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第177話 筋肉ムキムキのヘンタイ男
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バトルロイヤル――二日目。
次の日。
いつものような朝を迎え、いつものような日常で、ぱぱ~と時間が過ぎれば準備は万端となった。
さっさと、この面倒なバトルロイヤルを終わらせねば。
残りは『七剣星』と『マックノート家』だけ。
「メサイア、頼む!」
「じゃあ、ホワイト解放するわよ。心の準備はいい?」
「大丈夫だ、問題ない!」
◆
【 魔法の森・ブロセリアンド 】
相変わらずの森、森、森。いい加減に見飽きた光景だが、今のところ敵の気配はない。むしろ、静かすぎるくらいだ。
「……どうなってる。ぜんぜん人間と遭遇しないな」
「そ、そうね……。どうなっているのかしら」
メサイアも同感のようで、困惑していた。
いったい、どうなっちまっているんだ。もしかして、昨晩、七剣星が暴れまくったか。それでもう生存者も少ないってことかな。
「あの、サトルさん……」
「――ん、どうしたリース」
「今、言っておきたくて……その、お母さんのことで、ここまで動いてくださって本当にありがとうございました。あたしのわがままばかりを聞いてくださって……」
「んや、お礼はいいさ。それにまだリースの母さんを奪還はしていないからね。でも、きっとベルとサイネリアが今、手を打ってくれているはず」
「はい……。本当にありがとう」
目を潤ませるリース。
だが、涙をグっと堪えて、足を前に進めた。
うん、リース。その涙は勝利した暁に取っておくんだ。
「約束しよう。エルフはきっと、いや、絶対に自由になる。そして、この星の都を本来あるべき姿に戻す」
「はい、あたしも頑張ります。一人はみんなのために、みんなは一人のために、ですよね」
それは俺のモットーだった。
覚えていてくれたんだな。
「サトルさん。それと……その、これが終わったら……本当に結婚しませんか」
「――――――」
刹那、俺の中の時が止まった。
えーっと……これはプロポーズってヤツだろうか。
普通、男の方からするものだけど。まさか、リースからそう言ってくれるなんて……いや、めちゃくちゃ嬉しい。すっごく嬉しい。
「うん、そうだな。終わったら結婚しよう」
そこでリースは顔をパァァっと輝かせ、今まで一番の笑顔を見せた。
かわいい……。
でも、まって欲しい。
これって……死亡フラグでは!?
……ま、まあ、大丈夫だよな。きっと。
「むう! 兄様! リース! ベタベタしすぎです!」
お、おっと……。
最近、我慢弱いフォルが俺の肩に乗ってきた。
「おい、フォル。強制肩車かよ」
「重いとか言ったら許しませんよ」
「フォルの体重は43kgだろ。知ってるよ」
「え!! なぜご存じで!?」
「ふふ……」
俺の隠しスキルだけどな。
肩車してくるヤツが悪い。
「くぅ……。聖女の体重を知っているのは、男性では兄様くらいですね。でもいいんです。兄様になら、わたくしを全て知って欲しいですから♡」
「もう知ってるけどな。おっと、きたきた。やっとお出ましだ……!」
フォルとそんなヤリトリをしていたら、急に現れた。
「我が名は『メラク』である! 裏切者のミザールを抹殺しに来た」
おし、いきなり『七剣星』が出てきたぞ。
てかもう残ってるの七剣星だけじゃなかろうか。
「これはこれは、メラク殿。団長はお元気かえ~?」
「ミザール! 団長は貴様の裏切りにお怒りだ!! 処刑せよとの命令だ。死ねええええええッ!!」
いきなり攻撃してくるメラク。問答無用かよ!
だったら、俺は――
『トランセンデンス発動……!』
全能力を底上げ倍増させ、さらに――
フォルにかなり振りに『エンジェルラダー』を発動してもらった。なつかしのマッスルスキルである。これは、筋肉増強を極端に促すもので、『ATK』も三倍となると後に判明した。
さらに!!
