輝くは七色の橋

あず

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第1話 嵐は突然に

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第1話 嵐は突然に
 ちゅんちゅんと小鳥が囀る鳴き声が聞こえてくる。目を閉じていても窓から差し込む光が眩しくて、私――アイリス・シュガーツは目を覚ました。
「ん…?んんーッ、はぁ…、朝かぁ……、ふぁ~…。」
 まだ眠気が残る瞼を擦りながら、私は自分の部屋を出て、洗面所に向かった。ここはプルウィウス・アルクス王国。4つのエリアに分かれた王国であり、私はその中でもお店などが立ち並ぶ商業エリアにある、パティスリー・シュガーツというお店の長女として生活している。
 私たちが暮らすプルウィウス・アルクス王国とその周りの色素6カ国ではギルド制を用いている。7色の色に職業を分けて生活している。
 ・カーマイン…力の色<赤>に特化した魔法使いが集まるギルド。主にアンノーンという色を奪う魔物の討伐を目的としアンノーンがドロップする色素の小瓶を集める。
・マリーゴールド…創造の色〈橙〉に特化した魔法使いが集まるギルド。お店を開いたりすることができる。
・カナリア…治癒の色〈黄〉に特化した魔法使いが集まるギルド。回復魔法が使えることが条件。
・ビリジアン…採取の色〈緑〉に特化した魔法使いが集まるギルド。自然から採れる色彩の小瓶を採取するのが目的。
・スカイ…探求の色〈水色〉に特化した魔法使いが集まるギルド。その最たる機関がプルウィウス・アルクス王国の学術エリアにある。
・インディゴ…才知の色〈青〉に特化した資格などを持つ魔法使いが集まるギルド。例として色彩鑑定士、着彩士と言った職業がある。
・プラム…守護の色〈紫〉に特化した魔法使いが集まるギルド。世界に点在する魔力の泉を守るのが仕事。
  私たちの世界には不思議な“パレット“と呼ばれる花の形をした誰もが持つ魔法属性のスロットがある。そしてこの世界に根付いている色と魔法。これは人間が生まれるずっと前から存在し、人間の歴史には欠かせない大事な存在である。
 色は生活を豊かにし、そして魔法もまた人間と共に進化し、生活に溶け込んでいた。
 かくいう私にもパレットはある。それは2つ。身体強化の魔法属性の色であるオレンジと、魔力強化の魔法属性の証の色である、インディゴ。その2色であり、その魔法を使うのに、私は珍しく飴玉を生成しそれを舐めることで魔法の効果が顕れるというものだった。
 私も稀有な能力だな、と思っているが、この力は仕事で疲れている両親に与えるとすぐさま元気を取り戻し、今でもパティスリーを営めている。私の飴玉の魔法のことは両親と商業エリアで顔馴染みのご近所さん。そして国の重要機関である役所にて保管されている魔法属性出現届に記載されているので、国のお偉いさんなどは私の魔法については理解していると思われる。
 私の両親もそして私の弟シダヤと妹のノゼルもパレットを持っている。私たちの持つパレットの魔法属性は基本的には7つ。色ごとにその魔法属性が分かれている。
 レッドは火属性、オレンジは身体強化、イエローは光属性、グリーンは風属性、ブルーは水属性、インディゴは魔力強化、パープルは闇属性、と言ったようになっている。この世界に住む人々は誰もがその7つの魔法属性を持ち、自分だけの魔法を持っている。
 とまぁ、私の世界の説明はこのくらいにして、そろそろ弟たちを起こしにいかないと姉として両親から頼まれている手伝いをしないといけない時間になりつつあった。
 洗面所で顔を洗い、髪の毛を梳かしていつものように後ろの髪の毛を二つに分けて縛ると、くるんっと輪っかにしてピンで留めて、縛ったところは余らせておいた髪の毛を三つ編みにしてぐるりと縛った箇所を隠すことで私のいつものヘアスタイルが完成する。私の外見は母親そっくりでピンクの髪に赤紫の瞳。母とそっくりなのは嬉しいことなので、私は自分の髪色や瞳の色を誇りに思う。
「よし!」
 洗面所であらためて身だしなみの確認をしてから私はまだ部屋でぐっすりと寝ているはずの双子の兄妹を起こしに向かった。私たちの家は商業エリアでは普通の2階建ての一軒家に住んでいる。2階は私たち家族の住居スペース、そして1階はパティスリー・シュガーツの店舗兼厨房となっている。ここは両親が念願のマイホームとしてローンを組んで建ててもらったのだと、何度も聞かされている。
 そんな2階の部屋の間の廊下を進み、一番奥の部屋の扉の前に辿り着くと、私は大きく息を吸って扉を開けて中に入った。
「ほらッ!もう朝だよ!二人とも起きて!」
 ベッドの上がこんもりと盛り上がっているのを見て、私は大きな声でまだ夢の中にいる二人を現実世界に引き摺り出そうとした。まだ寝ぼけているのか、“うーん“という唸り声しか聞こえないところを見ると、起きたくない意思がひしひしと伝わってくる。だが、いつまでも二人を寝かせているわけにもいかない。私も二人を起こした後は忙しい両親の代わりに双子のために朝ごはんを作ったり、家事をこなしたりしてお店の開店時間までには全てを終えて、店の手伝いに行かなければならなかった。双子には悪いが、少々手荒な真似でいつものように起こしにかかった。
「起きな~さいッ!」
「んん~ッ、寒いよ、お姉ちゃん…。」
「まだ眠たい…。」
「今日は天気がいいから布団を干すよ!」
 強引にベッドの上の掛け布団を剥ぎ取り、二人を外気に晒すと、二人は布団の温もりが消えたからか、眠そうにゴシゴシと目を擦っているのはまだ7歳の双子。私よりも髪の毛の色が燻んだピンク色の方が双子の兄のシダヤ、そして父親譲りのミルクティー色の髪の毛をしているのが双子の妹のノゼル。そんな二人の可愛い寝顔を見たかったが、それも心を鬼にして、二人を無理やり起こして布団を剥ぎ取ると、部屋のベランダに出て、布団を干し始めた。
「二人とも顔を洗ってきて、服も着替えるんだよ。布団は私が干しておくから。さぁ、今日も行った行った!」
「「はぁい…。」」
 双子ならではの息のあった返事をして洗面所に向かう二人の背中を見送り、私は二人が先程まで眠っていた布団をベッドからベランダに移動させて、ぱんぱんと軽く叩いてから干した。
「今日もいい天気ね!頑張ろう!」
 朝日を浴びることで一日の元気が湧いてくる気がした。そんな朝を迎えた我が家の一日はスタートした。
 ――――――
 双子の布団を干した後、2階にも備え付けられている簡易キッチンで私は3人分の朝食作りを始めた。今日は母が予め用意してくれていた、トーストにバターとほんの少しの塩を振りかけた塩バタートーストと母親特製のカボチャのポタージュを温めて、彩りの新鮮な葉物野菜のサラダを用意して、あっという間に朝食が完成した。料理が苦手な私でもこれくらいできるようになるまで、数年はかかってしまった。料理は難しいが、お菓子作りなら、両親の影響もあってか、得意な方だ。
 私が朝食が失敗さずに作り終えたころ、双子のシダヤとノゼルが部屋でいつもの普段着に着替え終わったようで、リビングにやってきた。
「あ、今日もちゃんと食べられるものが作れたんだね。」
「シダヤ…、開口一番それ?まずは“おはよう“じゃないの?」
「おはよう、お姉ちゃん。」
「うん!おはよう、ノゼル。さ、朝ごはんの文句をいう人は放っておいて、朝ごはん食べちゃいましょう。」
「う…、おはよう、お姉ちゃん。」
「はい、おはよう、シダヤ。」
「「「いただきます。」」」
 3人で手を合わせて、朝食を食べ始めた。1階ではすでに朝食を済ませ、お店の開店時間に合わせてスイーツの準備をしている両親が忙しなく動いている。私も朝食の片付けを済ませたら、両親の手伝いをするために1階に降りるつもりである。パクパクと文句を言わずに食べている双子の顔を見ながら、今日も平穏無事に過ごせますようにと願っていると、双子は食べ盛りなこともあってか、すぐに食べ終わり、食器をシンクに置いて洗濯物干しに向かったり、各々自分に割り当てられた家事をこなすために別々に行動し始めた。
「ごちそうさまでした。」
 私も朝食を済ませると、ぱぱっと食器を片付けて、家事をしている双子に1階に降りることを伝えた。
「シダヤ!ノゼル!私、下に降りているからね!」
「「はぁーい。」」
 行儀のよい返事を聞けたので、私は1階の店舗へ向かって階段を降りた。まだ開店時間まで1時間はあるが、私には開店準備の掃除や窓拭き、商品の陳列などやることはたくさんある。時間内に終わりきるのを目標に私は厨房でスイーツを作る両親に朝の挨拶をした。
「お父さん、お母さん、おはよう!」
「あら、アイリスおはよう。」
「今日も双子を起こしてくれてありがとうね。それじゃあ、今日もお願いね。」
「はーい!」
 パティシエの両親がスイーツを作っているのを邪魔しないように、挨拶はなるべく短く済ませると、まずはお店の前の掃除。今日は天気がよく、風もそんなに強くないため、木の葉が舞うこともなく、あっという間に掃除が終わり、次はお店の中の掃除とショーケース拭きと窓拭き。それが終わり、店内が綺麗になったのを満足げに見つめてから、両親から早い時間から丹精込めて作ったスイーツたちをショーケースに並べる。最近は気候も温暖で、春らしい爽やかな季節になってきたので、その季節に合わせたフルーツタルトなんかは、うちの店の人気商品でもある。一個一個丁寧にショーケースに飾ると、今日並んでいるケーキの説明書きと値札を用意し、ショーケースの前に並べた。
「よし、開店準備終わり!もうすぐ開店ね。」
 時計を確認して、開店時刻が迫っているのを見ると、私は身だしなみの確認をしてからお店の扉の前にある、看板を外に出して、“CLOSE“となっていた看板を“OPEN“にして、パティスリー・シュガーツは開店した。
「いらっしゃいませ!」
「どれにしようかしら…。」
 ショーケースで色とりどりのスイーツが煌めく中、お客さんたちは自分たちのペースでスイーツを選んで、頼んでくれる。その悩む時間でさえも、楽しんでいるので、スイーツを売る身としては楽しそうで何よりだった。午前中のお客さんの波が途絶えると、厨房からお父さんがやってきた。
「アイリス、今日もありがとうな。お疲れさま。お母さんが今お昼ご飯を作りに2階に上がったから、お前も食器出しとか手伝ってやってくれ。店番は俺がしとくから。」
「分かった。ありがとう。お昼食べてくるね。」
 お父さんのミルクティー色の髪の毛と同じように優しい性格にほんわかしつつ、私は午前中の店番の仕事から解放され、2階に上がると美味しそうな匂いが鼻を掠めた。
「お母さん、何か手伝おうか?」
「あら、アイリス、上がってきたのね。料理は私がやるから食器を出してくれる?」
「はーい。」
 両親が二人揃って私に食器出ししか頼まないのは、私には壊滅的に料理の才能がないからだ。私自身もそれを分かっているから、簡易キッチンに立つことは朝食作り以外では無かった。大人しく食器を棚から取り出して、テーブルに並べていると、自室から出てきたシダヤとノゼルがお母さんの作っている料理に興味津々だった。
「今日のお昼ご飯は何?」
「今日はね、カニチャーハンだよ。」
「カニ!?」
「お店を贔屓にしてくれてる漁師さんから新鮮なカニの身をもらったからね。豪華にチャーハンにしてみたよ!」
 スイーツ作りだけではなく、お母さんは料理全般が得意だ。お店を贔屓にしてくれている人からいつものスイーツのお礼と言うことで、品物をいただくことが多く、食品関係のお礼となると、お母さんの腕の見せ所といったようだ。
「さぁ、できたよ!」
 ホカホカと湯気を上げながら、美味しそうに煌めくカニチャーハンに私と双子が目を輝かせていると、お母さんかのGOサインをもらったので、“いただきます!“と手を合わせて食べ始めた。
 カニチャーハンを味わって半分ほど減ったところで、何やら1階でガタガタと音がしたかと思えば、店番をしていたはずのお父さんが血相を変えて、2階のリビングに顔を出した。
「お父さん、そんなに急いでどうしたの、店番は?」
「アイリス!一緒にきてくれ!」
「は?え…?」
 私は状況が飲み込めないまま、お父さんに手を引かれて、1階に降りるとそこには屈強な男性が3人ほど店内で少し苛立った雰囲気で待っていた。
「彼女が魔法の飴玉を生成できるのですか?」
「え、ええ…。娘のアイリスです。彼女の魔法はオレンジとインディゴの魔法属性で飴玉を生成することができます。」
 私は屈強な真ん中の男性とお父さんが神妙な面持ちで会話している、その雰囲気で、これは私の力の話か、と納得していた。
「それでは、アイリス・シュガーツ。お前には明日までに魔法の飴玉50個を生成し、カーマインの本部まで持ってこい。」
「50…個!?」
 
 
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