85 / 431
第85話 聖女の秘奥義スキル - 覇王轟翔波 -
しおりを挟む
【 聖地・パーシヴァル 】
聖地はかつて、レイドボス『アルティメット・デス・アナイアレイション・ドラゴン』に支配されていた。
その痕跡は今でもそこにあった。
「なんだこりゃ……」
「これは……レイドボスのアルティメット・デス・アナイアレイション・ドラゴンの巣だった場所のようね」
メサイアは、冷静にそう説明してくれる。
街だった場所には、ドラゴンの巣の跡。
街全体がドラゴンの巣になってしまっていたのだ。だが、当のドラゴンはもうアグニとスイカの手によって討伐されてしまったから、ヤツの姿は当然あるワケない。
あのドラゴンとは、俺も一戦交えたがバケモノだった。
しかし、それは当時の話。
今なら確実に、余裕でワンパンできただろうな。
「ドラゴンはもう倒したんですよね? どうして、街の人たちは戻って来ないんでしょうか?」
ハテナと、リースは首を傾げた。
俺もそれは思うところだが、
「うん。リースちゃん、それなんだけどね。今、元・街の住民に聞いてみたんだけど、ドラゴンは別名『アルバトロス』と呼ばれ、蔑まれていたんだけど――意味は、アホウドリらしいよ」
「アホウドリね。そりゃ、あんなバケモノドラゴンに街をメチャクチャにされちまったんだ……そう呼びたくもなるわな。気持ちは分かる。……ん? って、おい。ベル。元・街の住民だって!?」
「そ。ほら、このコ。すぐそこを歩いていたから。この少年だよ」
よ~く見ると、そこには金髪の少年がいた。
ベルに背後から捕まっている。……なんで、そんな状態?
それに、少年の耳がちょっと……いや、かなり赤いけど……あ~、ベルのビキニアーマーのせいか。ありゃ、子供には刺激が強すぎるぞ。目の毒だな。
つーか、そこ代われ!!
「少年、名前は?」
「……僕は『アーサー』です。突然やってきたドラゴンに街を滅ぼされてから、地下でずっと避難生活をしていたんです」
「アーサーくんか。ほーん……『アーサー』!?」
「は……はい」
ま、まさかな……。
でも幼すぎるし――関係ない、か。
「理くん。こんな可愛い少年を怖がらせちゃダメだよ」
「そうですよ、サトルさん」
いつもの淡々としたテンションで、ベルは少年を背後からぎゅっとしていた。ついでに、リースからもナデナデされて……!
……おい。
ちょっと、ほんのちょっとだけ殺意が沸いてきたぞ……。
「あら~! 兄様ぁ~! まさかあの少年に……!」
「なんだよ、ヘンタイ聖女。ニヤニヤして気色悪いぞ」
「ひ、ひどいです!! せっかく、わたくしが代わりにハグして差し上げようかと……。あれ………」
そこで突然、フォルの顔色が変わっていく。
なんだ、そんなバケモノでも見たような顔して。つーか、俺を? そっちこそ失礼じゃないか! ――と、フォルの顔を引き伸ばしてやろうかと思った、その時だった。
「あ…………兄様! みんな!! 避けてください! 空です!!」
「え……」
空?
――って、いかん!!
この禍々しい気配は……レイドボス!! やっぱりいるのか!!
でも――この気配はまさか!!!
レイドボス発見
<< Enemy spotted:Raid Boss >>
その警告メッセージと同時に、眼前には蒼白いブレスが――!!
「サトルくん! 少年を頼むよ!」
焦っていると、ベルが俺にアーサーを押し付けてくる。俺かよ!?
が、ベルはマッハで飛び出し、跳躍していくとブレスの前で――
「ホーリーシールド!!」
超巨大な盾を召喚し、その業火であるブレスを防いだ。
「――っぶねぇ、ナイスだ。ベル! つーか、いきなりブレス……」
『千里眼』で敵の情報を探ると……
「バ……バカな! だって、おかしいだろ……ヤツは!!」
そうだ、アグニとスイカが討伐済みだ……なのに、どうして!
空を猛スピードで飛翔し続ける巨大なドラゴン。
それは――
『アルティメット・デス・アナイアレイション・ドラゴン』だった。
「サトル! どうしてアレがいるのよ!」
メサイアが俺の背後に隠れ、あたふたしている。
「さあ、分からん。あのクソドラゴンは、アグニとスイカのペアが倒した。それは事実。短い間だったが、パーティを共にした彼女たちが嘘をつくとは思えないからな」
「だとしたらアレは何なのよ!」
「俺が知るか! おい、アーサー少年。なんか知らんのか、あのドラゴンについて」
「……そ、その、僕にも分からないんです。
確かな事は……二週間前、あのドラゴンは『二人の聖者』によって倒されたんです。でも、その三日後には再び現れ、街を滅ぼし……また支配されてしまったんです。悔しいですが、情報はそれだけしか……」
「やっぱり、アグニとスイカが一度は倒していたんだ! けど、三日後にまた現れた……? 復活でもしたのか。いや、倒されたのだから復活はあり得ない……だとしたら……」
『秘奥義!! 天地開闢・覇王轟翔波――――――!!』
って、いつの間にか、フォルが奥義を放ってるじゃないか!!
いやまて――『秘奥義』だってー!?
超特大の波動砲がドラゴン目掛けて向かっていった。
な、なんて大きさ……! 衝撃……!
今までの奥義を遥かに凌駕する、圧倒的なまでの超火力だった。
『恋しさのプロミネンス!! 切なさのエターナルフロスト! 心強さのダークサイクロン! 怒りのダイアストロフィズム!!』
リースも!
お馴染みの大魔法で、暴風の如く空を荒らした。
「みんな、血の気が多いな! よし、俺も『聖槍・アンティオキア』と新しい槍スキル『聖槍・アルメニア』を――ほいさ!!」
両手に槍を持ち、それを同時に投げた。
すると、槍はソニックブームを起こし、一瞬でドラゴンの翼を穿った。
飛行能力の破壊に成功。
それから『秘奥義』、『大魔法』の全てが命中。
『グオオオオオオオオオオオオオオオオオオオォォォォ!!!!』
それをモロに食らい、ただ弱々しく墜落していくドラゴン。
その途中で、ドラゴンは塵となり――消えていった。
勝った!
やはり、今の俺たちのレベルならヤツは敵ではなかったな。
「や、やったのね。みんな!!」
棒立ちだったメサイアが跳ねて喜ぶなり抱きついてくる。
……よ、よし……さっきのアーサー少年の件は不問にしておくか。
「ま、まあ……さすがに楽勝だわな。つーか、メサイア。ビクビクしてないでお前も少しは動――」
レイドボス発見
<< Enemy spotted:Raid Boss >>
空からまた『アルティメット・デス・アナイアレイション・ドラゴン』が出現した。
「…………は?」
はぁあああああああああああ!?
聖地はかつて、レイドボス『アルティメット・デス・アナイアレイション・ドラゴン』に支配されていた。
その痕跡は今でもそこにあった。
「なんだこりゃ……」
「これは……レイドボスのアルティメット・デス・アナイアレイション・ドラゴンの巣だった場所のようね」
メサイアは、冷静にそう説明してくれる。
街だった場所には、ドラゴンの巣の跡。
街全体がドラゴンの巣になってしまっていたのだ。だが、当のドラゴンはもうアグニとスイカの手によって討伐されてしまったから、ヤツの姿は当然あるワケない。
あのドラゴンとは、俺も一戦交えたがバケモノだった。
しかし、それは当時の話。
今なら確実に、余裕でワンパンできただろうな。
「ドラゴンはもう倒したんですよね? どうして、街の人たちは戻って来ないんでしょうか?」
ハテナと、リースは首を傾げた。
俺もそれは思うところだが、
「うん。リースちゃん、それなんだけどね。今、元・街の住民に聞いてみたんだけど、ドラゴンは別名『アルバトロス』と呼ばれ、蔑まれていたんだけど――意味は、アホウドリらしいよ」
「アホウドリね。そりゃ、あんなバケモノドラゴンに街をメチャクチャにされちまったんだ……そう呼びたくもなるわな。気持ちは分かる。……ん? って、おい。ベル。元・街の住民だって!?」
「そ。ほら、このコ。すぐそこを歩いていたから。この少年だよ」
よ~く見ると、そこには金髪の少年がいた。
ベルに背後から捕まっている。……なんで、そんな状態?
それに、少年の耳がちょっと……いや、かなり赤いけど……あ~、ベルのビキニアーマーのせいか。ありゃ、子供には刺激が強すぎるぞ。目の毒だな。
つーか、そこ代われ!!
「少年、名前は?」
「……僕は『アーサー』です。突然やってきたドラゴンに街を滅ぼされてから、地下でずっと避難生活をしていたんです」
「アーサーくんか。ほーん……『アーサー』!?」
「は……はい」
ま、まさかな……。
でも幼すぎるし――関係ない、か。
「理くん。こんな可愛い少年を怖がらせちゃダメだよ」
「そうですよ、サトルさん」
いつもの淡々としたテンションで、ベルは少年を背後からぎゅっとしていた。ついでに、リースからもナデナデされて……!
……おい。
ちょっと、ほんのちょっとだけ殺意が沸いてきたぞ……。
「あら~! 兄様ぁ~! まさかあの少年に……!」
「なんだよ、ヘンタイ聖女。ニヤニヤして気色悪いぞ」
「ひ、ひどいです!! せっかく、わたくしが代わりにハグして差し上げようかと……。あれ………」
そこで突然、フォルの顔色が変わっていく。
なんだ、そんなバケモノでも見たような顔して。つーか、俺を? そっちこそ失礼じゃないか! ――と、フォルの顔を引き伸ばしてやろうかと思った、その時だった。
「あ…………兄様! みんな!! 避けてください! 空です!!」
「え……」
空?
――って、いかん!!
この禍々しい気配は……レイドボス!! やっぱりいるのか!!
でも――この気配はまさか!!!
レイドボス発見
<< Enemy spotted:Raid Boss >>
その警告メッセージと同時に、眼前には蒼白いブレスが――!!
「サトルくん! 少年を頼むよ!」
焦っていると、ベルが俺にアーサーを押し付けてくる。俺かよ!?
が、ベルはマッハで飛び出し、跳躍していくとブレスの前で――
「ホーリーシールド!!」
超巨大な盾を召喚し、その業火であるブレスを防いだ。
「――っぶねぇ、ナイスだ。ベル! つーか、いきなりブレス……」
『千里眼』で敵の情報を探ると……
「バ……バカな! だって、おかしいだろ……ヤツは!!」
そうだ、アグニとスイカが討伐済みだ……なのに、どうして!
空を猛スピードで飛翔し続ける巨大なドラゴン。
それは――
『アルティメット・デス・アナイアレイション・ドラゴン』だった。
「サトル! どうしてアレがいるのよ!」
メサイアが俺の背後に隠れ、あたふたしている。
「さあ、分からん。あのクソドラゴンは、アグニとスイカのペアが倒した。それは事実。短い間だったが、パーティを共にした彼女たちが嘘をつくとは思えないからな」
「だとしたらアレは何なのよ!」
「俺が知るか! おい、アーサー少年。なんか知らんのか、あのドラゴンについて」
「……そ、その、僕にも分からないんです。
確かな事は……二週間前、あのドラゴンは『二人の聖者』によって倒されたんです。でも、その三日後には再び現れ、街を滅ぼし……また支配されてしまったんです。悔しいですが、情報はそれだけしか……」
「やっぱり、アグニとスイカが一度は倒していたんだ! けど、三日後にまた現れた……? 復活でもしたのか。いや、倒されたのだから復活はあり得ない……だとしたら……」
『秘奥義!! 天地開闢・覇王轟翔波――――――!!』
って、いつの間にか、フォルが奥義を放ってるじゃないか!!
いやまて――『秘奥義』だってー!?
超特大の波動砲がドラゴン目掛けて向かっていった。
な、なんて大きさ……! 衝撃……!
今までの奥義を遥かに凌駕する、圧倒的なまでの超火力だった。
『恋しさのプロミネンス!! 切なさのエターナルフロスト! 心強さのダークサイクロン! 怒りのダイアストロフィズム!!』
リースも!