『オルクス!!』
こちらもまた、なつかしのスキル。
単純に火力三倍になるヤツだ。
「うぉおぉぉぉぉぉぉぉッ――――!!!!」
「――――な!! なんだ! 筋肉ムキムキのヘンタイ男が向かって――!!」
『聖者スキル・スターダストナックル!!!!!!!!』
俺はメラクの鳩尾に拳をメリ込ませた。
「ぶげげげゲゲゲゲゲゲえげえええええええええええええええええばばばばばばえべべべべべべああああああああああぎゃあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああッ!!!!!」
「爆☆散!!」
大爆発が起きて、メラクは【戦闘不能】になった。
強制送還で姿を消した。
「……はやっ!! サトル、早すぎない!?」
あまりに一瞬で、メサイアはてんやわんや状態だった。
「落ち着け。これもメサイアとフォルのなつかしスキルのおかげさ」
「えぇ……こんなんでいいの!? なんか釈然としないわね……」
「敵を【戦闘不能】にすりゃいいわけだからな。殺し合いじゃないしな」
「そ、そうだけど。……そうね、勝てばいいのよ勝てば」
やっと納得したのか、メサイアは吹っ切れた。
火力倍増しまくったおかげで、七剣星を倒すくらいは何とかなりそうだな。この調子で残りは――ドゥーベ、フェクダ、メグレズ、アルカイド&ベネトナシュだ。
「サトルはん。やりおるなぁ。正直、ここまでとは思わなかった。あんさんを敵に回さんで良かったでよ」
ミザールは、なんだか安堵していた。
「メラクは勝手に突っ込んできてくれたっていうか、ミザールを狙っていたからな。おかげで、隙だらけだった。俺のことなんか目にも入ってなかったようだからな、ラッキーだった」
もしかしたら、フォーチュンのおかげかもな。
なんて、俺はフォルを見つめた。
「え、わたくし♡」
「んや、なんでもないわ」
「筋肉ー!!」
「うわ、ヘンタイ聖女がいきなり飛び上がってきた!!」
俺は緊急回避し、たまたま近くにいたメサイアを盾にした。
すると、フォルはメサイアに抱きつく形となった。
「サトル、私を盾にしないでよ。おかげで、フォルが私の腹部をペロペロしようとしているじゃない」
「それはそれで見てみたいな」
「ふーん。そういうのが趣味なの?」
「女の子同士ってのもいいと思うぜ」
「ふ~ん…………」
あ――メサイアのヤツ、目がかなり虚ろだ。
なんだ、つまらん。
なんて会話をしていた時だった――。
『よくぞ言った!! メラクが一撃でやられたことには驚いたが、だが、それよりも……そこの二人! 素晴らしい!』
「へ?」
しゅたと、忍者のごとく現れたのは『女』だった。
ミザールはすぐにその女の名を言った。
「メグレズ」
「そう、私は『メグレズ』です! レズです!!」
女はそう真顔で言った……。
なんだこのヘンなヤツ!?
次の日。
いつものような朝を迎え、いつものような日常で、ぱぱ~と時間が過ぎれば準備は万端となった。
さっさと、この面倒なバトルロイヤルを終わらせねば。
残りは『七剣星』と『マックノート家』だけ。
「メサイア、頼む!」
「じゃあ、ホワイト解放するわよ。心の準備はいい?」
「大丈夫だ、問題ない!」
◆
【 魔法の森・ブロセリアンド 】
相変わらずの森、森、森。いい加減に見飽きた光景だが、今のところ敵の気配はない。むしろ、静かすぎるくらいだ。
「……どうなってる。ぜんぜん人間と遭遇しないな」
「そ、そうね……。どうなっているのかしら」
メサイアも同感のようで、困惑していた。
いったい、どうなっちまっているんだ。もしかして、昨晩、七剣星が暴れまくったか。それでもう生存者も少ないってことかな。
「あの、サトルさん……」
「――ん、どうしたリース」
「今、言っておきたくて……その、お母さんのことで、ここまで動いてくださって本当にありがとうございました。あたしのわがままばかりを聞いてくださって……」
「んや、お礼はいいさ。それにまだリースの母さんを奪還はしていないからね。でも、きっとベルとサイネリアが今、手を打ってくれているはず」
「はい……。本当にありがとう」
目を潤ませるリース。
だが、涙をグっと堪えて、足を前に進めた。
うん、リース。その涙は勝利した暁に取っておくんだ。
「約束しよう。エルフはきっと、いや、絶対に自由になる。そして、この星の都を本来あるべき姿に戻す」
「はい、あたしも頑張ります。一人はみんなのために、みんなは一人のために、ですよね」
それは俺のモットーだった。
覚えていてくれたんだな。
「サトルさん。それと……その、これが終わったら……本当に結婚しませんか」
「――――――」
刹那、俺の中の時が止まった。
えーっと……これはプロポーズってヤツだろうか。
普通、男の方からするものだけど。まさか、リースからそう言ってくれるなんて……いや、めちゃくちゃ嬉しい。すっごく嬉しい。
「うん、そうだな。終わったら結婚しよう」
そこでリースは顔をパァァっと輝かせ、今まで一番の笑顔を見せた。
かわいい……。
でも、まって欲しい。
これって……死亡フラグでは!?
……ま、まあ、大丈夫だよな。きっと。
「むう! 兄様! リース! ベタベタしすぎです!」
お、おっと……。
最近、我慢弱いフォルが俺の肩に乗ってきた。
「おい、フォル。強制肩車かよ」
「重いとか言ったら許しませんよ」
「フォルの体重は43kgだろ。知ってるよ」
「え!! なぜご存じで!?」
「ふふ……」
俺の隠しスキルだけどな。
肩車してくるヤツが悪い。
「くぅ……。聖女の体重を知っているのは、男性では兄様くらいですね。でもいいんです。兄様になら、わたくしを全て知って欲しいですから♡」
「もう知ってるけどな。おっと、きたきた。やっとお出ましだ……!」
フォルとそんなヤリトリをしていたら、急に現れた。
「我が名は『メラク』である! 裏切者のミザールを抹殺しに来た」
おし、いきなり『七剣星』が出てきたぞ。
てかもう残ってるの七剣星だけじゃなかろうか。
「これはこれは、メラク殿。団長はお元気かえ~?」
「ミザール! 団長は貴様の裏切りにお怒りだ!! 処刑せよとの命令だ。死ねええええええッ!!」
いきなり攻撃してくるメラク。問答無用かよ!
だったら、俺は――
『トランセンデンス発動……!』
全能力を底上げ倍増させ、さらに――
フォルにかなり振りに『エンジェルラダー』を発動してもらった。なつかしのマッスルスキルである。これは、筋肉増強を極端に促すもので、『ATK』も三倍となると後に判明した。
さらに!!
『オルクス!!』
こちらもまた、なつかしのスキル。
単純に火力三倍になるヤツだ。
「うぉおぉぉぉぉぉぉぉッ――――!!!!」
「――――な!! なんだ! 筋肉ムキムキのヘンタイ男が向かって――!!」
『聖者スキル・スターダストナックル!!!!!!!!』
俺はメラクの鳩尾に拳をメリ込ませた。
「ぶげげげゲゲゲゲゲゲえげえええええええええええええええええばばばばばばえべべべべべべああああああああああぎゃあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああッ!!!!!」
「爆☆散!!」
大爆発が起きて、メラクは【戦闘不能】になった。
強制送還で姿を消した。
「……はやっ!! サトル、早すぎない!?」
あまりに一瞬で、メサイアはてんやわんや状態だった。
「落ち着け。これもメサイアとフォルのなつかしスキルのおかげさ」
「えぇ……こんなんでいいの!? なんか釈然としないわね……」
「敵を【戦闘不能】にすりゃいいわけだからな。殺し合いじゃないしな」
「そ、そうだけど。……そうね、勝てばいいのよ勝てば」
やっと納得したのか、メサイアは吹っ切れた。
火力倍増しまくったおかげで、七剣星を倒すくらいは何とかなりそうだな。この調子で残りは――ドゥーベ、フェクダ、メグレズ、アルカイド&ベネトナシュだ。
「サトルはん。やりおるなぁ。正直、ここまでとは思わなかった。あんさんを敵に回さんで良かったでよ」
ミザールは、なんだか安堵していた。
「メラクは勝手に突っ込んできてくれたっていうか、ミザールを狙っていたからな。おかげで、隙だらけだった。俺のことなんか目にも入ってなかったようだからな、ラッキーだった」
もしかしたら、フォーチュンのおかげかもな。
なんて、俺はフォルを見つめた。
「え、わたくし♡」
「んや、なんでもないわ」
「筋肉ー!!」
「うわ、ヘンタイ聖女がいきなり飛び上がってきた!!」
俺は緊急回避し、たまたま近くにいたメサイアを盾にした。
すると、フォルはメサイアに抱きつく形となった。
「サトル、私を盾にしないでよ。おかげで、フォルが私の腹部をペロペロしようとしているじゃない」
「それはそれで見てみたいな」
「ふーん。そういうのが趣味なの?」
「女の子同士ってのもいいと思うぜ」
「ふ~ん…………」
あ――メサイアのヤツ、目がかなり虚ろだ。
なんだ、つまらん。
なんて会話をしていた時だった――。
『よくぞ言った!! メラクが一撃でやられたことには驚いたが、だが、それよりも……そこの二人! 素晴らしい!』
「へ?」
しゅたと、忍者のごとく現れたのは『女』だった。
ミザールはすぐにその女の名を言った。
「メグレズ」
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