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2部 ヴィハイン子爵の呪いの屋敷 編
61話 武闘派教授と精霊助手、調査の終わり
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その翌日、メイベルとスティーブンはホテルをチェックアウトした。
町に唯一ある駅に向かってみると、出立の予定を知らされていたのか役所側、そして今回の件の後処理などでも関わったらしいスーツの人間が複数人待っていた。
彼らは、こちらに気付くなり「教授、今回は大変お世話に――」「さすがは魔法協会一押しの――」と声を掛けてきて、スティーブンが若干顔を引き攣らせていた。駅員が荷物を受け取って運び込む間も、彼の周りから人が絶える様子はなかった。
見送りの中には、喫茶店『ポタ』のマクベイの姿もあった。店の仕込みの途中で抜けてきたのか、ポケットからは布巾が覗いていて、エプロンを付けたままだった。
はにかむように「エプロン、外すのを忘れてました……」と口にした彼は、フードを深く被ってスティーブンから離れているメイベルに色々と話した。
何も覚えてはなかったものの、魔法使いから事情を説明され、新聞などで公表された話と『合わせてくれ』とお願いされたのだという。
「教授さんが、事件の後、何度か足を運んできてくれたんです。みんな親切で優しい人達だったんですけど、魔法使いに脅されなかったって心配してくれて」
「学者と魔法使いは、昔から仲が悪くてな」
「ふふっ、そうみたいですね。僕が病室で事情を説明されている間も、たびたび言い合ってました。それで、今朝、ここを出るとホテル経由で連絡をもらって…………」
話しながら、マクベイが少しだけ瞳を潤ませて目元をこすった。
「精霊さんが、無事で良かったです。ずっと起きないんじゃないかって、僕、すごく心配でした……また、いつか、ウチの店に食べに来てくださいね!」
最後は元気で見送ろうと、マクベイがパッと笑顔で明るい声を出した。
「――機会があれば、『いつか』、な」
念のためにローブのフードを引っ張りながら、メイベルはちょっと困ったように小さく苦笑した。恐らくそんな機会は……とは口にしなかった。
「今回は一度ならず二度までも、お前を巻き込んでしまって済まなかったな」
「いえっ、僕は気付いたら魔法使い達に、魔法治療を受けていただけなので……。また転移魔法に巻き込まれるとは思っていませんでしたけど、そのおかげで精霊さん達が事件を解決したと知れて、良かったです」
にこっと笑うマクベイに、メイベルは「そっか」と苦笑交じりに言った。ヴィハイン子爵を憑依させるほどの霊媒素質持ちという事については、彼自身には明かされていなかった。
今回の無法魔法使いの一件は、上の人間と魔法協会の話し合いの結果、詳細は秘密にされる事になった。バルツェの町人達には『魔法教会と偉大な教授によって、幽霊騒動は無事解決!』と大々的に報じられ、その一般向けの情報だけが町の外まで発信される事になっていた。
おかげでスティーブンの株が、『魔法協会でもっとも有名&頼りにされている教授』と、かなり本人が不名誉な形で急上昇している。
今朝、新聞でその一文を見た彼が「ぐおぉぉ……ッ」と苦悶の声を上げていたのを、メイベルは部屋で帰り支度している時に半笑いで見ていた。
「じゃあな、元気で過ごせよ」
そろそろ列車が出発する。スティーブンが男達にようやく解放されるのを見て、メイベルはマクベイにそう声を掛けて別れた。
数日前にも乗った列車は、相変わらず人の数は少なかった。
途中の区で大きな列車に乗り換える事もあって、メイベルとスティーブンは荷物の受け取りに近い席に座った。
しばらくもしないうちに、列車は走り始めた。
窓側の座席に腰を下ろしていたメイベルは、その振動音を感じながらも、そのまま疲労感に沈んでいきそうになる身体に力を入れた。
「お前とは、サーシスの駅で別れだな」
一旦眠気を押しのけて、ニヤリとした表情を作って隣にそう声を投げ掛けた。
スティーブンの事務所と住まいは、大都会ルーベリアを過ぎた先の地方都市サーシスにある。メイベルはそこから地方経由の列車に乗り換え、そのままルファの町の近くにある駅まで向かう予定だった。
「今度は、面倒な事に巻き込まれないといいな」
「俺だって、魔法使い関係はこりごりだ」
腕を組んで座っていたスティーブンが、思い返した様子で横顔を不機嫌そうに顰めた。ぶすっとした声を聞いたメイベルは、これまでを思い出して「ふっ」と笑う吐息をこぼした。
「お前、人外を助手と言わなくちゃいけくなった時、かなり苛々してたもんな」
おちょくる口調で愉快そうに言って、座席を少し後ろに倒して姿勢を楽にした。
スティーブンは何も言ってこなかった。文句を言い返してこないのも珍しい気がするなと思ったものの、とにかく眠かったメイベルは、もうこれ以上はいいかと腕を組んで目を閉じた。
せっかく溜めた地上の魔力がぼぼ底を尽き、それでいて精霊魔力も消費してしまった。
おかげで、精霊の身体は安静を求めて睡眠を取らせようとしてくる。少しでも『今の精霊魔力量』に身体が馴染んで、地上の魔力が貯められれば体力は再び安定するだろう。
「車内販売が回ってくるぞ、食わないのか?」
思案気にしていた彼が、ふと気付いてそう声を掛けてきた。
うつらうつらとしていたメイベルは、その声をぼんやりと聞いて、ああ、すっかり気を抜いてしまったと思った。猛烈な睡魔は、今更追い払う事も出来ないほどに意識を沈めようとしてきている。
どうにか声を出さなければと意識して「いらない」と答えた。それでも瞼がうまく開いてくれないでいると、ぎしり、と座席が軋む音がした。
「あんなに寝たのに、眠いのか」
すぐ近くから、彼の声が聞こえた。
「朝だって、ギリギリまで寝てただろ」
「暇だから少し、寝てやろうと思って」
こっくりと落ちそうになる頭を、どうにか支えてそう答えた。ぐっと力を入れて目を上げてみたら、座席の頭に手を付いて、近くからこちらを見下ろしているスティーブンがいた。
「それにしては猛烈に眠そうだな」
奥まで見透かすような目を向けたまま、彼が目の下を親指でなぞってきた。
こいつは、私が【精霊に呪われしモノ】である事を忘れているんじゃないだろうか。警戒すべき存在なんだろう。いちいち触れるなんてらしくない、しなくていい。
メイベルは、睡魔と闘いながらそっと眉を顰めた。
「私は【精霊に呪われしモノ】だよ、精霊は好きな時に眠るもんだ」
「だから心配するなってか?」
眠気でぐるぐると回り始めた思考の中、どこかスティーブンの声が苛々したように聞こえた。
心配? 一体なんの比喩なんだろうな。メイベルは皮肉に思って口角を引き上げたものの、少しだけカーブした列車の揺れだけで、ぐらりと意識ごと身体が傾きそうになった。
ああ、エインワースの孫は、きちんと座っていないんだっけか。
朦朧とする頭に浮かんだ『孫』という言葉に、自分よりもか弱い小さな人間の子供のイメージが重なった。目の前にいるのは、大人であるという認識もおぼろげになって手を伸ばす。
「スティーブン――スティーブンお座り。列車が揺れるよ」
少し癖のある髪を、くしゃりとして隣の座席にきちんと座るよう促した。そうしたら、小さな手をきゅっと上から握られて、彼の高い体温を感じた。
「――優しいんだな? 悪い精霊魔女とも呼ばれているのに」
「…………優しくはないさ。私は、人が悪い精霊と呼ぶ……悪精霊だよ……」
喉に力が入らなくて声が出しづらい。頭の中が、ぐらぐらする。そのせいで彼の声が、どこか迷い葛藤するように苦しげに聞こえる、と錯覚してしまうのだろうか。
眠れ、眠れ、私の可愛い子。
精霊女王の声が、遠い記憶の向こうから囁き掛けてくる。その子守唄と、精霊達が喰い荒した人間の屍の山が頭の中に蘇って、メイベルは――そっと優しげな表情で哀しげに微笑んだ。存在自体が罪じゃないなんて、そんなの、沢山の死の上に立ってしまったら違うのだろう。
