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第205話 ネコミミメイド見参 - アホがまた仲間に加わった -
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ヒロインならぬゲロイン少女『ネメシア』とパーティを組むことになり……俺は、幸先そこそこ良さげなスタートを切っていた(?)――かも。
【ウルチャ】だとかで、お金は当面……
いや、一生困らなさそうだし、ええやん!
――ところが。
酒を飲み交わしていると、『キャベツ』や『レタス』、『ニンジン』、『タマネギ』やらやら、『イチゴ』、『オレンジ』、『ブドウ』、『リンゴ』のような色彩豊かな野菜・果物がテーブルにズラリと並べられていたというか――そんなものがドサドサ降ってきた。
「あれ、こんな野菜とか果物は注文してないぞ。しかも、野菜は調理もされていない生だし。皮を一切剥かれていないし、なんの悪魔儀式だ?」
「これは、あたしの奢|《おご》り…………です」
ドンっとダイコンをテーブルに置く少女。
カワイイ猫耳を生《は》やして、これまたカワイイ尻尾あり。なんだこのケモミミ・ハーフアップシニヨン少女。しかも、とても可愛らしいフルフルのメイド服。スカート短め! ワオ、奥義・絶対領域の使い手。つまりオーバーニーソックス(神器)。
目はどこか虚ろだが、ギザギザなノコギリのような歯がチャームポイントな、なんだかワケありそうな女の子だった。
「なんだい、キミ。メイドを突然解雇されて路頭に迷っているのか」
「あたしは『トーチカ』。いきなりだけど……あなたたちのパーティに入れて欲しい…………です」
「本当に突然だな。えーっと……トーチカさんだっけ。職業は……メイドだよな?」
着ている服がメイドだし。コスプレじゃないだろうしな。
とか思っていると、
「コックガンスリンガー」
「なにゅ!? コックガンスリンガー? そんな謎ジョブあんのか!?」
俺はネメシアに速攻で問い合わせた。
「この異世界は、異職のジョブが多種多様にあるのよ。まーでも、その『コックガンスリンガー』っていうのは初耳ね。名前からして『銃使い』じゃないかな。あ、今ので同接七万人突破よ☆ みんな、ありがと~!」
どこかに笑顔で手を振るネメシア。
……うん、見なかったことにしておこう。
「それで、あー、えー…コックなんちゃらの、トーチカさん。俺たちのパーティに入りたいの?」
「そう。ヘデラ……さん。貴女ほど美しい人は初めてみた。だから一目惚れした。結婚したい」
どうやらそんな事情で俺たちの仲間に入りたいようだ。なかなかに不順な理由だが、けどま、悪い子ではなさそうだ。…………は?
「――って、結婚したい!? いや、あえて突っ込むまい。……あれ。俺の名前知ってんの?」
「うん。会話をずっと盗み聞きしていたから」
盗み聞きしてんじゃねーよ!?
いやま、いいけど。
こんな狭苦しい臭い店だし、俺たちの会話くらい聞こえるわな。
「よろしく。ヘデラって呼んでいい?」
「いいよ。好きに呼べ。俺もトーチカって呼び捨てにするから」
「……うん! じゃあ、お近づき印にこれは貢物」
――とトーチカは、山ほどの大量のタマネギをテーブルに乗せやがった!!
『ど~~~~~~~~ん! バキ、バキバキバキドーーーーーーーーン……』なんてね、抱えきれないほどのタマネギの重量でテーブルが真っ二つに割れて、崩壊した。どんだけの量なんだよ!
「うわ! おい!!」
更に地面に落ちた衝撃でタマネギがバラバラに分解し、俺含め、客全員の目ん玉に直撃。ぼったくりバー『えんじょい』の全員が目に致命的なダメージを負った。
「「「「「「「「「「うあああああああああああああああああああ目が目がぁァああああああああああああああああああッ」」」」」」」」」」
【ウルチャ】だとかで、お金は当面……
いや、一生困らなさそうだし、ええやん!
――ところが。
酒を飲み交わしていると、『キャベツ』や『レタス』、『ニンジン』、『タマネギ』やらやら、『イチゴ』、『オレンジ』、『ブドウ』、『リンゴ』のような色彩豊かな野菜・果物がテーブルにズラリと並べられていたというか――そんなものがドサドサ降ってきた。
「あれ、こんな野菜とか果物は注文してないぞ。しかも、野菜は調理もされていない生だし。皮を一切剥かれていないし、なんの悪魔儀式だ?」
「これは、あたしの奢|《おご》り…………です」
ドンっとダイコンをテーブルに置く少女。
カワイイ猫耳を生《は》やして、これまたカワイイ尻尾あり。なんだこのケモミミ・ハーフアップシニヨン少女。しかも、とても可愛らしいフルフルのメイド服。スカート短め! ワオ、奥義・絶対領域の使い手。つまりオーバーニーソックス(神器)。
目はどこか虚ろだが、ギザギザなノコギリのような歯がチャームポイントな、なんだかワケありそうな女の子だった。
「なんだい、キミ。メイドを突然解雇されて路頭に迷っているのか」
「あたしは『トーチカ』。いきなりだけど……あなたたちのパーティに入れて欲しい…………です」
「本当に突然だな。えーっと……トーチカさんだっけ。職業は……メイドだよな?」
着ている服がメイドだし。コスプレじゃないだろうしな。
とか思っていると、
「コックガンスリンガー」
「なにゅ!? コックガンスリンガー? そんな謎ジョブあんのか!?」
俺はネメシアに速攻で問い合わせた。
「この異世界は、異職のジョブが多種多様にあるのよ。まーでも、その『コックガンスリンガー』っていうのは初耳ね。名前からして『銃使い』じゃないかな。あ、今ので同接七万人突破よ☆ みんな、ありがと~!」
どこかに笑顔で手を振るネメシア。
……うん、見なかったことにしておこう。
「それで、あー、えー…コックなんちゃらの、トーチカさん。俺たちのパーティに入りたいの?」
「そう。ヘデラ……さん。貴女ほど美しい人は初めてみた。だから一目惚れした。結婚したい」
どうやらそんな事情で俺たちの仲間に入りたいようだ。なかなかに不順な理由だが、けどま、悪い子ではなさそうだ。…………は?
「――って、結婚したい!? いや、あえて突っ込むまい。……あれ。俺の名前知ってんの?」
「うん。会話をずっと盗み聞きしていたから」
盗み聞きしてんじゃねーよ!?
いやま、いいけど。
こんな狭苦しい臭い店だし、俺たちの会話くらい聞こえるわな。
「よろしく。ヘデラって呼んでいい?」
「いいよ。好きに呼べ。俺もトーチカって呼び捨てにするから」
「……うん! じゃあ、お近づき印にこれは貢物」
――とトーチカは、山ほどの大量のタマネギをテーブルに乗せやがった!!
『ど~~~~~~~~ん! バキ、バキバキバキドーーーーーーーーン……』なんてね、抱えきれないほどのタマネギの重量でテーブルが真っ二つに割れて、崩壊した。どんだけの量なんだよ!
「うわ! おい!!」
更に地面に落ちた衝撃でタマネギがバラバラに分解し、俺含め、客全員の目ん玉に直撃。ぼったくりバー『えんじょい』の全員が目に致命的なダメージを負った。
「「「「「「「「「「うあああああああああああああああああああ目が目がぁァああああああああああああああああああッ」」」」」」」」」」
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