードになったあるヤツの参考絵にしました。
8月近くでなにが、変形するのかわかる予定です。
2024/02/23
アルファポリスオンリーを解除しました。
無限に進化を続けて最強に至る
お寿司食べたい
ファンタジー
突然、居眠り運転をしているトラックに轢かれて異世界に転生した春風 宝。そこで女神からもらった特典は「倒したモンスターの力を奪って無限に強くなる」だった。
※よくある転生ものです。良ければ読んでください。 不定期更新 初作 小説家になろうでも投稿してます。 文章力がないので悪しからず。優しくアドバイスしてください。
改稿したので、しばらくしたら消します
おっさんの神器はハズレではない
兎屋亀吉
ファンタジー
今日も元気に満員電車で通勤途中のおっさんは、突然異世界から召喚されてしまう。一緒に召喚された大勢の人々と共に、女神様から一人3つの神器をいただけることになったおっさん。はたしておっさんは何を選ぶのか。おっさんの選んだ神器の能力とは。
【完結】『飯炊き女』と呼ばれている騎士団の寮母ですが、実は最高位の聖女です
葉桜鹿乃
恋愛
ルーシーが『飯炊き女』と、呼ばれてそろそろ3年が経とうとしている。
王宮内に兵舎がある王立騎士団【鷹の爪】の寮母を担っているルーシー。
孤児院の出で、働き口を探してここに配置された事になっているが、実はこの国の最も高貴な存在とされる『金剛の聖女』である。
王宮という国で一番安全な場所で、更には周囲に常に複数人の騎士が控えている場所に、本人と王族、宰相が話し合って所属することになったものの、存在を秘する為に扱いは『飯炊き女』である。
働くのは苦では無いし、顔を隠すための不細工な丸眼鏡にソバカスと眉を太くする化粧、粗末な服。これを襲いに来るような輩は男所帯の騎士団にも居ないし、聖女の力で存在感を常に薄めるようにしている。
何故このような擬態をしているかというと、隣国から聖女を狙って何者かが間者として侵入していると言われているためだ。
隣国は既に瘴気で汚れた土地が多くなり、作物もまともに育たないと聞いて、ルーシーはしばらく隣国に行ってもいいと思っているのだが、長く冷戦状態にある隣国に行かせるのは命が危ないのでは、と躊躇いを見せる国王たちをルーシーは説得する教養もなく……。
そんな折、ある日の月夜に、明日の雨を予見して変装をせずに水汲みをしている時に「見つけた」と言われて振り向いたそこにいたのは、騎士団の中でもルーシーに優しい一人の騎士だった。
※感想の取り扱いは近況ボードを参照してください。
※小説家になろう様でも掲載予定です。
チートがちと強すぎるが、異世界を満喫できればそれでいい
616號
ファンタジー
不慮の事故に遭い異世界に転移した主人公アキトは、強さや魔法を思い通り設定できるチートを手に入れた。ダンジョンや迷宮などが数多く存在し、それに加えて異世界からの侵略も日常的にある世界でチートすぎる魔法を次々と編み出して、自由にそして気ままに生きていく冒険物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる