151 / 157
北の大陸蹂躙
黄金の果実
しおりを挟む
♢♢♢
「ここがその入り口か」
「おそらくそうだと思います」
ヘレが指し示した場所にあったのは、高く険しい山の麓にある洞窟の入り口だった。
入り口の周囲には装飾の施された柱が立ち並んでおり、神々しいまでに異彩を放っている。
ご丁寧に立て看板まで用意されており、そこに書かれた説明では、ここはリンポ山といって神の住まう山ということだ。
「フローテ、この山のこと知っているか?」
「ええ、ここは神が生まれ、大昔に住んでいた山ですわ」
「へぇ。今はどうなっているんだ?」
「今は、お母様の庭として管理されているはずです」
「お母様って、全能神の妻のことか?」
「はい」
フローテは僕と話す時もクザンの腕は離したくないらしい。
ここまでくると、好かれてしまったクザンに憐れみのような感情を抱き始めていた。
この分では浮気でもしようものなら殺されてしまうんじゃないかと思う。
まあ、そんなことになる前に、フローテによって洗脳されてしまうのだろう。
クザンがいくら強くなったところで、フローテの能力を防ぐことは難しい。
フローテに好かれてしまえば、その者の運命は決まったようなものなのだ。僕には効かなかったが、そうそう対抗できる者なんていないチート女神であることには違いない。
やはり、クザンの運はどうしようもないくらいに枯れ果てている。
「そうか、今は神がいないのなら、心配することもないだろう」
不安要素もないようなので、僕は洞窟へと入ることにした。
しかし、安易に考えていた洞窟の中は異常なほど仕掛けが施されており、至る所に犠牲となった骸が横たわっている。
「うわぁ!」
不意にリッカが踏み抜いた地面は、先が見えないほど深く掘られた落とし穴だった。
僕は咄嗟に拘束したリッカを安全な所へと降ろす。
「あ……ありがと、ルーシェ」
「ああ、それにしても多過ぎる。罠だらけじゃないか」
「確か、こんな遊びが好きな神がいましたわ」
「チッ、神のお遊びってことか。面倒なことをしてくれる」
「ルーシェ……さっきから気になっていたのですが、まだ新しい足跡があります」
「ん? ああ、あれだけ死体があったのに挑戦しようとする奴がまだいるんだな」
「そうですね。でも、ここまでの罠を避けてきたとなると、かなり腕の立つ者ではないでしょうか?」
フェリの言うとおり、並みの者であればここまで来る前に死んでしまうだろう。
それだけ異常なほど罠が仕掛けられており、空間の覇者スキルで抑制していなければ、僕以外の者は死んでいたかもしれない。
「ヘレ、あとどれくらいかわかるか?」
「うーん……かなり近い付いているとは思いますが、正確にはちょっとわかりません」
「そうか。しかし、上空から見ても庭なんて無かったからな。内部に作ったのならどこにあってもおかしくない。山の裏手にあるのかもしれない」
「ええ! この山かなり大きかったよ! 裏にあるならあとどのくらい歩けばいいの? 結構歩いたよね?」
リッカが不満の声を上げ、今にも文句を垂れそうな雰囲気だ。
真っ暗な洞窟を延々と歩き続けてかれこれ一時間くらいは経つだろうか?
もし本当に裏にあるならまだまだ序盤といった感じだ。
「もし裏手にあるならまだまだだろうな」
「はぁ……あ! そうだ! 転移魔法陣将軍を先に向かわせて、ゴールに設置すればいいんじゃない?」
リッカの悪知恵は時々核心を突いてくるから驚きを隠せない。
たしかにそうすれば安全かつ簡単に攻略できる。こんな面倒なことをする必要もないだろう。
「ふむ……そうだな。今からでも遅くない。転移魔法陣将軍を先に行かせるか」
「無駄ですわ」
僕とリッカの話を遮るようにフローテが口を挟んだ。
「なにかあるのか?」
「ええ、ここは転移魔法対策が施されていて、移送空間が捻れています。もし転移すれば、体はバラバラになって転移先に届くことになるでしょう」
「なんだそれ? そんなことができるなら、なんで天界までの道筋に仕掛けなかったんだ? そうすれば僕は天界に辿りつけなかっただろうに」
「仕掛けてありましたわ。さらに強力な移送空間の捻れと、分断された層が幾重にも。それをいとも簡単にかい潜ってしまったのに気づいてもいらっしゃらなかったのですね」
「え? ああ、そうだな。まったく気づかなかった」
「……」
フローテがじと目で僕を睨んでいる。
そんなことを言われても、わからなかったのだからしょうがない。
ただ、これで前のフローテがめちゃくちゃ驚いていた理由が理解できた。
それに、全能神も言っていたな、僕のことを無機物だとか生命体じゃないだとか。
サタン様を助けるために土の中にいた時も特に圧迫感を感じなかったし、もしかしたら転移した時にバラバラになったけど大丈夫だったというだけなのだろうか?
もしそうなら、フローテの話を聞かずに転移してしまえば僕だけがそこにたどり着き、ほかのみんなはバラバラになってしまったことだろう。
「転移はダメだね! 歩こ!」
リッカの顔がちょっと青ざめている。生き返らせることは不可能じゃないと思うが、死を体験することは嫌なのだろう。
好き好んで死を体験したいなどと言う者なんて、かなり頭のネジがぶっ飛んでしまっている残念な物好きしかいないだろう。
「歩くしかなさそうですね」
「バラバラにはなりたくねぇからな」
「クザン様をバラバラになんかさせませんわ!」
「まあしょうがないな。行くぞ」
気をとりなおして歩みを進めることにした。
途中分かれ道が何度もあったが、そこにもあった新しい足跡を頼りにして向かう先を決める。
足跡を残した者はなかなかの手練れだったようで、何度もあった分かれ道の選択を間違えることなく先へと歩みを進めることができた。
もうかれこれ三時間くらいは歩き続けているだろうか? ここで、一番体力のないヘレが根を上げたので、僕が浮かせて運んであげることにした。
しかし、その様子を羨ましがったリッカ、フェリまで浮かせると、もう面倒になったので全員を浮かせて飛んでいくことにした。
「ルーシェありがと!」
「ほんと、魔王様にとって俺らはお荷物でしかねぇな」
リッカは素直にお礼を言ってくれたのだが、クザンは身も蓋もない弱音を吐き捨てる。
現状分析を怠らないクザンの物言いは、的確なのだが切なすぎる。
「うーん。言われてみれば、連れて来ることもなかったかな。でも、ここじゃ転移できないみたいだし、どうしようもないな」
「ルーシェ、私たちはルーシェの側に居たいって言ったはずです。危ないからって置いてけぼりはもう嫌です」
僕がみんなのことを思って言った言葉を聞いて、フェリが拗ねたように否定する。
僕の側で死ねとは言ったが、進んで危険な場所へと赴く必要はない。しかし、それでも僕の側に居たいと言うなら仕方ないだろう。
「ああ、そうだったな。もう少し安全だとよかったんだけど仕方ない」
「ふふ、危なくてもルーシェが守ってくれるんでしょ?」
いつもどうりリッカは全て僕任せだ。
ただ、そうしてくれた方が僕も動きやすい。
連携プレーとまではいかないが、下手に動かれるよりはずっと生存確率は上がるだろう。
「ああ、任せておけ。なにも問題ない」
話しながらも足跡を頼りに洞窟を飛んでいく。
今のところ天井が高く、アクロバティックな曲芸を披露することもなかった。飛んでくる者を想定してはいなかったようで、とても安定した飛行で進むことができている。
しかし、そうは言っても歩くスピードの三倍程度のスピードに抑え、罠を警戒しながら進んでいく。
「この洞窟かなり深いんだね」
「結構飛び続けているはずなのですが……なかなか目的地にたどり着きませんね」
「うーん。どうだヘレ。近づいている感じはするか?」
「えーっと……はい。もうだいぶ近いと思います。このまま行けば、あと少し……十分程度で着く感じがします」
「お! いいね! あと少しじゃん。じゃあ、このまま休まず行くぞ!」
まだたどり着きそうもなければ、ここら辺で休もうかとも思っていたのだが、ヘレの見立てを信じるなら罠だらけの場所でわざわざ休憩することもないだろう。
みんなにはもう少し頑張ってもらおう。
そして、何事もなく数分飛び続ければ、ようやく暗かった通路の先に光が射している場所が見えてきた。
もし、そこで黄金の果実を見つけることができれば、サタン様を転移させようと思っている。
サタン様は天使なので、転移させてもバラバラにはならないだろう。
初めから一緒にとも思ったが、わざわざそんな面倒なことをさせることもないだろうと、あえて呼ばなかった。
それに、天界の居心地がよくなったのであればそれに越したこともないし、あわよくばそのまま天界に居続けてくれればとも思っていたからだ。
「うわぁ! 綺麗!」
「すごい!」
「はは、こりゃすげぇ!」
「とても綺麗です!」
光の射す場所へと入って行けば、そこには幻想的な空間が広がっていた。
入ってすぐ目に飛び込んできたのは、中央にそびえ立つとてつもなく大きな大木。その木の枝葉は天井を覆い尽くすかのように隅々まで伸びており、その枝に実っている光る果実は暗さを感じさせないほどに空間一帯を照らしていた。
果実からは絶えず表皮が剥がれ落ち、ふわふわと宙を舞いまがら地に落ちていく。表皮は地に落ちてもすぐには輝きを失わず、ゆらゆらと明暗する様は大地に生命が宿ったかのように神々しい。
また、生い茂る苔や、背の高い草、湧き水が小川のように流れ出しており、自然が創り出した芸術としてはこれ以上ないほどに美しかった。
「ここがその入り口か」
「おそらくそうだと思います」
ヘレが指し示した場所にあったのは、高く険しい山の麓にある洞窟の入り口だった。
入り口の周囲には装飾の施された柱が立ち並んでおり、神々しいまでに異彩を放っている。
ご丁寧に立て看板まで用意されており、そこに書かれた説明では、ここはリンポ山といって神の住まう山ということだ。
「フローテ、この山のこと知っているか?」
「ええ、ここは神が生まれ、大昔に住んでいた山ですわ」
「へぇ。今はどうなっているんだ?」
「今は、お母様の庭として管理されているはずです」
「お母様って、全能神の妻のことか?」
「はい」
フローテは僕と話す時もクザンの腕は離したくないらしい。
ここまでくると、好かれてしまったクザンに憐れみのような感情を抱き始めていた。
この分では浮気でもしようものなら殺されてしまうんじゃないかと思う。
まあ、そんなことになる前に、フローテによって洗脳されてしまうのだろう。
クザンがいくら強くなったところで、フローテの能力を防ぐことは難しい。
フローテに好かれてしまえば、その者の運命は決まったようなものなのだ。僕には効かなかったが、そうそう対抗できる者なんていないチート女神であることには違いない。
やはり、クザンの運はどうしようもないくらいに枯れ果てている。
「そうか、今は神がいないのなら、心配することもないだろう」
不安要素もないようなので、僕は洞窟へと入ることにした。
しかし、安易に考えていた洞窟の中は異常なほど仕掛けが施されており、至る所に犠牲となった骸が横たわっている。
「うわぁ!」
不意にリッカが踏み抜いた地面は、先が見えないほど深く掘られた落とし穴だった。
僕は咄嗟に拘束したリッカを安全な所へと降ろす。
「あ……ありがと、ルーシェ」
「ああ、それにしても多過ぎる。罠だらけじゃないか」
「確か、こんな遊びが好きな神がいましたわ」
「チッ、神のお遊びってことか。面倒なことをしてくれる」
「ルーシェ……さっきから気になっていたのですが、まだ新しい足跡があります」
「ん? ああ、あれだけ死体があったのに挑戦しようとする奴がまだいるんだな」
「そうですね。でも、ここまでの罠を避けてきたとなると、かなり腕の立つ者ではないでしょうか?」
フェリの言うとおり、並みの者であればここまで来る前に死んでしまうだろう。
それだけ異常なほど罠が仕掛けられており、空間の覇者スキルで抑制していなければ、僕以外の者は死んでいたかもしれない。
「ヘレ、あとどれくらいかわかるか?」
「うーん……かなり近い付いているとは思いますが、正確にはちょっとわかりません」
「そうか。しかし、上空から見ても庭なんて無かったからな。内部に作ったのならどこにあってもおかしくない。山の裏手にあるのかもしれない」
「ええ! この山かなり大きかったよ! 裏にあるならあとどのくらい歩けばいいの? 結構歩いたよね?」
リッカが不満の声を上げ、今にも文句を垂れそうな雰囲気だ。
真っ暗な洞窟を延々と歩き続けてかれこれ一時間くらいは経つだろうか?
