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第211話 どんな願いでも叶う - スターダスト -
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宿屋は、木っ端微塵になってしまい、使えなくなったので、近くのヘールボップ教会にお邪魔した。数人の怪しい先客がいたが、気にしないでおこう。
「そんで、ネメシア。俺たちの目的は――【星屑】とはなんだ」
「いいわ。教えてあげる。スターダストとはね――この世界のどこかに存在する伝説の屑なの!」
「伝説の屑……なんかイヤすぎる響きだなそれ」
「あ、違った、星屑! とても希少性の高いもので、幻とまで言われているの。けどね、それは確実に存在するわ。いい? 【シュテルネンハオフェン】、【アマデトワール】、【エンハンブレ】この三つが全て揃えば、どんな願いでも三つ叶うのよ」
へえ~?
「どんな願いでも……そりゃ凄いな。どこかの戦闘民族の話にそっくりだが、細かいツッコミはしないでおこう。まあ、でもこっち三つだ。簡単だな」
「簡単じゃない。スターダストはこの数千年、ひとつだけしか見つかっていない」
頭にエコ(猫)を乗せたトーチカが眠たそうにそう言った。
「ほー。ひとつは見つかっているんだな。てことは、あるにはあると。いいね、全部手に入れて三つの願いが叶う――か。俺らのパーティは三人だし、ちょうどいいな」
「まって! ちょっと待ってください!」
突然、セクシーな声が静止してきた。
誰だ!?
猫だ。
「なんだ、エコ。お前は『猫』だろう。叶えたい願いなんかあるのか? あれか、永久にキャットフードが食べたい……とか」
「これでも私は美食家ですので。ずっとキャットフードはちょっと……。いえ、そうではないのです。ネメシア様です! ネメシア様が人質に!!」
え?
人質!?
よ~~~~~~~~~~く見ると、教会に居た怪しいヤツ等が、ネメシアを人質にしていた。えー…。
「おまえ、人質に取られてんじゃねーよ……」
「もがあああもががががががもがががああっ!!」
口を塞がれていて、なに言ってるか分からん!
「ちくしょ……こんなところに刺客とはな。すまん、ネメシア!! お前の意思は継いだ……あとは俺たちに任せておけ!」
「もがあああああああふぁがめばあああああああああッ!!!!」(←置いていくなバカ! コロスと言っている)
「じょ、冗談だ。そう怒るな。ちゃんと助けてやる! 猫が!」
「わ、私ですか!? そんな無茶な~! 私はただのカヨワイ猫ちゃんですよ!?」
「む。てっきり口からファイアブレスくらい吐くかと思ったが」
「にょ!? 口から!? そんな品のないこと出来ないですよ!! 出来ても、目からビームくらいです!」
「じゃあ、それだ!」
「わっかりました!!! 目からビーーーーーーーーーーーーーーム!!!」
猫が目から怪光線を出した。
怪しい奴らはふっ飛んだ。空高く、どこまでもどこまでも遠くへ。
キラ~~~~~~~~~~ン☆
お星さまになったとさ。
「大丈夫か、ネメシア!」
「……いや、あの。大丈夫なんだけど、猫が目からビーム出したような……」
エコのビームにびびったらしい。
怖かったのか、その場にヘニャヘニャとへたりこんだ。
「あんな事でびびっているようじゃ、まだまだだな。この猫助は、いつか口からファイアブレスも解き放ってくれるさ」
「いやです」
僅か数秒で拒絶された。
「そんで、ネメシア。俺たちの目的は――【星屑】とはなんだ」
「いいわ。教えてあげる。スターダストとはね――この世界のどこかに存在する伝説の屑なの!」
「伝説の屑……なんかイヤすぎる響きだなそれ」
「あ、違った、星屑! とても希少性の高いもので、幻とまで言われているの。けどね、それは確実に存在するわ。いい? 【シュテルネンハオフェン】、【アマデトワール】、【エンハンブレ】この三つが全て揃えば、どんな願いでも三つ叶うのよ」
へえ~?
「どんな願いでも……そりゃ凄いな。どこかの戦闘民族の話にそっくりだが、細かいツッコミはしないでおこう。まあ、でもこっち三つだ。簡単だな」
「簡単じゃない。スターダストはこの数千年、ひとつだけしか見つかっていない」
頭にエコ(猫)を乗せたトーチカが眠たそうにそう言った。
「ほー。ひとつは見つかっているんだな。てことは、あるにはあると。いいね、全部手に入れて三つの願いが叶う――か。俺らのパーティは三人だし、ちょうどいいな」
「まって! ちょっと待ってください!」
突然、セクシーな声が静止してきた。
誰だ!?
猫だ。
「なんだ、エコ。お前は『猫』だろう。叶えたい願いなんかあるのか? あれか、永久にキャットフードが食べたい……とか」
「これでも私は美食家ですので。ずっとキャットフードはちょっと……。いえ、そうではないのです。ネメシア様です! ネメシア様が人質に!!」
え?
人質!?
よ~~~~~~~~~~く見ると、教会に居た怪しいヤツ等が、ネメシアを人質にしていた。えー…。
「おまえ、人質に取られてんじゃねーよ……」
「もがあああもががががががもがががああっ!!」
口を塞がれていて、なに言ってるか分からん!
「ちくしょ……こんなところに刺客とはな。すまん、ネメシア!! お前の意思は継いだ……あとは俺たちに任せておけ!」
「もがあああああああふぁがめばあああああああああッ!!!!」(←置いていくなバカ! コロスと言っている)
「じょ、冗談だ。そう怒るな。ちゃんと助けてやる! 猫が!」
「わ、私ですか!? そんな無茶な~! 私はただのカヨワイ猫ちゃんですよ!?」
「む。てっきり口からファイアブレスくらい吐くかと思ったが」
「にょ!? 口から!? そんな品のないこと出来ないですよ!! 出来ても、目からビームくらいです!」
「じゃあ、それだ!」
「わっかりました!!! 目からビーーーーーーーーーーーーーーム!!!」
猫が目から怪光線を出した。
怪しい奴らはふっ飛んだ。空高く、どこまでもどこまでも遠くへ。
キラ~~~~~~~~~~ン☆
お星さまになったとさ。
「大丈夫か、ネメシア!」
「……いや、あの。大丈夫なんだけど、猫が目からビーム出したような……」
エコのビームにびびったらしい。
怖かったのか、その場にヘニャヘニャとへたりこんだ。
「あんな事でびびっているようじゃ、まだまだだな。この猫助は、いつか口からファイアブレスも解き放ってくれるさ」
「いやです」
僅か数秒で拒絶された。
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