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第212話 最強の化け猫 - お金どんどん貯まっていく -

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 目からビームを出した化け猫の一件から、五分後くらい。

「あのネメシアを人質にした怪しい奴……王国のアマゾネスだったのか。道理で肌の露出が多かったわけだ」

 エコによれば、そんな感じの連中だとか。
 普通に相手したら強いとのこと。
 なるほど、猫の目からビームには勝てなかったわけだ。

「そんなことより、ヘデラ。あんた、さっきわたしを裏切ろうとしたわね!? どういうつもりよ!?」
「ネメシア……今のでいくら儲かった?」
「え…………そりゃ、かなり」
「じゃあ、美味しい思いはできたんじゃないか」
「あ! そうね! ま、いっか。確かにお金はザックザックのホックホックよ。これで、みんなでご飯食べにいきましょ!」

 ネメシアは、スゲェちょろかった。


 ――ひょろっと向かい、にぎやかなお店に踏み入れた。


「ほー。この店の人気メニュー『はちみつトースト』は甘味かんみだな」
「あら、ヘデラってば、案外小食なのね?」
「これでも聖女なのでね。体型維持はしておかなきゃな。ネメシア、お前はそんなバクバク食って平気なのか。朝っぱらから随分と食っているが」

 ネメシアは、ごくんと謎肉を飲み込んだ。

「わたしはね~。これでも太りにくい体質なの。えっへん――」

 そう威張ったと同時に、ま~~~~た変なのがこちらに接近してきた。

「おうおう! 可愛い嬢ちゃんたちがこんな朝早くから楽しく朝食とはな!」「ガハハハ、こりゃいい。オレらも混ぜてもらおうかなァ」「兄貴、俺はあのスゲェ可愛い聖女がいい。一目惚れだ!」

 ごっつい盗賊らしき三人組が現れた。

 無視無視。

「無視すんじゃねえ!!!」

 がしゃーんと、テーブルが叩かれた。

「あ――?」

 俺は、三人組をガン飛ばす。

「……う。なんだ、この聖女……目つき悪すぎね!?」
「兄貴、聞き分けのない女共には教育してやる必要がありやすよねぇ!?」
「あぁ、特にそこのヘンな頭の女ァ!! いつまで食っとんじゃお前は!!」

 兄貴と呼ばれた男は、ネメシアに触れようとした。


 俺は猫を両手に持ち、三人組に向けた。


「目からビーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーム!!!!!」



「「「え……



 うあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!」」」


 三人組は消し飛んだ。
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