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2部 ヴィハイン子爵の呪いの屋敷 編
39話 道中の聞き込み
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役所を出たメイベルとスティーブンは、【呪いの屋敷】ヴィハイン子爵邸を目指してバルツェの町の東側へと進んだ。
次第に住居や細い建物も増えて、近くにあるらしい畑の作物や農具を乗せた一人用の荷馬車もよく目に留まるようになった。古風な雰囲気が残る町並みは、砂色の壁が多くて色彩に乏しい。
「すみません。この町に住んでいるジュゼという人を知っていますか?」
「ジュゼ? 俺は『南』側の方なんだが、農業仲間では聞いた事がない名前だなぁ」
都会であれば人捜しは警戒されるものだが、そういった様子も見受けられないでいた。向かいながらの聞き込みを行っていたスティーブンが、声を掛けた五人目の男に礼を言って見送る。
それを見ていたメイベルは、そういった事を考慮したうえで彼に提案した。
「どういう人間であるのか、説明を加えて尋ねてみた方が、ピンとくる者もいるかもしれないな」
「まぁ調査団も来慣れているせいか、警戒はされていないらしいからな」
こうして歩きながら声を掛けて分かった事は、住民達が独自に「東区」「西区」「南区」「北区」と住んでいる場所を区分している事だった。それぞれ農業者も組分けがされていて、少人数で団結した親密な仕事関係を築いているらしい。
そう思い返したメイベルは、先程から彼の方も薄々は考えているらしい憶測について口にする。
「兄の方が農業者のようだが、もしかしたら私達のいる東側の人間じゃないかもしれないな」
「だろうな。つか、そういや名字を確認するのを忘れてたんだよなぁ……」
「こういった地域の特色だろ。都会だと、下の名前だけで呼び合うのは少ない」
とはいえ、彼にとって想定外だったのは、恐らくはこのバルツェの町が意外と大きかった事だろう。農作物の商業地帯としても特化していて、規模からいえば地方都市サーシスの奥にある田舎町ルファの数倍はある。
この町の住人だから誰々も知っている、という把握事は完全にいかないほど住民の数も多い。東西南北で仕事のグループが分かれている事もあって、顔見知りも同区内に限られるようだ。
スティーブンが、物言いたげな表情でメイベルを見下ろした。
「お前、ほんと人間世界をよく知ってるよな」
「長く生きていて、他の精霊よりも人間世界にいて、あちらこちらと行ったからな」
「だからって、そこまで詳しい精霊も珍しい気がするんだが……まぁ、あと二、三人くらい尋ねてもダメなら、ひとまずジュゼ捜しは一旦置いて屋敷の方を先にしよう」
言いながら、彼はガリガリと頭をかいて視線を前に戻す。
「ジュゼって奴がこっちの方角の人間じゃないとすると、また改めて西か北かで訊くしかないだろうし。……役所のケビンって奴に、またそいつについて話させるのもアレだしな」
会った時の事を思い返して、メイベルも「――そうだな」と賛成の言葉を述べた。
この時間帯は仕事をしているのだろう。行き交う人の数は、あまり多くない。忙しそうにしている者の手を止めるのも憚れて、スティーブンはそれとなく辺りを見やりながらしばらく歩いていた。メイベルはその隣を、フードを深く被って俯き加減に進む。
ふと、小さな酒屋の前にあるテーブル席で、談笑している二人の中年男の姿が目に留まった。作業着という格好をしているが、一休憩のように首からかけたタオルで汗を拭っている。
よし、とスティーブンが次の聞き込み相手にと決めたように、彼らの方へと足を向けた。
「すみません。少し話を伺っても?」
「観光客かい? 別に構わないよ」
「ありがとうございます。この辺に、あの子爵邸の保存管理を一時任されていたジュゼという人を探しているのですが」
その時、細い道沿いの建物の壁にもたれかかっていて男が、ハッとしたようにこちらを振り返ってきた。
色褪せた古いローブで身を包み、よそよそしく頭もフードで隠している。なんだろうなと目を向けた途端、ローブの裾をサッとひるがえして路地へ掛け出されてしまっていた。
咄嗟にスティーブンが、「あっ、待て!」と言いながら後を追って走り出し、メイベルも続いた。
「今の、ジュゼって名前に反応したっぽいよな?」
路地に飛び込んだスティーブンが、逃げる男の方を見据えたまま声を投げる。
隣に並んだメイベルは、「どうだろうな」と少し考えるような口調で答えた。前方に見えるその男は、ローブから古着のような衣服の袖とズボンを覗かせるくらい必死に走っていた。次の角を右へ曲がっただけの様子からは、土地勘があるのかないのかも判断がし難い。
「名前に反応したのか、もしくは『子爵邸を担当していた』という内容に反応したのか。後者だとしたら、少し話を聞きたいところだが」
「つまり、どちらかは知っているってことだろ。ますます掴まえたくなった」
そう言ったかと思うと、スティーブンが余裕たっぷりの不敵な笑みを浮かべて加速した。
研究仕事のイメージが強い『教授』らしからぬ人間である。メイベルはそう思いながら、自分の下がった身体能力を一時少しでも引き上げるべく、自分の精霊の身体に身体強化の魔法をかけて後に続いた。
ローブの男は、どうやら大通りを避けているらしい。人通りの多い賑やかな雰囲気に気付くと、ハッとした様子で慌てて方向を変えて細い道を選んで突き進む。
「つったく、急にブレーキかけて方向転換するなっての」
小さく舌打ちしたスティーブンが、小回りがきかないと言わんばかりに、減速しない方向で壁を蹴り上げて、身体を無理やり進行方向へ変えた。
メイベルは、ふわっと跳躍して壁と壁を蹴って追い付いた。地面に戻ると、彼の横へ並びながら声を掛ける。
「荒っぽいな――孫」
「おい、だから名前忘れんなっつってんだろ」
追うローブ男に目を向けたまま、彼は怒気を滲ませてそう言った。
「次にうっかりでも『孫呼び』しやがったら、ぶちのめすぞ」
そう述べた彼が、不意に言葉を切った。
ごぉっと後ろから風の立てる音が聞こえた。何かが勢いよく迫ってくる気配を感じた直後、振り返る暇もなく、黒いローブの魔法使い達が箒にまたがって通過していた。
次々に頭上を通過していく箒が、疾風を巻き起こした。メイベルのフードが後ろへと外れ、髪先をチリッと掠られたスティーブンが「うおっ!?」と叫んで、咄嗟に頭を低くする。
十人近くはいる魔法使いの集団は、あっという間に二人を追い越していった。次の曲がり角へ大慌てで飛び込んでいった男を追うかのように、彼らが一斉にそこへ突入していく。
「なんだありゃッ、魔法使いの集団か!?」
遅れてその細い道に進んだスティーブンが、空中を飛んでいく魔法使い達の姿を改めて確認する。メイベルは彼らをじっと見据え、それから冷静な表情で唇を動かした。
「マントの紋様からすると、――取締局だな」
「はぁ? 魔法使いの警察部隊軍みたいな連中が、なんでこんな町にいるんだよ」
彼がそう疑問を口にした時、ローブの男が広い通りへ抜けた。一体何事だと視線を向けてきた多くの町人を前に、あ、と気付いたように足を止めて、こちらを振り返る。
揺らいだフードの越しに、視線が合った気がした。
乾いた唇が小さく動かされて、呪文が紡がれる。
その瞬間、男の足元からぶわりと影が噴き出した。一気に全身が呑み込まれたかと思った直後には、その姿は忽然となくなってしまっていた。
「は? 消えた……?」
そのまま通りに出たところで、スティーブンが唖然として足を止めた。つまり魔法を発動されたのか、と分かったような分からないような様子で呟く。
