全スキル自動攻撃【オートスキル】で無双 ~自動狩りで楽々レベルアップ~

桜井正宗

文字の大きさ
上 下
51 / 474

第51話 最強 - 俺の腹から魔王出てきたけど究極スキルで無双 -

しおりを挟む
 突如として、俺の腹・・・から突き破って現れた腕。
 それは、レイドボス『魔王・ゾルタクスゼイアン』のものだった。まさか、俺の腹を介して出現するとはな…………。なんつー奇襲の仕方だよ、クソがっ!


 腹を穿うがたれた俺は、出血多量で死亡した。
 それと同時に、


 【リミットブレイクⅡ】の蘇生効果が発動。


 【リミットブレイクαアルファ
 【リミットブレイクβベータ
 【リミットブレイクγガンマ


 三つをアンロックした。
 女神・ソフィアによれば、一括りに【アルティメットリミットブレイクスキル】らしい。長ったらしいので、俺は『究極スキル』と命名した。
 で、その気になる効果だが――


 【リミットブレイクαアルファ
 効果:HP + 30000 / SP + 3000、All Status + 1000、異常状態耐性 + 100%、HP/SP自然回復 + 100%、常時[インデュア]状態となる。
 敵にステータス情報をサーチされた場合、代わりに[偽ステータス情報]を表示させる。


 【リミットブレイクβベータ
 効果:HIT + 100、FLEE + 100。物理・魔法スキルダメージ + 50%、物理・魔法ダメージを50%反射する。
 ダメージを与えた場合、HP/SPを25%吸収する。
 吸収したHPとSPの余剰分は、パーティメンバーに限り譲渡可能。


 【リミットブレイクγガンマ
 効果:一定確率で[オートヒール]を発動する。[オートヒール]の回復力 + 25%、HPが25%を下回った場合[オートハイパーリペア]を 5% の確率で発動する。HP/SPを全回復する。
 死亡時、一度だけ蘇生できる。蘇生後【イクシード】を発動する。【イクシード】を取得後、α、β、γのスキルは消滅する。


 相変わらず、なげぇ~!
 とまあ、スキルの説明を受けて……俺はついに『聖者』となりつつも――『レイドボス』である魔王の奇襲を受け、死亡。しかし、これが皮肉にも『究極スキル』発動の引き金となった。


 その結果がこれである。

 今や俺は『聖者』と『三つのリミットブレイク』により……


 究極最強アルティメットとなってしまった。


 魔王・ゾルタクスゼイアンが俺の体から飛び出たようで、目前に。
 『千里眼』クレアボイヤンスによれば――


 ゾルタクスゼイアン【Lv.197000】
 HP:5,666,666 SP:1,333,333
 属性:【闇】
 ATK:77766 DEF:55555 
 主スキル:アビスメンタリズム、ダークメテオ、ヘルズアジリティ


 おお!
 強くなりすぎて『レイドボス』のステータスまで読めるようになっちまった。てか、HPあったんだな。ずっと『HPバー』はあったけど。

 こうなる前、普段、数値は一切表示されず、まったく分からなかった。

 ただ『HPバー』に頼るしかなく、不安がつきものだったが……これでやっと! ――まあ、きっとこの世界の仕様・・なんだろうけど……HPとSPの数値を、こうしてハッキリ目で見れる日が来ようとはな! ちょっとだけ感動したわ!


「……ゾルタクスゼイアン……!」
「……久しぶりだな、サトル。
 さて、こうなればひとつ聞いておきたい。サトル、私と組む気はないか? 神を抹殺し、神の時代を終わらせ……世界を我々のモノにするのだ!」


「くっだらね! それに、もう騙されないぞ!!」


 前の『夢』も全部思い出した!!
 あの時、クソみたいな猿芝居しやがって……全部嘘だったんじゃねーか。俺を騙しやがって……許さん!! 殴る!

「おい、魔王。テメーはここで倒す!」
「倒す? お前如き人間風情が笑わせてくれるな」
「俺はもう人間じゃねーよ……『聖者』だ」
「それでも、私の能力に匹敵するほど強くなったとは思えんがね。ふむ、私のスキルによれば、お前と私の差は歴然。これでは、一方的すぎてつまらんほどだ」

「やってみりゃ分るさ。テメーをワンパンしてやるぜ」

「フ…………フハハハハハハハ!!
 そうか。
 ならばやってみせよ、この私をたお――ぶぶぶぶあぁばばあああああああああああああばあああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!?」

 問答無用で腹に一発。

 『ダークニトロフィスト』をお見舞いした。

 ヤツの腹部をあっさり貫き、爆散させた。


「ぐぉぉおぉぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!」


「終わった……」


 ――が、緑色の煙がモクモクと。
 それらが集まると――、


「お、おのれ……。よくも我が肉体を……!!」
「へえ、復活するのか」
「あぁ……そうさ、この肉体は『魂のストック』をしてある。あと2回まで蘇生可能なのだよ。残念だったな」

 なるほど。
 道理で生きていたワケね。だったら、あと2回ぶっ倒す。


「っらぁあぁあぁぁ! パニッシャートライデント乱れ撃ち!!」


 光の槍を生成しまくって、ぶん投げまくった。
 闇雲に投げまくれば、どれかは当たる。数撃てば当たるってヤツだな。それにリミットブレイクで命中率も大幅に上昇しているし、余裕だ。


「ば、馬鹿な……!」


 魔王の右肩に当たった。だが、


「ふ、ふざけるあぁぁぁぁぁッ!! ダークメテオ!!」


 何万もの流星が落ちまくってきた。
 な、なんて数、メテオの乱射か――!!


 俺は、その攻撃をモロに受けたが【反射】が発動し、更に【吸収】と【オートヒール】で一気にHPを回復しまくった。HP半分イエローからMHPを行き来しまくる。あと常時【インデュア】状態だから、動きも一切鈍らない。

 俺は、一気にバックステップして事なきを得た。
 おー、あぶねー。あぶねー。

「……な、なんだそのヒールの嵐!! ふざけている!!」
「知るか。これが俺の【オートスキル】だからな」

 それに、まだ『聖者』としての本領も発揮していない・・・・・・・・・・んですが。


「ええい、ヘルズアジリティでダークメテオを強化し、貴様を粉々にしてくれるわッ! 消え失せよ、この蛆虫ウジムシが!!」
「うるせえよ!!」


 ヤツの攻撃タイミングで【アブソリュートサイレンス】がオートで発動した!
 ここで新スキルが発動するとはな!


「…………!?」


 魔王は【絶対沈黙】により、スキルを一切使用できなくなった。



「いまだぁぁぁぁあッ!! 『血の煉獄』と……こいつももってけ!!  この世全ての憎悪――【ダークニトロ】!!」


 全てをヤツへ放った。


『ぐぉぉぉぉぉぉぉぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああぁッ!!!!!!!!』



 黒の大爆発を起こし、魔王は粉々に散った。


 【Amazingアメイジング!!】
 【Congratuコングラチュlationsレーションズ!!】


 サトル:【Lv.4741】 → 【Lv.5237】
 ステータス①:HP159,800 SP32,899 FLEE1866 HIT2080
 ステータス②:ATK31050 DEF18655 AGI1830 INT1391 LUK&Cri125
 主スキル:血の煉獄、ホーリーブレード、ダークニトロ、ヒドゥンクレバス、パニッシャートライデント、アブソリュートサイレンス


「レイドボスを倒した……! 本当に倒しちまった……。まさかここまで強くなるとはな…………ふはは、ふはははは……フゥハッハハハ!!!」


 『魔王・ゾルタクスゼイアン』を倒した!!
 まさか早々に倒せてしまうとは。それに、俺のこの強さ! ヤバすぎて、笑いを堪えきれない。これならもう、レイドボスなんぞ怖くない!!


 さあ、みんなの元へ!
しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

月が導く異世界道中

あずみ 圭
ファンタジー
 月読尊とある女神の手によって癖のある異世界に送られた高校生、深澄真。  真は商売をしながら少しずつ世界を見聞していく。  彼の他に召喚された二人の勇者、竜や亜人、そしてヒューマンと魔族の戦争、次々に真は事件に関わっていく。  これはそんな真と、彼を慕う(基本人外の)者達の異世界道中物語。  漫遊編始めました。  外伝的何かとして「月が導く異世界道中extra」も投稿しています。

少し冷めた村人少年の冒険記

mizuno sei
ファンタジー
 辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。  トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。  優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。

外れスキル『収納』がSSS級スキル『亜空間』に成長しました~剣撃も魔法もモンスターも収納できます~

春小麦
ファンタジー
——『収納』という、ただバッグに物をたくさん入れられるだけの外れスキル。 冒険者になることを夢見ていたカイル・ファルグレッドは落胆し、冒険者になることを諦めた。 しかし、ある日ゴブリンに襲われたカイルは、無意識に自身の『収納』スキルを覚醒させる。 パンチや蹴りの衝撃、剣撃や魔法、はたまたドラゴンなど、この世のありとあらゆるものを【アイテムボックス】へ『収納』することができるようになる。 そこから郵便屋を辞めて冒険者へと転向し、もはや外れスキルどころかブッ壊れスキルとなった『収納(亜空間)』を駆使して、仲間と共に最強冒険者を目指していく。

異世界でリサイクルショップ!俺の高価買取り!

理太郎
ファンタジー
坂木 新はリサイクルショップの店員だ。 ある日、買い取りで査定に不満を持った客に恨みを持たれてしまう。 仕事帰りに襲われて、気が付くと見知らぬ世界のベッドの上だった。

スキル間違いの『双剣士』~一族の恥だと追放されたが、追放先でスキルが覚醒。気が付いたら最強双剣士に~

きょろ
ファンタジー
この世界では5歳になる全ての者に『スキル』が与えられる――。 洗礼の儀によってスキル『片手剣』を手にしたグリム・レオハートは、王国で最も有名な名家の長男。 レオハート家は代々、女神様より剣の才能を与えられる事が多い剣聖一族であり、グリムの父は王国最強と謳われる程の剣聖であった。 しかし、そんなレオハート家の長男にも関わらずグリムは全く剣の才能が伸びなかった。 スキルを手にしてから早5年――。 「貴様は一族の恥だ。最早息子でも何でもない」 突如そう父に告げられたグリムは、家族からも王国からも追放され、人が寄り付かない辺境の森へと飛ばされてしまった。 森のモンスターに襲われ絶対絶命の危機に陥ったグリム。ふと辺りを見ると、そこには過去に辺境の森に飛ばされたであろう者達の骨が沢山散らばっていた。 それを見つけたグリムは全てを諦め、最後に潔く己の墓を建てたのだった。 「どうせならこの森で1番派手にしようか――」 そこから更に8年――。 18歳になったグリムは何故か辺境の森で最強の『双剣士』となっていた。 「やべ、また力込め過ぎた……。双剣じゃやっぱ強すぎるな。こりゃ1本は飾りで十分だ」 最強となったグリムの所へ、ある日1体の珍しいモンスターが現れた。 そして、このモンスターとの出会いがグレイの運命を大きく動かす事となる――。

無限初回ログインボーナスを貰い続けて三年 ~辺境伯となり辺境領地生活~

桜井正宗
ファンタジー
 元恋人に騙され、捨てられたケイオス帝国出身の少年・アビスは絶望していた。資産を奪われ、何もかも失ったからだ。  仕方なく、冒険者を志すが道半ばで死にかける。そこで大聖女のローザと出会う。幼少の頃、彼女から『無限初回ログインボーナス』を授かっていた事実が発覚。アビスは、三年間もの間に多くのログインボーナスを受け取っていた。今まで気づかず生活を送っていたのだ。  気づけばSSS級の武具アイテムであふれかえっていた。最強となったアビスは、アイテムの受け取りを拒絶――!?

初めての異世界転生

藤井 サトル
ファンタジー
その日、幸村 大地(ゆきむら だいち)は女神に選ばれた。 女神とのやり取りの末、大地は女神の手によって異世界へと転生する。その身には女神にいくつもの能力を授かって。 まさにファンタジーの世界へ来た大地は聖女を始めにいろんな人に出会い、出会い金を稼いだり、稼いだ金が直ぐに消えたり、路上で寝たり、チート能力を振るったりと、たぶん楽しく世界を謳歌する。 このお話は【転生者】大地と【聖女】リリア。そこに女神成分をひとつまみが合わさった異世界騒動物語である。

無人島Lv.9999 無人島開発スキルで最強の島国を作り上げてスローライフ

桜井正宗
ファンタジー
 帝国の第三皇子・ラスティは“無能”を宣告されドヴォルザーク帝国を追放される。しかし皇子が消えた途端、帝国がなぜか不思議な力によって破滅の道へ進む。周辺国や全世界を巻き込み次々と崩壊していく。  ラスティは“謎の声”により無人島へ飛ばされ定住。これまた不思議な能力【無人島開発】で無人島のレベルをアップ。世界最強の国に変えていく。その噂が広がると世界の国々から同盟要請や援助が殺到するも、もう遅かった。ラスティは、信頼できる仲間を手に入れていたのだ。彼らと共にスローライフを送るのであった。

処理中です...