もし本当に裏にあるならまだまだ序盤といった感じだ。
「もし裏手にあるならまだまだだろうな」
「はぁ……あ! そうだ! 転移魔法陣将軍を先に向かわせて、ゴールに設置すればいいんじゃない?」
リッカの悪知恵は時々核心を突いてくるから驚きを隠せない。
たしかにそうすれば安全かつ簡単に攻略できる。こんな面倒なことをする必要もないだろう。
「ふむ……そうだな。今からでも遅くない。転移魔法陣将軍を先に行かせるか」
「無駄ですわ」
僕とリッカの話を遮るようにフローテが口を挟んだ。
「なにかあるのか?」
「ええ、ここは転移魔法対策が施されていて、移送空間が捻れています。もし転移すれば、体はバラバラになって転移先に届くことになるでしょう」
「なんだそれ? そんなことができるなら、なんで天界までの道筋に仕掛けなかったんだ? そうすれば僕は天界に辿りつけなかっただろうに」
「仕掛けてありましたわ。さらに強力な移送空間の捻れと、分断された層が幾重にも。それをいとも簡単にかい潜ってしまったのに気づいてもいらっしゃらなかったのですね」
「え? ああ、そうだな。まったく気づかなかった」
「……」
フローテがじと目で僕を睨んでいる。
そんなことを言われても、わからなかったのだからしょうがない。
ただ、これで前のフローテがめちゃくちゃ驚いていた理由が理解できた。
それに、全能神も言っていたな、僕のことを無機物だとか生命体じゃないだとか。
サタン様を助けるために土の中にいた時も特に圧迫感を感じなかったし、もしかしたら転移した時にバラバラになったけど大丈夫だったというだけなのだろうか?
もしそうなら、フローテの話を聞かずに転移してしまえば僕だけがそこにたどり着き、ほかのみんなはバラバラになってしまったことだろう。
「転移はダメだね! 歩こ!」
リッカの顔がちょっと青ざめている。生き返らせることは不可能じゃないと思うが、死を体験することは嫌なのだろう。
好き好んで死を体験したいなどと言う者なんて、かなり頭のネジがぶっ飛んでしまっている残念な物好きしかいないだろう。
「歩くしかなさそうですね」
「バラバラにはなりたくねぇからな」
「クザン様をバラバラになんかさせませんわ!」
「まあしょうがないな。行くぞ」
気をとりなおして歩みを進めることにした。
途中分かれ道が何度もあったが、そこにもあった新しい足跡を頼りにして向かう先を決める。
足跡を残した者はなかなかの手練れだったようで、何度もあった分かれ道の選択を間違えることなく先へと歩みを進めることができた。
もうかれこれ三時間くらいは歩き続けているだろうか? ここで、一番体力のないヘレが根を上げたので、僕が浮かせて運んであげることにした。
しかし、その様子を羨ましがったリッカ、フェリまで浮かせると、もう面倒になったので全員を浮かせて飛んでいくことにした。
「ルーシェありがと!」
「ほんと、魔王様にとって俺らはお荷物でしかねぇな」
リッカは素直にお礼を言ってくれたのだが、クザンは身も蓋もない弱音を吐き捨てる。
現状分析を怠らないクザンの物言いは、的確なのだが切なすぎる。
「うーん。言われてみれば、連れて来ることもなかったかな。でも、ここじゃ転移できないみたいだし、どうしようもないな」
「ルーシェ、私たちはルーシェの側に居たいって言ったはずです。危ないからって置いてけぼりはもう嫌です」
僕がみんなのことを思って言った言葉を聞いて、フェリが拗ねたように否定する。
僕の側で死ねとは言ったが、進んで危険な場所へと赴く必要はない。しかし、それでも僕の側に居たいと言うなら仕方ないだろう。
「ああ、そうだったな。もう少し安全だとよかったんだけど仕方ない」
「ふふ、危なくてもルーシェが守ってくれるんでしょ?」
いつもどうりリッカは全て僕任せだ。
ただ、そうしてくれた方が僕も動きやすい。
連携プレーとまではいかないが、下手に動かれるよりはずっと生存確率は上がるだろう。
「ああ、任せておけ。なにも問題ない」
話しながらも足跡を頼りに洞窟を飛んでいく。
今のところ天井が高く、アクロバティックな曲芸を披露することもなかった。飛んでくる者を想定してはいなかったようで、とても安定した飛行で進むことができている。
しかし、そうは言っても歩くスピードの三倍程度のスピードに抑え、罠を警戒しながら進んでいく。
「この洞窟かなり深いんだね」
「結構飛び続けているはずなのですが……なかなか目的地にたどり着きませんね」
「うーん。どうだヘレ。近づいている感じはするか?」
「えーっと……はい。もうだいぶ近いと思います。このまま行けば、あと少し……十分程度で着く感じがします」
「お! いいね! あと少しじゃん。じゃあ、このまま休まず行くぞ!」
まだたどり着きそうもなければ、ここら辺で休もうかとも思っていたのだが、ヘレの見立てを信じるなら罠だらけの場所でわざわざ休憩することもないだろう。
みんなにはもう少し頑張ってもらおう。
そして、何事もなく数分飛び続ければ、ようやく暗かった通路の先に光が射している場所が見えてきた。
もし、そこで黄金の果実を見つけることができれば、サタン様を転移させようと思っている。
サタン様は天使なので、転移させてもバラバラにはならないだろう。
初めから一緒にとも思ったが、わざわざそんな面倒なことをさせることもないだろうと、あえて呼ばなかった。
それに、天界の居心地がよくなったのであればそれに越したこともないし、あわよくばそのまま天界に居続けてくれればとも思っていたからだ。
「うわぁ! 綺麗!」
「すごい!」
「はは、こりゃすげぇ!」
「とても綺麗です!」
光の射す場所へと入って行けば、そこには幻想的な空間が広がっていた。
入ってすぐ目に飛び込んできたのは、中央にそびえ立つとてつもなく大きな大木。その木の枝葉は天井を覆い尽くすかのように隅々まで伸びており、その枝に実っている光る果実は暗さを感じさせないほどに空間一帯を照らしていた。
果実からは絶えず表皮が剥がれ落ち、ふわふわと宙を舞いまがら地に落ちていく。表皮は地に落ちてもすぐには輝きを失わず、ゆらゆらと明暗する様は大地に生命が宿ったかのように神々しい。
また、生い茂る苔や、背の高い草、湧き水が小川のように流れ出しており、自然が創り出した芸術としてはこれ以上ないほどに美しかった。
0
お気に入りに追加
960
あなたにおすすめの小説
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
【R18】異世界なら彼女の母親とラブラブでもいいよね!
SoftCareer
ファンタジー
幼なじみの彼女の母親と二人っきりで、期せずして異世界に飛ばされてしまった主人公が、
帰還の方法を模索しながら、その母親や異世界の人達との絆を深めていくというストーリーです。
性的描写のガイドラインに抵触してカクヨムから、R-18のミッドナイトノベルズに引っ越して、
お陰様で好評をいただきましたので、こちらにもお世話になれればとやって参りました。
(こちらとミッドナイトノベルズでの同時掲載です)
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
異世界で穴掘ってます!
KeyBow
ファンタジー
修学旅行中のバスにいた筈が、異世界召喚にバスの全員が突如されてしまう。主人公の聡太が得たスキルは穴掘り。外れスキルとされ、屑の外れ者として抹殺されそうになるもしぶとく生き残り、救ってくれた少女と成り上がって行く。不遇といわれるギフトを駆使して日の目を見ようとする物語
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる