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六章(10)急展開した事件と、二人の『聖女』
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恥ずかしいが、気持ちは止められない。シルフィアは、マントや軍服の上着を脱ぐクラウスを潤んだ目で見つめた。
「クラウス、来て……早く……」
彼と無事に王宮へ戻ってきた時から、ずっと無事を身体で感じ合いたいと思っていた。
彼が自身のシャツのボタンを数個弾いて、のしかかってきた。
「君をいやらしく変えたのが俺だと思うと、光栄で、ますます愛らしくて全部食べてしまいたいよ」
肌に吸いつかれ、喉元がそる。彼の下で身悶えしながらも『早く』の気持ちに突き動かされて、彼の身体をまさぐる。
けれど、頑張るもののうまく服を脱がしてあげることができない。
「君にはまだ難しいよ」
ちゅっちゅっとキスをしながら、不意に熱を帯びだしていた中心部に触れられた。
びっくりして見下ろすと、いつの間にかシルフィアはドレスがほとんど脱げかけていた。
「あぁっ、あっ」
彼の手が、下着越しに秘所を撫でてくる。
「ここ、とても熱い。撫でるだけで腰が浮いているね、それだけいいのか?」
「んぅ、んっ……いい……あぁ、あ……」
クラウスが余裕もなく蜜口を刺激した。
下着をよけると、濡れた花園に指を埋めて愛液をまとわりつかせながら、間もなく花弁の間に指を差し入れる。
シルフィアは露になった乳房へと腕を引き寄せ、いやらしく揺れている自分の腰を見ていた。
中が彼を求めて、うねって、切ない。
(愛しているから、こんなにも早く溢れてくるんだわ)
彼に触れられていると思うと、キスをして湿ったそこはじゅわりと愛液を吐いた。
いやらしさも二人の間にはない。今は、愛情しかない。
「あぁ、気持ちいい……んっ、クラウス気持ちいいのっ」
彼と早く一つになりたくて、無事に戻ってこられたことを彼の身体で感じたくて、シルフィアは彼の与える快感を受け入れて腰を大きくくねらせる。
「あ、あ、出し入れが気持ち、い……もっとして、イきそ……」
「くっ――君は、本当に可愛すぎるっ」
指が引き抜かれた。物足りなさに腰が微かに上下する。
クラウスがシャツを脱ぎ捨てた。シルフィアをあっという間に剥くと、ズボンのベルトを外しながら彼女の秘所へ顔を近づける。
「すまない、手を離したせいで切ない思いをさせているな」
「あっ、ああぁぁ!」
じゅるると吸われて腰が高く浮いた。舌先が花芯を優しく撫で回したかと思うと、今度は蜜口を口で愛撫する。
シルフィアは何度も腰がはねた。頭の芯がじんっと甘く痺れる。
(あ、あ、もっと欲しい)
クラウスが余裕もないのにしてくれていることにも、シルフィアはお腹の奥がきゅんきゅんした。
「ああだめだ、このままだと出る」
シルフィアは脚を大きく開かれた。その時になって、彼が自身の欲望を上下に手でこすりつけているのに気づいた。
「あっ……」
彼のものは大きく張りつめていた。シルフィアの濡れた蜜口にあて、上下に滑る。
「ひくひくと動いて俺を求めてる、たまらない」
「ン、クラウス……」
彼の脈動を感じるともうだめだった。
中が苦しいほど切なくなった。早く、奥が疼いてたまらない気持ちになる。
「あぁ……はっ、あん……も、大丈夫だから……お願い挿れてっ」
直後、クラウスが太腿を押し上げて一気に奥まで収めた。
切なくきゅんきゅんとしていた子宮口を押し上げられた瞬間、身体の芯まで甘美に痺れて全身がびくびくっと引きつる。
(あ、ああ、私イって……)
ようやく迎えられたと中が悦んでいる。そこに感じる彼の脈動が愛おしい。
シルフィアは尊さに涙が浮かんだ。
「そんなに締めつけるなんて。すぐに出てしまったらどうするんだ」
クラウスは悩ましそうな表情だったが、口元が嬉しさを隠しきれていない。
「すまない、我慢がきかない。動くよ」
見つめ合ったところで、彼が早速中を突き上げた。
「あぁっ、……んっ、あん……っ」
まだきつい隘路を彼の熱が引いては押し込む。シルフィアの身体は、その動きでベッドの上を揺らした。
刺激で中が潤うと、クラウスは腰を振りながら乳房を揉み込む。
「ひゃあっ、一緒は、おかしくなっ……」
「今日はすごく敏感みたいだな。ここもそうかな?」
彼が意地悪にも、左右の乳房の先端をそれぞれつまんだりこねくり回す。
甘いしびれが下半身に走り抜けた直後、シルフィアは突き上げられた衝撃で、またしても果ててしまっていた。
「はっ……きついな」
クラウスが左右に両手をつき、止まるものかと言わんばかりに腰を前後に動かす。
「気持ちいいよシルフィア、君が、俺をねだってくれているのを感じる」
「やぁ、ああ、あっ、ん……また、きちゃ……ずっと気持ちいいのっ」
「ゆっくり奥まで押してあげよう。だから、好きなだけイくといい」
腰を揺らしながら奥をねっとりと押し上げられ、そのままの姿勢でシルフィアは何度か軽く達した。
もっと強くイきそうなのに、心地よく彼が出し入れをするせいで軽く快感が爆ぜる。
(ゆっくり、いい、気持ちいい……)
感じすぎて腰は浮き、お腹がぴくぴくっと時折りひくつく。
「あっ、ああ……だめ、またっ」
シーツを握ったのだが、その自分の動きだけで快感の波が押し寄せてシルフィアはまた腰が甘く痺れた。
「あの時は、君を失うかもしれないと思って怖かった」
果てても果てても、膣奥の強い疼きが解消さない。腰が逃げると、クラウスが太腿を抱えてシルフィアの下半身を引き上げた。
「あっ、あんっ、それ、お腹のところこすって、またきちゃ……っ」
「俺は十数年を取り戻す勢いで君を甘やかすと誓った。君の反応が可愛くて、素直な君をもっと知りたくて、こうして女性として俺に愛されている姿をもっと見たくて……それなのに目の前で君を失いかけた」
「やっ、あっあっあんっ、深い……! あぁ、クラウスっ」
上からガツガツと押し込まれ、シルフィアは首を振って喘ぐ。
「愛してるんだ、シルフィア」
潤んだ目で見つめられ、彼の心がこもったブルーの目にシルフィアはハッと息をのんだ。
「無事にこうして一緒にいられる。存在を確かめたくて、こんなにも欲しくなる。君と愛を確かめたくて頭の奥が焼き切れそうなんだ」
シルフィアは、自分と同じなのだと気づかされた。
彼がこんなにも積極的にくるのも、激しいのも――愛ゆえだった。
「私、もっ……あなたを感じたいと思ってっ」
シルフィァは涙を浮かべて両手を広げた。クラウスが両足を引き上げるようにして彼女にのしかかり、唇を重ねる。
それは強く密着し、深く二人を繋げた。
「んんっ、んっ、ん、んんぅ!」
ベッドが二人の行為の激しさにぎしぎしとし鳴っていた。
激しく穿たれる。気持ちよさで一気に高みへとのぼらされ、その瞬間が迫るのを感じシルフィアは腕を必死に回して彼を抱きしめる。
間もなく、その時は呆気なく訪れた。
「ぐ、ぅ……っ」
彼が強く押し込み、最奥へ白濁を注ぎ込む。
シルフィアもほぼ同時に絶頂していた。
一つになれた喜び。二人は強く唇を押しつけ合い、果てに身体を震わせながら、また熱い呼気と舌を食べ合う。
(私はもう、この人から離れない)
「好き、クラウス……はむ、んぅ……ずっと、そばに……」
キスをしながらだったから伝わったのか不安になる。けれど彼の笑い吐息を聞いて、シルフィアは安心した。
「ふふ、君は本当に可愛らしい人だ。何もかも、全部、可愛い」
彼が頭を愛おしく撫でながら腰をゆるやかに揺らした。
「あっ……ン……」
「すぐに出してしまってすまない。今度は、時間をかけてしよう」
ぞくんっと感じて涙が浮かぶと、クラウスがそれをちゅっと吸い上げた。
「でも、そろそろリーシェが……お父様たちになんと説明するか考えていないし……」
「それはあとでいい。今は二人の時間が優先だ」
顔中に彼のキスが降ってくる。心地よさに、彼を感じているお腹の中がきゅんとした。
「君を送り届けたら、俺も白騎士部隊の方へ行かないと。もう少しこうしていたい」
それなら、今の時間を大切に過ごさないと、とシルフィアも思った。
(彼と今すぐ離れるのは、……無理だわ)
こうして生きて再会が叶ったのだ。
今は、もう少しだけ彼と愛し合う時間が欲しい。
「クラウス、キスなら口にして」
彼の肩に手を添えて引き寄せる。クラウスが目を丸くして、それから「まったく君は――」と言葉をシルフィアの唇の向こうに沈めた。
繋がった下からも、そして咥内からも不埒な水音が頭へと響く。
肌をまさぐられながら角度を変え、強弱をつけて突き上げられて、シルフィアは彼を抱きながら甘い吐息をもらした。
「あっ……あん……あっ……」
部屋に、再び甘い吐息が続く。
クラウスが引っかかっていたズボンを脱ぎ、裸体を絡め合った途端に、二人は溺れるようにシーツを乱して行為に夢中になった。
その幸せそうな甘い声はもれていて、それを扉の前で聞いたリーシェが警備兵ともう少し待ちことにし、しばらく他の人が近づかないよう見張り役になった。
世話をするため彼女が入ってきた時にそれを知らされたシルフィアは、今回は隠せないほど身体に散らされていた鬱血痕に驚き、裸体で言い訳もできなくて――。
キスマークを勢いでやってしまったとバツが悪そうなクラウスの隣で、彼女はシーツをかぶって赤面することになるのだった。
「クラウス、来て……早く……」
彼と無事に王宮へ戻ってきた時から、ずっと無事を身体で感じ合いたいと思っていた。
彼が自身のシャツのボタンを数個弾いて、のしかかってきた。
「君をいやらしく変えたのが俺だと思うと、光栄で、ますます愛らしくて全部食べてしまいたいよ」
肌に吸いつかれ、喉元がそる。彼の下で身悶えしながらも『早く』の気持ちに突き動かされて、彼の身体をまさぐる。
けれど、頑張るもののうまく服を脱がしてあげることができない。
「君にはまだ難しいよ」
ちゅっちゅっとキスをしながら、不意に熱を帯びだしていた中心部に触れられた。
びっくりして見下ろすと、いつの間にかシルフィアはドレスがほとんど脱げかけていた。
「あぁっ、あっ」
彼の手が、下着越しに秘所を撫でてくる。
「ここ、とても熱い。撫でるだけで腰が浮いているね、それだけいいのか?」
「んぅ、んっ……いい……あぁ、あ……」
クラウスが余裕もなく蜜口を刺激した。
下着をよけると、濡れた花園に指を埋めて愛液をまとわりつかせながら、間もなく花弁の間に指を差し入れる。
シルフィアは露になった乳房へと腕を引き寄せ、いやらしく揺れている自分の腰を見ていた。
中が彼を求めて、うねって、切ない。
(愛しているから、こんなにも早く溢れてくるんだわ)
彼に触れられていると思うと、キスをして湿ったそこはじゅわりと愛液を吐いた。
いやらしさも二人の間にはない。今は、愛情しかない。
「あぁ、気持ちいい……んっ、クラウス気持ちいいのっ」
彼と早く一つになりたくて、無事に戻ってこられたことを彼の身体で感じたくて、シルフィアは彼の与える快感を受け入れて腰を大きくくねらせる。
「あ、あ、出し入れが気持ち、い……もっとして、イきそ……」
「くっ――君は、本当に可愛すぎるっ」
指が引き抜かれた。物足りなさに腰が微かに上下する。
クラウスがシャツを脱ぎ捨てた。シルフィアをあっという間に剥くと、ズボンのベルトを外しながら彼女の秘所へ顔を近づける。
「すまない、手を離したせいで切ない思いをさせているな」
「あっ、ああぁぁ!」
じゅるると吸われて腰が高く浮いた。舌先が花芯を優しく撫で回したかと思うと、今度は蜜口を口で愛撫する。
シルフィアは何度も腰がはねた。頭の芯がじんっと甘く痺れる。
(あ、あ、もっと欲しい)
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「ああだめだ、このままだと出る」
シルフィアは脚を大きく開かれた。その時になって、彼が自身の欲望を上下に手でこすりつけているのに気づいた。
「あっ……」
彼のものは大きく張りつめていた。シルフィアの濡れた蜜口にあて、上下に滑る。
「ひくひくと動いて俺を求めてる、たまらない」
「ン、クラウス……」
彼の脈動を感じるともうだめだった。
中が苦しいほど切なくなった。早く、奥が疼いてたまらない気持ちになる。
「あぁ……はっ、あん……も、大丈夫だから……お願い挿れてっ」
直後、クラウスが太腿を押し上げて一気に奥まで収めた。
切なくきゅんきゅんとしていた子宮口を押し上げられた瞬間、身体の芯まで甘美に痺れて全身がびくびくっと引きつる。
(あ、ああ、私イって……)
ようやく迎えられたと中が悦んでいる。そこに感じる彼の脈動が愛おしい。
シルフィアは尊さに涙が浮かんだ。
「そんなに締めつけるなんて。すぐに出てしまったらどうするんだ」
クラウスは悩ましそうな表情だったが、口元が嬉しさを隠しきれていない。
「すまない、我慢がきかない。動くよ」
見つめ合ったところで、彼が早速中を突き上げた。
「あぁっ、……んっ、あん……っ」
まだきつい隘路を彼の熱が引いては押し込む。シルフィアの身体は、その動きでベッドの上を揺らした。
刺激で中が潤うと、クラウスは腰を振りながら乳房を揉み込む。
「ひゃあっ、一緒は、おかしくなっ……」
「今日はすごく敏感みたいだな。ここもそうかな?」
彼が意地悪にも、左右の乳房の先端をそれぞれつまんだりこねくり回す。
甘いしびれが下半身に走り抜けた直後、シルフィアは突き上げられた衝撃で、またしても果ててしまっていた。
「はっ……きついな」
クラウスが左右に両手をつき、止まるものかと言わんばかりに腰を前後に動かす。
「気持ちいいよシルフィア、君が、俺をねだってくれているのを感じる」
「やぁ、ああ、あっ、ん……また、きちゃ……ずっと気持ちいいのっ」
「ゆっくり奥まで押してあげよう。だから、好きなだけイくといい」
腰を揺らしながら奥をねっとりと押し上げられ、そのままの姿勢でシルフィアは何度か軽く達した。
もっと強くイきそうなのに、心地よく彼が出し入れをするせいで軽く快感が爆ぜる。
(ゆっくり、いい、気持ちいい……)
感じすぎて腰は浮き、お腹がぴくぴくっと時折りひくつく。
「あっ、ああ……だめ、またっ」
シーツを握ったのだが、その自分の動きだけで快感の波が押し寄せてシルフィアはまた腰が甘く痺れた。
「あの時は、君を失うかもしれないと思って怖かった」
果てても果てても、膣奥の強い疼きが解消さない。腰が逃げると、クラウスが太腿を抱えてシルフィアの下半身を引き上げた。
「あっ、あんっ、それ、お腹のところこすって、またきちゃ……っ」
