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東の大陸蹂躙
どうでもいいこと
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「ねぇ、ねぇ、ルーシェはどのくらい強くなったの?」
「ん? ああ、そうだな……強くなったというよりは、魔法そのものになったと言った方がいいかもしれない……ほら」
僕は右手の手の平の上に炎を出し、左手の手の平の上で風を巻き起こした。
「え!? ルーシェは属性魔法も使えたんですか? しかも詠唱してませんでしたよね?」
フェリが僕の芸を見て驚いている。
「それくらい私だってできるもん!」
「そうか。じゃあこれはどうだ?」
僕はその二つを重ね合わせて炎の竜巻を作り出した。
「うぐぅ……無詠唱で応用魔法はできない」
「はっはっは。よーし、じゃあもっと見せてやろう! クザン、僕が作った腕を外せ」
「おいおい、また俺になにするつもりだよ。それに、この腕は気に入ってるんだから大事にしてくれよ」
クザンはさっきから実験台にされてばかりで不安な表情を浮かべていたが、素直に腕を外すと名残惜しそうに僕へと手渡した。
「はは……気に入ってくれていたのか。だが、もう不要になるだろう」
クザンに手をかざせば、瞬く間にクザンの腕が再生した。
「は? ……マジかよ!」
クザンは再生した腕をぐるぐると回して具合を確かめる。
「おお! 完璧だ! 魔王様すげぇな!」
みんなその光景を目を丸くして見つめ、クザンが喜ぶ姿をしばし絶句して眺めていた。
「……ルーシェ様はなんでもできるようになったんですか?」
「うーん。まだよくわかんないけど、魔力を使うことならなんでもできるんじゃないかな?」
「はっはっはっは! 魔法が全部使えるなんて、その名前どうり魔の王様ってことだな! すげぇや、はっはっはっは!」
腕を取り戻したクザンは上機嫌だ。やはり、僕が作った腕より自分の腕の方がいいのだろう。
「あの……それじゃあ、死んだ者も生き返らせることができるのでしょうか?」
「だれか生き返らせたい者でもいるのか?」
「……いえ。もし可能なら、殺されてしまったエルフたちが生き返ればいいなと……」
「ふむ……」
フェリの心に残る大きなしこり。
公爵に弄ばれ、神託と、民衆の声によって殺されていったエルフたち。
救ってやりたいと思う気持ちはとてもよくわかる。
「おそらく可能だが……どうする?」
「……どう……したら……本当にそんなことをしてもいいのでしょうか?」
「さぁ……どうだろうか。今の僕ならきっと、なにも生物のいなかった大昔にまで時を戻すことも可能だろう。過去に死んでいったエルフ全てを生き返らせることだってできるかもしれないぞ? それに、人間共に弄ばれる前まで遡って、もう一度やり直させることもできるが……フェリはどうしたい?」
「えっと……どう……したいのでしょうか……考えがまとまりません」
「そうだろうな。死を超越した先にはつまらない生しか残らない。なにかを楽しいと感じるというのは、その先に死が待っているからなのかもしれない。
結局、死がなければ、なにも感じることなんてなくなってしまうのかもしれないな」
「そう……なのでしょうか?」
「そうさ。フェリがもし、このまま死ぬことがないと言われたらどうだろうか? なにをしたい?」
「え? 死なないのであれば……楽しく暮らせればいいかなと……」
「死なない体でなにを楽しむんだ? もう動かなくても死なないんだぞ? 食べることも、寝ることも必要ない。生きるために試行錯誤することもなくなるだろう。だって、なにもしなくても死なないのだからな。
とどのつまり、生き物がしていることは死なないためにどうすればいいかに尽きる。それが、どんなに大回りだろうと、一見死に向かっているように見えようとも、自分、もしくは他者の死を回避するための行動に高揚し、喜びを覚える。
だからこそ、フェリは両手を上げて喜べないのだと思うぞ」
フェリは僕の話を聞いて考え込んでしまった。
「もし、フェリだけが永遠の命を持ったのなら、他者のために尽くすことが喜びとなるだろう。数百年もすれば、誰に罵倒されようとも、痛めつけられようとも、なにも感じないほどに悟りを開くことになる。
なぜなら、ムカつく奴を殺したところでなんの意味もないからな。ただただ虚しいだけだ」
「……では、生き返すことはしない方がいいのでしょうか?」
「ふふ……僕はフェリにそれを聞いているんだ。死んでしまった者を生き返し……時が来たら死ぬ運命をもう一度与えたいのかと」
「……わかりません……もう少し考えてみます」
「ああ、わかった」
この問題は個人の倫理観次第だ。
もし、誰も死ぬことがなければ、世界は劇的に静かになり、なにをすることもなくなってしまうだろう。
子供の遊びだってそう。未知のものに触れ、未知の危機に対処する知識を身につけるための行為を楽しんでいる。
大人の遊びに関していえば、生と死の疑似体験であり、それを、勝利と敗北という形で表現している。
ではなぜ同じ種族であっても争ってしまうのか?
