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1-8: スヴィリタリフの雨(Rain of "Sebewitalif")(前編)
2.エセルメア平原の日
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「魔術?」リベルの唐突な告白に、ルミニタは驚いた。
星の雨が絶え間なく空を横切っている。その幻想的な雰囲気と、リベルの言葉があまりにもアンバランスに思えた。ルミニタは驚く以外に反応できなかった。
「平野の国に来てからずっと、僕は疑問に思っていた」リベルは冷静に続けた。
「十年前、馬車で置き去りにされた平原で出会った竜巻。あれはきっと風の精霊現象だった。僕はあの日に起こった真実が知りたくて、ずっと調べていた。ランディニウムの学院に入ったのも、そのためだった。そして一つの可能性にたどり着いた。ルミ……落ち着いて聞いて欲しい」
リベルの口調には緊張の響きがあった。ルミニタはつばを飲み込んで頷いた。
「順を追って話すね。僕は学院に入ってすぐ、あの土地を調べた。図書室の資料をみるとすぐ分かった。あそこはエセルメア平原。60年ほど前に平野の国と遺物の国の軍事衝突があった」
ルミニタは当時を思い出した。「確かに、竜巻の中には剣や兜の破片が舞っていた」
「平野の国は当時、とても苦戦したという。それもそのはず。当時遺物の国は、アーティファクトと呼ばれる古代技術の研究を300年以上も続けていて、軍事転用にも成功していた。一方で平野の国は長らく戦争の経験が無かった。武器の製造禁止条約を丁寧に守り、平和を築いていた。彼らの衝突が、本当に戦いと呼べるものだったのかどうか」
戦争が苦手なルミニタにも、なんとなく理解できた。オルダーウィックだって、平和でのんびりとしている。村の人達が、いざというときに武器を持って戦う姿など、想像も付かなかった。
首都ランディニウムはエセルメア平原から徒歩十日程の距離しかない。そんな近くで一方的な戦いが起きていたのだとしたら、当時の人達はさぞ恐ろしかったことだろう。
「政府は最後の手段に頼るしかなかった」リベルのその言葉に、ルミニタは以前の会話を思い出した。
「精霊術を使った……」彼女の言葉にリベルが頷いた。
「平野の国の精霊術士達は、あの平原で風の精霊を利用した。詳しい資料の閲覧はできなかったけども、空気に干渉したようだ。一帯を、人が呼吸できないような環境にしたらしい。遺物の国兵士とその馬たちは、身につけていた鋼の鎧も武器も使う暇も無かった。大半が苦しんで命を終えたという……」
息ができないというのは、どれほどの苦しみなのだろう。ルミニタは胸が締め付けられた。
「その後、遺物の国は退いた。それ以上の衝突は回避された。だけどその代償は大きかった。平野の国は国土の一部を失った。エセルメア平原の住んでいた風の精霊は怒った。そこは人間が立ち入ると暴風と嵐で切り刻まれる、呪われた土地となった。でもこれは珍しいことじゃない。連合戦争においては、このように放棄された土地が世界各地に生まれたという。いつまで続くかも分からない『呪い』。これはいつ解決するかも分からない、災禍であると思われていた」
『呪い』。その言葉にルミニタの体が強ばった。リベルはその様子に気が付き、彼女の頭を撫でた。
「ところが、数年ほど前から状況が少し変わった。エセルメア平原の『呪い』を調査していたホシワタリが、平原の暴風が以前よりも弱くなっていたことを確認した。熟練した2級相当の精霊術士によって、本格的な調査が始まった。平原の精霊達とのコミュニケーションが少しずつ進む中で、彼らの怒りが和らいでいることが確認された。そして、それが十年前の出来事に由来している可能性に気が付いた」
「私たちがこの国に来た時のこと?」
「そう。調査チームは精霊の安定化を正式に発表した。その原因が、十年前に接触した何者かに関わっているであろうことも」
夜空の流星はまだ続いていた。
「ルミニタ、君はあの時僕らを助けるために、歌をうたった。『くじら歌』、覚えている?」
「くじら歌?私が?」
ルミニタは少しずつ嫌な予感を覚え始めた。
「僕が命の危険を感じたあの時、君は『くじら歌』を歌った。その瞬間、辺りの風の力が弱まった。そのお陰であそこから脱出できた。その影響は一時的なものではなかった。長く続いていた『呪い』にすら及んだ。戦後、各地に遺されてしまった『呪われた地』。これらの地の解呪には、高位の精霊術士が何人も必要だ。それでも数十年単位の時間がかかる。きみの『くじら歌』は、その常識を遙かに超えていた。それがいったい何なのか?師匠にも協力をしてもらって、何年も調べた。結果として、それは精霊術とは異なる力だという結論に至った。その違いは大きく二つ」
師匠とリベルがよく二人で行動していたことについて、ルミニタはこの時納得した。
「一つは、精霊との交信が不要なこと。精霊術は時間が必要だ。信頼関係の構築、道具、儀式、術者の能力訓練、これらの積み重ねが成否に関わる。でもルミのその力は違う。それは使用者の心の状態と、置かれている状況が強く影響している。そして即時の結果だけがある。手続きも時間も必要ない」
ルミニタは四つ葉遺跡での自分の行動を振り返った。儀式の夜、心が不安定になった彼女に対し、リベルは優しく話を聞いてくれた。それを思い出すと、少しだけ顔が熱くなった。
しかし、その後のことを思い出そうとして、ルミニタは強い違和感を覚えた。
「二つ目は、ルミニタ。これが最も大切な点だ。精霊は生き物への攻撃を嫌がる。無理矢理に使うと『呪い』を引き起こす。エセルメア平原の風の精霊のように。ルミニタのその力は別だ。精霊の意志など関係無い」
少し考えただけで,ルミニタは恐ろしくなった。もし,呼吸を奪って軍隊を壊滅させるようなことを,いくらでも精霊に命じることができるのだとしたら……。
兵器の開発が禁じられているアルマトリアにおいて,その人は兵器そのものではないのか?
「しかしそれには異なる『呪い』がある。君は四つ葉遺跡で精霊達と出会った後、僕らが何をしたか覚えている?」
星の雨が絶え間なく空を横切っている。その幻想的な雰囲気と、リベルの言葉があまりにもアンバランスに思えた。ルミニタは驚く以外に反応できなかった。
「平野の国に来てからずっと、僕は疑問に思っていた」リベルは冷静に続けた。
「十年前、馬車で置き去りにされた平原で出会った竜巻。あれはきっと風の精霊現象だった。僕はあの日に起こった真実が知りたくて、ずっと調べていた。ランディニウムの学院に入ったのも、そのためだった。そして一つの可能性にたどり着いた。ルミ……落ち着いて聞いて欲しい」
リベルの口調には緊張の響きがあった。ルミニタはつばを飲み込んで頷いた。
「順を追って話すね。僕は学院に入ってすぐ、あの土地を調べた。図書室の資料をみるとすぐ分かった。あそこはエセルメア平原。60年ほど前に平野の国と遺物の国の軍事衝突があった」
ルミニタは当時を思い出した。「確かに、竜巻の中には剣や兜の破片が舞っていた」
「平野の国は当時、とても苦戦したという。それもそのはず。当時遺物の国は、アーティファクトと呼ばれる古代技術の研究を300年以上も続けていて、軍事転用にも成功していた。一方で平野の国は長らく戦争の経験が無かった。武器の製造禁止条約を丁寧に守り、平和を築いていた。彼らの衝突が、本当に戦いと呼べるものだったのかどうか」
戦争が苦手なルミニタにも、なんとなく理解できた。オルダーウィックだって、平和でのんびりとしている。村の人達が、いざというときに武器を持って戦う姿など、想像も付かなかった。
首都ランディニウムはエセルメア平原から徒歩十日程の距離しかない。そんな近くで一方的な戦いが起きていたのだとしたら、当時の人達はさぞ恐ろしかったことだろう。
「政府は最後の手段に頼るしかなかった」リベルのその言葉に、ルミニタは以前の会話を思い出した。
「精霊術を使った……」彼女の言葉にリベルが頷いた。
「平野の国の精霊術士達は、あの平原で風の精霊を利用した。詳しい資料の閲覧はできなかったけども、空気に干渉したようだ。一帯を、人が呼吸できないような環境にしたらしい。遺物の国兵士とその馬たちは、身につけていた鋼の鎧も武器も使う暇も無かった。大半が苦しんで命を終えたという……」
息ができないというのは、どれほどの苦しみなのだろう。ルミニタは胸が締め付けられた。
「その後、遺物の国は退いた。それ以上の衝突は回避された。だけどその代償は大きかった。平野の国は国土の一部を失った。エセルメア平原の住んでいた風の精霊は怒った。そこは人間が立ち入ると暴風と嵐で切り刻まれる、呪われた土地となった。でもこれは珍しいことじゃない。連合戦争においては、このように放棄された土地が世界各地に生まれたという。いつまで続くかも分からない『呪い』。これはいつ解決するかも分からない、災禍であると思われていた」
『呪い』。その言葉にルミニタの体が強ばった。リベルはその様子に気が付き、彼女の頭を撫でた。
「ところが、数年ほど前から状況が少し変わった。エセルメア平原の『呪い』を調査していたホシワタリが、平原の暴風が以前よりも弱くなっていたことを確認した。熟練した2級相当の精霊術士によって、本格的な調査が始まった。平原の精霊達とのコミュニケーションが少しずつ進む中で、彼らの怒りが和らいでいることが確認された。そして、それが十年前の出来事に由来している可能性に気が付いた」
「私たちがこの国に来た時のこと?」
「そう。調査チームは精霊の安定化を正式に発表した。その原因が、十年前に接触した何者かに関わっているであろうことも」
夜空の流星はまだ続いていた。
「ルミニタ、君はあの時僕らを助けるために、歌をうたった。『くじら歌』、覚えている?」
「くじら歌?私が?」
ルミニタは少しずつ嫌な予感を覚え始めた。
「僕が命の危険を感じたあの時、君は『くじら歌』を歌った。その瞬間、辺りの風の力が弱まった。そのお陰であそこから脱出できた。その影響は一時的なものではなかった。長く続いていた『呪い』にすら及んだ。戦後、各地に遺されてしまった『呪われた地』。これらの地の解呪には、高位の精霊術士が何人も必要だ。それでも数十年単位の時間がかかる。きみの『くじら歌』は、その常識を遙かに超えていた。それがいったい何なのか?師匠にも協力をしてもらって、何年も調べた。結果として、それは精霊術とは異なる力だという結論に至った。その違いは大きく二つ」
師匠とリベルがよく二人で行動していたことについて、ルミニタはこの時納得した。
「一つは、精霊との交信が不要なこと。精霊術は時間が必要だ。信頼関係の構築、道具、儀式、術者の能力訓練、これらの積み重ねが成否に関わる。でもルミのその力は違う。それは使用者の心の状態と、置かれている状況が強く影響している。そして即時の結果だけがある。手続きも時間も必要ない」
ルミニタは四つ葉遺跡での自分の行動を振り返った。儀式の夜、心が不安定になった彼女に対し、リベルは優しく話を聞いてくれた。それを思い出すと、少しだけ顔が熱くなった。
しかし、その後のことを思い出そうとして、ルミニタは強い違和感を覚えた。
「二つ目は、ルミニタ。これが最も大切な点だ。精霊は生き物への攻撃を嫌がる。無理矢理に使うと『呪い』を引き起こす。エセルメア平原の風の精霊のように。ルミニタのその力は別だ。精霊の意志など関係無い」
少し考えただけで,ルミニタは恐ろしくなった。もし,呼吸を奪って軍隊を壊滅させるようなことを,いくらでも精霊に命じることができるのだとしたら……。
兵器の開発が禁じられているアルマトリアにおいて,その人は兵器そのものではないのか?
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