6 / 9
第6話:決戦前夜
しおりを挟むある日、信長はアルスを呼び出した。彼の表情は厳しく、目には決意が宿っていた。
「アルス、次なる標的は北条氏康だ。北条家の力を削ぐことで、関東地方を制する道が開ける。」
アルスは信長の言葉に深く頷いた。
「分かりました、信長様。全力でお応えします。」
信長はアルスに近づき、手を握りしめた。
「お前の勇気と力が必要だ。共に戦おう、アルス。」
アルスはその言葉に決意を新たにし、信長の手を握り返した。
「はい、信長様。共に戦い、必ず天下統一を成し遂げましょう。」
ーーーーーーーーーーーーーーーー
数日後、アルスとさくら、そして織田軍の一部は関東地方へと向かった。北条氏康との戦いは激しく、彼らの進軍は困難を極めた。
ある夜、アルスとさくらは焚火の前で休息を取っていた。星空の下、さくらは静かに話しかけた。
「アルスさん、私たちの戦いはいつまで続くのでしょうか?」
アルスは焚火の炎を見つめながら、答えた。
「分からない。でも、僕たちが信長様の夢を実現するまで、この戦いは続くんだ。」
さくらはその言葉に微笑みながらも、少し寂しそうな表情を浮かべた。
「アルスさんが一緒にいるなら、私はどんな困難も乗り越えられる。でも、時々怖くなるの。」
アルスは彼女の手を握り、優しく言った。
「さくら、君がいるから僕は強くなれる。共に戦おう、そして必ず平和な未来を手に入れよう。」
さくらはその言葉に力を得て、微笑みを返した。
「はい、アルスさん。共に戦いましょう。」
次の日、アルスたちは北条氏康の本拠地である小田原城を目指して進軍を開始した。道中、彼らは数々の難関を乗り越え、ついに小田原城の前にたどり着いた。
城の前には北条軍が待ち構えていた。アルスはその光景に緊張感を感じながらも、決意を新たにした。
「ここが決戦の場だ。」
信長の指示に従い、織田軍は整然と陣を敷いた。アルスはさくらと共に前線に立ち、戦いの準備を整えた。
「さくら、気を付けて。ここからは一瞬の油断も許されない。」
さくらは頷きながら答えた。
「はい、アルスさん。共に戦いましょう。」
ーーーーーーーーーーーーーーーー
戦いの火蓋が切って落とされ、織田軍と北条軍の激しい戦いが始まった。アルスはその中で剣を振るい、敵を次々と倒していった。彼の技と勇気は圧倒的であり、織田軍の士気を大いに高めた。
しかし、北条軍もまた強大であり、彼らの抵抗は激しかった。アルスはその中でさくらと共に戦い続け、少しずつ敵の陣を崩していった。
「さくら、ここが勝負どころだ!」
アルスは叫び、さらに前進した。さくらもまた、その言葉に応え、共に敵陣を突破していった。
やがて、アルスは北条氏康の姿を見つけた。彼は自らの手で氏康を討つために、さらに前進を続けた。
「北条氏康、覚悟しろ!」
氏康はその言葉に振り返り、剣を抜いて応戦した。
「織田の勇者か。来るがいい!」
二人の激しい戦いが始まった。アルスはその技と力で氏康を圧倒し、ついに彼を倒すことに成功した。
「これで……終わりだ。」
アルスは息を切らしながらも、勝利を確信した。しかし、その瞬間、後ろから敵の奇襲を受けた。アルスは振り返り、剣を構えた。
「さくら、下がって!」
さくらは驚きながらも、アルスの言葉に従い、一歩後退した。しかし、敵の攻撃は激しく、アルスもまた限界に近づいていた。
その時、信長の援軍が到着し、織田軍は一気に反撃に転じた。敵の奇襲をかわし、アルスとさくらは無事に助け出された。
信長の元に戻ったアルスたちは、北条氏康との戦いの報告をした。信長はその報告に満足し、彼らの勇気を称えた。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
「よくやった、アルス。君たちの活躍で、北条軍の勢力を削ぐことができた。これで我々の目標に一歩近づいた。」
アルスは深く礼をし、信長の言葉に応えた。
「ありがとうございます、信長様。これからも全力でお支えします。」
信長は微笑み、彼の肩を叩いた。
「共に戦おう、アルス。我々の力で、この乱世に終止符を打つのだ。」
その言葉に、アルスは決意を新たにした。彼の心には、信長の夢を実現するための強い意志が宿っていた。さくらと共に、彼は戦国の地で新たな冒険を続けていくのだった。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
その夜、アルスとさくらは再び焚火の前で休息を取っていた。戦いの後の静寂が二人を包み込んでいた。
「アルスさん、今日の戦いも無事に終わりましたね。」
さくらの言葉に、アルスは微笑みながら答えた。
「そうだね。でも、まだまだ戦いは続く。僕たちの旅はこれからも続くんだ。」
さくらはその言葉に頷き、優しく彼の手を握った。
「どんな困難が待ち受けていても、アルスさんと一緒なら乗り越えられる。信じているわ。」
アルスはその言葉に感謝の気持ちを抱きながら、さくらの手を握り返した。
「ありがとう、さくら。君がいるから僕は強くなれる。共に戦い、必ず平和な未来を手に入れよう。」
さくらはその言葉に微笑みながらも、目に涙を浮かべた。
0
お気に入りに追加
4
あなたにおすすめの小説

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

拝啓、お父様お母様 勇者パーティをクビになりました。
ちくわ feat. 亜鳳
ファンタジー
弱い、使えないと勇者パーティをクビになった
16歳の少年【カン】
しかし彼は転生者であり、勇者パーティに配属される前は【無冠の帝王】とまで謳われた最強の武・剣道者だ
これで魔導まで極めているのだが
王国より勇者の尊厳とレベルが上がるまではその実力を隠せと言われ
渋々それに付き合っていた…
だが、勘違いした勇者にパーティを追い出されてしまう
この物語はそんな最強の少年【カン】が「もう知るか!王命何かくそ食らえ!!」と実力解放して好き勝手に過ごすだけのストーリーである
※タイトルは思い付かなかったので適当です
※5話【ギルド長との対談】を持って前書きを廃止致しました
以降はあとがきに変更になります
※現在執筆に集中させて頂くべく
必要最低限の感想しか返信できません、ご理解のほどよろしくお願いいたします
※現在書き溜め中、もうしばらくお待ちください
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……

転生したら貴族の息子の友人A(庶民)になりました。
襲
ファンタジー
〈あらすじ〉
信号無視で突っ込んできたトラックに轢かれそうになった子どもを助けて代わりに轢かれた俺。
目が覚めると、そこは異世界!?
あぁ、よくあるやつか。
食堂兼居酒屋を営む両親の元に転生した俺は、庶民なのに、領主の息子、つまりは貴族の坊ちゃんと関わることに……
面倒ごとは御免なんだが。
魔力量“だけ”チートな主人公が、店を手伝いながら、学校で学びながら、冒険もしながら、領主の息子をからかいつつ(オイ)、のんびり(できたらいいな)ライフを満喫するお話。
誤字脱字の訂正、感想、などなど、お待ちしております。
やんわり決まってるけど、大体行き当たりばったりです。

特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる