Destiny epic

ミヤビ

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第0話 「序章」

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ーこれは、少年たちが"運命"に抗う物語である。



ーDESTINY EPICー


「序章」

『久遠の昔。この星には2つの世界が存在していた。天界と、人間界。この2つの世界は、共に争い合うことがなく、お互いに平穏を保っていた。』

『ある日のことだった。その平穏はいとも容易く引き裂かれることとなった。天界においてトップの権力を誇る天使、「ルシフェル」が、天界の全ての天使のおよそ3分の1もの勢力を率いて神々に反旗を翻したのだ。その反乱軍が持つ、強力な「謎の力」によって、残存する天界の兵は圧倒され、壊滅寸前にまで陥った。』

『しかし、この事態が神々の怒りに触れたことにより、残された天使たちは神の力や知恵を行使し、内乱を鎮静した。首謀者のルシフェルは、大天使ミカエルによって打ち倒され、人間界のさらに奥底の"地獄"へと封印された。時を同じくして反乱軍も天界を追放、堕天する。これにより事態は収束を迎え、再び平和が訪れることとなった。』

『だが、新たな平穏もつかの間、再び"彼"の魔の手によって脅かされた。地獄で死を遂げたとされていたルシフェルが生きていたのである。彼は、地獄で徘徊していた悪鬼悪霊、悪魔、共に堕ちた堕天使たちを率いて軍勢を作り、ついには新たな世界を作り上げた。その名も、「魔界」。』

『自らの世界を作り上げたルシフェルは、天界での雪辱を晴らすため、そして、己が導く"新たな世界"を創造するため。再び世界を破壊することとなった。』

『ルシフェル率いる魔界軍は、天界に戦争を仕掛けた。彼らが持つ「謎の力」と天界の「光の力」が交差する。これを始めとして、天界と魔界は度々戦争を起こすようになったのであった。その中間にある、人間界を舞台としてー。人間界に、悪魔に対抗する力は無く、人々は逃げ惑うことしかできなかった。』

ー黙示録よりー


ーそして時は流れ、現代。

今宵も戦争が起こった。

世界全土を巻き込んだ、大きな戦争。

人々のほとんどは避難を続けていた。

しかし、その中でたった一人

逆方向へ走るものがいたー。

to be continued...
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