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第17話 海底洞窟ダンジョン捜索 - 水着の乙女たち -
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メサイアとフォルが帰ってきた。
お土産を大量に持って。
「お。なんかいっぱい買ってきたな。そんな紙袋いっぱい抱えて、何を買ってきたんだ、メサイア」
「あ~、これ? これはね~」
……あ。
悪い顔だなぁ。嫌な予感しかしないぞ。
「じゃ~~ん!」
と、メサイアがそれを広げた。
なんだこのペラペラの黒い布切れ。
かなり薄いし、なんだか見覚えがある形をしているような。
ああ、そうかコレ!
「おい、メサイア。これって……」
「そ、これは水着よ! フォル、リースの分も買ってあるから。あとサトル、あんたの分もね!」
まじか!
まじで水着か、これ。
「でも、まてよ。俺はフリーサイズでも構わんが、リースのサイズは大丈夫なのか?」
「大丈夫ですよ、兄様。リースの胸のサイズは、わたくしが記憶済みですから。なぜなら、毎日お風呂で、この『ゴッドハンド』で測っていますからね!」
――と、フォルは無抵抗のリースの胸を揉みしだきながら、言った。
おい、揉みしだくなセクハラ聖女!
むしろ、そこ変わりやがれ!
「みぁ~~…フォルちゃん、や、止めてくださいなのですよぉ…………」
あぁ……まずい!
フォルのヤツ、リースのメロンのような胸を、あんなに激しく、いやらしい手つきで……俺に見せつけるように!
――って、俺に見せつけるな!
「ストップだ、フォル。それ以上は、リースが悶絶しちまう……既に半分その領域に入り掛かっている気もするが……。とにかく、そこまでにしないと、もう構ってやらんぞ」
「うっ……。それはイヤです。分かりました」
「素直でよろしい。それじゃ、メサイア、海へ行くんだな?」
俺は、ベッドの方へ振り向くと――
「みんな、もう準備はいいかしら!?」
この女神、なんかもう、水着に着替えていやがった。準備万端じゃないか。
「はえーよ! て、黒のビキニ……いつもとあんまり変わらんな」
そんなワケで、海へ行くことになった。
◆
花の都・フリージアから海は近かった。
歩いても数十分ってところだった。
メサイアによると、この近辺に『海底洞窟ダンジョン』とかあるらしい。そこの捜索も兼ねての海のようだった。
「へぇ~、綺麗な場所だなぁ。でも、モンスターもそこそこか」
ゆるキャラのようなモンスターがあちらこちらに見えた。あんなマヌケな顔しているのに【Lv.100】以上もあるようだ。でも、それなら俺でも対応できる。余裕だな。
俺たちは周囲を警戒しつつ、浜へ出た。
それにしても……
「ふ~む」
「な、なによサトル。私の水着そんなに変?」
俺は、メサイアの水着を改めて見る。
やっぱりスタイルは良いな。無駄が一切ないスマートな肉体美。とても健康的で、白い肌が眩しい。なるほど、女神なだけある。元・死神でもあるらしいけど。
「でも、やっぱりそのネックレスは身に付けているんだな。いい加減、教えてくれよ、そいつの謎を」
「イヤ。これ以上、詮索したらあのゆるキャラモンスターを大量に掻き集めて、擦り付けてやるから」
などと、恐ろしいことを言いやがったので、俺は諦めた。
「で、あのゆるキャラ系のイカモンスターは何だ?」
今の所、攻撃をしてこないノンアクティブモンスターで、危険は感じないが。
「調べてみるわね。……えっと、うん。あれは『イカゲソ』という【Lv.105】程度のモンスターね。でも、油断しないことね、かなり強力な水属性攻撃があるみたいよ」
『イカゲソ』ね。
なんか美味そうな名前をしているヤツだ。けど、こっちから攻撃しない限りは無害。だったら、放置しておくのがいいだろうな。
腹が減ったら狩ってやるけどな!
「サトルさ~ん!」
「兄様~!」
着替え中だったリースとフォルが戻って来た。
「!?」
まず、リース。
彼女は何故か『スク水』を着ていた。
しかも『旧スクール水着』だと!
そんなもん何処で買ってきた!!
「なんで、スク水!?」
「あ、あのぉ……サトルさん。これやっぱり変です? 見た事もない水着なので自信ないんですけど……」
「……その、刺激が。でも似合ってるよ」
ただでさえスリム。ただでさえ巨乳なリースにそれは……最高です。カメラがあったら写真に収めたかったぜ……。
「それで、フォルは……うぉぉぉおぉ!?」
マイクロビキニィ!?
メサイアのよりも面積が少なく、肌の露出とんでもない。ま、眩しすぎる。あまりのエロさに直視できねえ! まあ、やっぱりというか何というか……いつも、シスター服に隠れて見えないが、超絶セクシー、ダイナマイトボディである。
くぅっ……、鼻血が……!
そ、そういえば、あの胸の赤い『聖痕《せいこん》』が確か……【聖女の証】なんだっけ。改めて見ると、本当にそこに『聖痕』があったが……が、これ以上は俺の鼻が持ちそうにない。直視できない。
「どうして、目を逸らすんですか、兄様。ちゃんと、わたくしを見てください。ほら、どうですか、わたくしの水着。感想を四文字以内できちんと答えて戴きたいです」
ズイズイッと距離をつめてくるフォル。
そんな近寄ってくれるな! もれなく、鼻から大量出血するだろうが!
つーか、四文字って――そりゃ『カワイイ』と言ってほしいのか? いや、カワイイけども!
「えーい、泳ぐぞー!!」
誤魔化すようにして、俺はダッシュ。海へ向かった!
「あー、兄様~!」
しかし、その時だった。
海の奥底からギラリと怪しい光が――
「え……?」
なんかいる!?
『ドバァァァァァァアアアー!!』
と、巨大なモンスターが現れやがった。
なんじゃそらああああ!?
「サトル! あれは【Lv.320】の『デビルクラーケン』で海底に潜むボスモンスターよ!! 気をつけて!」
メサイアがそう冷静にスキル『モンスターサーチ』してくれたが……
「まじか!!」
こんなところに巨大なイカボスモンスター……!
しかも【Lv.320】だぁ!?
お土産を大量に持って。
「お。なんかいっぱい買ってきたな。そんな紙袋いっぱい抱えて、何を買ってきたんだ、メサイア」
「あ~、これ? これはね~」
……あ。
悪い顔だなぁ。嫌な予感しかしないぞ。
「じゃ~~ん!」
と、メサイアがそれを広げた。
なんだこのペラペラの黒い布切れ。
かなり薄いし、なんだか見覚えがある形をしているような。
ああ、そうかコレ!
「おい、メサイア。これって……」
「そ、これは水着よ! フォル、リースの分も買ってあるから。あとサトル、あんたの分もね!」
まじか!
まじで水着か、これ。
「でも、まてよ。俺はフリーサイズでも構わんが、リースのサイズは大丈夫なのか?」
「大丈夫ですよ、兄様。リースの胸のサイズは、わたくしが記憶済みですから。なぜなら、毎日お風呂で、この『ゴッドハンド』で測っていますからね!」
――と、フォルは無抵抗のリースの胸を揉みしだきながら、言った。
おい、揉みしだくなセクハラ聖女!
むしろ、そこ変わりやがれ!
「みぁ~~…フォルちゃん、や、止めてくださいなのですよぉ…………」
あぁ……まずい!
フォルのヤツ、リースのメロンのような胸を、あんなに激しく、いやらしい手つきで……俺に見せつけるように!
――って、俺に見せつけるな!
「ストップだ、フォル。それ以上は、リースが悶絶しちまう……既に半分その領域に入り掛かっている気もするが……。とにかく、そこまでにしないと、もう構ってやらんぞ」
「うっ……。それはイヤです。分かりました」
「素直でよろしい。それじゃ、メサイア、海へ行くんだな?」
俺は、ベッドの方へ振り向くと――
「みんな、もう準備はいいかしら!?」
この女神、なんかもう、水着に着替えていやがった。準備万端じゃないか。
「はえーよ! て、黒のビキニ……いつもとあんまり変わらんな」
そんなワケで、海へ行くことになった。
◆
花の都・フリージアから海は近かった。
歩いても数十分ってところだった。
メサイアによると、この近辺に『海底洞窟ダンジョン』とかあるらしい。そこの捜索も兼ねての海のようだった。
「へぇ~、綺麗な場所だなぁ。でも、モンスターもそこそこか」
ゆるキャラのようなモンスターがあちらこちらに見えた。あんなマヌケな顔しているのに【Lv.100】以上もあるようだ。でも、それなら俺でも対応できる。余裕だな。
俺たちは周囲を警戒しつつ、浜へ出た。
それにしても……
「ふ~む」
「な、なによサトル。私の水着そんなに変?」
俺は、メサイアの水着を改めて見る。
やっぱりスタイルは良いな。無駄が一切ないスマートな肉体美。とても健康的で、白い肌が眩しい。なるほど、女神なだけある。元・死神でもあるらしいけど。
「でも、やっぱりそのネックレスは身に付けているんだな。いい加減、教えてくれよ、そいつの謎を」
「イヤ。これ以上、詮索したらあのゆるキャラモンスターを大量に掻き集めて、擦り付けてやるから」
などと、恐ろしいことを言いやがったので、俺は諦めた。
「で、あのゆるキャラ系のイカモンスターは何だ?」
今の所、攻撃をしてこないノンアクティブモンスターで、危険は感じないが。
「調べてみるわね。……えっと、うん。あれは『イカゲソ』という【Lv.105】程度のモンスターね。でも、油断しないことね、かなり強力な水属性攻撃があるみたいよ」
『イカゲソ』ね。
なんか美味そうな名前をしているヤツだ。けど、こっちから攻撃しない限りは無害。だったら、放置しておくのがいいだろうな。
腹が減ったら狩ってやるけどな!
「サトルさ~ん!」
「兄様~!」
着替え中だったリースとフォルが戻って来た。
「!?」
まず、リース。
彼女は何故か『スク水』を着ていた。
しかも『旧スクール水着』だと!
そんなもん何処で買ってきた!!
「なんで、スク水!?」
「あ、あのぉ……サトルさん。これやっぱり変です? 見た事もない水着なので自信ないんですけど……」
「……その、刺激が。でも似合ってるよ」
ただでさえスリム。ただでさえ巨乳なリースにそれは……最高です。カメラがあったら写真に収めたかったぜ……。
「それで、フォルは……うぉぉぉおぉ!?」
マイクロビキニィ!?
メサイアのよりも面積が少なく、肌の露出とんでもない。ま、眩しすぎる。あまりのエロさに直視できねえ! まあ、やっぱりというか何というか……いつも、シスター服に隠れて見えないが、超絶セクシー、ダイナマイトボディである。
くぅっ……、鼻血が……!
そ、そういえば、あの胸の赤い『聖痕《せいこん》』が確か……【聖女の証】なんだっけ。改めて見ると、本当にそこに『聖痕』があったが……が、これ以上は俺の鼻が持ちそうにない。直視できない。
「どうして、目を逸らすんですか、兄様。ちゃんと、わたくしを見てください。ほら、どうですか、わたくしの水着。感想を四文字以内できちんと答えて戴きたいです」
ズイズイッと距離をつめてくるフォル。
そんな近寄ってくれるな! もれなく、鼻から大量出血するだろうが!
つーか、四文字って――そりゃ『カワイイ』と言ってほしいのか? いや、カワイイけども!
「えーい、泳ぐぞー!!」
誤魔化すようにして、俺はダッシュ。海へ向かった!
「あー、兄様~!」
しかし、その時だった。
海の奥底からギラリと怪しい光が――
「え……?」
なんかいる!?
『ドバァァァァァァアアアー!!』
と、巨大なモンスターが現れやがった。
なんじゃそらああああ!?
「サトル! あれは【Lv.320】の『デビルクラーケン』で海底に潜むボスモンスターよ!! 気をつけて!」
メサイアがそう冷静にスキル『モンスターサーチ』してくれたが……
「まじか!!」
こんなところに巨大なイカボスモンスター……!
しかも【Lv.320】だぁ!?
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