もう目を開けていられなくて、そのまま朦朧とした意識は眠りに落ちていった。
町に唯一ある駅に向かってみると、出立の予定を知らされていたのか役所側、そして今回の件の後処理などでも関わったらしいスーツの人間が複数人待っていた。
彼らは、こちらに気付くなり「教授、今回は大変お世話に――」「さすがは魔法協会一押しの――」と声を掛けてきて、スティーブンが若干顔を引き攣らせていた。駅員が荷物を受け取って運び込む間も、彼の周りから人が絶える様子はなかった。
見送りの中には、喫茶店『ポタ』のマクベイの姿もあった。店の仕込みの途中で抜けてきたのか、ポケットからは布巾が覗いていて、エプロンを付けたままだった。
はにかむように「エプロン、外すのを忘れてました……」と口にした彼は、フードを深く被ってスティーブンから離れているメイベルに色々と話した。
何も覚えてはなかったものの、魔法使いから事情を説明され、新聞などで公表された話と『合わせてくれ』とお願いされたのだという。
「教授さんが、事件の後、何度か足を運んできてくれたんです。みんな親切で優しい人達だったんですけど、魔法使いに脅されなかったって心配してくれて」
「学者と魔法使いは、昔から仲が悪くてな」
「ふふっ、そうみたいですね。僕が病室で事情を説明されている間も、たびたび言い合ってました。それで、今朝、ここを出るとホテル経由で連絡をもらって…………」
話しながら、マクベイが少しだけ瞳を潤ませて目元をこすった。
「精霊さんが、無事で良かったです。ずっと起きないんじゃないかって、僕、すごく心配でした……また、いつか、ウチの店に食べに来てくださいね!」
最後は元気で見送ろうと、マクベイがパッと笑顔で明るい声を出した。
「――機会があれば、『いつか』、な」
念のためにローブのフードを引っ張りながら、メイベルはちょっと困ったように小さく苦笑した。恐らくそんな機会は……とは口にしなかった。
「今回は一度ならず二度までも、お前を巻き込んでしまって済まなかったな」
「いえっ、僕は気付いたら魔法使い達に、魔法治療を受けていただけなので……。また転移魔法に巻き込まれるとは思っていませんでしたけど、そのおかげで精霊さん達が事件を解決したと知れて、良かったです」
にこっと笑うマクベイに、メイベルは「そっか」と苦笑交じりに言った。ヴィハイン子爵を憑依させるほどの霊媒素質持ちという事については、彼自身には明かされていなかった。
今回の無法魔法使いの一件は、上の人間と魔法協会の話し合いの結果、詳細は秘密にされる事になった。バルツェの町人達には『魔法教会と偉大な教授によって、幽霊騒動は無事解決!』と大々的に報じられ、その一般向けの情報だけが町の外まで発信される事になっていた。
おかげでスティーブンの株が、『魔法協会でもっとも有名&頼りにされている教授』と、かなり本人が不名誉な形で急上昇している。
今朝、新聞でその一文を見た彼が「ぐおぉぉ……ッ」と苦悶の声を上げていたのを、メイベルは部屋で帰り支度している時に半笑いで見ていた。
「じゃあな、元気で過ごせよ」
そろそろ列車が出発する。スティーブンが男達にようやく解放されるのを見て、メイベルはマクベイにそう声を掛けて別れた。
数日前にも乗った列車は、相変わらず人の数は少なかった。
途中の区で大きな列車に乗り換える事もあって、メイベルとスティーブンは荷物の受け取りに近い席に座った。
しばらくもしないうちに、列車は走り始めた。
窓側の座席に腰を下ろしていたメイベルは、その振動音を感じながらも、そのまま疲労感に沈んでいきそうになる身体に力を入れた。
「お前とは、サーシスの駅で別れだな」
一旦眠気を押しのけて、ニヤリとした表情を作って隣にそう声を投げ掛けた。
スティーブンの事務所と住まいは、大都会ルーベリアを過ぎた先の地方都市サーシスにある。メイベルはそこから地方経由の列車に乗り換え、そのままルファの町の近くにある駅まで向かう予定だった。
「今度は、面倒な事に巻き込まれないといいな」
「俺だって、魔法使い関係はこりごりだ」
腕を組んで座っていたスティーブンが、思い返した様子で横顔を不機嫌そうに顰めた。ぶすっとした声を聞いたメイベルは、これまでを思い出して「ふっ」と笑う吐息をこぼした。
「お前、人外を助手と言わなくちゃいけくなった時、かなり苛々してたもんな」
おちょくる口調で愉快そうに言って、座席を少し後ろに倒して姿勢を楽にした。
スティーブンは何も言ってこなかった。文句を言い返してこないのも珍しい気がするなと思ったものの、とにかく眠かったメイベルは、もうこれ以上はいいかと腕を組んで目を閉じた。
せっかく溜めた地上の魔力がぼぼ底を尽き、それでいて精霊魔力も消費してしまった。
おかげで、精霊の身体は安静を求めて睡眠を取らせようとしてくる。少しでも『今の精霊魔力量』に身体が馴染んで、地上の魔力が貯められれば体力は再び安定するだろう。
「車内販売が回ってくるぞ、食わないのか?」
思案気にしていた彼が、ふと気付いてそう声を掛けてきた。
うつらうつらとしていたメイベルは、その声をぼんやりと聞いて、ああ、すっかり気を抜いてしまったと思った。猛烈な睡魔は、今更追い払う事も出来ないほどに意識を沈めようとしてきている。
どうにか声を出さなければと意識して「いらない」と答えた。それでも瞼がうまく開いてくれないでいると、ぎしり、と座席が軋む音がした。
「あんなに寝たのに、眠いのか」
すぐ近くから、彼の声が聞こえた。
「朝だって、ギリギリまで寝てただろ」
「暇だから少し、寝てやろうと思って」
こっくりと落ちそうになる頭を、どうにか支えてそう答えた。ぐっと力を入れて目を上げてみたら、座席の頭に手を付いて、近くからこちらを見下ろしているスティーブンがいた。
「それにしては猛烈に眠そうだな」
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こいつは、私が【精霊に呪われしモノ】である事を忘れているんじゃないだろうか。警戒すべき存在なんだろう。いちいち触れるなんてらしくない、しなくていい。
メイベルは、睡魔と闘いながらそっと眉を顰めた。
「私は【精霊に呪われしモノ】だよ、精霊は好きな時に眠るもんだ」
「だから心配するなってか?」
眠気でぐるぐると回り始めた思考の中、どこかスティーブンの声が苛々したように聞こえた。
心配? 一体なんの比喩なんだろうな。メイベルは皮肉に思って口角を引き上げたものの、少しだけカーブした列車の揺れだけで、ぐらりと意識ごと身体が傾きそうになった。
ああ、エインワースの孫は、きちんと座っていないんだっけか。
朦朧とする頭に浮かんだ『孫』という言葉に、自分よりもか弱い小さな人間の子供のイメージが重なった。目の前にいるのは、大人であるという認識もおぼろげになって手を伸ばす。
「スティーブン――スティーブンお座り。列車が揺れるよ」
少し癖のある髪を、くしゃりとして隣の座席にきちんと座るよう促した。そうしたら、小さな手をきゅっと上から握られて、彼の高い体温を感じた。
「――優しいんだな? 悪い精霊魔女とも呼ばれているのに」
「…………優しくはないさ。私は、人が悪い精霊と呼ぶ……悪精霊だよ……」
喉に力が入らなくて声が出しづらい。頭の中が、ぐらぐらする。そのせいで彼の声が、どこか迷い葛藤するように苦しげに聞こえる、と錯覚してしまうのだろうか。
眠れ、眠れ、私の可愛い子。
精霊女王の声が、遠い記憶の向こうから囁き掛けてくる。その子守唄と、精霊達が喰い荒した人間の屍の山が頭の中に蘇って、メイベルは――そっと優しげな表情で哀しげに微笑んだ。存在自体が罪じゃないなんて、そんなの、沢山の死の上に立ってしまったら違うのだろう。
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