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やがて部隊はゴルヴィア男爵領に到着した。帝都の人間からすれば山と湖と温泉、つまり取るに足らない、何も刺激がないつまらない場所だと言われるだろうが──フェリセットの目には素晴らしい土地に思えた。
緑の山々、すがすがしい空気。澄んだ水、暖かな温泉まで湧いている。
石造りの要塞の様なゴルヴィア男爵家から大きな湖をのぞむ事ができ、ぐるりと水際を取り囲むように街が発展しているのが確認できた。
騎士団はその湖畔のほとり、拓けた場所に野営地を作った。
美しく整備された公爵邸や王宮、拓けた平野の麦畑や雄大な川も悪くはないが、やはり魔の森で育ったフェリセットにとって、荒々しさを残した森は一番落ち着く所だった。
「すばらしっ」
「グロッシー嬢は大自然が大層お気に入りのようだ」
一仕事を終えたフェリセットがぴょんぴょんと湖畔の周りを駆け回っていると、突然ルイの小馬鹿にした様な発言が聞こえて、フェリセットはその場に縫い止められたかの様に立ち止まる。
まるで冷や水を浴びせられたような気分にフェリセットは肩をすくめた。業務時間外に見知らぬ土地に来てはしゃぐのがそんなにいけない事だろうか?
──やっぱり性格悪いわ。
フェリセットはママ先生仕込みの慇懃無礼に見えるほど優雅な礼をしてから、その場を離れた。わくわくした気分を、なんだか不機嫌なルイに引きずられて失ってしまうのはもったいない。
今日はもう夜通しの見張り番の仕事は終わって、非番なのだ。フェリセットは一見ひ弱に見えるが、獣人は基本的にヒューマンより強靭にできている。その気になれば、仮眠を取らずに街に繰り出すことも可能なのだ。
「なあフェリセット。街に出かけるなら細工物とか、女性陣に受けそうな土産物を探してこいよ」
「わかりました」
フェリセットはそのまま城下町へ出かけ、土産物を買い込んだ。それは半分観光でもう半分は経済活動のためだ。
──という事は、遠征の度にお土産をくれたのはあたしにあれこれあげたいからじゃなくて、持つべきものの義務ってやつで買い物をしていただけなのかしら?
細い竹で編まれた籠を見つめながら、フェリセットはそんな事を考えた。
お使いを終えたフェリセットは改めて湖畔へ向かった。山間部の源泉ほどではないが、湖底からも湯が沸き、砂を掘ると天然の露天風呂が作れると言うのだ。魔物の危険が無いときは少ないながらも観光客がやってきて金銭的な収入があったものの、それも途絶え、悪天候と重税が重なって民は消耗しはじめているらしかった。
砂を掘り、自作の足湯に浸りながらぼうっと水面を見つめていると、急に背後が騒がしくなった。
子供の集団が森から出てきたのだ。湖周辺の森には危険な魔物は少ないとの話だったので、野草やキノコなどを採取しに向かったのだろう──とフェリセットは判断し、また視線を正面に戻した。
「すみません、この辺りで作業をしてもよろしいですか」
引率者なのだろう、背の高くがっちりした体格の──魔の森基準で言うならば素晴らしい雄と言えるだろう──青年がフェリセットに声をかけてきた。
「ええ、どうぞ。あたしの事はお気になさらず」
そう答えながらも、フェリセットはちらちらと集団を観察していた。時たま青年と目が合い、相手は笑いかけてくるものだから、フェリセットもそれなりに愛想よくする。
子供たちの集団は何やら炊き出しの準備をしているようだとあたりをつける。よく見るとたき火の用意も始まっており、もしかして今夜はお祭りめいたものがあるのでは──とフェリセットは耳をピンと立て、彼らの様子を伺った。
「この山菜、全部まとめて鍋に入れていいのかな?」
「いいんじゃない?」
フェリセットは森で過ごしたゆえの野生の勘と言うべきか、何やら胸騒ぎを感じて立ち上がり、子供たちの近くに向かった。きゃあとかわぁなどの声が聞こえないこともなかったが、おおむね「騎士のお姉さん」に対する視線は好意的だ。
「あの……差し出がましいとは思うのですが」
青年と子供たちはこの女騎士が何を言うのだろうと思って、フェリセットを穴が開きそうなほどに見つめた。
「ちょっと気になることがありまして……」
フェリセットはザルの中に手を突っ込むと、その中から何本かの山菜を引き抜いた。
「やっぱり。何本か、毒のあるやつが混じっていますよ。毒があるから動物に食べられないで、青々としたままなんですよ。若芽とよく似ているから、中毒者が絶えなくて……」
フェリセットはザルの中から一枚ずつ検品して毒草を抜き取っていく。子供たちはその手つきを真剣に眺め、見分ける方法はないのかと口々に尋ねてきた。
「残りは水で洗えば問題ないと思いますが。……本当に、わかりにくいんですよ。よく野営地で中毒者を助けてあげましたから。もし中毒者が出たら、多分その近くに毒を打ち消す薬草が生えていて……」
引率らしき青年ががっかりしないよう、慎重に言葉を選びながら説明する。
「申し訳ありません、助かりました」
「いえいえ、国民の健康と安全を守るのが騎士の務めですから」
フェリセットは生まれも育ちもグランスフィアではないのだが、人に感謝されると言うのは悪い気持ちではなかった。
「慣れない事はするものではないですね。大蛇が出てから、山に立ち入った者が丸呑みされたりで、猟や採取が捗らなくなってしまったのです。元気な大人達は出稼ぎに出て、山に詳しい者が少なくなって……の悪循環です。自分はどちらかと言うと治水や建築の方に精を出してまして。お恥ずかしい限りです」
子供達をとりまとめていた青年は額の汗を拭いながらぺこぺこと頭を下げた。
「いえ。私もお役に立てて良かったです」
「ここ最近は催し物が軒並み中止になってしまっていて。せめて子供達には里山での採取もかねて食事会でもしようと計画していたんです。それが、こんな初歩的なミスをしてしまって。取り返しのつかない事になってしまう所でした」
「間違いは誰にでもある事ですから。命があれば、とりあえずはなんでもいいんですよ」
何度も死にそうな局面をくぐり抜けた自分が言うのだから間違いないと、フェリセットはやや無責任に男を励ました。
「それでは、あたしはこれで。交代の準備がありますから」
さっさとその場を離れようとするフェリセットに、青年は後ろから声をかけた。
「……もし、よろしければ。夜の集会に参加しませんか」
緑の山々、すがすがしい空気。澄んだ水、暖かな温泉まで湧いている。
石造りの要塞の様なゴルヴィア男爵家から大きな湖をのぞむ事ができ、ぐるりと水際を取り囲むように街が発展しているのが確認できた。
騎士団はその湖畔のほとり、拓けた場所に野営地を作った。
美しく整備された公爵邸や王宮、拓けた平野の麦畑や雄大な川も悪くはないが、やはり魔の森で育ったフェリセットにとって、荒々しさを残した森は一番落ち着く所だった。
「すばらしっ」
「グロッシー嬢は大自然が大層お気に入りのようだ」
一仕事を終えたフェリセットがぴょんぴょんと湖畔の周りを駆け回っていると、突然ルイの小馬鹿にした様な発言が聞こえて、フェリセットはその場に縫い止められたかの様に立ち止まる。
まるで冷や水を浴びせられたような気分にフェリセットは肩をすくめた。業務時間外に見知らぬ土地に来てはしゃぐのがそんなにいけない事だろうか?
──やっぱり性格悪いわ。
フェリセットはママ先生仕込みの慇懃無礼に見えるほど優雅な礼をしてから、その場を離れた。わくわくした気分を、なんだか不機嫌なルイに引きずられて失ってしまうのはもったいない。
今日はもう夜通しの見張り番の仕事は終わって、非番なのだ。フェリセットは一見ひ弱に見えるが、獣人は基本的にヒューマンより強靭にできている。その気になれば、仮眠を取らずに街に繰り出すことも可能なのだ。
「なあフェリセット。街に出かけるなら細工物とか、女性陣に受けそうな土産物を探してこいよ」
「わかりました」
フェリセットはそのまま城下町へ出かけ、土産物を買い込んだ。それは半分観光でもう半分は経済活動のためだ。
──という事は、遠征の度にお土産をくれたのはあたしにあれこれあげたいからじゃなくて、持つべきものの義務ってやつで買い物をしていただけなのかしら?
細い竹で編まれた籠を見つめながら、フェリセットはそんな事を考えた。
お使いを終えたフェリセットは改めて湖畔へ向かった。山間部の源泉ほどではないが、湖底からも湯が沸き、砂を掘ると天然の露天風呂が作れると言うのだ。魔物の危険が無いときは少ないながらも観光客がやってきて金銭的な収入があったものの、それも途絶え、悪天候と重税が重なって民は消耗しはじめているらしかった。
砂を掘り、自作の足湯に浸りながらぼうっと水面を見つめていると、急に背後が騒がしくなった。
子供の集団が森から出てきたのだ。湖周辺の森には危険な魔物は少ないとの話だったので、野草やキノコなどを採取しに向かったのだろう──とフェリセットは判断し、また視線を正面に戻した。
「すみません、この辺りで作業をしてもよろしいですか」
引率者なのだろう、背の高くがっちりした体格の──魔の森基準で言うならば素晴らしい雄と言えるだろう──青年がフェリセットに声をかけてきた。
「ええ、どうぞ。あたしの事はお気になさらず」
そう答えながらも、フェリセットはちらちらと集団を観察していた。時たま青年と目が合い、相手は笑いかけてくるものだから、フェリセットもそれなりに愛想よくする。
子供たちの集団は何やら炊き出しの準備をしているようだとあたりをつける。よく見るとたき火の用意も始まっており、もしかして今夜はお祭りめいたものがあるのでは──とフェリセットは耳をピンと立て、彼らの様子を伺った。
「この山菜、全部まとめて鍋に入れていいのかな?」
「いいんじゃない?」
フェリセットは森で過ごしたゆえの野生の勘と言うべきか、何やら胸騒ぎを感じて立ち上がり、子供たちの近くに向かった。きゃあとかわぁなどの声が聞こえないこともなかったが、おおむね「騎士のお姉さん」に対する視線は好意的だ。
「あの……差し出がましいとは思うのですが」
青年と子供たちはこの女騎士が何を言うのだろうと思って、フェリセットを穴が開きそうなほどに見つめた。
「ちょっと気になることがありまして……」
フェリセットはザルの中に手を突っ込むと、その中から何本かの山菜を引き抜いた。
「やっぱり。何本か、毒のあるやつが混じっていますよ。毒があるから動物に食べられないで、青々としたままなんですよ。若芽とよく似ているから、中毒者が絶えなくて……」
フェリセットはザルの中から一枚ずつ検品して毒草を抜き取っていく。子供たちはその手つきを真剣に眺め、見分ける方法はないのかと口々に尋ねてきた。
「残りは水で洗えば問題ないと思いますが。……本当に、わかりにくいんですよ。よく野営地で中毒者を助けてあげましたから。もし中毒者が出たら、多分その近くに毒を打ち消す薬草が生えていて……」
引率らしき青年ががっかりしないよう、慎重に言葉を選びながら説明する。
「申し訳ありません、助かりました」
「いえいえ、国民の健康と安全を守るのが騎士の務めですから」
フェリセットは生まれも育ちもグランスフィアではないのだが、人に感謝されると言うのは悪い気持ちではなかった。
「慣れない事はするものではないですね。大蛇が出てから、山に立ち入った者が丸呑みされたりで、猟や採取が捗らなくなってしまったのです。元気な大人達は出稼ぎに出て、山に詳しい者が少なくなって……の悪循環です。自分はどちらかと言うと治水や建築の方に精を出してまして。お恥ずかしい限りです」
子供達をとりまとめていた青年は額の汗を拭いながらぺこぺこと頭を下げた。
「いえ。私もお役に立てて良かったです」
「ここ最近は催し物が軒並み中止になってしまっていて。せめて子供達には里山での採取もかねて食事会でもしようと計画していたんです。それが、こんな初歩的なミスをしてしまって。取り返しのつかない事になってしまう所でした」
「間違いは誰にでもある事ですから。命があれば、とりあえずはなんでもいいんですよ」
何度も死にそうな局面をくぐり抜けた自分が言うのだから間違いないと、フェリセットはやや無責任に男を励ました。
「それでは、あたしはこれで。交代の準備がありますから」
さっさとその場を離れようとするフェリセットに、青年は後ろから声をかけた。
「……もし、よろしければ。夜の集会に参加しませんか」
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