13 / 15
犬役に限界を感じつつある日、さらなる難問が到来
しおりを挟む
とはいえ、ロジャーを意識しないようにするには二日は必要だった。
一日の終わりは彼と同じベッドで就寝しなければならないというのも、全然心が休まらない。
そのうえロジャーは『長い間迷子になっていた愛犬が家に慣れた』と思ったのか、二人の間のクッションを取っ払ったのだ。そして――隣同士横に並んでいるだけでもじゅうぶん近いのに、なぜかフェリシアの肩を抱き寄せた。
(なぜ!? 近いわっ)
愛犬は犬用ベッドだと聞いていたのに、話が違う。
フェリシアは、イヴァンとエーゼに目で助けを求めたが、二人も意外そうに見つめていた。
「旦那様、ジャスミンは――」
「僕と離れるのはまだ慣れないだろうから、しばらく一緒だ」
「――そう、でございますか」
なるほど?という感じでイヴァンは下がったが、フェリシアは納得しないでほしいと思った。
「私はもう慣れました!」
そう主張してみたのだが、ロジャーはまるで想像の中の〝愛犬ジャスミン〟と喋っているみたいに、話しが通じない。
「ジャスミンはまだ慣れていない。不安だろう」
「いえ、不安はありませ――」
「そうかそうか、不安か。それでは抱き締めてあげよう」
「ふぎゃっ」
反論した途端に両手が背に回り、彼のほうへ引き寄せられてフェリシアはぎゅむっと胸板に顔を押し付けられた。
悲鳴が寝室に上がったが止める人はいない。
【ロジャーの考えに反対したら抱擁という恐ろしい目に遭う】
その夜の一件でそう学習したフェリシアは、引き続き彼がしたいようにさせることを決めた。
抱き締められてしまうのは避けたいと思った。
自分でも分からないくらい胸がどきどきするからだ。
令嬢教育を受けてから抱き締められた記憶はあまりない。そのせいで、自分を犬だと見えているうえ思い込んでいるとんでもない男の腕に、こんな安心感も同時に抱いてしまうのだろうか。
というわけで、フェリシアが落ち着くまでには時間が要った。
二度と耳に『躾』をされない心構えで、数日を過ごした。そうするとロジャーの愛犬扱いに対して、冷静でいられるようになってきた。
(同じベッドというのは淑女としてもアウトだし精神的に削られるのに、それを含めて一日が始まると冷静に受け止められるようになったのも嫌ね……)
犬役は仕事だ。
そう思って接することには慣れたが、平常心でいなければならないという感情が腹の中で暴れているせいで、疲労感は拭えない。
「それはお可哀そうに……」
「フェリシア様、どうぞデザートをお食べください。午後も頑張って」
厨房仕事の雑務を手伝う傍ら、話しを聞いてくれたコックたちが甘いものをくれた。
「ありがとうございます」
「いえ、平気そうに見えて葛藤しているのだなと……」
「それはそうだろう、犬役だぞ? 俺もいまだにわけが分からん」
「旦那様が気付く気配はまだないんですよね?」
「はい」
そこにはフェリシアも困り果てているところだ。デザートを食べながら、同年代のコックに答えて、頷く。
見つめ合って数秒後、そこにいた全員がフェリシアと共に溜息をこぼした。
「いきいきとされているのはイヴァン様だけだよな……」
「旦那様の仕事がすごく円滑なんだと」
「気付いてショックを受けてしまうことを心配されていないのでしょうか」
気になってフェリシアは尋ねてみた。
これまで新しい、いや、異国の国敵地に到着した途端おかしな境遇に置かれたせいで、慣れるにも時間がかかった。とはいえ冷静になって思い返してみると、フェリシアは今日までにイヴァンの考えをすべて聞いたわけではない。
屋敷で仕事を始めてから、イヴァンがどれだけ優秀な執事なのかは分かった。
時間を作ろうとしない限り対面の機会はない。ロジャー関係で向こうから手短に指示を受ける時くらいしか見ないでいる。
「俺は大旦那様時代からよく知ってる」
料理長が悩ましげな表情で腕を組んで、そう言った。
「二年かけて少しずつ、旦那様らしいやり方で受け入れようとはしていた。最後、乗り越えなくちゃいけないところに旦那様は立ったんだろう。苦しくていったん現実逃避した――そう思わないか?」
質問されたコックたちが「はい」とためらいがちに答える。
「今は嘘でも、徐々に傷は癒えていくものだと思う。我に返った時、旦那様はそこを乗り越える力を持っていると俺は思うんだ」
「乗り越える、力……」
「だから、フェリシア様にはご迷惑をおかけするが、そばにいてやってほしい。今の旦那様は、二年ぶりに見る元気な姿なんだ」
久しぶりに、というのは、フェリシアがこの屋敷で過ごすようになってからひしひしと実感していることだ。
この屋敷の誰もが喜んでいた。戸惑いはあるものの、イヴァンが医者に聞いた話にも安心している。
(うぅ、でもこのことを家に知られたら大変になりそう……)
考えが頭にずっしりとのしかかってきたものの、フェリシアはぐっとこらえ、
「はい……」
と答えて、デザートを平らげた。
犬役なのは屋敷内だけだし、ひとまず今のところ何も打開策もないので頑張るしかない。
◇◇◇
だが午後、普段の日課とは違うことが起こった。
「えっ、仕事場にですか!?」
書斎から出てきたロジャーをイヴァンと迎えたのち、休憩室へと移動したばかりのタイミングで、フェリシアは驚きの声を上げた。
メイドたちは彼がこれから外出するのは知っていたのか、ロジャーがベストの上から着る外出用のジャケットなどを渡している。
(させないのね……)
その姿はフェリシアには見慣れず、つい眺めてしまう。ロジャーがてきぱき着用している姿を見ると、彼は自分でなんでもできる人なのだとは分かる。
若い頃は騎士として訓練も受けていた時期があったのも、関係しているのだろう。
「嫌なの?」
ロジャーの目が、不思議そうにフェリシアを捉えた。
今、他のことを考えているどころではなかった。何せ彼は――『愛犬を職場に連れていく』と言ったのだ。
(無理。いえ、止めないとっ)
ロジャーがこれから行くのは王宮だ。彼が任されている護衛と警備を管轄としている第二部隊のほうを見に行くようだが、そこに無関係のフェリシアが行ったら……と考えると恐ろしい。
他国の王宮に行くなんて思ってもいなかったことだ。
「あ、あの、嫌というか、さすがに職場は縁慮したほうがいいと思うのです」
「陛下から許可はいただいている」
「え」
フェリシアは、言い訳の希望が打ち砕かれるのを感じた。
「……とすると毎回……?」
おそるおそる述べた言葉が続かない。慌てるフェリシアの様子を見つめていたロジャーが、「ぷっ」と笑ったからだ。
「いつも連れて行っていただろう?」
彼のそんな言葉を受け、フェリシアは心の中で涙を流した。
(それ、私じゃなくてわんこ様のお話ですよね……)
どう説明するつもりなのだろう。さすがにみんな動揺すると思うのだ。
フェリシアは助けを求めてイヴァンを見た。彼はフェリシアのことを完全に無視して、外出の手配の報告を使用人から受けている。
(あ、これ無理そうだわ)
見捨てられた気分になって沈黙する。
「旦那様、剣を」
「ありがとうイヴァン」
ロジャーが受け取るのをフェリシアは見た。それは柄部分にも金の装飾がされ、陛下から賜った特別な一本の一つであるとは分かる。
「軍区から出る際に正面庭園を散歩しよう。好きだっただろう?」
――だからそれ、犬の話!
フェリシアは口をぐっと閉じていた。行くのは決定事項だ。ますます令嬢と知られないほうがいいだろう。
「メイド服のままでいいんですよね?」
ロジャーに続いて部屋を出ながら、イヴァンにこそっと確認した。
「もちろんです。それ以外だと入るのも難しいかと」
「ですよね……」
イヴァンは手帳を見返しながら、お付きのメイドだと説明するつもりだと話す。
「ちなみに、私は王宮側の執務室で仕事がありますので、訓練場までは同行できません」
「えっ、嘘」
「頑張ってください」
なんてことだ。面倒臭くなったみたいに丸投げしたようにフェリシアは感じた。
「王宮でどう犬役をこなせばいいのか助言くらいお願いしますっ」
「無理です。不自然に思われない方法が浮かびません」
よくよく見てみると、イヴァンの横顔は諦めきっている。
「主人想いならそこ頑張ってくださいよおおおおおおおおお!」
フェリシアは思わず涙目で主張したが、ロジャーはやはりこの会話にも反応する様子がなかった。
王宮行きがフェリシアは大変不安になった。
一日の終わりは彼と同じベッドで就寝しなければならないというのも、全然心が休まらない。
そのうえロジャーは『長い間迷子になっていた愛犬が家に慣れた』と思ったのか、二人の間のクッションを取っ払ったのだ。そして――隣同士横に並んでいるだけでもじゅうぶん近いのに、なぜかフェリシアの肩を抱き寄せた。
(なぜ!? 近いわっ)
愛犬は犬用ベッドだと聞いていたのに、話が違う。
フェリシアは、イヴァンとエーゼに目で助けを求めたが、二人も意外そうに見つめていた。
「旦那様、ジャスミンは――」
「僕と離れるのはまだ慣れないだろうから、しばらく一緒だ」
「――そう、でございますか」
なるほど?という感じでイヴァンは下がったが、フェリシアは納得しないでほしいと思った。
「私はもう慣れました!」
そう主張してみたのだが、ロジャーはまるで想像の中の〝愛犬ジャスミン〟と喋っているみたいに、話しが通じない。
「ジャスミンはまだ慣れていない。不安だろう」
「いえ、不安はありませ――」
「そうかそうか、不安か。それでは抱き締めてあげよう」
「ふぎゃっ」
反論した途端に両手が背に回り、彼のほうへ引き寄せられてフェリシアはぎゅむっと胸板に顔を押し付けられた。
悲鳴が寝室に上がったが止める人はいない。
【ロジャーの考えに反対したら抱擁という恐ろしい目に遭う】
その夜の一件でそう学習したフェリシアは、引き続き彼がしたいようにさせることを決めた。
抱き締められてしまうのは避けたいと思った。
自分でも分からないくらい胸がどきどきするからだ。
令嬢教育を受けてから抱き締められた記憶はあまりない。そのせいで、自分を犬だと見えているうえ思い込んでいるとんでもない男の腕に、こんな安心感も同時に抱いてしまうのだろうか。
というわけで、フェリシアが落ち着くまでには時間が要った。
二度と耳に『躾』をされない心構えで、数日を過ごした。そうするとロジャーの愛犬扱いに対して、冷静でいられるようになってきた。
(同じベッドというのは淑女としてもアウトだし精神的に削られるのに、それを含めて一日が始まると冷静に受け止められるようになったのも嫌ね……)
犬役は仕事だ。
そう思って接することには慣れたが、平常心でいなければならないという感情が腹の中で暴れているせいで、疲労感は拭えない。
「それはお可哀そうに……」
「フェリシア様、どうぞデザートをお食べください。午後も頑張って」
厨房仕事の雑務を手伝う傍ら、話しを聞いてくれたコックたちが甘いものをくれた。
「ありがとうございます」
「いえ、平気そうに見えて葛藤しているのだなと……」
「それはそうだろう、犬役だぞ? 俺もいまだにわけが分からん」
「旦那様が気付く気配はまだないんですよね?」
「はい」
そこにはフェリシアも困り果てているところだ。デザートを食べながら、同年代のコックに答えて、頷く。
見つめ合って数秒後、そこにいた全員がフェリシアと共に溜息をこぼした。
「いきいきとされているのはイヴァン様だけだよな……」
「旦那様の仕事がすごく円滑なんだと」
「気付いてショックを受けてしまうことを心配されていないのでしょうか」
気になってフェリシアは尋ねてみた。
これまで新しい、いや、異国の国敵地に到着した途端おかしな境遇に置かれたせいで、慣れるにも時間がかかった。とはいえ冷静になって思い返してみると、フェリシアは今日までにイヴァンの考えをすべて聞いたわけではない。
屋敷で仕事を始めてから、イヴァンがどれだけ優秀な執事なのかは分かった。
時間を作ろうとしない限り対面の機会はない。ロジャー関係で向こうから手短に指示を受ける時くらいしか見ないでいる。
「俺は大旦那様時代からよく知ってる」
料理長が悩ましげな表情で腕を組んで、そう言った。
「二年かけて少しずつ、旦那様らしいやり方で受け入れようとはしていた。最後、乗り越えなくちゃいけないところに旦那様は立ったんだろう。苦しくていったん現実逃避した――そう思わないか?」
質問されたコックたちが「はい」とためらいがちに答える。
「今は嘘でも、徐々に傷は癒えていくものだと思う。我に返った時、旦那様はそこを乗り越える力を持っていると俺は思うんだ」
「乗り越える、力……」
「だから、フェリシア様にはご迷惑をおかけするが、そばにいてやってほしい。今の旦那様は、二年ぶりに見る元気な姿なんだ」
久しぶりに、というのは、フェリシアがこの屋敷で過ごすようになってからひしひしと実感していることだ。
この屋敷の誰もが喜んでいた。戸惑いはあるものの、イヴァンが医者に聞いた話にも安心している。
(うぅ、でもこのことを家に知られたら大変になりそう……)
考えが頭にずっしりとのしかかってきたものの、フェリシアはぐっとこらえ、
「はい……」
と答えて、デザートを平らげた。
犬役なのは屋敷内だけだし、ひとまず今のところ何も打開策もないので頑張るしかない。
◇◇◇
だが午後、普段の日課とは違うことが起こった。
「えっ、仕事場にですか!?」
書斎から出てきたロジャーをイヴァンと迎えたのち、休憩室へと移動したばかりのタイミングで、フェリシアは驚きの声を上げた。
メイドたちは彼がこれから外出するのは知っていたのか、ロジャーがベストの上から着る外出用のジャケットなどを渡している。
(させないのね……)
その姿はフェリシアには見慣れず、つい眺めてしまう。ロジャーがてきぱき着用している姿を見ると、彼は自分でなんでもできる人なのだとは分かる。
若い頃は騎士として訓練も受けていた時期があったのも、関係しているのだろう。
「嫌なの?」
ロジャーの目が、不思議そうにフェリシアを捉えた。
今、他のことを考えているどころではなかった。何せ彼は――『愛犬を職場に連れていく』と言ったのだ。
(無理。いえ、止めないとっ)
ロジャーがこれから行くのは王宮だ。彼が任されている護衛と警備を管轄としている第二部隊のほうを見に行くようだが、そこに無関係のフェリシアが行ったら……と考えると恐ろしい。
他国の王宮に行くなんて思ってもいなかったことだ。
「あ、あの、嫌というか、さすがに職場は縁慮したほうがいいと思うのです」
「陛下から許可はいただいている」
「え」
フェリシアは、言い訳の希望が打ち砕かれるのを感じた。
「……とすると毎回……?」
おそるおそる述べた言葉が続かない。慌てるフェリシアの様子を見つめていたロジャーが、「ぷっ」と笑ったからだ。
「いつも連れて行っていただろう?」
彼のそんな言葉を受け、フェリシアは心の中で涙を流した。
(それ、私じゃなくてわんこ様のお話ですよね……)
どう説明するつもりなのだろう。さすがにみんな動揺すると思うのだ。
フェリシアは助けを求めてイヴァンを見た。彼はフェリシアのことを完全に無視して、外出の手配の報告を使用人から受けている。
(あ、これ無理そうだわ)
見捨てられた気分になって沈黙する。
「旦那様、剣を」
「ありがとうイヴァン」
ロジャーが受け取るのをフェリシアは見た。それは柄部分にも金の装飾がされ、陛下から賜った特別な一本の一つであるとは分かる。
「軍区から出る際に正面庭園を散歩しよう。好きだっただろう?」
――だからそれ、犬の話!
フェリシアは口をぐっと閉じていた。行くのは決定事項だ。ますます令嬢と知られないほうがいいだろう。
「メイド服のままでいいんですよね?」
ロジャーに続いて部屋を出ながら、イヴァンにこそっと確認した。
「もちろんです。それ以外だと入るのも難しいかと」
「ですよね……」
イヴァンは手帳を見返しながら、お付きのメイドだと説明するつもりだと話す。
「ちなみに、私は王宮側の執務室で仕事がありますので、訓練場までは同行できません」
「えっ、嘘」
「頑張ってください」
なんてことだ。面倒臭くなったみたいに丸投げしたようにフェリシアは感じた。
「王宮でどう犬役をこなせばいいのか助言くらいお願いしますっ」
「無理です。不自然に思われない方法が浮かびません」
よくよく見てみると、イヴァンの横顔は諦めきっている。
「主人想いならそこ頑張ってくださいよおおおおおおおおお!」
フェリシアは思わず涙目で主張したが、ロジャーはやはりこの会話にも反応する様子がなかった。
王宮行きがフェリシアは大変不安になった。
456
お気に入りに追加
1,087
あなたにおすすめの小説

行き遅れにされた女騎士団長はやんごとなきお方に愛される
めもぐあい
恋愛
「ババアは、早く辞めたらいいのにな。辞めれる要素がないから無理か? ギャハハ」
ーーおーい。しっかり本人に聞こえてますからねー。今度の遠征の時、覚えてろよ!!
テレーズ・リヴィエ、31歳。騎士団の第4師団長で、テイム担当の魔物の騎士。
『テレーズを陰日向になって守る会』なる組織を、他の師団長達が作っていたらしく、お陰で恋愛経験0。
新人訓練に潜入していた、王弟のマクシムに外堀を埋められ、いつの間にか女性騎士団の団長に祭り上げられ、マクシムとは公認の仲に。
アラサー女騎士が、いつの間にかやんごとなきお方に愛されている話。

氷のメイドが辞職を伝えたらご主人様が何度も一緒にお出かけするようになりました
まさかの
恋愛
「結婚しようかと思います」
あまり表情に出ない氷のメイドとして噂されるサラサの一言が家族団欒としていた空気をぶち壊した。
ただそれは田舎に戻って結婚相手を探すというだけのことだった。
それに安心した伯爵の奥様が伯爵家の一人息子のオックスが成人するまでの一年間は残ってほしいという頼みを受け、いつものようにオックスのお世話をするサラサ。
するとどうしてかオックスは真面目に勉強を始め、社会勉強と評してサラサと一緒に何度もお出かけをするようになった。
好みの宝石を聞かれたり、ドレスを着せられたり、さらには何度も自分の好きな料理を食べさせてもらったりしながらも、あくまでも社会勉強と言い続けるオックス。
二人の甘酸っぱい日々と夫婦になるまでの物語。
『 ゆりかご 』 ◉諸事情で非公開予定ですが読んでくださる方がいらっしゃるのでもう少しこのままにしておきます。
設樂理沙
ライト文芸
皆さま、ご訪問いただきありがとうございます。
最初2/10に非公開の予告文を書いていたのですが読んで
くださる方が増えましたので2/20頃に変更しました。
古い作品ですが、有難いことです。😇
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
" 揺り篭 " 不倫の後で 2016.02.26 連載開始
の加筆修正有版になります。
2022.7.30 再掲載
・・・・・・・・・・・
夫の不倫で、信頼もプライドも根こそぎ奪われてしまった・・
その後で私に残されたものは・・。
・・・・・・・・・・
💛イラストはAI生成画像自作
【電子書籍発売に伴い作品引き上げ】私が妻でなくてもいいのでは?
キムラましゅろう
恋愛
夫には妻が二人いると言われている。
戸籍上の妻と仕事上の妻。
私は彼の姓を名乗り共に暮らす戸籍上の妻だけど、夫の側には常に仕事上の妻と呼ばれる女性副官がいた。
見合い結婚の私とは違い、副官である彼女は付き合いも長く多忙な夫と多くの時間を共有している。その胸に特別な恋情を抱いて。
一方私は新婚であるにも関わらず多忙な夫を支えながら節々で感じる女性副官のマウントと戦っていた。
だけどある時ふと思ってしまったのだ。
妻と揶揄される有能な女性が側にいるのなら、私が妻でなくてもいいのではないかと。
完全ご都合主義、ノーリアリティなお話です。
誤字脱字が罠のように点在します(断言)が、決して嫌がらせではございません(泣)
モヤモヤ案件ものですが、作者は元サヤ(大きな概念で)ハピエン作家です。
アンチ元サヤの方はそっ閉じをオススメいたします。
あとは自己責任でどうぞ♡
小説家になろうさんにも時差投稿します。

会うたびに、貴方が嫌いになる
黒猫子猫(猫子猫)
恋愛
長身の王女レオーネは、侯爵家令息のアリエスに会うたびに惹かれた。だが、守り役に徹している彼が応えてくれたことはない。彼女が聖獣の力を持つために発情期を迎えた時も、身体を差し出して鎮めてくれこそしたが、その後も変わらず塩対応だ。悩むレオーネは、彼が自分とは正反対の可愛らしい令嬢と親しくしているのを目撃してしまう。優しく笑いかけ、「小さい方が良い」と褒めているのも聞いた。失恋という現実を受け入れるしかなかったレオーネは、二人の妨げになるまいと決意した。
アリエスは嫌そうに自分を遠ざけ始めたレオーネに、動揺を隠せなくなった。彼女が演技などではなく、本気でそう思っていると分かったからだ。

次期騎士団長の秘密を知ってしまったら、迫られ捕まってしまいました
Karamimi
恋愛
侯爵令嬢で貴族学院2年のルミナスは、元騎士団長だった父親を8歳の時に魔物討伐で亡くした。一家の大黒柱だった父を亡くしたことで、次期騎士団長と期待されていた兄は騎士団を辞め、12歳という若さで侯爵を継いだ。
そんな兄を支えていたルミナスは、ある日貴族学院3年、公爵令息カルロスの意外な姿を見てしまった。学院卒院後は騎士団長になる事も決まっているうえ、容姿端麗で勉学、武術も優れているまさに完璧公爵令息の彼とはあまりにも違う姿に、笑いが止まらない。
お兄様の夢だった騎士団長の座を奪ったと、一方的にカルロスを嫌っていたルミナスだが、さすがにこの秘密は墓場まで持って行こう。そう決めていたのだが、翌日カルロスに捕まり、鼻息荒く迫って来る姿にドン引きのルミナス。
挙句の果てに“ルミタン”だなんて呼ぶ始末。もうあの男に関わるのはやめよう、そう思っていたのに…
意地っ張りで素直になれない令嬢、ルミナスと、ちょっと気持ち悪いがルミナスを誰よりも愛している次期騎士団長、カルロスが幸せになるまでのお話しです。
よろしくお願いしますm(__)m

(完結)王家の血筋の令嬢は路上で孤児のように倒れる
青空一夏
恋愛
父親が亡くなってから実の母と妹に虐げられてきた主人公。冬の雪が舞い落ちる日に、仕事を探してこいと言われて当てもなく歩き回るうちに路上に倒れてしまう。そこから、はじめる意外な展開。
ハッピーエンド。ショートショートなので、あまり入り組んでいない設定です。ご都合主義。
Hotランキング21位(10/28 60,362pt 12:18時点)

愛など初めからありませんが。
ましろ
恋愛
お金で売られるように嫁がされた。
お相手はバツイチ子持ちの伯爵32歳。
「君は子供の面倒だけ見てくれればいい」
「要するに貴方様は幸せ家族の演技をしろと仰るのですよね?ですが、子供達にその様な演技力はありますでしょうか?」
「……何を言っている?」
仕事一筋の鈍感不器用夫に嫁いだミッシェルの未来はいかに?
✻基本ゆるふわ設定。箸休め程度に楽しんでいただけると幸いです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる