81 / 97
3部 精霊女王の〝首狩り馬〟 編
81話 準備を手伝わされているスティーブンは 下
しおりを挟む
するとグリーが、フッとあやしげな笑みを浮かべて顔を寄せてきた。少し背を屈めて覗き込んでくる感じは、少年姿にわざと寄せているような違和感を覚えさせた。
それはそうか、彼は精霊であって人ではない。
元は人型ですらないので、その少年容姿はただの魔法で作ったものだ。数十年どころか、何百年だって生きている精霊の可能性だってある。
「人間世界の『禁書以外の図鑑』には、極めて数が少ない種族の一つであるとしか書かれていないんだけれど、どうして数がとても少ないのか知ってる?」
ニヤリ、と不意にグリーの笑みが深まった。
分からない、と分かっていて問いかけているのだ。精霊の言葉遊びだ。考え事をしていたスティーブンは、いちいち癇に障るこの精霊にひどく苛々した。
「――んなの、知るわけないだろ」
「ふふっ、だよねー。そもそも君ら『学者』は、精霊も魔法も奇跡も嫌いだものねー。そこに疑問なんて覚えないかー」
わざとらく間延びした言い方だった。
ほんと、いちいち人を苛々させる精霊である。精霊というやつらは、みんな揃って明確に答えを教える気がない生き物なのか?
とはいえ、禁書以外の図鑑には載っていない、というのは初耳だ。
そうすると魔法協会の奥に情報が隠されている、とも取れる台詞だろう。
スティーブンは、一旦怒りの方は脇に置いて理性的に少し考えた。こちらの反応を待っている感じからすると、ある程度は言葉遊びとして付き合うつもりがある気もする。
何故メイベルや祖父の方ではなく、こちらに出てきたのかは分からない。正直言うと、こいつと会話するのも嫌であるが、せっかくのチャンスだと思えば『ヒント』は欲しい。
「わざわざ公開を制限するような情報なのかよ?」
質問を選んで尋ね返してみたら、グリーがにんまりとした。
「君は若いのに、やっぱり賢くて柔軟な『学者』だねぇ」
褒められているのか、嫌味を交えられて、おちょくられているのか分からない。
スティーブンは、今すぐ立ち上がって奴をぶん殴りたくなってきた。しかし、ひとまずはじっと耐える。
「それは人が決める事さ。僕ら精霊にとっては、ぜーんぜん、どちらでも構わない」
「魔法使いではなく、人、か?」
「そう。魔法使いではなく、人」
なんだか、精霊の言葉遊びとやらが、少しだけ分かってきた気がする。
ふうん、とスティーブンは思案顔て顎に手をやった。魔法使い側が決めたわけではなく、外部から要請かなんらかの事情があって情報を絞っている、という部分もあるらしい。
「そういう精霊ってのは、他にあるのか?」
「あるよ。判断の付かない無知な者に、混乱と『必要のない恐怖』を煽る場合があると判断されたモノ。時と場合、条件によって精霊は無害ではなくなる」
「無害でなくなる条件?」
「君が知ってる【土の恵みのモノ】だってそうでしょ。土地にいれば作物は決して病気にならずよく育つ、けれど土から取り出して顔を見てはいけない」
にーっこりとグリーが笑う。
スティーブンは思い出して、「そんないい効果をもたらす精霊だとは知らなかったな」とぼやいた。
「あのチビ精霊、不法侵入だとか言ってぶん投げていたぞ」
「あははは、彼女ならやりそうだね~。だから人間は、土に恵みを与えるモノ、という名前を勝手に付けたんだけどね~」
「なんだ、本来の呼ばれ方と別の精霊もいんのか?」
「沢山いるよ。本来アレだって他の名前があるけれど、他種族がポンポン明かすのは、精霊らのマナーに反するんだよねぇ――まっ、【土の恵みのモノ】は情報を絞られていない精霊だけれど、そういう事もあって、だから魔法使いは、師匠から技術と情報を受け継ぐんだよ」
一部はぐらかされような気がしたが、後半の台詞はスティーブンにとって有益だった。つまり文書や記録として持ち出せない情報は、魔法使いが頭の中に入れている。
恐らくは、全ての魔法使いが共有しているわけではないのだろう。けれど討伐課でも上のクラスらしい例の『あの弟弟子』とやらは、確実に全てを知っているはずだ。
掴まえられればいいんだがな、とスティーブンはチラリと思った。
先日、地方都市サーシスに帰った際に、連絡を取れそうな人物に心当たりがあるとトムは言っていた。時間はかかるかもしれないが、まずは任せて反応を待つしかない。
――俺は、あんたを助けたかったんだ……