「俺は十数年を取り戻す勢いで君を甘やかすと誓った。君の反応が可愛くて、素直な君をもっと知りたくて、こうして女性として俺に愛されている姿をもっと見たくて……それなのに目の前で君を失いかけた」
「やっ、あっあっあんっ、深い……! あぁ、クラウスっ」
上からガツガツと押し込まれ、シルフィアは首を振って喘ぐ。
「愛してるんだ、シルフィア」
潤んだ目で見つめられ、彼の心がこもったブルーの目にシルフィアはハッと息をのんだ。
「無事にこうして一緒にいられる。存在を確かめたくて、こんなにも欲しくなる。君と愛を確かめたくて頭の奥が焼き切れそうなんだ」
シルフィアは、自分と同じなのだと気づかされた。
彼がこんなにも積極的にくるのも、激しいのも――愛ゆえだった。
「私、もっ……あなたを感じたいと思ってっ」
シルフィァは涙を浮かべて両手を広げた。クラウスが両足を引き上げるようにして彼女にのしかかり、唇を重ねる。
それは強く密着し、深く二人を繋げた。
「んんっ、んっ、ん、んんぅ!」
ベッドが二人の行為の激しさにぎしぎしとし鳴っていた。
激しく穿たれる。気持ちよさで一気に高みへとのぼらされ、その瞬間が迫るのを感じシルフィアは腕を必死に回して彼を抱きしめる。
間もなく、その時は呆気なく訪れた。
「ぐ、ぅ……っ」
彼が強く押し込み、最奥へ白濁を注ぎ込む。
シルフィアもほぼ同時に絶頂していた。
一つになれた喜び。二人は強く唇を押しつけ合い、果てに身体を震わせながら、また熱い呼気と舌を食べ合う。
(私はもう、この人から離れない)
「好き、クラウス……はむ、んぅ……ずっと、そばに……」
キスをしながらだったから伝わったのか不安になる。けれど彼の笑い吐息を聞いて、シルフィアは安心した。
「ふふ、君は本当に可愛らしい人だ。何もかも、全部、可愛い」
彼が頭を愛おしく撫でながら腰をゆるやかに揺らした。
「あっ……ン……」
「すぐに出してしまってすまない。今度は、時間をかけてしよう」
ぞくんっと感じて涙が浮かぶと、クラウスがそれをちゅっと吸い上げた。
「でも、そろそろリーシェが……お父様たちになんと説明するか考えていないし……」
「それはあとでいい。今は二人の時間が優先だ」
顔中に彼のキスが降ってくる。心地よさに、彼を感じているお腹の中がきゅんとした。
「君を送り届けたら、俺も白騎士部隊の方へ行かないと。もう少しこうしていたい」
それなら、今の時間を大切に過ごさないと、とシルフィアも思った。
(彼と今すぐ離れるのは、……無理だわ)
こうして生きて再会が叶ったのだ。
今は、もう少しだけ彼と愛し合う時間が欲しい。
「クラウス、キスなら口にして」
彼の肩に手を添えて引き寄せる。クラウスが目を丸くして、それから「まったく君は――」と言葉をシルフィアの唇の向こうに沈めた。
繋がった下からも、そして咥内からも不埒な水音が頭へと響く。
肌をまさぐられながら角度を変え、強弱をつけて突き上げられて、シルフィアは彼を抱きながら甘い吐息をもらした。
「あっ……あん……あっ……」
部屋に、再び甘い吐息が続く。
クラウスが引っかかっていたズボンを脱ぎ、裸体を絡め合った途端に、二人は溺れるようにシーツを乱して行為に夢中になった。
その幸せそうな甘い声はもれていて、それを扉の前で聞いたリーシェが警備兵ともう少し待ちことにし、しばらく他の人が近づかないよう見張り役になった。
世話をするため彼女が入ってきた時にそれを知らされたシルフィアは、今回は隠せないほど身体に散らされていた鬱血痕に驚き、裸体で言い訳もできなくて――。
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