上空で取りかかろうと構えていたところだった魔法使い達が、杖をローブの内側の腰元へ戻した。そして、ゆっくりと下降してくると、箒からおりて二人の前に立った。
次第に住居や細い建物も増えて、近くにあるらしい畑の作物や農具を乗せた一人用の荷馬車もよく目に留まるようになった。古風な雰囲気が残る町並みは、砂色の壁が多くて色彩に乏しい。
「すみません。この町に住んでいるジュゼという人を知っていますか?」
「ジュゼ? 俺は『南』側の方なんだが、農業仲間では聞いた事がない名前だなぁ」
都会であれば人捜しは警戒されるものだが、そういった様子も見受けられないでいた。向かいながらの聞き込みを行っていたスティーブンが、声を掛けた五人目の男に礼を言って見送る。
それを見ていたメイベルは、そういった事を考慮したうえで彼に提案した。
「どういう人間であるのか、説明を加えて尋ねてみた方が、ピンとくる者もいるかもしれないな」
「まぁ調査団も来慣れているせいか、警戒はされていないらしいからな」
こうして歩きながら声を掛けて分かった事は、住民達が独自に「東区」「西区」「南区」「北区」と住んでいる場所を区分している事だった。それぞれ農業者も組分けがされていて、少人数で団結した親密な仕事関係を築いているらしい。
そう思い返したメイベルは、先程から彼の方も薄々は考えているらしい憶測について口にする。
「兄の方が農業者のようだが、もしかしたら私達のいる東側の人間じゃないかもしれないな」
「だろうな。つか、そういや名字を確認するのを忘れてたんだよなぁ……」
「こういった地域の特色だろ。都会だと、下の名前だけで呼び合うのは少ない」
とはいえ、彼にとって想定外だったのは、恐らくはこのバルツェの町が意外と大きかった事だろう。農作物の商業地帯としても特化していて、規模からいえば地方都市サーシスの奥にある田舎町ルファの数倍はある。
この町の住人だから誰々も知っている、という把握事は完全にいかないほど住民の数も多い。東西南北で仕事のグループが分かれている事もあって、顔見知りも同区内に限られるようだ。
スティーブンが、物言いたげな表情でメイベルを見下ろした。
「お前、ほんと人間世界をよく知ってるよな」
「長く生きていて、他の精霊よりも人間世界にいて、あちらこちらと行ったからな」
「だからって、そこまで詳しい精霊も珍しい気がするんだが……まぁ、あと二、三人くらい尋ねてもダメなら、ひとまずジュゼ捜しは一旦置いて屋敷の方を先にしよう」
言いながら、彼はガリガリと頭をかいて視線を前に戻す。
「ジュゼって奴がこっちの方角の人間じゃないとすると、また改めて西か北かで訊くしかないだろうし。……役所のケビンって奴に、またそいつについて話させるのもアレだしな」
会った時の事を思い返して、メイベルも「――そうだな」と賛成の言葉を述べた。
この時間帯は仕事をしているのだろう。行き交う人の数は、あまり多くない。忙しそうにしている者の手を止めるのも憚れて、スティーブンはそれとなく辺りを見やりながらしばらく歩いていた。メイベルはその隣を、フードを深く被って俯き加減に進む。
ふと、小さな酒屋の前にあるテーブル席で、談笑している二人の中年男の姿が目に留まった。作業着という格好をしているが、一休憩のように首からかけたタオルで汗を拭っている。
よし、とスティーブンが次の聞き込み相手にと決めたように、彼らの方へと足を向けた。
「すみません。少し話を伺っても?」
「観光客かい? 別に構わないよ」
「ありがとうございます。この辺に、あの子爵邸の保存管理を一時任されていたジュゼという人を探しているのですが」
その時、細い道沿いの建物の壁にもたれかかっていて男が、ハッとしたようにこちらを振り返ってきた。
