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新たなる生

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「オギャァ、オギャァ」
赤ちゃんの鳴き声が響く。
その声に私は目を開いた。

「なんて可愛いの」

黄金の髪を腰まで伸ばした紫水晶アメジスト色の瞳の女性が愛おしそうにわたしを見る。
とても綺麗な人だ。
わたしはおくるみに包まれ、女性に抱かれていた。

は?
どういうこと??

「イザベルの紫水晶アメジスト色の瞳に、わたしの銀髪を受け継いでいるね。まるで天使のようだ。」

イザベルって誰?
そもそもなぜ、高校生のわたしが抱かれてんの!?

銀髪に緑柱石エメラルドの瞳を持つ
男性が微笑む。
またも、美形!!
男性の瞳に映っていたのは
赤ちゃん。

え??

まさか、わたしじゃないよね。
瞳の中に手を振ると赤ちゃんも手を振る。

!???

まさか、わたし生まれ変わった!?

「あはは、遊んでいるのかい?可愛いなぁ。
イザベル、こんなに可愛い天使を産んでくれてありがとう」
男性がイザベルさんの頬にキスする。
「もう、やだわアルフレッドったら」

人前でイチャつくなー!
「ヴァイオレット」
イザベルさんが愛おしげに私を見つめ名前を呼ぶ。

どうやらわたしは前世の記憶を持ち、
この世界に生を受けたらしい。

だって、ヴァイオレットって名前の人なんて知らないし、状況からしてそうでしょう!

これしか考えつかない! 

初めは戸惑ったよ。
オムツを替えられたり、授乳されたりしたんだから!
そりゃあもう、恥ずかしかった。
忘れ去りたいよ……

両親は優しくて、私を愛してくれた。
私はそんな彼らをすぐに大好きになったの。

ふと、前世の家族である妹の翠の顔が頭をよぎった。

翠、元気にしてるかな。
私が死んで、悲しんでるだろうか。
叔母さん、あの子をよろしくお願いします。
前世では色々あったけど、今世では幸せになろう!
わたしは心の中で誓った。










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