お馴染みの大魔法で、暴風の如く空を荒らした。
「みんな、血の気が多いな! よし、俺も『聖槍・アンティオキア』と新しい槍スキル『聖槍・アルメニア』を――ほいさ!!」
両手に槍を持ち、それを同時に投げた。
すると、槍はソニックブームを起こし、一瞬でドラゴンの翼を穿った。
飛行能力の破壊に成功。
それから『秘奥義』、『大魔法』の全てが命中。
『グオオオオオオオオオオオオオオオオオオオォォォォ!!!!』
それをモロに食らい、ただ弱々しく墜落していくドラゴン。
その途中で、ドラゴンは塵となり――消えていった。
勝った!
やはり、今の俺たちのレベルならヤツは敵ではなかったな。
「や、やったのね。みんな!!」
棒立ちだったメサイアが跳ねて喜ぶなり抱きついてくる。
……よ、よし……さっきのアーサー少年の件は不問にしておくか。
「ま、まあ……さすがに楽勝だわな。つーか、メサイア。ビクビクしてないでお前も少しは動――」
レイドボス発見
<< Enemy spotted:Raid Boss >>
空からまた『アルティメット・デス・アナイアレイション・ドラゴン』が出現した。
「…………は?」
はぁあああああああああああ!?
0
お気に入りに追加
1,252
あなたにおすすめの小説
無限初回ログインボーナスを貰い続けて三年 ~辺境伯となり辺境領地生活~
桜井正宗
ファンタジー
元恋人に騙され、捨てられたケイオス帝国出身の少年・アビスは絶望していた。資産を奪われ、何もかも失ったからだ。
仕方なく、冒険者を志すが道半ばで死にかける。そこで大聖女のローザと出会う。幼少の頃、彼女から『無限初回ログインボーナス』を授かっていた事実が発覚。アビスは、三年間もの間に多くのログインボーナスを受け取っていた。今まで気づかず生活を送っていたのだ。
気づけばSSS級の武具アイテムであふれかえっていた。最強となったアビスは、アイテムの受け取りを拒絶――!?
ゴミアイテムを変換して無限レベルアップ!
桜井正宗
ファンタジー
辺境の村出身のレイジは文字通り、ゴミ製造スキルしか持っておらず馬鹿にされていた。少しでも強くなろうと帝国兵に志願。お前のような無能は雑兵なら雇ってやると言われ、レイジは日々努力した。
そんな努力もついに報われる日が。
ゴミ製造スキルが【経験値製造スキル】となっていたのだ。
日々、優秀な帝国兵が倒したモンスターのドロップアイテムを廃棄所に捨てていく。それを拾って【経験値クリスタル】へ変換して経験値を獲得。レベルアップ出来る事を知ったレイジは、この漁夫の利を使い、一気にレベルアップしていく。
仲間に加えた聖女とメイドと共にレベルを上げていくと、経験値テーブルすら操れるようになっていた。その力を使い、やがてレイジは帝国最強の皇剣となり、王の座につく――。
※HOTランキング1位ありがとうございます!
※ファンタジー7位ありがとうございます!
無人島Lv.9999 無人島開発スキルで最強の島国を作り上げてスローライフ
桜井正宗
ファンタジー
帝国の第三皇子・ラスティは“無能”を宣告されドヴォルザーク帝国を追放される。しかし皇子が消えた途端、帝国がなぜか不思議な力によって破滅の道へ進む。周辺国や全世界を巻き込み次々と崩壊していく。
ラスティは“謎の声”により無人島へ飛ばされ定住。これまた不思議な能力【無人島開発】で無人島のレベルをアップ。世界最強の国に変えていく。その噂が広がると世界の国々から同盟要請や援助が殺到するも、もう遅かった。ラスティは、信頼できる仲間を手に入れていたのだ。彼らと共にスローライフを送るのであった。
大切”だった”仲間に裏切られたので、皆殺しにしようと思います
騙道みりあ
ファンタジー
魔王を討伐し、世界に平和をもたらした”勇者パーティー”。
その一員であり、”人類最強”と呼ばれる少年ユウキは、何故か仲間たちに裏切られてしまう。
仲間への信頼、恋人への愛。それら全てが作られたものだと知り、ユウキは怒りを覚えた。
なので、全員殺すことにした。
1話完結ですが、続編も考えています。
【完結】魔王を倒してスキルを失ったら「用済み」と国を追放された勇者、数年後に里帰りしてみると既に祖国が滅んでいた
きなこもちこ
ファンタジー
🌟某小説投稿サイトにて月間3位(異ファン)獲得しました!
「勇者カナタよ、お前はもう用済みだ。この国から追放する」
魔王討伐後一年振りに目を覚ますと、突然王にそう告げられた。
魔王を倒したことで、俺は「勇者」のスキルを失っていた。
信頼していたパーティメンバーには蔑まれ、二度と国の土を踏まないように察知魔法までかけられた。
悔しさをバネに隣国で再起すること十数年……俺は結婚して妻子を持ち、大臣にまで昇り詰めた。
かつてのパーティメンバー達に「スキルが無くても幸せになった姿」を見せるため、里帰りした俺は……祖国の惨状を目にすることになる。
※ハピエン・善人しか書いたことのない作者が、「追放」をテーマにして実験的に書いてみた作品です。普段の作風とは異なります。
※小説家になろう、カクヨムさんで同一名義にて掲載予定です
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
異世界あるある 転生物語 たった一つのスキルで無双する!え?【土魔法】じゃなくって【土】スキル?
よっしぃ
ファンタジー
農民が土魔法を使って何が悪い?異世界あるある?前世の謎知識で無双する!
土砂 剛史(どしゃ つよし)24歳、独身。自宅のパソコンでネットをしていた所、突然轟音がしたと思うと窓が破壊され何かがぶつかってきた。
自宅付近で高所作業車が電線付近を作業中、トラックが高所作業車に突っ込み運悪く剛史の部屋に高所作業車のアームの先端がぶつかり、そのまま窓から剛史に一直線。
『あ、やべ!』
そして・・・・
【あれ?ここは何処だ?】
気が付けば真っ白な世界。
気を失ったのか?だがなんか聞こえた気がしたんだが何だったんだ?
・・・・
・・・
・・
・
【ふう・・・・何とか間に合ったか。たった一つのスキルか・・・・しかもあ奴の元の名からすれば土関連になりそうじゃが。済まぬが異世界あるあるのチートはない。】
こうして剛史は新た生を異世界で受けた。
そして何も思い出す事なく10歳に。
そしてこの世界は10歳でスキルを確認する。
スキルによって一生が決まるからだ。
最低1、最高でも10。平均すると概ね5。
そんな中剛史はたった1しかスキルがなかった。
しかも土木魔法と揶揄される【土魔法】のみ、と思い込んでいたが【土魔法】ですらない【土】スキルと言う謎スキルだった。
そんな中頑張って開拓を手伝っていたらどうやら領主の意に添わなかったようで
ゴウツク領主によって領地を追放されてしまう。
追放先でも土魔法は土木魔法とバカにされる。
だがここで剛史は前世の記憶を徐々に取り戻す。
『土魔法を土木魔法ってバカにすんなよ?異世界あるあるな前世の謎知識で無双する!』
不屈の精神で土魔法を極めていく剛史。
そしてそんな剛史に同じような境遇の人々が集い、やがて大きなうねりとなってこの世界を席巻していく。
その中には同じく一つスキルしか得られず、公爵家や侯爵家を追放された令嬢も。
前世の記憶を活用しつつ、やがて土木魔法と揶揄されていた土魔法を世界一のスキルに押し上げていく。
但し剛史のスキルは【土魔法】ですらない【土】スキル。
転生時にチートはなかったと思われたが、努力の末にチートと言われるほどスキルを活用していく事になる。
これは所持スキルの少なさから世間から見放された人々が集い、ギルド『ワンチャンス』を結成、努力の末に世界一と言われる事となる物語・・・・だよな?
何故か追放された公爵令嬢や他の貴族の令嬢が集まってくるんだが?
俺は農家の4男だぞ?
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる