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1部 精霊少女と老人 編
12話 武闘派教授の親友の、紳士教授と精霊少女
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目的の場所にあったのは、美しい模様が施された二枚の大皿だった。その隣には、発見時に収められていた木箱が、蓋を開けられた状態で展示されていた。
予想していたよりも随分大きな木箱を見たメイベルは、「あ」と言って、ガラス越しに指を向けた。
「紐の先を踏んでる」
保護と同時に見栄えを良くする演出もあるのか、下には赤い上質な絹の布が敷かれてあった。よくよく見ると、立派な三色紐の結び目の先端部分の一部が、そこの一部隠れるようにして木箱を踏んでしまっている。
スティーブンが「展示がなってねぇ」と言って、ピキリと青筋を立てた。その隣でトムが、「まぁ、職員は素人だから」と推測の域でフォローの言葉を述べる。
「うーん。移し替えで、うっかりやってしまったんだろうねぇ……この前とは場所が違っているし」
「俺、ちょっとその辺を歩いている奴をとっ掴まえてくるわ」
「待ってスティーヴ。ちょっと待って、君、普段の冒険活動みたいに取っ組みあっちゃ駄目だからねッ」
二人の男がぎゃいぎゃい騒いですぐ、気付いた職員が向こうからやってきた。ちょうどいいと言わんばかりに、スティーブンの説教が始まる。
その様子を見たトムが、諦めたようにメイベルをフロアの外に促した。
「僕らは向こうで待っていようか。スティーヴが相手をするとなると、多分、余分に時間がかかると思うんだ」
「あいつ、結構面倒な性格してんな」
「そういうところは、学者としては一流なんだけどね」
歩き出したメイベルは、浮遊していた女の子の姿がいなくなっているのに気付いた。今後もあの大皿を収める木箱として、ただただ守り続けるのだろう。
その存在を不思議に思う。だって、そんなのは、とても――。
その時、フロアの出入り口に立ったトムが足を止めた。説教の声が聞こえている方を振り返るのを見て、メイベルは表情を戻す。
「まぁ、ちょっとした騒ぎになっても、上が出てくれば『あのスティーブン教授か』って感じになって、すぐ問題も解決すると思うよ。何せ、彼は有名人だからね」
彼はそう言うと、腕を抱えて入口にもたれかかった。メイベルは、そんなトムを正面から見上げて問い掛ける。
「そういえば、お前、あいつの事を『人気者だ』とか言っていたな。何かしらデカい賞でももらっている人間なのか?」
「まぁ実際に賞だってもらっているけれど、その一部が少し特殊であるというか。実をいうと彼、悪党とやりあってボコボコにする行動派の教授なんだ。単身で、平気でジャングルに飛び込むような奴さ」
「ふうん。それなのに迷いがあるというか、あいつ最近自信を失っているだろう。エインワース、つまり奴の爺さんが数ヶ月前から、手紙でそれが伝わって心配してる」
メイベルはそう口にすると、トムの隣に立って腕を組み、同じように壁に背中を付けた。
「エインワースは、何かしら原因があるんじゃないか、と孫の心配を推測していたが――私としては、もやもやする年頃の気落ちだろうと予想している」
「うわー。その姿のせいか、とっても違和感を覚える発言だね」
思わず壁から背中を離して、トムはメイベルを見下ろした。彼女は緑の髪がフードから見えないよう、俯きがちにカフェ側を眺めたまま視線が返さないでいる。
ツッコミに対する反応を諦めた彼は、壁にもたれ直した。
「まぁ、あながち間違いでもないかな。僕としても今の彼のどことなく、くよくよしている感じにはハッキリとした原因はないと思うんだ。勝手に一人で思って、事実も根拠もなく悩んでいる。だから、僕はそれに対して手助けしてやれない訳だ」
彼はそう言うと、まだスティーブンの説教が続いているフロアの中の方へ視線を投げた。それから、戻って来ない様子を確認しながら言葉を続けた。
「以前よりも、顔を見に行く回数は増やしているんだけどね。大学の先輩であり、今や親友でもある僕が気晴らしに会話して外に連れ出したところで、見栄っ張りで弱いところを見せない彼自身の何かを、救える後押しになったりはしないんだろう」
「そうと知っていながら、友を信じて支え続ける人間は少ないよ。だから元気を出せ」
トムが、少し驚いたようにパッと目を向ける。
メイベルはその視線を、じっと受け止めてこう言った。
「そんな自分を誇っていい。お前は、いい奴だ」
「――そう、か。うん、ありがとう」
彼は目を落とすと、少し遅れて止まり掛けた思考回路を働かせるように言葉を紡いだ。
「僕は、君の目から見ると『いい人間』かい?」
「いい奴だよ。まっすぐで素直で、いい子だ」
「ははっ、……いい子、か……そうハッキリ言ってしまえるのは、精霊であるがゆえなのかなぁ。でもそれは、君も同じだろう?」
そう言い返されたメイベルは、眉一つ動かさないままだった。
トムは柔らかな苦笑を浮かべたまま、勝手に言葉を続ける。
「僕は、スティーヴより数年は多く人生を経験している。いい奴と悪い奴くらい、区別は付くよ。精霊としての噂は少ながらず聞いた事はあるけれど、どうも後者であるとは思えない」
メイベルは表情に変化のないまま、意味もなくこう問い返した。
「どうしてそう思う?」
「僕はね、自分の直感をまず大事にしているんだ。君を見ていると、悪い奴であるというレッテルは、人間側が把握している精霊の性質ゆえである可能性も過ぎる。学者としては、どうして『もっとも人間から嫌われているのか』、気になってもくるけれどね」
そこについては教えてくれないかな、と彼が言ってにっこりと笑う。
ただの好奇心だろう。優しいが、きっと今まで見てきたどの人間よりも芯が強くている。よく分からない人間だと思いながら、メイベルは気紛れのように考えてこう言った。
「人は、自分の嫌なところからは目をそらしたくなるものさ。そして、その罪を無かった事にもしたがる」
「ふふっ、精霊らしい『謎かけ回答』だね」
「そう思うかどうかは、お前の自由だ」
「ふうん? なら、僕も勝手に調べるとしよう」
トムがそう返した時、フロアからスティーブンが出てきた。彼は自分に向いた二人分の視線を受け止めるなり、「あ?」と険悪そうな声を出す。
「なんだよ、こんなところで立ち話でもしてたのか?」
「まぁね。そっちは終わったのかい?」
「おぅ。というかなトム、そいつは危険なんだからホイホイ近づくな」
「隣に立っているだけじゃないの」
トムが、歩き出したスティーブンについて行きながら「困り事を解決してくれて、ありがとう」と続けた。それから、後ろから付いてくるメイベルに確認する。
「もう奇妙な事は起こらないんだよね?」
「ああ、もうないだろうな」
その回答をしっかり聞き届けてから、彼は仏頂面で前を歩くスティーブンに目を戻した。
「ねぇスティーヴ。先月に魔法使いのごたごたに巻き込まれて、今後もないとは言い切れない。この子は異界を見る目を持っていて頭も切れる。今回スムーズに解決出来た事も考えると、君の『探偵モドキ業』の助手にいいんじゃないかな?」
「俺は、魔法使いと人外だけは雇わねぇと決めてる」
スティーブンが、怒気の漂う低い声で答えた。
ピタリと足を止めると、すっかり警戒していないらしいトムをギロリと睨みつける。それから、口許を引き攣らせた怒り顔をメイベルに向けた。
「――いいだろう。爺さんに会って、直接話しを付けてやる」
なんだ、ようやく行く気になってくれたか、とメイベルは思った。
その全く気圧された様子もないのを見て、喧嘩を売られていると取ったスティーブンが、空気を五度下げる殺気を放った。館内で暴れられてはたまらないと、トムがわざとらしいくらい明るい声で「そうこなくっちゃ」と言って、彼の肩を叩いた。
「君は、久しぶりにお爺さんに会って、大好きな彼の手料理でも食べて一泊ぐらいゆっくりすべきさ」
トムはそう言うと、今回の礼も兼ねて支度を手伝う事を提案した。
予想していたよりも随分大きな木箱を見たメイベルは、「あ」と言って、ガラス越しに指を向けた。
「紐の先を踏んでる」
保護と同時に見栄えを良くする演出もあるのか、下には赤い上質な絹の布が敷かれてあった。よくよく見ると、立派な三色紐の結び目の先端部分の一部が、そこの一部隠れるようにして木箱を踏んでしまっている。
スティーブンが「展示がなってねぇ」と言って、ピキリと青筋を立てた。その隣でトムが、「まぁ、職員は素人だから」と推測の域でフォローの言葉を述べる。
「うーん。移し替えで、うっかりやってしまったんだろうねぇ……この前とは場所が違っているし」
「俺、ちょっとその辺を歩いている奴をとっ掴まえてくるわ」
「待ってスティーヴ。ちょっと待って、君、普段の冒険活動みたいに取っ組みあっちゃ駄目だからねッ」
二人の男がぎゃいぎゃい騒いですぐ、気付いた職員が向こうからやってきた。ちょうどいいと言わんばかりに、スティーブンの説教が始まる。
その様子を見たトムが、諦めたようにメイベルをフロアの外に促した。
「僕らは向こうで待っていようか。スティーヴが相手をするとなると、多分、余分に時間がかかると思うんだ」
「あいつ、結構面倒な性格してんな」
「そういうところは、学者としては一流なんだけどね」
歩き出したメイベルは、浮遊していた女の子の姿がいなくなっているのに気付いた。今後もあの大皿を収める木箱として、ただただ守り続けるのだろう。
その存在を不思議に思う。だって、そんなのは、とても――。
その時、フロアの出入り口に立ったトムが足を止めた。説教の声が聞こえている方を振り返るのを見て、メイベルは表情を戻す。
「まぁ、ちょっとした騒ぎになっても、上が出てくれば『あのスティーブン教授か』って感じになって、すぐ問題も解決すると思うよ。何せ、彼は有名人だからね」
彼はそう言うと、腕を抱えて入口にもたれかかった。メイベルは、そんなトムを正面から見上げて問い掛ける。
「そういえば、お前、あいつの事を『人気者だ』とか言っていたな。何かしらデカい賞でももらっている人間なのか?」
「まぁ実際に賞だってもらっているけれど、その一部が少し特殊であるというか。実をいうと彼、悪党とやりあってボコボコにする行動派の教授なんだ。単身で、平気でジャングルに飛び込むような奴さ」
「ふうん。それなのに迷いがあるというか、あいつ最近自信を失っているだろう。エインワース、つまり奴の爺さんが数ヶ月前から、手紙でそれが伝わって心配してる」
メイベルはそう口にすると、トムの隣に立って腕を組み、同じように壁に背中を付けた。
「エインワースは、何かしら原因があるんじゃないか、と孫の心配を推測していたが――私としては、もやもやする年頃の気落ちだろうと予想している」
「うわー。その姿のせいか、とっても違和感を覚える発言だね」
思わず壁から背中を離して、トムはメイベルを見下ろした。彼女は緑の髪がフードから見えないよう、俯きがちにカフェ側を眺めたまま視線が返さないでいる。
ツッコミに対する反応を諦めた彼は、壁にもたれ直した。
「まぁ、あながち間違いでもないかな。僕としても今の彼のどことなく、くよくよしている感じにはハッキリとした原因はないと思うんだ。勝手に一人で思って、事実も根拠もなく悩んでいる。だから、僕はそれに対して手助けしてやれない訳だ」
彼はそう言うと、まだスティーブンの説教が続いているフロアの中の方へ視線を投げた。それから、戻って来ない様子を確認しながら言葉を続けた。
「以前よりも、顔を見に行く回数は増やしているんだけどね。大学の先輩であり、今や親友でもある僕が気晴らしに会話して外に連れ出したところで、見栄っ張りで弱いところを見せない彼自身の何かを、救える後押しになったりはしないんだろう」
「そうと知っていながら、友を信じて支え続ける人間は少ないよ。だから元気を出せ」
トムが、少し驚いたようにパッと目を向ける。
メイベルはその視線を、じっと受け止めてこう言った。
「そんな自分を誇っていい。お前は、いい奴だ」
「――そう、か。うん、ありがとう」
彼は目を落とすと、少し遅れて止まり掛けた思考回路を働かせるように言葉を紡いだ。
「僕は、君の目から見ると『いい人間』かい?」
「いい奴だよ。まっすぐで素直で、いい子だ」
「ははっ、……いい子、か……そうハッキリ言ってしまえるのは、精霊であるがゆえなのかなぁ。でもそれは、君も同じだろう?」
そう言い返されたメイベルは、眉一つ動かさないままだった。
トムは柔らかな苦笑を浮かべたまま、勝手に言葉を続ける。
「僕は、スティーヴより数年は多く人生を経験している。いい奴と悪い奴くらい、区別は付くよ。精霊としての噂は少ながらず聞いた事はあるけれど、どうも後者であるとは思えない」
メイベルは表情に変化のないまま、意味もなくこう問い返した。
「どうしてそう思う?」
「僕はね、自分の直感をまず大事にしているんだ。君を見ていると、悪い奴であるというレッテルは、人間側が把握している精霊の性質ゆえである可能性も過ぎる。学者としては、どうして『もっとも人間から嫌われているのか』、気になってもくるけれどね」
そこについては教えてくれないかな、と彼が言ってにっこりと笑う。
ただの好奇心だろう。優しいが、きっと今まで見てきたどの人間よりも芯が強くている。よく分からない人間だと思いながら、メイベルは気紛れのように考えてこう言った。
「人は、自分の嫌なところからは目をそらしたくなるものさ。そして、その罪を無かった事にもしたがる」
「ふふっ、精霊らしい『謎かけ回答』だね」
「そう思うかどうかは、お前の自由だ」
「ふうん? なら、僕も勝手に調べるとしよう」
トムがそう返した時、フロアからスティーブンが出てきた。彼は自分に向いた二人分の視線を受け止めるなり、「あ?」と険悪そうな声を出す。
「なんだよ、こんなところで立ち話でもしてたのか?」
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「おぅ。というかなトム、そいつは危険なんだからホイホイ近づくな」
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トムが、歩き出したスティーブンについて行きながら「困り事を解決してくれて、ありがとう」と続けた。それから、後ろから付いてくるメイベルに確認する。
「もう奇妙な事は起こらないんだよね?」
「ああ、もうないだろうな」
その回答をしっかり聞き届けてから、彼は仏頂面で前を歩くスティーブンに目を戻した。
「ねぇスティーヴ。先月に魔法使いのごたごたに巻き込まれて、今後もないとは言い切れない。この子は異界を見る目を持っていて頭も切れる。今回スムーズに解決出来た事も考えると、君の『探偵モドキ業』の助手にいいんじゃないかな?」
「俺は、魔法使いと人外だけは雇わねぇと決めてる」
スティーブンが、怒気の漂う低い声で答えた。
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「――いいだろう。爺さんに会って、直接話しを付けてやる」
なんだ、ようやく行く気になってくれたか、とメイベルは思った。
その全く気圧された様子もないのを見て、喧嘩を売られていると取ったスティーブンが、空気を五度下げる殺気を放った。館内で暴れられてはたまらないと、トムがわざとらしいくらい明るい声で「そうこなくっちゃ」と言って、彼の肩を叩いた。
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