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2部 ヴィハイン子爵の呪いの屋敷 編
59話 夜に目覚めて 上
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眠れ、眠れ、可愛い子……――。
トントンと意識が沈む。
夢も見ず、上も下もない無意識の中を、ゆらゆらと魂が彷徨うような虚無。プツリと途切れた時間間隔は、メイベルの中から『経過』を奪う。
歌うような、ゾッとするほど慈愛に溢れた美しい声が、耳と身体に焼き付いて離れないでいる。
だからだろうか。意識が繋がって浮上する感覚の中で、またしても子守唄が頭の中で余韻を残して響いていった。
ああ、精霊女王の子守歌がする。
ふっ、とメイベルは美しい金色をした『精霊の目』を開いた。
目覚めたばかりの思考で、身体のひどい気だるさを思った。そうか、一時的とはいえ、私の精霊としての時も止まったもんな、とまだのろのろとしか動かない鈍い頭を働かせる。
ベッドに沈んでいきそうな疲労感から、ゆっくりとシーツから手を出して前髪をかき上げる。そうしたら、すぐ近くから衣服がすれる音がして、人がいる事に気付いた。
「ようやくお目覚めかよ」
目を向けてみると、どうしてかベッドの横に椅子に置いて、組んだ手に口許をあててじっとしているスティーブンがいた。そう声を掛けてきた彼のスーツのジャケットは取られていて、向かい側のベッドの端に引っ掛けられている。
窓から差し込んでいるのは、月明かりだ。けれどメイベルは、やはり時間の経過感覚が分からない事を自覚して、しばし彼を見つめた後に尋ねた。
「今、何時だ?」
「翌日の午後九時過ぎだ。お前は、丸一日と数時間眠ってた」
ホテルも、とっくに消灯してしまった時間だろう。そんなに眠ってしまうつもりはなかったのになと思いながら、メイベルは鈍い思考時間を稼ぐように再び髪をかき上げる。
手を動かしているというのに、少しでも気を抜くとうとうとしそうになる。
「あの後、どうなった?」
眠りをどけようとして声を掛けた。そうしたらスティーブンが、思案顔で目を落として「まずは、あの無法魔法使いだが」と話してきた。
「影みたいな精霊が姿を消した直後、何かに引っ張られるみたいにして一瞬で消えていった。お前はいつもの姿で倒れているし、あの討伐課の魔法使いも、お前を抱えてしばらくもしないうちにぶっ倒れて、マクベイも元の状態で横たわっていて――問題のデカい魔法ってやつも消失みたいだな。すぐに魔法協会の連中も来て、取締局と現場の対応にあたったわけだが。今日いっぱいは役所やら警察組織やら、説明や事情聴取や処理やらで一日が潰れた」
最後は不機嫌な調子で一気に語って、彼は口を閉じる。
彼も疲れているというのに、一人ぐうすか眠って寝過ごしてしまった事。もしくは、一人で色々と苦労させてしまった事に腹を立てているのかもしれない。
メイベルとしても長時間寝てしまうつもりはなかったから、助手として寄越されている事を考えて少し反省した。
「すまなかった。いきなり魔法の手伝いを指示したうえ、説明もきちんとしないまま勝手に意識を飛ばした」
眠りに引きずり込まれそうになって、髪を苦しゃりとしながら吐息交じりにそう謝った。ぶっ倒れたというアレックスの方は、恐らくは魔法協会の方が、取締局の連中共々面倒をみた事だろう。
そう考えたところで、もう一つ自分が掛けた迷惑に気付いた。
「アレックスが倒れていたとなると、私をここまで運んだのは取締局か? さすがに魔法協会から寄越されただけの一般魔法使いだったら、やりたがらないだろうし――」
「俺が運んだ」
スパッ、とスティーブンが答えてきた。
メイベルは「え」と、膝に降ろした手を目に留めている彼を見た。初対面だった頃の『普通の反応』を思い返すに、魔法使いどころかただの人間なのに? と思ってしまう。
触らない、近づかない……でも地下屋敷で彼は、抱えたり腕を取ったりと普通に触ってきていた。そう思い出していると、スティーブンが苛々した口調で言った。
「俺が運ぼうとしたら、【精霊に呪われしモノ】だが本当にいいのか、と、魔法使い共がしつこいぐらい何度も確認してきた。自分達が運ぶから『気にしないで置いていてください』、ってな」
「いや、あの、それが普通というか……」
忘れているようだけど、お前も最初そういう感じの反応だっただろう。
一体何に対して苛立っているのか分からない。メイベルとしては、ソファに寝転がっていた時『近づかない』『触らない』を守って、彼が退かせない事を苦悶していたのを覚えている。
「つか、『すまない』ってなんだ。謝んなよ」
ますます苛立った様子で、彼が低く呻った。
「あそこで何か悪い事なんてしたか? それにお前――、地上に出るまで心臓が止まってたんだぞ」
そう言われて、メイベルは言い返そうとしていた言葉が止まった。膝の上で拳をぎゅっとしているスティーブンを見て、その事については事前に説明すべきだったと思った。
「あの討伐課野郎、かなり心配してた。まるで死んだみたいにずっとお前の名前を呼んで、そんでぶっ倒れた。慌てて駆け寄ってみたら、お前は呼吸をしてなくて……」
彼が目を落としたまま、思い返すような表情で言う。
「精霊魔力の流れを止めたせいで、精霊として稼働が停止して、一時心臓が止まっているだけだと言われた。外に出せば問題ないし、そのうち適当に目覚めるから、と」
「――その通りなんだよ、私は人ではないから適当に放っておけば回復する」
だから魔法使いの対応説明は間違いではない。それで腹を立てられる彼らが可哀そうだと思ったメイベルは、そうフォローすると反省もあってこう続けた。
「あれは、簡単に説明すると『精霊の時間が止まるような魔法』だった。それはアレックスだって知っている。ただ精霊魔力を一時的に無効化する魔法知識について、あの場で唯一知らなかったお前に事前に説明して、そうなる事を教えておかなかった私も悪かった」
スティーブンは、ただじっと黙っている。
視線も返してこない彼を見ていたメイベルは、そこで彼がくたくたになっている事を再び思い出した。休む事を促すべく、眠さで下がりそうになる瞼を開いて、続け手こう声を掛けた。
「なぁ『教授』、昨夜からずっと動いてかなり疲れてるだろ。私は平気だから、こうしてずっと看病するみたいに、みていなくてもいいんだよ。全部終わったのなら、もうぐっすり休んだらいい」
「…………教授って呼ぶな。お前、本当は俺の名前を覚えてるんじゃないか?」
ようやく、スティーブンがジロリと目を合わせてきた。けれど、そこについてはただ文句を言い返したかっただけのようで、すぐにプイッと横を向いてしまう。
「別に、睡眠を削ってずっとみていたわけじゃねぇよ。ただ、……お前にへばられたら、爺さんに顔向け出来ねぇだろ」
普段のストレートな喧嘩口調をどこへやったのか、彼がぶつぶつと口にする。らしくなく心配でもしていたみたいだと分かって、メイベルは思わず小さな苦笑を浮かべてしまった。
「お前、私を誰だと思っているんだ。噂の精霊魔女にして【精霊に呪われしモノ】だぞ」
そんな事しなくていい。そんな事、考えなくていいんだよ。
そう思いながらも、ずぶずぶと強い睡魔に引きずり込まれていくのを感じた。思考がぐらぐらと揺れて、睡眠だけで回復するはずがない疲労に忌々しく目を細める。
そうしたら、ふっと気付いたようにスティーブンがこちらを見た。ちょっと目を丸くして、それから「ふっ」と気取っていない苦笑をこぼして立ち上がった。
「お前こそ、いっちょ前に大人ぶる前に寝ろ」
言いながら、大きな手に目を覆われた。お前より長く生きてる身だぞ、と言い返そうと思ったのに、じんわりとした温もりに一気に眠りへと引き込まれる。
一晩休養を取ったアレックスは、どうなったんだろう?
あいつの事だから、律儀に別れを告げてから出ていくのだろう。なら、もうしばらく体力を戻しておくかと考えたところで、メイベルの意識は途切れた。
トントンと意識が沈む。
夢も見ず、上も下もない無意識の中を、ゆらゆらと魂が彷徨うような虚無。プツリと途切れた時間間隔は、メイベルの中から『経過』を奪う。
歌うような、ゾッとするほど慈愛に溢れた美しい声が、耳と身体に焼き付いて離れないでいる。
だからだろうか。意識が繋がって浮上する感覚の中で、またしても子守唄が頭の中で余韻を残して響いていった。
ああ、精霊女王の子守歌がする。
ふっ、とメイベルは美しい金色をした『精霊の目』を開いた。
目覚めたばかりの思考で、身体のひどい気だるさを思った。そうか、一時的とはいえ、私の精霊としての時も止まったもんな、とまだのろのろとしか動かない鈍い頭を働かせる。
ベッドに沈んでいきそうな疲労感から、ゆっくりとシーツから手を出して前髪をかき上げる。そうしたら、すぐ近くから衣服がすれる音がして、人がいる事に気付いた。
「ようやくお目覚めかよ」
目を向けてみると、どうしてかベッドの横に椅子に置いて、組んだ手に口許をあててじっとしているスティーブンがいた。そう声を掛けてきた彼のスーツのジャケットは取られていて、向かい側のベッドの端に引っ掛けられている。
窓から差し込んでいるのは、月明かりだ。けれどメイベルは、やはり時間の経過感覚が分からない事を自覚して、しばし彼を見つめた後に尋ねた。
「今、何時だ?」
「翌日の午後九時過ぎだ。お前は、丸一日と数時間眠ってた」
ホテルも、とっくに消灯してしまった時間だろう。そんなに眠ってしまうつもりはなかったのになと思いながら、メイベルは鈍い思考時間を稼ぐように再び髪をかき上げる。
手を動かしているというのに、少しでも気を抜くとうとうとしそうになる。
「あの後、どうなった?」
眠りをどけようとして声を掛けた。そうしたらスティーブンが、思案顔で目を落として「まずは、あの無法魔法使いだが」と話してきた。
「影みたいな精霊が姿を消した直後、何かに引っ張られるみたいにして一瞬で消えていった。お前はいつもの姿で倒れているし、あの討伐課の魔法使いも、お前を抱えてしばらくもしないうちにぶっ倒れて、マクベイも元の状態で横たわっていて――問題のデカい魔法ってやつも消失みたいだな。すぐに魔法協会の連中も来て、取締局と現場の対応にあたったわけだが。今日いっぱいは役所やら警察組織やら、説明や事情聴取や処理やらで一日が潰れた」
最後は不機嫌な調子で一気に語って、彼は口を閉じる。
彼も疲れているというのに、一人ぐうすか眠って寝過ごしてしまった事。もしくは、一人で色々と苦労させてしまった事に腹を立てているのかもしれない。
メイベルとしても長時間寝てしまうつもりはなかったから、助手として寄越されている事を考えて少し反省した。
「すまなかった。いきなり魔法の手伝いを指示したうえ、説明もきちんとしないまま勝手に意識を飛ばした」
眠りに引きずり込まれそうになって、髪を苦しゃりとしながら吐息交じりにそう謝った。ぶっ倒れたというアレックスの方は、恐らくは魔法協会の方が、取締局の連中共々面倒をみた事だろう。
そう考えたところで、もう一つ自分が掛けた迷惑に気付いた。
「アレックスが倒れていたとなると、私をここまで運んだのは取締局か? さすがに魔法協会から寄越されただけの一般魔法使いだったら、やりたがらないだろうし――」
「俺が運んだ」
スパッ、とスティーブンが答えてきた。
メイベルは「え」と、膝に降ろした手を目に留めている彼を見た。初対面だった頃の『普通の反応』を思い返すに、魔法使いどころかただの人間なのに? と思ってしまう。
触らない、近づかない……でも地下屋敷で彼は、抱えたり腕を取ったりと普通に触ってきていた。そう思い出していると、スティーブンが苛々した口調で言った。
「俺が運ぼうとしたら、【精霊に呪われしモノ】だが本当にいいのか、と、魔法使い共がしつこいぐらい何度も確認してきた。自分達が運ぶから『気にしないで置いていてください』、ってな」
「いや、あの、それが普通というか……」
忘れているようだけど、お前も最初そういう感じの反応だっただろう。
一体何に対して苛立っているのか分からない。メイベルとしては、ソファに寝転がっていた時『近づかない』『触らない』を守って、彼が退かせない事を苦悶していたのを覚えている。
「つか、『すまない』ってなんだ。謝んなよ」
ますます苛立った様子で、彼が低く呻った。
「あそこで何か悪い事なんてしたか? それにお前――、地上に出るまで心臓が止まってたんだぞ」
そう言われて、メイベルは言い返そうとしていた言葉が止まった。膝の上で拳をぎゅっとしているスティーブンを見て、その事については事前に説明すべきだったと思った。
「あの討伐課野郎、かなり心配してた。まるで死んだみたいにずっとお前の名前を呼んで、そんでぶっ倒れた。慌てて駆け寄ってみたら、お前は呼吸をしてなくて……」
彼が目を落としたまま、思い返すような表情で言う。
「精霊魔力の流れを止めたせいで、精霊として稼働が停止して、一時心臓が止まっているだけだと言われた。外に出せば問題ないし、そのうち適当に目覚めるから、と」
「――その通りなんだよ、私は人ではないから適当に放っておけば回復する」
だから魔法使いの対応説明は間違いではない。それで腹を立てられる彼らが可哀そうだと思ったメイベルは、そうフォローすると反省もあってこう続けた。
「あれは、簡単に説明すると『精霊の時間が止まるような魔法』だった。それはアレックスだって知っている。ただ精霊魔力を一時的に無効化する魔法知識について、あの場で唯一知らなかったお前に事前に説明して、そうなる事を教えておかなかった私も悪かった」
スティーブンは、ただじっと黙っている。
視線も返してこない彼を見ていたメイベルは、そこで彼がくたくたになっている事を再び思い出した。休む事を促すべく、眠さで下がりそうになる瞼を開いて、続け手こう声を掛けた。
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「お前、私を誰だと思っているんだ。噂の精霊魔女にして【精霊に呪われしモノ】だぞ」
そんな事しなくていい。そんな事、考えなくていいんだよ。
そう思いながらも、ずぶずぶと強い睡魔に引きずり込まれていくのを感じた。思考がぐらぐらと揺れて、睡眠だけで回復するはずがない疲労に忌々しく目を細める。
そうしたら、ふっと気付いたようにスティーブンがこちらを見た。ちょっと目を丸くして、それから「ふっ」と気取っていない苦笑をこぼして立ち上がった。
「お前こそ、いっちょ前に大人ぶる前に寝ろ」
言いながら、大きな手に目を覆われた。お前より長く生きてる身だぞ、と言い返そうと思ったのに、じんわりとした温もりに一気に眠りへと引き込まれる。
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