32 / 431
第32話 眠れない夜 - 聖女の胸に刻まれた聖痕の秘密 -
しおりを挟む
日はすっかり沈み、夜。
レイドボスの出現やら、ダークスライムに服を溶かされるやらトラブル続出だったが、ようやく家に帰ることができた。
「疲れたな……風呂入って寝よう」
メサイアとリースは、ぐっすり就寝中。
フォルだけ起きていた。
「フォル、俺は風呂入ってくるよ」
「はい、分かりました。……あ、よかったら、一緒に入りましょうか?」
「悪くない提案だが、断る。あと勝手に入ってくるなよー」
もう鼻がもたんからな。
さすがに血が足りなくなって、死ぬよ俺。
「そうですか……。残念です。でも、兄様の邪魔にはなりたくないので、ソファでお待ちしておりますね」
……フォルのヤツ、妙に素直だな。
まあ、そこが彼女のイイところなんだけど。
◆
今日の風呂は最高だった。
最近、いつも誰かが乱入してきていたからな、落ち着けなかったし。
「なんだ、フォル。まだ寝てないのか」
「はい。兄様を待っていましたから」
「俺を? 俺なんか待たずに寝てもいいんだぞ~。おっさんは夜更かしが大好きだからな、まだ夜は長いんだ」
「そうなんですね? でも、今日はお付き合いしますよ~。どうぞ、こちらへ」
ソファの横に来て欲しいと、手招きされる。
そう誘われては断るワケにもいかんな。
「……あぁ、フォル」
暗くて分からなかったが、今日買ったばかりの透明感抜群の『ベビードール』姿だった。スケスケ……。かなり見えて……くっ。
「フォル、お前なんちゅー恰好を……」
「可愛いですか?」
「……あ、ああ。可愛いぞ」
「……♡ 兄様、ちゅーしたいです。頬ではなく、口づけで♡」
フォルの青と桃のオッドアイの瞳が揺れ動く。
そんな風に見つめられては……雰囲気に押されてしまう。
「く、口はまた今度な。おでこで勘弁してくれ」
俺は、フォルの肩に手をおき、おでこにキスを。
「嬉しいです……♡」
「と、ところで、フォルはなんで……俺にそんな好意的なんだ?」
これは前から思っていた。
こんな可愛い聖職者が、なんで、おっさんなんかの俺を。
「兄様。人を好きになるのに理由なんてものはいらないのですよ。わたくしは、兄様が好き。それだけです」
「……それだけ?」
「はい、それだけです」
「本当にそれだけか?」
「疑いますね……。分かりました、強いて理由を上げるのなら、兄様の筋肉です♡」
ですよねー。
やっぱり、そっちですよねー。
「お前な……」
「ですので、その、約束通り『添い寝』して差し上げますね♡」
「俺の腹筋触りたいだけだろ」
「ええ、それはもう舐めまわしたいくらいに……♡」
フォルは俺のシャツを捲り、腹筋に舌を這わせてこようとする。
「うわぁぁぁ!! こ、この馬鹿力! 放しやがれ!」
「往生してください兄様。そもそも、兄様がいけないんですよ、こんな立派な腹筋をしているから……。それにさっきのダークスライム戦で、わたくしに汗臭いシャツを着せてくれましたね。あれがトドメでした。もう、わたくしのハートはズッキュンです♡
……さあ、兄様……わたくしと一緒に、カルミナ・ブラーナへ♡」
うあぁ、この聖女、目がハートに……!
だめだもう、フォルを止められない。
俺、食べられちまう!!
