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第9話 マッハポーションで速度超アップ!
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森の奥地へ向かっていく。
妙に寒くて居心地の悪さを感じる。
なんて不気味な場所だ。
ソルジャーゴブリンが度々襲来してくるが、ウィルソンが仕留めてくれていた。俺もたまに爆弾ポーションを使って補助をした。
「よし、俺も戦えるぞ」
なかなかうまく連携が取れている気がする。
もしかしたら、俺とウィルソンの息はピッタリなのかも。それは、ウィルソン自身も感じていたようだ。
「さすが大手ギルドに所属していただけはあるな、カイリ」
「いやいや、ほとんど荷物持ちだったけどね。って、知っていたのか」
「大手ギルドだからね、知っているさ。フェンリルだよな。ギルドマスターは、カイリの力を過小評価していたようだな」
「いや、当時の俺は努力はしていたけど……今より断然能力も劣っていたし、事実役には立てていなかったと思う」
「そんなことはない。カイリのポーションは、こんなに美味しくて回復力もあるし」
グビグビと飲み物代わりにレッドポーション改を飲むウィルソンは、満足気に笑った。……美味しいと言ってくれて俺は嬉しかった。
ポーションは、風味や匂いも大切な要素だ。
不味ければ飲めたものじゃないし、香りが良くなければ売れにくい傾向にある。
だから錬金術師は、完璧なポーションを作らねば上には這い上がれない。
血の滲むような研究や努力、レベルアップによって初めて高品質のポーションが作れる。
今の俺には『全種類ポーション製造』があるおかげで、宮廷錬金術師に勝るとも劣らないポーションを作れるようになっていた。
ヴァルハラから貰った能力ではあるけど。
ちょっとズルかなと思ったけど、ヴァルハラは俺の心を読んだかのように耳打ちしてきた。
「カイリさん、カイリさん。全種類ポーション製造スキルは、いきなり最高のポーションを作れるわけでもないんですよ。貴方の今までの努力が反映されているんですから、自信を持って下さい」
「そうなのか?」
「はい。しかも、まだ上を目指せます。がんばり次第では、宮廷錬金術師を超えられるでしょうね!」
「マジ? それが本当なら凄いことだと思う」
「ええ、闇の錬金術師ですけどねっ」
「またそれか。まあ、みんなが喜んでくれるなら闇でも何でもいいけどね」
「宮廷錬金術師より、闇の錬金術師の方がカッコイイではありませんか~」
「そうかなぁ。俺は宮廷錬金術師になりたいんだけど」
こそこそしていると、ウィルソンが首を傾げていた。
「なあ、カイリ。その猫ちゃんと話せるのか?」
「へ!? ち、違うよ。たまに俺が話しかけてあげてるんだ、一方的にね」
「そうなのか。まるで会話しているように見えたけど」
「気のせいじゃね? 猫と話せるわけないじゃん~」
「ふぅむ……」
うわ、疑いの眼差しを向けられている。
明らかに怪しんでいるな。
「本当だって」
「……だけどなぁ、人間の言葉を理解する猫もいると聞く」
「らしいな。そんな猫に会ってみたいな」
「まあいい。そろそろ森の奥だぞ」
話しながら歩いていれば、森の奥へ来た。
かなり闇が深くて恐ろしい。
けど、光も射してきたようにも見えた。
あの奥は……なんだ?
闇を抜けると、そこには『ブルーハーブ』が無数にあった。
凄い……雑草ひとつない。
全部が“青い草”だった。
明るい場所にだけ自生している。
「おぉ、こんなところに沢山! これだけあれば大儲けできるよ、ウィルソン!」
「うひゃー! 自分もこれは驚いたよ。こんなにあったかなぁ」
ブルーハーブの楽園へ入り、俺はさっそく採集していこうと思った。
けど、急に背中を押されて俺は転ぶ。
「うわっ!!」
なんだ!?
いきなり突き飛ばされた。
ウィルソンが俺を?
「カイリ、大丈夫か!!」
「え? なにがあった?」
「ナイフが飛んできたんだよ。今、ハルバードで弾き飛ばしたけどな」
直ぐ傍にナイフが落ちていた。
なんでナイフがこんな場所に……。
『……チ、外したか』
聞き覚えのある声が響く。
この声は……まさか!
そんな、何でコイツがこの場所に!!
「ベケット、なんで!!」
「なんで? そんなの決まっているだろ。カイリ、お前をつけていたのさ」
「なんだと!」
「良かったぜ、勝手にこんな森の奥まで足を運んでくれたのだからな。殺してもそう直ぐには見つからねぇよなぁ」
邪悪に笑うベケットは、新たにナイフを取り出してチラつかせる。なんてヤツだ。
「おい、ベケット。お前、昨晩殺人を犯したのか!」
「……そんなことか。ああ、人を殺した! お前のせいでな!」
「俺? なんで俺なんだよ。ふざけるな!」
「全部お前が悪い。カイリ、お前がギルドに戻ってこなかったせいだ! おかげでギルドメンバーは僕に不信感を抱くようになってしまった。結果、ギルドは崩壊したんだ」
「そんなの知るか。てか、そのメンバーだって俺を散々虚仮にしていたじゃないか」
「それはお前が能力を隠し持っていたせいだろ! カイリの力が宮廷錬金術師並みと分かっていれば、あんなバカにはしなかった。だから、お前のせいなんだ!!」
俺のせい、俺のせいって……なんて身勝手なヤツなんだ。
俺は俺なりに努力していたのに、それを認めなかったのはベケットじゃないか。ギルドメンバーだって俺を雑用みたいに扱っていた。同罪だ。
爆弾ポーションでも投げつけてやろうかと思ったら、ウィルソンが庇ってくれた。
「まて、カイリ。君の手を汚す必要はない。その手はポーションを作る為にあるんだろ」
「ウィルソン……でも」
「なぁに、気にするな。その代わりと言ってはなんだけどさ、補助してくれ!」
「いいのか。個人的なことに巻き込んで」
「もうとっくに巻き込まれているさ。無関係ではいられないし、それに……カイリ、君とは“親友”だからねっ!」
爽やかに笑うウィルソンは、ハルバードを構えた。
それに対し、ベケットは怪訝な顔をした。
「なんだ、お前も死体になりたいのか!?」
「いや、死体になるのは貴様だ。バゲット」
「ベケットだ!!! 人の名前をパンと間違えるんじゃねぇよ!!」
「だって初対面だし」
「くっ……それもそうか。なら、改めて名乗ろう。僕はベケット! 将来は聖騎士になる男だ!! ギルドは解散しちまったが、必ずや復活してみせる」
今度は剣を抜くベケット。
そうだった、アイツは“疾風迅雷”の異名を持つ剣士だったな。
まずい――ウィルソンが危ない。
「ウィルソン! このポーションを使え!!」
「カイリ……おう!!」
俺の投げたポーションをキャッチするウィルソン。
それは『マッハポーション』という速度のアップするものだった。その昔……俺に錬金術師の道を教えてくれた“先生”がくれたもの。
今こそ使うしかない。
【マッハポーション改Ⅱ】
【効果】
飲むと攻撃速度と移動速度が大アップする。持続時間は三分間。
改造可能。効果が倍になる。
「――こりゃ、うめぇ! カイリが作ったのか?」
「いや、俺じゃない。けど、これでヤツに勝てるはずだ」
「ああ、なんかパワーがみなぎるよ。すげぇポーションだな」
ハルバードをブンブン振り回すウィルソンは、突撃を開始した。
妙に寒くて居心地の悪さを感じる。
なんて不気味な場所だ。
ソルジャーゴブリンが度々襲来してくるが、ウィルソンが仕留めてくれていた。俺もたまに爆弾ポーションを使って補助をした。
「よし、俺も戦えるぞ」
なかなかうまく連携が取れている気がする。
もしかしたら、俺とウィルソンの息はピッタリなのかも。それは、ウィルソン自身も感じていたようだ。
「さすが大手ギルドに所属していただけはあるな、カイリ」
「いやいや、ほとんど荷物持ちだったけどね。って、知っていたのか」
「大手ギルドだからね、知っているさ。フェンリルだよな。ギルドマスターは、カイリの力を過小評価していたようだな」
「いや、当時の俺は努力はしていたけど……今より断然能力も劣っていたし、事実役には立てていなかったと思う」
「そんなことはない。カイリのポーションは、こんなに美味しくて回復力もあるし」
グビグビと飲み物代わりにレッドポーション改を飲むウィルソンは、満足気に笑った。……美味しいと言ってくれて俺は嬉しかった。
ポーションは、風味や匂いも大切な要素だ。
不味ければ飲めたものじゃないし、香りが良くなければ売れにくい傾向にある。
だから錬金術師は、完璧なポーションを作らねば上には這い上がれない。
血の滲むような研究や努力、レベルアップによって初めて高品質のポーションが作れる。
今の俺には『全種類ポーション製造』があるおかげで、宮廷錬金術師に勝るとも劣らないポーションを作れるようになっていた。
ヴァルハラから貰った能力ではあるけど。
ちょっとズルかなと思ったけど、ヴァルハラは俺の心を読んだかのように耳打ちしてきた。
「カイリさん、カイリさん。全種類ポーション製造スキルは、いきなり最高のポーションを作れるわけでもないんですよ。貴方の今までの努力が反映されているんですから、自信を持って下さい」
「そうなのか?」
「はい。しかも、まだ上を目指せます。がんばり次第では、宮廷錬金術師を超えられるでしょうね!」
「マジ? それが本当なら凄いことだと思う」
「ええ、闇の錬金術師ですけどねっ」
「またそれか。まあ、みんなが喜んでくれるなら闇でも何でもいいけどね」
「宮廷錬金術師より、闇の錬金術師の方がカッコイイではありませんか~」
「そうかなぁ。俺は宮廷錬金術師になりたいんだけど」
こそこそしていると、ウィルソンが首を傾げていた。
「なあ、カイリ。その猫ちゃんと話せるのか?」
「へ!? ち、違うよ。たまに俺が話しかけてあげてるんだ、一方的にね」
「そうなのか。まるで会話しているように見えたけど」
「気のせいじゃね? 猫と話せるわけないじゃん~」
「ふぅむ……」
うわ、疑いの眼差しを向けられている。
明らかに怪しんでいるな。
「本当だって」
「……だけどなぁ、人間の言葉を理解する猫もいると聞く」
「らしいな。そんな猫に会ってみたいな」
「まあいい。そろそろ森の奥だぞ」
話しながら歩いていれば、森の奥へ来た。
かなり闇が深くて恐ろしい。
けど、光も射してきたようにも見えた。
あの奥は……なんだ?
闇を抜けると、そこには『ブルーハーブ』が無数にあった。
凄い……雑草ひとつない。
全部が“青い草”だった。
明るい場所にだけ自生している。
「おぉ、こんなところに沢山! これだけあれば大儲けできるよ、ウィルソン!」
「うひゃー! 自分もこれは驚いたよ。こんなにあったかなぁ」
ブルーハーブの楽園へ入り、俺はさっそく採集していこうと思った。
けど、急に背中を押されて俺は転ぶ。
「うわっ!!」
なんだ!?
いきなり突き飛ばされた。
ウィルソンが俺を?
「カイリ、大丈夫か!!」
「え? なにがあった?」
「ナイフが飛んできたんだよ。今、ハルバードで弾き飛ばしたけどな」
直ぐ傍にナイフが落ちていた。
なんでナイフがこんな場所に……。
『……チ、外したか』
聞き覚えのある声が響く。
この声は……まさか!
そんな、何でコイツがこの場所に!!
「ベケット、なんで!!」
「なんで? そんなの決まっているだろ。カイリ、お前をつけていたのさ」
「なんだと!」
「良かったぜ、勝手にこんな森の奥まで足を運んでくれたのだからな。殺してもそう直ぐには見つからねぇよなぁ」
邪悪に笑うベケットは、新たにナイフを取り出してチラつかせる。なんてヤツだ。
「おい、ベケット。お前、昨晩殺人を犯したのか!」
「……そんなことか。ああ、人を殺した! お前のせいでな!」
「俺? なんで俺なんだよ。ふざけるな!」
「全部お前が悪い。カイリ、お前がギルドに戻ってこなかったせいだ! おかげでギルドメンバーは僕に不信感を抱くようになってしまった。結果、ギルドは崩壊したんだ」
「そんなの知るか。てか、そのメンバーだって俺を散々虚仮にしていたじゃないか」
「それはお前が能力を隠し持っていたせいだろ! カイリの力が宮廷錬金術師並みと分かっていれば、あんなバカにはしなかった。だから、お前のせいなんだ!!」
俺のせい、俺のせいって……なんて身勝手なヤツなんだ。
俺は俺なりに努力していたのに、それを認めなかったのはベケットじゃないか。ギルドメンバーだって俺を雑用みたいに扱っていた。同罪だ。
爆弾ポーションでも投げつけてやろうかと思ったら、ウィルソンが庇ってくれた。
「まて、カイリ。君の手を汚す必要はない。その手はポーションを作る為にあるんだろ」
「ウィルソン……でも」
「なぁに、気にするな。その代わりと言ってはなんだけどさ、補助してくれ!」
「いいのか。個人的なことに巻き込んで」
「もうとっくに巻き込まれているさ。無関係ではいられないし、それに……カイリ、君とは“親友”だからねっ!」
爽やかに笑うウィルソンは、ハルバードを構えた。
それに対し、ベケットは怪訝な顔をした。
「なんだ、お前も死体になりたいのか!?」
「いや、死体になるのは貴様だ。バゲット」
「ベケットだ!!! 人の名前をパンと間違えるんじゃねぇよ!!」
「だって初対面だし」
「くっ……それもそうか。なら、改めて名乗ろう。僕はベケット! 将来は聖騎士になる男だ!! ギルドは解散しちまったが、必ずや復活してみせる」
今度は剣を抜くベケット。
そうだった、アイツは“疾風迅雷”の異名を持つ剣士だったな。
まずい――ウィルソンが危ない。
「ウィルソン! このポーションを使え!!」
「カイリ……おう!!」
俺の投げたポーションをキャッチするウィルソン。
それは『マッハポーション』という速度のアップするものだった。その昔……俺に錬金術師の道を教えてくれた“先生”がくれたもの。
今こそ使うしかない。
【マッハポーション改Ⅱ】
【効果】
飲むと攻撃速度と移動速度が大アップする。持続時間は三分間。
改造可能。効果が倍になる。
「――こりゃ、うめぇ! カイリが作ったのか?」
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