それは、他の要因が大いに関わってくるからだ。
生物は脆く儚い。自然の脅威に晒され、他の生物との生存競争に打ち勝たなければならない。
個人が守れる範囲なんてちっぽけなものだ。
だからこそ、そこに線を引き、仲間というグループ同士で争うものなのだ。
自分の生きていられる時間の中で、どれだけ排他的にその恩恵を独占できるか?
個人の力ではどうにもならないほどに膨れ上がったグループ内では、そんな思惑が勝敗を決める。それも、個人の価値観に基づくものであり、様々な思惑が渦巻く。
未来を見据えたもの、近々のもの、それぞれが他者の恩恵を奪い合う。一定のルールのもとで。
そして、ルールに縛られ、奪われ続けた者の末路は悲惨だ。
エルフも、獣人も、人間共に奪われ続けた者たちだ。
個人ではどうにもならない力……争う術を奪われれば押し潰される運命しかない。
だから悪意はなくならない。
一定のルールに異を唱え、根本から変えていかなければならない事象がどうしても発生してしまうからだ。
悪意なんてものは負の環境改善の為の行為でしかない。
そもそも悪意と正義は対義語ではなく、大きいか、小さいか……ただそれだけの違いでしかないのだ。
負の環境を改善するという行為は、他人の恩恵を奪う行為であり、当事者以外から見れば理不尽な行いでしかない。
しかし、大勢が支持すれば、それは正義となり、大勢が嫌悪すれば、それは悪意となる。
なにが正義かなんて……それはただの多数決の結果であり、そこに絶対的な意味なんてない。
とても滑稽で、とても当たり前の理。
だから、人間と僕……どちらが正義かなんて、そんなくだらないことはどうでもいい。
だって、みんな死ねば……自動的に僕が正義になるのだから。
「ん? ああ、そうだな……強くなったというよりは、魔法そのものになったと言った方がいいかもしれない……ほら」
僕は右手の手の平の上に炎を出し、左手の手の平の上で風を巻き起こした。
「え!? ルーシェは属性魔法も使えたんですか? しかも詠唱してませんでしたよね?」
フェリが僕の芸を見て驚いている。
「それくらい私だってできるもん!」
「そうか。じゃあこれはどうだ?」
僕はその二つを重ね合わせて炎の竜巻を作り出した。
「うぐぅ……無詠唱で応用魔法はできない」
「はっはっは。よーし、じゃあもっと見せてやろう! クザン、僕が作った腕を外せ」
「おいおい、また俺になにするつもりだよ。それに、この腕は気に入ってるんだから大事にしてくれよ」
クザンはさっきから実験台にされてばかりで不安な表情を浮かべていたが、素直に腕を外すと名残惜しそうに僕へと手渡した。
「はは……気に入ってくれていたのか。だが、もう不要になるだろう」
クザンに手をかざせば、瞬く間にクザンの腕が再生した。
「は? ……マジかよ!」
クザンは再生した腕をぐるぐると回して具合を確かめる。
「おお! 完璧だ! 魔王様すげぇな!」
みんなその光景を目を丸くして見つめ、クザンが喜ぶ姿をしばし絶句して眺めていた。
「……ルーシェ様はなんでもできるようになったんですか?」
「うーん。まだよくわかんないけど、魔力を使うことならなんでもできるんじゃないかな?」
「はっはっはっは! 魔法が全部使えるなんて、その名前どうり魔の王様ってことだな! すげぇや、はっはっはっは!」
腕を取り戻したクザンは上機嫌だ。やはり、僕が作った腕より自分の腕の方がいいのだろう。
「あの……それじゃあ、死んだ者も生き返らせることができるのでしょうか?」
「だれか生き返らせたい者でもいるのか?」
「……いえ。もし可能なら、殺されてしまったエルフたちが生き返ればいいなと……」
「ふむ……」
フェリの心に残る大きなしこり。
公爵に弄ばれ、神託と、民衆の声によって殺されていったエルフたち。
救ってやりたいと思う気持ちはとてもよくわかる。
「おそらく可能だが……どうする?」
「……どう……したら……本当にそんなことをしてもいいのでしょうか?」
「さぁ……どうだろうか。今の僕ならきっと、なにも生物のいなかった大昔にまで時を戻すことも可能だろう。過去に死んでいったエルフ全てを生き返らせることだってできるかもしれないぞ? それに、人間共に弄ばれる前まで遡って、もう一度やり直させることもできるが……フェリはどうしたい?」
「えっと……どう……したいのでしょうか……考えがまとまりません」
「そうだろうな。死を超越した先にはつまらない生しか残らない。なにかを楽しいと感じるというのは、その先に死が待っているからなのかもしれない。
結局、死がなければ、なにも感じることなんてなくなってしまうのかもしれないな」
「そう……なのでしょうか?」
「そうさ。フェリがもし、このまま死ぬことがないと言われたらどうだろうか? なにをしたい?」
「え? 死なないのであれば……楽しく暮らせればいいかなと……」
「死なない体でなにを楽しむんだ? もう動かなくても死なないんだぞ? 食べることも、寝ることも必要ない。生きるために試行錯誤することもなくなるだろう。だって、なにもしなくても死なないのだからな。
とどのつまり、生き物がしていることは死なないためにどうすればいいかに尽きる。それが、どんなに大回りだろうと、一見死に向かっているように見えようとも、自分、もしくは他者の死を回避するための行動に高揚し、喜びを覚える。
だからこそ、フェリは両手を上げて喜べないのだと思うぞ」
フェリは僕の話を聞いて考え込んでしまった。
「もし、フェリだけが永遠の命を持ったのなら、他者のために尽くすことが喜びとなるだろう。数百年もすれば、誰に罵倒されようとも、痛めつけられようとも、なにも感じないほどに悟りを開くことになる。
なぜなら、ムカつく奴を殺したところでなんの意味もないからな。ただただ虚しいだけだ」
「……では、生き返すことはしない方がいいのでしょうか?」
「ふふ……僕はフェリにそれを聞いているんだ。死んでしまった者を生き返し……時が来たら死ぬ運命をもう一度与えたいのかと」
「……わかりません……もう少し考えてみます」
「ああ、わかった」
この問題は個人の倫理観次第だ。
もし、誰も死ぬことがなければ、世界は劇的に静かになり、なにをすることもなくなってしまうだろう。
子供の遊びだってそう。未知のものに触れ、未知の危機に対処する知識を身につけるための行為を楽しんでいる。
大人の遊びに関していえば、生と死の疑似体験であり、それを、勝利と敗北という形で表現している。
ではなぜ同じ種族であっても争ってしまうのか?
それは、他の要因が大いに関わってくるからだ。
生物は脆く儚い。自然の脅威に晒され、他の生物との生存競争に打ち勝たなければならない。
個人が守れる範囲なんてちっぽけなものだ。
だからこそ、そこに線を引き、仲間というグループ同士で争うものなのだ。
自分の生きていられる時間の中で、どれだけ排他的にその恩恵を独占できるか?
個人の力ではどうにもならないほどに膨れ上がったグループ内では、そんな思惑が勝敗を決める。それも、個人の価値観に基づくものであり、様々な思惑が渦巻く。
未来を見据えたもの、近々のもの、それぞれが他者の恩恵を奪い合う。一定のルールのもとで。
そして、ルールに縛られ、奪われ続けた者の末路は悲惨だ。
エルフも、獣人も、人間共に奪われ続けた者たちだ。
個人ではどうにもならない力……争う術を奪われれば押し潰される運命しかない。
だから悪意はなくならない。
一定のルールに異を唱え、根本から変えていかなければならない事象がどうしても発生してしまうからだ。
悪意なんてものは負の環境改善の為の行為でしかない。
そもそも悪意と正義は対義語ではなく、大きいか、小さいか……ただそれだけの違いでしかないのだ。
負の環境を改善するという行為は、他人の恩恵を奪う行為であり、当事者以外から見れば理不尽な行いでしかない。
しかし、大勢が支持すれば、それは正義となり、大勢が嫌悪すれば、それは悪意となる。
なにが正義かなんて……それはただの多数決の結果であり、そこに絶対的な意味なんてない。
とても滑稽で、とても当たり前の理。
だから、人間と僕……どちらが正義かなんて、そんなくだらないことはどうでもいい。
だって、みんな死ねば……自動的に僕が正義になるのだから。
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