大の男である屈強な魔法使いが、本気で泣いていた。こちらの存在に気付いて、どこか情報を与えるようにして会話に挟み込んでもいたから、こちらに意思があれば教えてくれる気がしていた。
その時、スティーブンは【子宝を祝う精霊】のグリーが、おかしそうに笑うのが目に留まった。下に見られているというか、小馬鹿にされているような嫌な感じだ。
「何がおかしい?」
「なぁんにも?」
すぐに答えてきたグリーが、「ただ、ね」と金緑の瞳を向けてきた。
「一つだけ教えてあげるよ、『エインワースの孫の教授』。僕は信用してもいいけど、あまり他の精霊には、素直に耳を貸さない方がいい」
「何故だ?」
「僕は、人寄りの考え方を知っている。人間なら困るだろうな、という限度だって、まぁまぁ分かってる。でも、ほとんどの精霊は、人間をよく知らないし知ろうとはしない」
そういえばメイベルも、人間と同じ思考だと思うなと口にしていた気がする。
そう記憶を辿っていると、グリーの声が聞こえてきた。
「まぁ、君は精霊嫌いで魔法嫌いの『教授さん』だから、せっかくメイベルが言ってやっても、話に耳を傾けないだろうけれど――」
「話は聞いてる」
その途端、スティーブンは思考も中断してキッパリ答えていた。
「気分がのらないと話してくれない。だから話してくれる時は、話してくれる分の全部を聞いてる」
だってメイベルは、よくよく観察してみると自ら言葉を抑えているような感じもあった。何か言いたい事があるんじゃないかと思っていたら、ふっと話を終わらせたりした。
以前まで、ろくに会話のキャッチボールもしないのかと思っていた。
だが助っ人で依頼の仕事に付いてきた彼女は、たとえ話を交えて説明もしてくれた。話を振ったら付き合うように答えてくれて、思い返してみれば、その時間が心地良かったのは認めるしかない。
でも、自分相手で言葉を切るところも、祖父にはもっと話しているのではないか?
そう思ったら、なんだかとてもやもやしてしまってもいた。エインワースには平気で近づけさせる癖に、スティーブンがそばを通ると、ふと思い出したように距離を置くのにも気付いていた。そのたびムカムカするのだ。
「へぇ。それはなんというか、素直だね?」
グリーが言いながら、小首を傾げる。頭に生えている兎耳が、その動きに合わせて一緒にあちらへ傾いていた。
「てっきり『学者』だから、全部が全部大嫌いなのかと」
「勘違いするなよ、俺は魔法も奇跡も精霊も嫌いだ。あのチビ精霊と違って、テメェの事は大嫌いだ」
「ふんふん。つまりメイベルのことは嫌いじゃない、と」
そう言われて、スティーブンは何故か一瞬、頭の動きが止まるのを感じた。
直後、グリーがニヤリとするのを見て、ただただ精霊に茶化されたのだと推測してブチリと切れた。そのまま拳を付き出したら、「おっと」と逃げられてしまう。
「落ち着きなよー、坊や」
「誰が坊やだバカヤロー!」
思わず立ち上がって蹴りを放ったものの、グリーはひらりとバックして避けた。
「おっと。火に油を注いじゃったかな?」
余裕綽々の声を聞いて、スティーブンはギロリと睨み付けた。
そうしたら降参するようにして、グリーが軽く両手を胸の前で上げてみせた。そのまま後退していく姿が、ゆらりと消え始める。
「ふふっ、僕は君に『ナイト』を期待しているんだよねぇ。あのお爺さんの考えている事、なぁんとなく分かってきちゃった」
そんな奇怪な言葉を残して、グリーの姿は完全に見えなくなっていったのだった。
それはそうか、彼は精霊であって人ではない。
元は人型ですらないので、その少年容姿はただの魔法で作ったものだ。数十年どころか、何百年だって生きている精霊の可能性だってある。
「人間世界の『禁書以外の図鑑』には、極めて数が少ない種族の一つであるとしか書かれていないんだけれど、どうして数がとても少ないのか知ってる?」
ニヤリ、と不意にグリーの笑みが深まった。
分からない、と分かっていて問いかけているのだ。精霊の言葉遊びだ。考え事をしていたスティーブンは、いちいち癇に障るこの精霊にひどく苛々した。
「――んなの、知るわけないだろ」
「ふふっ、だよねー。そもそも君ら『学者』は、精霊も魔法も奇跡も嫌いだものねー。そこに疑問なんて覚えないかー」
わざとらく間延びした言い方だった。
ほんと、いちいち人を苛々させる精霊である。精霊というやつらは、みんな揃って明確に答えを教える気がない生き物なのか?
とはいえ、禁書以外の図鑑には載っていない、というのは初耳だ。
そうすると魔法協会の奥に情報が隠されている、とも取れる台詞だろう。
スティーブンは、一旦怒りの方は脇に置いて理性的に少し考えた。こちらの反応を待っている感じからすると、ある程度は言葉遊びとして付き合うつもりがある気もする。
何故メイベルや祖父の方ではなく、こちらに出てきたのかは分からない。正直言うと、こいつと会話するのも嫌であるが、せっかくのチャンスだと思えば『ヒント』は欲しい。
「わざわざ公開を制限するような情報なのかよ?」
質問を選んで尋ね返してみたら、グリーがにんまりとした。
「君は若いのに、やっぱり賢くて柔軟な『学者』だねぇ」
褒められているのか、嫌味を交えられて、おちょくられているのか分からない。
スティーブンは、今すぐ立ち上がって奴をぶん殴りたくなってきた。しかし、ひとまずはじっと耐える。
「それは人が決める事さ。僕ら精霊にとっては、ぜーんぜん、どちらでも構わない」
「魔法使いではなく、人、か?」
「そう。魔法使いではなく、人」
なんだか、精霊の言葉遊びとやらが、少しだけ分かってきた気がする。
ふうん、とスティーブンは思案顔て顎に手をやった。魔法使い側が決めたわけではなく、外部から要請かなんらかの事情があって情報を絞っている、という部分もあるらしい。
「そういう精霊ってのは、他にあるのか?」
「あるよ。判断の付かない無知な者に、混乱と『必要のない恐怖』を煽る場合があると判断されたモノ。時と場合、条件によって精霊は無害ではなくなる」
「無害でなくなる条件?」
「君が知ってる【土の恵みのモノ】だってそうでしょ。土地にいれば作物は決して病気にならずよく育つ、けれど土から取り出して顔を見てはいけない」
にーっこりとグリーが笑う。
スティーブンは思い出して、「そんないい効果をもたらす精霊だとは知らなかったな」とぼやいた。
「あのチビ精霊、不法侵入だとか言ってぶん投げていたぞ」
「あははは、彼女ならやりそうだね~。だから人間は、土に恵みを与えるモノ、という名前を勝手に付けたんだけどね~」
「なんだ、本来の呼ばれ方と別の精霊もいんのか?」
「沢山いるよ。本来アレだって他の名前があるけれど、他種族がポンポン明かすのは、精霊らのマナーに反するんだよねぇ――まっ、【土の恵みのモノ】は情報を絞られていない精霊だけれど、そういう事もあって、だから魔法使いは、師匠から技術と情報を受け継ぐんだよ」
一部はぐらかされような気がしたが、後半の台詞はスティーブンにとって有益だった。つまり文書や記録として持ち出せない情報は、魔法使いが頭の中に入れている。
恐らくは、全ての魔法使いが共有しているわけではないのだろう。けれど討伐課でも上のクラスらしい例の『あの弟弟子』とやらは、確実に全てを知っているはずだ。
掴まえられればいいんだがな、とスティーブンはチラリと思った。
先日、地方都市サーシスに帰った際に、連絡を取れそうな人物に心当たりがあるとトムは言っていた。時間はかかるかもしれないが、まずは任せて反応を待つしかない。
――俺は、あんたを助けたかったんだ……
大の男である屈強な魔法使いが、本気で泣いていた。こちらの存在に気付いて、どこか情報を与えるようにして会話に挟み込んでもいたから、こちらに意思があれば教えてくれる気がしていた。
その時、スティーブンは【子宝を祝う精霊】のグリーが、おかしそうに笑うのが目に留まった。下に見られているというか、小馬鹿にされているような嫌な感じだ。
「何がおかしい?」
「なぁんにも?」
すぐに答えてきたグリーが、「ただ、ね」と金緑の瞳を向けてきた。
「一つだけ教えてあげるよ、『エインワースの孫の教授』。僕は信用してもいいけど、あまり他の精霊には、素直に耳を貸さない方がいい」
「何故だ?」
「僕は、人寄りの考え方を知っている。人間なら困るだろうな、という限度だって、まぁまぁ分かってる。でも、ほとんどの精霊は、人間をよく知らないし知ろうとはしない」
そういえばメイベルも、人間と同じ思考だと思うなと口にしていた気がする。
そう記憶を辿っていると、グリーの声が聞こえてきた。
「まぁ、君は精霊嫌いで魔法嫌いの『教授さん』だから、せっかくメイベルが言ってやっても、話に耳を傾けないだろうけれど――」
「話は聞いてる」
その途端、スティーブンは思考も中断してキッパリ答えていた。
「気分がのらないと話してくれない。だから話してくれる時は、話してくれる分の全部を聞いてる」
だってメイベルは、よくよく観察してみると自ら言葉を抑えているような感じもあった。何か言いたい事があるんじゃないかと思っていたら、ふっと話を終わらせたりした。
以前まで、ろくに会話のキャッチボールもしないのかと思っていた。
だが助っ人で依頼の仕事に付いてきた彼女は、たとえ話を交えて説明もしてくれた。話を振ったら付き合うように答えてくれて、思い返してみれば、その時間が心地良かったのは認めるしかない。
でも、自分相手で言葉を切るところも、祖父にはもっと話しているのではないか?
そう思ったら、なんだかとてもやもやしてしまってもいた。エインワースには平気で近づけさせる癖に、スティーブンがそばを通ると、ふと思い出したように距離を置くのにも気付いていた。そのたびムカムカするのだ。
「へぇ。それはなんというか、素直だね?」
グリーが言いながら、小首を傾げる。頭に生えている兎耳が、その動きに合わせて一緒にあちらへ傾いていた。
「てっきり『学者』だから、全部が全部大嫌いなのかと」
「勘違いするなよ、俺は魔法も奇跡も精霊も嫌いだ。あのチビ精霊と違って、テメェの事は大嫌いだ」
「ふんふん。つまりメイベルのことは嫌いじゃない、と」
そう言われて、スティーブンは何故か一瞬、頭の動きが止まるのを感じた。
直後、グリーがニヤリとするのを見て、ただただ精霊に茶化されたのだと推測してブチリと切れた。そのまま拳を付き出したら、「おっと」と逃げられてしまう。
「落ち着きなよー、坊や」
「誰が坊やだバカヤロー!」
思わず立ち上がって蹴りを放ったものの、グリーはひらりとバックして避けた。
「おっと。火に油を注いじゃったかな?」
余裕綽々の声を聞いて、スティーブンはギロリと睨み付けた。
そうしたら降参するようにして、グリーが軽く両手を胸の前で上げてみせた。そのまま後退していく姿が、ゆらりと消え始める。
「ふふっ、僕は君に『ナイト』を期待しているんだよねぇ。あのお爺さんの考えている事、なぁんとなく分かってきちゃった」
そんな奇怪な言葉を残して、グリーの姿は完全に見えなくなっていったのだった。
0
お気に入りに追加
183
あなたにおすすめの小説

好きでした、さようなら
豆狸
恋愛
「……すまない」
初夜の床で、彼は言いました。
「君ではない。私が欲しかった辺境伯令嬢のアンリエット殿は君ではなかったんだ」
悲しげに俯く姿を見て、私の心は二度目の死を迎えたのです。
なろう様でも公開中です。
聖女を騙った少女は、二度目の生を自由に生きる
夕立悠理
恋愛
ある日、聖女として異世界に召喚された美香。その国は、魔物と戦っているらしく、兵士たちを励まして欲しいと頼まれた。しかし、徐々に戦況もよくなってきたところで、魔法の力をもった本物の『聖女』様が現れてしまい、美香は、聖女を騙った罪で、処刑される。
しかし、ギロチンの刃が落とされた瞬間、時間が巻き戻り、美香が召喚された時に戻り、美香は二度目の生を得る。美香は今度は魔物の元へ行き、自由に生きることにすると、かつては敵だったはずの魔王に溺愛される。
しかし、なぜか、美香を見捨てたはずの護衛も執着してきて――。
※小説家になろう様にも投稿しています
※感想をいただけると、とても嬉しいです
※著作権は放棄してません

五歳の時から、側にいた
田尾風香
恋愛
五歳。グレースは初めて国王の長男のグリフィンと出会った。
それからというもの、お互いにいがみ合いながらもグレースはグリフィンの側にいた。十六歳に婚約し、十九歳で結婚した。
グリフィンは、初めてグレースと会ってからずっとその姿を追い続けた。十九歳で結婚し、三十二歳で亡くして初めて、グリフィンはグレースへの想いに気付く。
前編グレース視点、後編グリフィン視点です。全二話。後編は来週木曜31日に投稿します。

【完結】あなたに知られたくなかった
ここ
ファンタジー
セレナの幸せな生活はあっという間に消え去った。新しい継母と異母妹によって。
5歳まで令嬢として生きてきたセレナは6歳の今は、小さな手足で必死に下女見習いをしている。もう自分が令嬢だということは忘れていた。
そんなセレナに起きた奇跡とは?

そろそろ前世は忘れませんか。旦那様?
氷雨そら
恋愛
結婚式で私のベールをめくった瞬間、旦那様は固まった。たぶん、旦那様は記憶を取り戻してしまったのだ。前世の私の名前を呼んでしまったのがその証拠。
そしておそらく旦那様は理解した。
私が前世にこっぴどく裏切った旦那様の幼馴染だってこと。
――――でも、それだって理由はある。
前世、旦那様は15歳のあの日、魔力の才能を開花した。そして私が開花したのは、相手の魔力を奪う魔眼だった。
しかも、その魔眼を今世まで持ち越しで受け継いでしまっている。
「どれだけ俺を弄んだら気が済むの」とか「悪い女」という癖に、旦那様は私を離してくれない。
そして二人で眠った次の朝から、なぜかかつての幼馴染のように、冷酷だった旦那様は豹変した。私を溺愛する人間へと。
お願い旦那様。もう前世のことは忘れてください!
かつての幼馴染は、今度こそ絶対幸せになる。そんな幼馴染推しによる幼馴染推しのための物語。
小説家になろうにも掲載しています。

婚約破棄された私は、処刑台へ送られるそうです
秋月乃衣
恋愛
ある日システィーナは婚約者であるイデオンの王子クロードから、王宮敷地内に存在する聖堂へと呼び出される。
そこで聖女への非道な行いを咎められ、婚約破棄を言い渡された挙句投獄されることとなる。
いわれの無い罪を否定する機会すら与えられず、寒く冷たい牢の中で断頭台に登るその時を待つシスティーナだったが──
他サイト様でも掲載しております。

【完結】勘当されたい悪役は自由に生きる
雨野
恋愛
難病に罹り、15歳で人生を終えた私。
だが気がつくと、生前読んだ漫画の貴族で悪役に転生していた!?タイトルは忘れてしまったし、ラストまで読むことは出来なかったけど…確かこのキャラは、家を勘当され追放されたんじゃなかったっけ?
でも…手足は自由に動くし、ご飯は美味しく食べられる。すうっと深呼吸することだって出来る!!追放ったって殺される訳でもなし、貴族じゃなくなっても問題ないよね?むしろ私、庶民の生活のほうが大歓迎!!
ただ…私が転生したこのキャラ、セレスタン・ラサーニュ。悪役令息、男だったよね?どこからどう見ても女の身体なんですが。上に無いはずのモノがあり、下にあるはずのアレが無いんですが!?どうなってんのよ!!?
1話目はシリアスな感じですが、最終的にはほのぼの目指します。
ずっと病弱だったが故に、目に映る全てのものが輝いて見えるセレスタン。自分が変われば世界も変わる、私は…自由だ!!!
主人公は最初のうちは卑屈だったりしますが、次第に前向きに成長します。それまで見守っていただければと!
愛され主人公のつもりですが、逆ハーレムはありません。逆ハー風味はある。男装主人公なので、側から見るとBLカップルです。
予告なく痛々しい、残酷な描写あり。
サブタイトルに◼️が付いている話はシリアスになりがち。
小説家になろうさんでも掲載しております。そっちのほうが先行公開中。後書きなんかで、ちょいちょいネタ挟んでます。よろしければご覧ください。
こちらでは僅かに加筆&話が増えてたりします。
本編完結。番外編を順次公開していきます。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!
婚約破棄されて辺境へ追放されました。でもステータスがほぼMAXだったので平気です!スローライフを楽しむぞっ♪
naturalsoft
恋愛
シオン・スカーレット公爵令嬢は転生者であった。夢だった剣と魔法の世界に転生し、剣の鍛錬と魔法の鍛錬と勉強をずっとしており、攻略者の好感度を上げなかったため、婚約破棄されました。
「あれ?ここって乙女ゲーの世界だったの?」
まっ、いいかっ!
持ち前の能天気さとポジティブ思考で、辺境へ追放されても元気に頑張って生きてます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる