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3部 精霊女王の〝首狩り馬〟 編
90話 精霊少女。と付いてきた、孫
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夜の並木道を、木々が生い茂っていく方へ向けて駆ける。厚地のローブがバタバタと揺れ、彼女の緑の髪が弱い月光の下で踊っていた。
現在、メイベルは不敵な笑みも消え失せて、ぶすっとした表情を晒していた。
「まさか付いてくるとは」
じろりと睨みつければ、ぴったりと付いて走ってくるスティーブンの姿があった。祖父に鞘ごと剣を預け、両手は自由になっている。
じっと横目に見られたところで、スティーブンが言った。
「おいコラ、ずっと『しつこい男だな』みたいな目を寄越し続けるのは、やめろ。さすがにイラッとくるし、ぶちのめすぞ」
「本当の事だろ」
たびたび遭遇した【首狩り馬】の件もあったというのに、先日の【子守の精霊】に続いて、またしても付いてくるとか、しつこいなとメイベルは思う。
「だからお前はモテないんじゃないか?」
「うるせぇ。そもそも爺さんからも頼まれたんだ。お前、話を合わせて無法魔法使いについては言わなかったみたいだが――前回は、無茶をさせちまったからな。無事に連れて帰る」
先日、助手のように付いていった依頼を思い出した。そこで弟弟子のアレックスとも再会して、ヴィハイン子爵邸で派手にドンパチ魔法を使ったのだ。
「――無茶なんて、してないさ」
本来であれば、あれくらい難なく出来るはずの事だった。……ただ、今のメイベルができなくなってしまっているだけだ。
メイベルは思ったものの、口にはしなかった。
走りながら、ぽつりと呟かれただけの返答。しかし、スティーブンは聞き取っていたのか、ぶすっとして「そうかよ」とだけでその話を終わらせた。
「で? この方向でいいのか?」
「ああ。開いている精霊界の入口の気配を辿っているから、間違いない。奴が入った場所から進む方が、確実に後を追える」
最初にされたのは、あの手の精霊が得意とする『姿消し』、続いてノンモーションでの移動魔法。そうして【首狩り馬】は、精霊界の入口を召喚して向こうへ戻っていた。
――人間に、自分が飛び込む精霊界の出入り口を見られる事を、精霊は嫌がる。
それもまた、精霊界の秩序を守れと本能として持たされているからだ。
それなりの魔法使いクラスであれば、精霊が開けた『穴』を視認できる。その精霊の後を追って、精霊界へ続くことも容易い。
「精霊がこじあける入口は、時間が経てば自然消失する。閉じる前であれば、こちらが余分な魔力を使わずとも向こうへ行ける」
「だから、その前に入口とやらに辿り着きたいわけか」
「急ぎなのは入口だけじゃなくて、【首狩り馬】自身だ。こっちと精霊界じゃ、時間の流れが違う」
メイベルは、言いながら獣道へと飛び込んだ。スティーブンが後に続き、膝丈まで伸びている雑草をがさがさといわせながら走る。
「そういや、あの状態だと処分されちまうんだったけか……お前が言っていた『処刑人』ってのは、なんだ?」
「処刑人は、精霊界で秩序を守る事を任されている存在、みたいなモノ達さ。精霊王と精霊女王が、それぞれ夜と昼に分けてソレ用の種族をいくつか作った。交渉が通じるような相手が出てこれば、ちとは楽になるんだがね」
そこで彼女は、ややジト目で彼を見やる。
「ところで、さっきから音がしていて分かっているんだが。精霊相手に、銃を持ち出すバカがいるか?」
あの馬には効果がないぞと教えてやったのに、家を出る際にしっかり持って来ていたらしい。するとスティーブンが、ぴしゃりとメイベルに言い返してきた。
「魔法より断然マシだ」
「なんだ、以前の町であったやつを、まだ根に持っているのか?」
ちょっと、いや、やっぱりしつこいな……。
そうメイベルが思っていると、彼が思案する顔をした。そして、付いて走りながら意味深にニヤリとしてくる。
「ああ、忘れられないな。どうしてか、あれ以来ますます気になって、とにかく無性にむかむかしてかなり苛々もするしな」
「それは、ただの思春期的なアレなのでは? よく分からんからって、その苛立ちをぶつけてくるなよ……」
「思春期ってなんだ! 違うからなっ、俺を十代のガキと一緒にするなよ!?」
「精神年齢的に、そうかなって」
メイベルは、過剰反応な彼が途端に面倒に思えて、適当にそう答えたところで目的のものに気付いた。
金色の『精霊の目』をこらせば、開いている精霊界の入口があった。
先に辿り着くと、それが見えないスティーブンに止まるよう腕を伸ばして制止する。改めて目の前から見つめてみたそれは、メイベルの目には、四色の精霊魔力の輝きが波打つ様子が映った。
もともと大型の【首狩り馬】が通ったくらいだ。その入口は、成人男性であるスティーブンを連れても、悠々と通れる大きさがまだ残されていた。
「精霊界へ逃げ込んだのは、本人の意思だったのか――それとも混乱の中、死に場所へと本能で導かれただけか」
知らず知らず、ぽつりと呟いてしまった。
スティーブンから、じっと向けられている視線を察知して気づく。エインワースと暮らすまでは一人だったからだと思い至って、メイベルは頭を振って思考を戻した。
「私の意見も聞かず、勝手にエインワースに宣言して付いてきたが、ここで待っておくか? このまま進むとしたら、お前は精霊魔法の扉をくぐる事になるぞ」
いつもの調子に戻して、彼女はスティーブンを振り返った。彼には見えないであろう、精霊界への入口を指して言う。
「この先は、魔法使いもごく僅かしか出入りしない精霊界の深域だ。このまま行くとしたら、お前は晴れて、初めてそこに足を踏み入れた教授って事になるが」
わざと強めに指摘してやったら、スティーブンが見事にピキリと固まった。
このまま、彼にはここで待っていてもらった方が安全ではあった。精霊界は、素人の魔法使いの立ち入りも法的に禁止されていくらいに、色々と深いのだ。
大まかですら、精霊の種類を分かっていない彼なら、尚更だ。
すると、スティーブンが「ぐぅ」やら「ぐっ」やらと呻きながら、長い逡巡を置いて、ぐぐぐと顔を上げて最後にメイベルを睨み返した。
「ここまで来たんなら、付いて行くに決まってんだろ。お前、俺が目を離した隙に、何をしでかすか分からねぇしな」
……そこまで信用ないのかよ。まぁ、そもそも信頼も何も、『エインワースの妻でテメェの祖母だ』と顔合わせした当初から、ない。
だから、別にいいんだけどなと思って、メイベルは小さく息を吐く。
「分かった。なら、しっかり私の手を握っていろ」
メイベルは、そう言うと手を差し出した。
不意にスティーブンが、静かになって、ゆっくりとその手を見た。あんまりにもじーっと見つめてくるものだから、彼女はちょっと不思議に思ってしまう。
「お前は魔力のない、ただの人間だからな。途中ではぐれて迷子にならないように、精霊界に出るまでは、私の手を握っておいで」
「…………迷わないように引っ張ってくれるってわけか?」
「そうだよ。はぐれてしまったら、大変だ」
メイベルがそう答えると、彼がゆっくりと手を伸ばして、まるでおずおずとするかのように彼女の手をきゅっと握った。
なんだか、いつもの喧嘩を振ってくる彼らしくない遠慮がちさだ。
考えてもよく分かりそうにもなくて、彼女は「変なの」と金色の精霊の目をちょっと丸くした。口調が柔らかくなっているのにも気付かないで、くすりと小さく笑った。
「しっかり握らないと、引っ張れないよ」
メイベルは、言いながら彼の手を引いて歩き出した。
開かれている精霊界への入口をくぐった一瞬、精霊魔力の激しい流れがチカチカと目に眩しかった。スティーブンも感じたようで「うわっ」と声が聞こえた。
現在、メイベルは不敵な笑みも消え失せて、ぶすっとした表情を晒していた。
「まさか付いてくるとは」
じろりと睨みつければ、ぴったりと付いて走ってくるスティーブンの姿があった。祖父に鞘ごと剣を預け、両手は自由になっている。
じっと横目に見られたところで、スティーブンが言った。
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「だからお前はモテないんじゃないか?」
「うるせぇ。そもそも爺さんからも頼まれたんだ。お前、話を合わせて無法魔法使いについては言わなかったみたいだが――前回は、無茶をさせちまったからな。無事に連れて帰る」
先日、助手のように付いていった依頼を思い出した。そこで弟弟子のアレックスとも再会して、ヴィハイン子爵邸で派手にドンパチ魔法を使ったのだ。
「――無茶なんて、してないさ」
本来であれば、あれくらい難なく出来るはずの事だった。……ただ、今のメイベルができなくなってしまっているだけだ。
メイベルは思ったものの、口にはしなかった。
走りながら、ぽつりと呟かれただけの返答。しかし、スティーブンは聞き取っていたのか、ぶすっとして「そうかよ」とだけでその話を終わらせた。
「で? この方向でいいのか?」
「ああ。開いている精霊界の入口の気配を辿っているから、間違いない。奴が入った場所から進む方が、確実に後を追える」
最初にされたのは、あの手の精霊が得意とする『姿消し』、続いてノンモーションでの移動魔法。そうして【首狩り馬】は、精霊界の入口を召喚して向こうへ戻っていた。
――人間に、自分が飛び込む精霊界の出入り口を見られる事を、精霊は嫌がる。
それもまた、精霊界の秩序を守れと本能として持たされているからだ。
それなりの魔法使いクラスであれば、精霊が開けた『穴』を視認できる。その精霊の後を追って、精霊界へ続くことも容易い。
「精霊がこじあける入口は、時間が経てば自然消失する。閉じる前であれば、こちらが余分な魔力を使わずとも向こうへ行ける」
「だから、その前に入口とやらに辿り着きたいわけか」
「急ぎなのは入口だけじゃなくて、【首狩り馬】自身だ。こっちと精霊界じゃ、時間の流れが違う」
メイベルは、言いながら獣道へと飛び込んだ。スティーブンが後に続き、膝丈まで伸びている雑草をがさがさといわせながら走る。
「そういや、あの状態だと処分されちまうんだったけか……お前が言っていた『処刑人』ってのは、なんだ?」
「処刑人は、精霊界で秩序を守る事を任されている存在、みたいなモノ達さ。精霊王と精霊女王が、それぞれ夜と昼に分けてソレ用の種族をいくつか作った。交渉が通じるような相手が出てこれば、ちとは楽になるんだがね」
そこで彼女は、ややジト目で彼を見やる。
「ところで、さっきから音がしていて分かっているんだが。精霊相手に、銃を持ち出すバカがいるか?」
あの馬には効果がないぞと教えてやったのに、家を出る際にしっかり持って来ていたらしい。するとスティーブンが、ぴしゃりとメイベルに言い返してきた。
「魔法より断然マシだ」
「なんだ、以前の町であったやつを、まだ根に持っているのか?」
ちょっと、いや、やっぱりしつこいな……。
そうメイベルが思っていると、彼が思案する顔をした。そして、付いて走りながら意味深にニヤリとしてくる。
「ああ、忘れられないな。どうしてか、あれ以来ますます気になって、とにかく無性にむかむかしてかなり苛々もするしな」
「それは、ただの思春期的なアレなのでは? よく分からんからって、その苛立ちをぶつけてくるなよ……」
「思春期ってなんだ! 違うからなっ、俺を十代のガキと一緒にするなよ!?」
「精神年齢的に、そうかなって」
メイベルは、過剰反応な彼が途端に面倒に思えて、適当にそう答えたところで目的のものに気付いた。
金色の『精霊の目』をこらせば、開いている精霊界の入口があった。
先に辿り着くと、それが見えないスティーブンに止まるよう腕を伸ばして制止する。改めて目の前から見つめてみたそれは、メイベルの目には、四色の精霊魔力の輝きが波打つ様子が映った。
もともと大型の【首狩り馬】が通ったくらいだ。その入口は、成人男性であるスティーブンを連れても、悠々と通れる大きさがまだ残されていた。
「精霊界へ逃げ込んだのは、本人の意思だったのか――それとも混乱の中、死に場所へと本能で導かれただけか」
知らず知らず、ぽつりと呟いてしまった。
スティーブンから、じっと向けられている視線を察知して気づく。エインワースと暮らすまでは一人だったからだと思い至って、メイベルは頭を振って思考を戻した。
「私の意見も聞かず、勝手にエインワースに宣言して付いてきたが、ここで待っておくか? このまま進むとしたら、お前は精霊魔法の扉をくぐる事になるぞ」
いつもの調子に戻して、彼女はスティーブンを振り返った。彼には見えないであろう、精霊界への入口を指して言う。
「この先は、魔法使いもごく僅かしか出入りしない精霊界の深域だ。このまま行くとしたら、お前は晴れて、初めてそこに足を踏み入れた教授って事になるが」
わざと強めに指摘してやったら、スティーブンが見事にピキリと固まった。
このまま、彼にはここで待っていてもらった方が安全ではあった。精霊界は、素人の魔法使いの立ち入りも法的に禁止されていくらいに、色々と深いのだ。
大まかですら、精霊の種類を分かっていない彼なら、尚更だ。
すると、スティーブンが「ぐぅ」やら「ぐっ」やらと呻きながら、長い逡巡を置いて、ぐぐぐと顔を上げて最後にメイベルを睨み返した。
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……そこまで信用ないのかよ。まぁ、そもそも信頼も何も、『エインワースの妻でテメェの祖母だ』と顔合わせした当初から、ない。
だから、別にいいんだけどなと思って、メイベルは小さく息を吐く。
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メイベルは、そう言うと手を差し出した。
不意にスティーブンが、静かになって、ゆっくりとその手を見た。あんまりにもじーっと見つめてくるものだから、彼女はちょっと不思議に思ってしまう。
「お前は魔力のない、ただの人間だからな。途中ではぐれて迷子にならないように、精霊界に出るまでは、私の手を握っておいで」
「…………迷わないように引っ張ってくれるってわけか?」
「そうだよ。はぐれてしまったら、大変だ」
メイベルがそう答えると、彼がゆっくりと手を伸ばして、まるでおずおずとするかのように彼女の手をきゅっと握った。
なんだか、いつもの喧嘩を振ってくる彼らしくない遠慮がちさだ。
考えてもよく分かりそうにもなくて、彼女は「変なの」と金色の精霊の目をちょっと丸くした。口調が柔らかくなっているのにも気付かないで、くすりと小さく笑った。
「しっかり握らないと、引っ張れないよ」
メイベルは、言いながら彼の手を引いて歩き出した。
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