色褪せた古いローブで身を包み、よそよそしく頭もフードで隠している。なんだろうなと目を向けた途端、ローブの裾をサッとひるがえして路地へ掛け出されてしまっていた。
咄嗟にスティーブンが、「あっ、待て!」と言いながら後を追って走り出し、メイベルも続いた。
「今の、ジュゼって名前に反応したっぽいよな?」
路地に飛び込んだスティーブンが、逃げる男の方を見据えたまま声を投げる。
隣に並んだメイベルは、「どうだろうな」と少し考えるような口調で答えた。前方に見えるその男は、ローブから古着のような衣服の袖とズボンを覗かせるくらい必死に走っていた。次の角を右へ曲がっただけの様子からは、土地勘があるのかないのかも判断がし難い。
「名前に反応したのか、もしくは『子爵邸を担当していた』という内容に反応したのか。後者だとしたら、少し話を聞きたいところだが」
「つまり、どちらかは知っているってことだろ。ますます掴まえたくなった」
そう言ったかと思うと、スティーブンが余裕たっぷりの不敵な笑みを浮かべて加速した。
研究仕事のイメージが強い『教授』らしからぬ人間である。メイベルはそう思いながら、自分の下がった身体能力を一時少しでも引き上げるべく、自分の精霊の身体に身体強化の魔法をかけて後に続いた。
ローブの男は、どうやら大通りを避けているらしい。人通りの多い賑やかな雰囲気に気付くと、ハッとした様子で慌てて方向を変えて細い道を選んで突き進む。
「つったく、急にブレーキかけて方向転換するなっての」
小さく舌打ちしたスティーブンが、小回りがきかないと言わんばかりに、減速しない方向で壁を蹴り上げて、身体を無理やり進行方向へ変えた。
メイベルは、ふわっと跳躍して壁と壁を蹴って追い付いた。地面に戻ると、彼の横へ並びながら声を掛ける。
「荒っぽいな――孫」
「おい、だから名前忘れんなっつってんだろ」
追うローブ男に目を向けたまま、彼は怒気を滲ませてそう言った。
「次にうっかりでも『孫呼び』しやがったら、ぶちのめすぞ」
そう述べた彼が、不意に言葉を切った。
ごぉっと後ろから風の立てる音が聞こえた。何かが勢いよく迫ってくる気配を感じた直後、振り返る暇もなく、黒いローブの魔法使い達が箒にまたがって通過していた。
次々に頭上を通過していく箒が、疾風を巻き起こした。メイベルのフードが後ろへと外れ、髪先をチリッと掠られたスティーブンが「うおっ!?」と叫んで、咄嗟に頭を低くする。
十人近くはいる魔法使いの集団は、あっという間に二人を追い越していった。次の曲がり角へ大慌てで飛び込んでいった男を追うかのように、彼らが一斉にそこへ突入していく。
「なんだありゃッ、魔法使いの集団か!?」
遅れてその細い道に進んだスティーブンが、空中を飛んでいく魔法使い達の姿を改めて確認する。メイベルは彼らをじっと見据え、それから冷静な表情で唇を動かした。
「マントの紋様からすると、――取締局だな」
「はぁ? 魔法使いの警察部隊軍みたいな連中が、なんでこんな町にいるんだよ」
彼がそう疑問を口にした時、ローブの男が広い通りへ抜けた。一体何事だと視線を向けてきた多くの町人を前に、あ、と気付いたように足を止めて、こちらを振り返る。
揺らいだフードの越しに、視線が合った気がした。
乾いた唇が小さく動かされて、呪文が紡がれる。
その瞬間、男の足元からぶわりと影が噴き出した。一気に全身が呑み込まれたかと思った直後には、その姿は忽然となくなってしまっていた。
「は? 消えた……?」
そのまま通りに出たところで、スティーブンが唖然として足を止めた。つまり魔法を発動されたのか、と分かったような分からないような様子で呟く。
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