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37 ヒロインの受難
しおりを挟む馬の嘶く声が聞こえ、私はゆっくりと目を開ける。
窓からは、明るい太陽の光が差し込んでいるが、今朝まで降っていた雪はまだ積もっており、外の世界は真っ白に染まっている。見ているだけで寒々しい。
私はストールに身を包み、鉄の焚き火台のすぐそばに置かれた椅子に座っている為、問題なく暖かいが……。ただ、目の前の馬房の馬が、興味深げにじっと私を見つめて来ているのは少し落ち着かない。
お嬢様は、今は外で三つ目トナカイが引くソリを操って、雪原を移動する訓練をされている。その間、私は厩舎の中で暖を取りつつ、訓練が終わるのをこうして大人しく待っている。
厩舎の中を忙しく動き回っている厩番が、焚き火に新しい薪を入れてくれたので、周りがさらに暖かくなった。
馬の嘶く声と視線を気にするよりも眠気が勝り、再び瞼を閉じようかと思った時、見覚えのある半透明の黄色い物体が視界の端を横切ったかと思ったら、厩舎の扉を勢いよく開けてフランが入って来た。
「いたー」
フランは、迷いなく真っ直ぐと私の寝ている椅子へ向かって来ると、私の体をストールごと腕に抱き上げた。
な、なにをする!
「寒いから、早く行くよー」
いや、どこへ!?
フランは、厩舎から外へ飛び出す。
ゆ、誘拐犯ー!
驚いてこちらを見つめている厩番に、目で訴えて助けを求めるが、来た時と同じくフランが勢いよく扉を閉めてしまい、それも出来なくなってしまった。
寒ぅ!マジで寒いっ!
お嬢様のようには私を抱え慣れていないフランだと、ストールの隙間から冷気がバンバン入って来る。フランの腕の中でジタバタと暴れていたが、そうしているとさらに寒くなるので、ストールの奥へとモゾモゾと引っ込んだ。
私は、屈強な竜族なので、寒くとも人間のように凍死するようなことはないが、ただ少し……いや、大分動きが鈍くなってしまう。いついかなる時も、お嬢様をお守り出来るように、素早く動けなくなる事態は避けたい所だ。
フランは、私が大人しくなったのを見て、雪がかき分けられている園路を進む足を早めた。
やがて、周りが暖かくなったと思ったら、どうやら校舎の中へ入ったようだ。モゾモゾとストールの中から顔を出し、フランを睨む。
一体、なんだというのだ。
「着いたよ」
そう言って、フランが立ち止まったのは、見覚えのある扉の前だった。
扉の横の室名札には“リィヒデン研究室”と書かれている。フィオナの猫化の件で、以前にも一度来たことがある場所だ。
フランは、ノックもせずに扉を開けて中へ入った。
研究室の中には、当然のことながら教師のリィヒデンがいた。今日も、髪があちこちに跳ねている。
リィヒデンが座っている前の、長机の上には、色々な魔道具が所狭しと並べられている。お嬢様の隠し部屋に置いてある魔道具と、似たような物もある一方で、見たこともないような物もある。
どこかで見たことがあるような柄の毛皮も、なぜか魔道具と一緒に置いてある。
いや……毛皮というよりも、カツラかなにかか?アフロのカツラだろうか。それにしても、随分変な柄だ。
「連れて来たよー」
フランが、ストールごと私を机の上に置いて、自分はリィヒデンの対面の椅子に座った。
私の横には、大きいアフロのカツラがある。すると突然、そのカツラが、
「ニャァ……」
と、鳴いた。
んっ……?んんっ!?
カツラを二度見すると、
「ウニャァー……」
と、なんともか細い鳴き声が、もう一度上がる。
このアフロ……まさか……。
「ウニャフ……ウニャァーンッ」
モッサモッサと毛を揺らしながら、三色のアフロが泣き崩れた。
貴様、フィオナか!?
なにがどうなっている!?と、混乱して、リィヒデンやフランを見ると、リィヒデンが髪をくしゃくしゃと掻き回しながら苦笑した。
「いやぁ……ちょっと解呪に失敗しちゃってね。フィオナ君の毛が爆発的に伸びちゃって、ハハッ」
そんなテヘペロみたいなノリで言って良いことなのか、それは。
リィヒデンに続いて、フランものん気に口を開く。
「それで、フィオナが泣き止まないから、僕が呼ばれたんだー。その姿も似合ってるから大丈夫だよー、って言ったんだけど、さらに泣き出しちゃって」
無神経の極みだな。どう見ても似合っていないだろう。猫が、アフロのカツラ化しているのだぞ。
「ウニャニャニャァー……」
泣き疲れたかのような掠れた声を上げて、フィオナが私に擦り寄って来る。
リィヒデンが、目の前の魔道具を少しずつ片付けながら、フィオナに笑いかける。
「フィオナ君、もう泣き止んで。そんなに気にしなくても大丈夫だよ。人間の姿に戻ったら、髪の毛は無事元のままだろうし。まあ、また猫になったら毛はそのままだろうけれど……」
「その姿も可愛いよー」
いや、無理があるだろう。なんの慰めにもなっていない。貴様らは、もう黙ってろ。
「フニャーッ……ウニャニャッ」
二人の言葉には耳を貸さず、フィオナは私に縋りついて来る。
「僕達が声をかけてもこの通りだから、君を連れて来たんだー」
フランが、床に置かれた暖気が出る魔道具に足を伸ばしながら、そう言って来るが……。
ううむ。確かに、適当そうな人間その一のフランと、適当そうな人間その二のリィヒデンに囲まれているのは、不安だったのかもしれないが……。だからと言って、なぜ私に頼る。
「私の綺麗な毛並みが、モッサモッサにぃ……ううっ、こんな姿じゃ皆に可愛がって貰えないー……」
とか、泣きつかれても困る。ええい、身を擦り寄せてくるのはやめんか。顔に毛がまとわりついて来て鬱陶しいわい!
リィヒデンは、自分の前の魔道具だけをどかし終えると、おもむろに紙切りハサミを取り出した。
「仕方がない……。その内、夏毛に生え変われば直ると思うんだけど、それまで待てないようなら切っちゃおうか。もしくは、剃る?」
えーっと、カミソリは……とか、探し始めているリィヒデンに慄いて、フィオナが私の後ろに隠れる。もちろん毛の容量が多過ぎて、隠れ切れていないが。
「フニャニャッ!ニャッニャッ!」
だから、私に助けを求めないで欲しい。
「短いのも似合うと思うよー」
暇そうに椅子を揺らしながらそう言うフランと、それにうんうんと頷く妖精。
ついにリィヒデンが、自分の鞄の中からカミソリを見つけてしまったようだ。ハサミと一緒に手に持ちながら、椅子から立ち上がった。
「じゃあ、始めようか。大丈夫、自分のヒゲなら剃り慣れているし。昔、自分の髪の毛も切ったことがあるから。その時は、友達には変だって笑われて、親には大目玉を食らったけれど……。今では、懐かしい思い出だよ」
「ギニャニャニャーッ!」
やめてぇ!先生に切られるくらいなら、このままの方がマシー!と、フィオナ君は申しているようですが。
あっ、こら、フィオナ!貴様、なにを私の体の下に隠れようとしている!私の体を持ち上げるな。だから、その毛の状態では全然隠れ切れていないからなっ。
フィオナの毛に、リィヒデンの魔の手が迫った時、部屋の中にノックの音が響いた。
「はい?」
リィヒデンの返事を聞いてから、ガチャリとドアを開けて入って来たのは、お嬢様だった。
「失礼いたします。あの、こちらにクインが……」
お嬢様は、モッサリとした毛玉の上に私を見つけて、安堵の笑みを浮かべる。
「あっ、エミニア」
「エミリアです」
フランの名前間違いをいつものように訂正しながら、お嬢様はこちらに歩み寄り、毛玉の上の私を持ち上げようと手を伸ばした。
「ンニャー……」
「あら?猫の鳴き声が……」
近くで聞こえた鳴き声に、どこかに猫がいるのかと視線を巡らせていたお嬢様が、私の下の変わった色の毛玉に目を止める。
「まさか……」
「ウニャァ」
モサモサと毛玉が少し揺れる。
「リィヒデン先生、これは一体……」
「いやぁ……ちょっと実験に失敗してしまいしてね、ハハッ」
頭を掻きながら笑うリィヒデンの言葉に、お嬢様は素早く私を腕に抱き上げた。
「まさか、クインにもなにか!?」
お嬢様の瞳が、剣呑な色を帯びる。
リィヒデンは、慌てて首を横に振り、それを否定した。
「いや、その子にはなにもしていませんよ。フィオ……ゴホンッ、この猫君だけです」
お嬢様は、ホッと息を吐き出して、私の背を優しく撫でてくださる。
「そうですか、良かった……。それにしても、その子は可哀想な姿になってしまいましたね。毛生え薬の実験かなにかですか?これでは、食事を取るのも大変そうですわ」
「ウニャン、ニャニャッ!」
他の二人とは違い、頼れそうだと判断したのか、フィオナがお嬢様に擦り寄って来ようとする。これ、やめぬか!お嬢様のお召し物に、モッサリと毛がついてしまうだろう!
私が、尻尾でフィオナを追い払っていると、リィヒデンがフィオナを持ち上げて小脇に抱えた。
「大丈夫です。これから、ちゃんと毛を切ってあげるので」
「ええ、それが良いと思いますが……先生がされるのですか?」
「はい、そのつもりですが……」
「ここまで伸びて絡まってしまっていると、切るのにも慣れていないとかなり時間がかかりそうですから、専門の方にお任せしてみてはいかがでしょうか」
お嬢様のアドバイスに、リィヒデンが不思議そうに首を傾げる。
「専門というと……理髪師でしょうか。しかし、動物の毛も切って貰えるのでしょうか?」
「いいえ、貴族が飼っている長毛種の犬の毛を、美しく切り揃えることを専門としている方がいるのです。その方でしたら、猫の毛も綺麗に切って頂けると思いますよ」
「ほほう、そんな方がいるとは……」
「ニャッ!フニャンニャ!」
フィオナが必死に声を上げたこともあり、リィヒデンは一つ頷いて、
「では、その方にお願いして見ることにします」
と、言って、手に持っていたハサミとカミソリを机の上に置いた。
「動物に詳しいメドヤーフ先生でしたら、その方の連絡先をご存知だと思いますわ」
「後で、メドヤーフ先生に聞いてみます。ありがとうございます」
「お力になれたようでなによりです」
お嬢様は、毛玉のフィオナに少し微笑みかけると、リィヒデンに一礼して部屋の扉へと向かう。
「ニャーオ!」
お嬢様と私に、お礼を言うようにフィオナが一声鳴いた。
だが、私としてはフィオナが大容量の毛玉のままでも、はたまたゾリゾリの丸坊主にされようとも全然構わなかったのだが……。むしろ、皆にエサを貢いで貰い、学園のアイドル気取りの猫娘には、そのくらいのお灸が必要だったと思うのだが。非常に残念である……。
私が、少々がっかりと肩を落としていると、研究室を出たお嬢様をフランが追いかけて来た。
「僕も帰るー。エミリン、さっきはありがとうね」
「エミリアです。フラン様、貴方がクインを連れ出されたのだと、厩番に聞きましたが本当でしょうか?」
「うん、そうだよ」
「クインは体が弱いので、あまり乱暴なことをされますと……」
「大丈夫、仲良くやってるよー。友達だからね」
何度も言うが、友達ではない。断じて。
「そうですか……どうか優しく扱ってあげてください」
「うん、僕、優しいからねー」
微妙に会話が繋がっていないと思うのだが、お嬢様はフランの返事に安心してしまわれたようだ。
お、お嬢様!フランのことを、可愛い子供に出来た初めての友達を見るような、親心溢れる親しみの目で見るのはおやめください!違いますからね!そやつは、私達の敵です!
くっ……お嬢様の誤解を早く解かねば、私がフランに連れ出され放題になってしまいそうだ。
そうだ……解くと言えば、フィオナの猫化の呪いだが、あれはもしかしたらお嬢様クラスのトップ呪術士でないと解けないのではないだろうか?
適当そうなリィヒデンとて、腐っても学園の教師。決して、腕が悪い訳ではないだろう。しかし、もう長いことフィオナの呪いは解けず、フィオナはすっかり猫の生活に馴染んでしまっている。猫姿で学園のあちこちを散歩しては生徒達にちやほやされて、人間でいる時の方がつまらなそうにしているくらいだ。
今回の解呪も失敗してしまったようであるし、あまり長いこと解けないと、それはそれでヒロインのステータスが一向に上がらず、魔王復活の際に戦力不足になりそうで不安でもある。
それに、私の学園の愛されマスコット的立位置が、最早瀬戸際まで追いやられて、脅かされてしまってもいる。お嬢様のご友人の、動物好きのティナ嬢は、よく私にお菓子を持って来てくれるのだが、最近はフィオナにもエサを持参して来ており、猫フィオナを見つけられないと残念そうにしている。
今までは、私だけにお菓子を捧げてくれていたというのに……。ティナ嬢をすっかり篭絡しおって……許せぬ、毛玉め。夏毛もリィヒデンに大容量にされてしまえ。そして、暑さに悶え苦しむと良い。
廊下の窓から外を見ると、一面の雪景色が夕暮れ色に染まって来ている。この雪が解けて春になれば、学園生活は二年目に突入する。
二年目には、ウィルバートが入学して来るだろう。そう、第一王子のルーファスと王位継承権を巡って争っている、第二王子のウィルバートである。
お嬢様のお命まで狙って来るかもしれない、かなりの危険人物だ。さすがに第二王子が直接手を下してくるようなことはないとは思うが……。
ますます、油断は出来なくなる。お嬢様の御身をお守りしつつ、私の愛されマスコット的な立場もヒロインから取り戻しつつ、二年目にあるルーファスの暗殺イベントも成功させなければいけない。
この国の春を告げる白い花の芽が、もう大きく膨らんでいるのを、枝に積もった雪の隙間から見つけて、私は胸に秘めたその覚悟をより一層強くして、ブルブルと武者震いした。
「あら、寒いのクイン?早く帰って、何か温かい物を頂きましょうか」
世界一温かいお嬢様の腕の中に抱かれているので、寒い訳ではありませんが……。
ホットチョコレートでしたら、有り難く頂きます!勿論マシュマロ入りの甘さ増し増しで、お願いいたしたく存じます!
高カロリーもなんのその!寒い冬にはやっぱりこれですね!
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