「うあぁぁぁぁぁあっぁぁぁぁぁあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!」
◆
……熱い。
体が燃えるように熱い。まるで地獄のような熱さ。
「――ハッ、俺はいったい……」
どうやら、ソファの上で意識を失っていたようだ。
そうか、俺は、フォルに腹筋をペロペロされまくって……。
「うわぁ、フォル!」
俺の体の上でフォルが寝ている。もちろん、ベビードール姿で。あぁもう、そんなスケスケで……。谷間の『聖痕』が怪しげに、赤く光っているような。
く……。
悔しいが、フォルの寝顔は最高に可愛かった。
――ああ、神様、今だけは許してくれ。
俺は、フォルを、そっと、ぎゅっと抱きしめ……
『聖痕』に触れてみた。
すると、俺は意識を失い――――
◆ ◆ ◆
夢を見た。
『――サトル。
サトル。目を覚ますのだ、サトル』
誰だ、この、男の、声。
「……くっ。ここは何処だ……」
俺は【黒い空間】の中にいた。
なにも見えない。感じない。
そんな見えないはずの中から、ひとりの男が現れた。
『はじめましてだね、サトル』
「あ……あんたは誰だ?」
『私の名は『ゾルタクスゼイアン』……世間からは【死の魔王】などと呼ばれ、恐れられているがね』
「ゾ、ゾルタクスゼイアン……! あの、聖地・アーサーを支配しているとかの! レイドボスじゃないか……!」
『キミがあの聖女と濃厚接触してくれたおかげで、私とキミにはキッカケが生まれた。だから、こうして精神を通して出てこれるようになったのだ』
「んな……どういうことだ? フォルと接触って」
『聖女は――フォルトゥナは、私の娘《・》でね。あの『聖痕』は、神王がつけた【死の呪い】なのだよ。その死を通している』
……なんだって!?
【死の呪い】ってそりゃ……かつて、女神を苦しめたという……!
「あ、あんた。フォルの父親なのか!? でも……【死の呪い】って!」
『これだけは言っておく。神王を信用してはならない。アレに取り入ることは、自殺行為に等しい。いいか、ビフロストへ向かうな』
なんだ、何なんだこれは。
魔王の罠か?
その可能性も充分考えられる。
「レイドボスのあんたの言葉を信用すると思うか?」
『そうだろうな。だが、それでも娘を頼むよ。……そろそろ時間だ。いいか、この世界は――」
そこで途切れた。
……なんだ、また眠く。
だめだ、凄まじい眠気だ。
その微睡の中で――
< ……だめですよ、彼岸花 理。
あれは明確な敵。滅ぼすべき存在。だから、耳を傾けてはいけない。
あなたは『聖者』だけを目指せばいい。さあ……【虹の空中庭園】へおいで。そして、無限の力を得るのですよ。それが達成された時、あなたは【サクリファイス】に相応しい存在となるのですから >
そんな声が――俺を、眠らせた。
レイドボスの出現やら、ダークスライムに服を溶かされるやらトラブル続出だったが、ようやく家に帰ることができた。
「疲れたな……風呂入って寝よう」
メサイアとリースは、ぐっすり就寝中。
フォルだけ起きていた。
「フォル、俺は風呂入ってくるよ」
「はい、分かりました。……あ、よかったら、一緒に入りましょうか?」
「悪くない提案だが、断る。あと勝手に入ってくるなよー」
もう鼻がもたんからな。
さすがに血が足りなくなって、死ぬよ俺。
「そうですか……。残念です。でも、兄様の邪魔にはなりたくないので、ソファでお待ちしておりますね」
……フォルのヤツ、妙に素直だな。
まあ、そこが彼女のイイところなんだけど。
◆
今日の風呂は最高だった。
最近、いつも誰かが乱入してきていたからな、落ち着けなかったし。
「なんだ、フォル。まだ寝てないのか」
「はい。兄様を待っていましたから」
「俺を? 俺なんか待たずに寝てもいいんだぞ~。おっさんは夜更かしが大好きだからな、まだ夜は長いんだ」
「そうなんですね? でも、今日はお付き合いしますよ~。どうぞ、こちらへ」
ソファの横に来て欲しいと、手招きされる。
そう誘われては断るワケにもいかんな。
「……あぁ、フォル」
暗くて分からなかったが、今日買ったばかりの透明感抜群の『ベビードール』姿だった。スケスケ……。かなり見えて……くっ。
「フォル、お前なんちゅー恰好を……」
「可愛いですか?」
「……あ、ああ。可愛いぞ」
「……♡ 兄様、ちゅーしたいです。頬ではなく、口づけで♡」
フォルの青と桃のオッドアイの瞳が揺れ動く。
そんな風に見つめられては……雰囲気に押されてしまう。
「く、口はまた今度な。おでこで勘弁してくれ」
俺は、フォルの肩に手をおき、おでこにキスを。
「嬉しいです……♡」
「と、ところで、フォルはなんで……俺にそんな好意的なんだ?」
これは前から思っていた。
こんな可愛い聖職者が、なんで、おっさんなんかの俺を。
「兄様。人を好きになるのに理由なんてものはいらないのですよ。わたくしは、兄様が好き。それだけです」
「……それだけ?」
「はい、それだけです」
「本当にそれだけか?」
「疑いますね……。分かりました、強いて理由を上げるのなら、兄様の筋肉です♡」
ですよねー。
やっぱり、そっちですよねー。
「お前な……」
「ですので、その、約束通り『添い寝』して差し上げますね♡」
「俺の腹筋触りたいだけだろ」
「ええ、それはもう舐めまわしたいくらいに……♡」
フォルは俺のシャツを捲り、腹筋に舌を這わせてこようとする。
「うわぁぁぁ!! こ、この馬鹿力! 放しやがれ!」
「往生してください兄様。そもそも、兄様がいけないんですよ、こんな立派な腹筋をしているから……。それにさっきのダークスライム戦で、わたくしに汗臭いシャツを着せてくれましたね。あれがトドメでした。もう、わたくしのハートはズッキュンです♡
……さあ、兄様……わたくしと一緒に、カルミナ・ブラーナへ♡」
うあぁ、この聖女、目がハートに……!
だめだもう、フォルを止められない。
俺、食べられちまう!!
「うあぁぁぁぁぁあっぁぁぁぁぁあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!」
◆
……熱い。
体が燃えるように熱い。まるで地獄のような熱さ。
「――ハッ、俺はいったい……」
どうやら、ソファの上で意識を失っていたようだ。
そうか、俺は、フォルに腹筋をペロペロされまくって……。
「うわぁ、フォル!」
俺の体の上でフォルが寝ている。もちろん、ベビードール姿で。あぁもう、そんなスケスケで……。谷間の『聖痕』が怪しげに、赤く光っているような。
く……。
悔しいが、フォルの寝顔は最高に可愛かった。
――ああ、神様、今だけは許してくれ。
俺は、フォルを、そっと、ぎゅっと抱きしめ……
『聖痕』に触れてみた。
すると、俺は意識を失い――――
◆ ◆ ◆
夢を見た。
『――サトル。
サトル。目を覚ますのだ、サトル』
誰だ、この、男の、声。
「……くっ。ここは何処だ……」
俺は【黒い空間】の中にいた。
なにも見えない。感じない。
そんな見えないはずの中から、ひとりの男が現れた。
『はじめましてだね、サトル』
「あ……あんたは誰だ?」
『私の名は『ゾルタクスゼイアン』……世間からは【死の魔王】などと呼ばれ、恐れられているがね』
「ゾ、ゾルタクスゼイアン……! あの、聖地・アーサーを支配しているとかの! レイドボスじゃないか……!」
『キミがあの聖女と濃厚接触してくれたおかげで、私とキミにはキッカケが生まれた。だから、こうして精神を通して出てこれるようになったのだ』
「んな……どういうことだ? フォルと接触って」
『聖女は――フォルトゥナは、私の娘《・》でね。あの『聖痕』は、神王がつけた【死の呪い】なのだよ。その死を通している』
……なんだって!?
【死の呪い】ってそりゃ……かつて、女神を苦しめたという……!
「あ、あんた。フォルの父親なのか!? でも……【死の呪い】って!」
『これだけは言っておく。神王を信用してはならない。アレに取り入ることは、自殺行為に等しい。いいか、ビフロストへ向かうな』
なんだ、何なんだこれは。
魔王の罠か?
その可能性も充分考えられる。
「レイドボスのあんたの言葉を信用すると思うか?」
『そうだろうな。だが、それでも娘を頼むよ。……そろそろ時間だ。いいか、この世界は――」
そこで途切れた。
……なんだ、また眠く。
だめだ、凄まじい眠気だ。
その微睡の中で――
< ……だめですよ、彼岸花 理。
あれは明確な敵。滅ぼすべき存在。だから、耳を傾けてはいけない。
あなたは『聖者』だけを目指せばいい。さあ……【虹の空中庭園】へおいで。そして、無限の力を得るのですよ。それが達成された時、あなたは【サクリファイス】に相応しい存在となるのですから >
そんな声が――俺を、眠らせた。
20
お気に入りに追加
1,252
あなたにおすすめの小説
無限初回ログインボーナスを貰い続けて三年 ~辺境伯となり辺境領地生活~
桜井正宗
ファンタジー
元恋人に騙され、捨てられたケイオス帝国出身の少年・アビスは絶望していた。資産を奪われ、何もかも失ったからだ。
仕方なく、冒険者を志すが道半ばで死にかける。そこで大聖女のローザと出会う。幼少の頃、彼女から『無限初回ログインボーナス』を授かっていた事実が発覚。アビスは、三年間もの間に多くのログインボーナスを受け取っていた。今まで気づかず生活を送っていたのだ。
気づけばSSS級の武具アイテムであふれかえっていた。最強となったアビスは、アイテムの受け取りを拒絶――!?
ゴミアイテムを変換して無限レベルアップ!
桜井正宗
ファンタジー
辺境の村出身のレイジは文字通り、ゴミ製造スキルしか持っておらず馬鹿にされていた。少しでも強くなろうと帝国兵に志願。お前のような無能は雑兵なら雇ってやると言われ、レイジは日々努力した。
そんな努力もついに報われる日が。
ゴミ製造スキルが【経験値製造スキル】となっていたのだ。
日々、優秀な帝国兵が倒したモンスターのドロップアイテムを廃棄所に捨てていく。それを拾って【経験値クリスタル】へ変換して経験値を獲得。レベルアップ出来る事を知ったレイジは、この漁夫の利を使い、一気にレベルアップしていく。
仲間に加えた聖女とメイドと共にレベルを上げていくと、経験値テーブルすら操れるようになっていた。その力を使い、やがてレイジは帝国最強の皇剣となり、王の座につく――。
※HOTランキング1位ありがとうございます!
※ファンタジー7位ありがとうございます!
無人島Lv.9999 無人島開発スキルで最強の島国を作り上げてスローライフ
桜井正宗
ファンタジー
帝国の第三皇子・ラスティは“無能”を宣告されドヴォルザーク帝国を追放される。しかし皇子が消えた途端、帝国がなぜか不思議な力によって破滅の道へ進む。周辺国や全世界を巻き込み次々と崩壊していく。
ラスティは“謎の声”により無人島へ飛ばされ定住。これまた不思議な能力【無人島開発】で無人島のレベルをアップ。世界最強の国に変えていく。その噂が広がると世界の国々から同盟要請や援助が殺到するも、もう遅かった。ラスティは、信頼できる仲間を手に入れていたのだ。彼らと共にスローライフを送るのであった。
大切”だった”仲間に裏切られたので、皆殺しにしようと思います
騙道みりあ
ファンタジー
魔王を討伐し、世界に平和をもたらした”勇者パーティー”。
その一員であり、”人類最強”と呼ばれる少年ユウキは、何故か仲間たちに裏切られてしまう。
仲間への信頼、恋人への愛。それら全てが作られたものだと知り、ユウキは怒りを覚えた。
なので、全員殺すことにした。
1話完結ですが、続編も考えています。
【完結】魔王を倒してスキルを失ったら「用済み」と国を追放された勇者、数年後に里帰りしてみると既に祖国が滅んでいた
きなこもちこ
ファンタジー
🌟某小説投稿サイトにて月間3位(異ファン)獲得しました!
「勇者カナタよ、お前はもう用済みだ。この国から追放する」
魔王討伐後一年振りに目を覚ますと、突然王にそう告げられた。
魔王を倒したことで、俺は「勇者」のスキルを失っていた。
信頼していたパーティメンバーには蔑まれ、二度と国の土を踏まないように察知魔法までかけられた。
悔しさをバネに隣国で再起すること十数年……俺は結婚して妻子を持ち、大臣にまで昇り詰めた。
かつてのパーティメンバー達に「スキルが無くても幸せになった姿」を見せるため、里帰りした俺は……祖国の惨状を目にすることになる。
※ハピエン・善人しか書いたことのない作者が、「追放」をテーマにして実験的に書いてみた作品です。普段の作風とは異なります。
※小説家になろう、カクヨムさんで同一名義にて掲載予定です
異世界あるある 転生物語 たった一つのスキルで無双する!え?【土魔法】じゃなくって【土】スキル?
よっしぃ
ファンタジー
農民が土魔法を使って何が悪い?異世界あるある?前世の謎知識で無双する!
土砂 剛史(どしゃ つよし)24歳、独身。自宅のパソコンでネットをしていた所、突然轟音がしたと思うと窓が破壊され何かがぶつかってきた。
自宅付近で高所作業車が電線付近を作業中、トラックが高所作業車に突っ込み運悪く剛史の部屋に高所作業車のアームの先端がぶつかり、そのまま窓から剛史に一直線。
『あ、やべ!』
そして・・・・
【あれ?ここは何処だ?】
気が付けば真っ白な世界。
気を失ったのか?だがなんか聞こえた気がしたんだが何だったんだ?
・・・・
・・・
・・
・
【ふう・・・・何とか間に合ったか。たった一つのスキルか・・・・しかもあ奴の元の名からすれば土関連になりそうじゃが。済まぬが異世界あるあるのチートはない。】
こうして剛史は新た生を異世界で受けた。
そして何も思い出す事なく10歳に。
そしてこの世界は10歳でスキルを確認する。
スキルによって一生が決まるからだ。
最低1、最高でも10。平均すると概ね5。
そんな中剛史はたった1しかスキルがなかった。
しかも土木魔法と揶揄される【土魔法】のみ、と思い込んでいたが【土魔法】ですらない【土】スキルと言う謎スキルだった。
そんな中頑張って開拓を手伝っていたらどうやら領主の意に添わなかったようで
ゴウツク領主によって領地を追放されてしまう。
追放先でも土魔法は土木魔法とバカにされる。
だがここで剛史は前世の記憶を徐々に取り戻す。
『土魔法を土木魔法ってバカにすんなよ?異世界あるあるな前世の謎知識で無双する!』
不屈の精神で土魔法を極めていく剛史。
そしてそんな剛史に同じような境遇の人々が集い、やがて大きなうねりとなってこの世界を席巻していく。
その中には同じく一つスキルしか得られず、公爵家や侯爵家を追放された令嬢も。
前世の記憶を活用しつつ、やがて土木魔法と揶揄されていた土魔法を世界一のスキルに押し上げていく。
但し剛史のスキルは【土魔法】ですらない【土】スキル。
転生時にチートはなかったと思われたが、努力の末にチートと言われるほどスキルを活用していく事になる。
これは所持スキルの少なさから世間から見放された人々が集い、ギルド『ワンチャンス』を結成、努力の末に世界一と言われる事となる物語・・・・だよな?
何故か追放された公爵令嬢や他の貴族の令嬢が集まってくるんだが?
俺は農家の4男だぞ?
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる