31 / 49
四章(10)聖女とモブ転生者、そして気が気でない白騎士様
しおりを挟む
次に会う攻略対象は、神官で美少年ショタ枠のロジェだ。
彼が所属している王都支部、聖エレディエンテ教会に協力を得て引き合わせてもらうことに成功した。
「このたびはミュゼスター公様に助力をいただき、助かりました」
シルフィアたちを裏口から迎え入れた王都支部長は、司祭の一大事だと嘘を吐いてようやく三週間ぶりにロジェを教会へ来させた。
彼は、王都支部副長という肩書きまで得た優秀な魔法の使い手だ。
「ですが魂でも抜けてしまったかのような痛々しい姿に……」
扉の前で待っていた補佐官が泣きながらシルフィアたちに扉を開けた。
(攻略対象一の、笑顔が印象的なキャラだったのに……)
部屋で彼と対面してシルフィアは驚いた。ロジェは、ぼうっと座っているばかりでメモ合わせようとしなかった。ただただ宙を見ている。
「クラウスも話しができたけど……人によって出方の強弱に違いがあるみたいですね」
「そう、だな。俺もロジェ殿がこんなことになっているとは……」
クラウスも深刻そうな表情をしている。
「王都支部長殿、彼はここへ来て誰かと話しは?」
「いえ、指示には従いましたが言葉は誰も聞いていません。町で聖女様と歩いていた時には問題なく会話しているのを、別の者が見ています」
つまり、聖女の声にだけ反応している。
(これは、……強制的なハーレムなんだわ)
これではまるで操り人形だ。シルフィアはクラウスたちが口にした『強力な暗示』を実感して、ゾッとした。
そして――こんなこと、現実だと思ったらできない、と。
(なんて、ひどい魔法なの)
残酷だ。そうシルフィアは感じた。こんなこと現実と思っていたらできない――と思った時、聖職者たちから「おぉっ」と声が上がった。
ロジェがぴくりと反応して、シルフィアを真っすぐ見たのだ。
「これは――また、不思議なことがあるものですな」
「まるで光でも見たみたいに、ほら、ロジェの瞳に輝きが戻ったような」
「ひとまず皆様はご退出を」
騒ぎ立てられるのを防ぐためか、クラウスが彼らにいったん外へ出てもらった。
「手を、握らせてもらっても構いませんか?」
ロジェは大人しくてスムーズだった。シルフィアが確認すると、不思議そうに見つめたまま手を差し出してきた。
その姿は痛々しかった。シルフィアは、涙が出そうになった。
(どうか、元のあなたに戻って――)
祈りような言葉が心から込み上げた。気のせいか、どこからか熱が降り注いで、それが自分の手を通してロジェの手へ移動していく感覚がした。
なんだろうと考える暇はなかった。ロジェの目の濁りが目の前で消える。
「……どちら様でしょうか?」
彼もまた、元に戻った。
クラウスが王都支部長たちが入ってくる前に手短に説明していたが、シルフィアは以前から感じていた予感がひしひしと近づいてくるのを感じていた。
◆◆◆
教会の裏口からクラウスと出ながらも、シルフィアは考えに耽っていた。
(聖女もまた……転生者なのかしら)
魔法使いたちは魔力を持ち、攻撃、防御、生産、召喚――といった得意系統に別れていく。聖職者は防御系統で魔法のもとは同じだ
そして、神官たちは大神殿で作られる神棒の魔法具で〝神力の魔法〟を使った。
魔法の探知にも引っかからない、唯一解明されていないのは【神樹】の穢れがある時に現れるという【聖女】だけ。
(ゲームで神官たちは、聖女の魔法は願いが反映されると言っていたわね。先に知っていたとすれば応用できる……気がする)
――聖女の魔法は、そもそも〝祈り〟。
ゲームで神官たちから『自分たちのような者が使う特殊な魔法のコツ』を習う場面は、よくでてきた。
対面したばかりの第二王子にその魔法が使えたとすれば、レイニアは転生者である可能性はぐっと高くなる。
(でも、どうして? 必ず誰かと幸せになれる位置なのに)
ここは、現実だ。シルフィアもモブだが、自分の意志で人生を進んでいる。
さっきもロジェもそうだ。誰にでも可愛い笑顔を浮かべ、見ている人たちの心を明るく照らす癒し。
ここに生きているそんな人たちの自由意志を、どうして奪えるのだろう?
「シルフィア、難しい顔をしているな」
「えっ?」
馬車に乗り込んだシルフィアは、くすぐるように指で頬をなでられてハッと目を向ける。
「俺が隣に割ったことも、気づかなかった?」
「ごめんなさい……」
「いいんだ。ロジェのことは俺にも衝撃的だった――彼の魔法の解除も成功した。これから養護院に向かうことになるが――大丈夫か?」
「ええ、大丈夫です」
馬車が緩やかな車輪の振動を上げる中、シルフィアは背筋を伸ばした。
「あなたは知り合いですからもっと驚かれたと思います。優しいんですね」
「俺は……心が狭い男だよ。アードリュー殿下には触れないと分かってはいるが、引き合わせて話しをさせたくない俺がいる」
クラウスの手が背に回り、そしてもう一つの手がシルフィアの手を取った。引き寄せられて「あ」と思った時には、クラウスが彼女のてのひらを舐めていた。
「クラウス――」
「他の男に君が触れるのを見るのは、気分がよくない」
シルフィアがぴくんっと反応してしまっているのを目で確認するのに、彼はやめず、指にもちゅくりと舌を挟み込む。
握手した手だから、舐めているのだ。
シルフィアは嫉妬してくれていることに心が一気に騒ぐ。
「俺は会わせることにも強く嫉妬してる。話すのも我慢ならないのに……」
彼が「殿下の指示だしな」と苦々しく呟き、シルフィアを抱きしめた。首筋にこつんと額を押しつける。
拗ねているみたいだ。シルフィアは、彼の頭をそっと撫でた。
「……話して、握手するだけです」
「自分に余裕がないんだ」
「私はあなたといずれ結婚する婚約者なのに?」
心配に思って頭を抱き寄せると、少し間があった。
ややあって彼が、白状するみたいに吐息をもらして言う。
「君を、奪われるのではないかと……君が他の誰かと話す光景と俺に『さよなら』を告げた光景だけが消えない。君を振り向かせるため必死になったら、君が愛おしくたまらなくて。だからこんなにも俺は冷静ではいられないんだ思う」
抱く彼の腕が強まる。
「すまない、こんなこと言ったら失望されると分かっても、君には甘えたくなってしまう」
「甘えてください。それが妻の役目です」
シルフィアは胸がきゅんきゅん高鳴って困った。
彼に、キスをしたくてたまらなくなった。けれど養護院まではそう離れていない。
だからシルフィアは、彼の頭に唇をあてた。祈りを捧げるように、長く。
「君が、好きだ。愛してる」
クラウスが目を合わせてそう言った。シルフィアの尻に手を差し入れ、自分の上に抱き上げる。
「我慢するのが、つらいよ」
まるで子供みたいだとシルフィアは思った。
彼が所属している王都支部、聖エレディエンテ教会に協力を得て引き合わせてもらうことに成功した。
「このたびはミュゼスター公様に助力をいただき、助かりました」
シルフィアたちを裏口から迎え入れた王都支部長は、司祭の一大事だと嘘を吐いてようやく三週間ぶりにロジェを教会へ来させた。
彼は、王都支部副長という肩書きまで得た優秀な魔法の使い手だ。
「ですが魂でも抜けてしまったかのような痛々しい姿に……」
扉の前で待っていた補佐官が泣きながらシルフィアたちに扉を開けた。
(攻略対象一の、笑顔が印象的なキャラだったのに……)
部屋で彼と対面してシルフィアは驚いた。ロジェは、ぼうっと座っているばかりでメモ合わせようとしなかった。ただただ宙を見ている。
「クラウスも話しができたけど……人によって出方の強弱に違いがあるみたいですね」
「そう、だな。俺もロジェ殿がこんなことになっているとは……」
クラウスも深刻そうな表情をしている。
「王都支部長殿、彼はここへ来て誰かと話しは?」
「いえ、指示には従いましたが言葉は誰も聞いていません。町で聖女様と歩いていた時には問題なく会話しているのを、別の者が見ています」
つまり、聖女の声にだけ反応している。
(これは、……強制的なハーレムなんだわ)
これではまるで操り人形だ。シルフィアはクラウスたちが口にした『強力な暗示』を実感して、ゾッとした。
そして――こんなこと、現実だと思ったらできない、と。
(なんて、ひどい魔法なの)
残酷だ。そうシルフィアは感じた。こんなこと現実と思っていたらできない――と思った時、聖職者たちから「おぉっ」と声が上がった。
ロジェがぴくりと反応して、シルフィアを真っすぐ見たのだ。
「これは――また、不思議なことがあるものですな」
「まるで光でも見たみたいに、ほら、ロジェの瞳に輝きが戻ったような」
「ひとまず皆様はご退出を」
騒ぎ立てられるのを防ぐためか、クラウスが彼らにいったん外へ出てもらった。
「手を、握らせてもらっても構いませんか?」
ロジェは大人しくてスムーズだった。シルフィアが確認すると、不思議そうに見つめたまま手を差し出してきた。
その姿は痛々しかった。シルフィアは、涙が出そうになった。
(どうか、元のあなたに戻って――)
祈りような言葉が心から込み上げた。気のせいか、どこからか熱が降り注いで、それが自分の手を通してロジェの手へ移動していく感覚がした。
なんだろうと考える暇はなかった。ロジェの目の濁りが目の前で消える。
「……どちら様でしょうか?」
彼もまた、元に戻った。
クラウスが王都支部長たちが入ってくる前に手短に説明していたが、シルフィアは以前から感じていた予感がひしひしと近づいてくるのを感じていた。
◆◆◆
教会の裏口からクラウスと出ながらも、シルフィアは考えに耽っていた。
(聖女もまた……転生者なのかしら)
魔法使いたちは魔力を持ち、攻撃、防御、生産、召喚――といった得意系統に別れていく。聖職者は防御系統で魔法のもとは同じだ
そして、神官たちは大神殿で作られる神棒の魔法具で〝神力の魔法〟を使った。
魔法の探知にも引っかからない、唯一解明されていないのは【神樹】の穢れがある時に現れるという【聖女】だけ。
(ゲームで神官たちは、聖女の魔法は願いが反映されると言っていたわね。先に知っていたとすれば応用できる……気がする)
――聖女の魔法は、そもそも〝祈り〟。
ゲームで神官たちから『自分たちのような者が使う特殊な魔法のコツ』を習う場面は、よくでてきた。
対面したばかりの第二王子にその魔法が使えたとすれば、レイニアは転生者である可能性はぐっと高くなる。
(でも、どうして? 必ず誰かと幸せになれる位置なのに)
ここは、現実だ。シルフィアもモブだが、自分の意志で人生を進んでいる。
さっきもロジェもそうだ。誰にでも可愛い笑顔を浮かべ、見ている人たちの心を明るく照らす癒し。
ここに生きているそんな人たちの自由意志を、どうして奪えるのだろう?
「シルフィア、難しい顔をしているな」
「えっ?」
馬車に乗り込んだシルフィアは、くすぐるように指で頬をなでられてハッと目を向ける。
「俺が隣に割ったことも、気づかなかった?」
「ごめんなさい……」
「いいんだ。ロジェのことは俺にも衝撃的だった――彼の魔法の解除も成功した。これから養護院に向かうことになるが――大丈夫か?」
「ええ、大丈夫です」
馬車が緩やかな車輪の振動を上げる中、シルフィアは背筋を伸ばした。
「あなたは知り合いですからもっと驚かれたと思います。優しいんですね」
「俺は……心が狭い男だよ。アードリュー殿下には触れないと分かってはいるが、引き合わせて話しをさせたくない俺がいる」
クラウスの手が背に回り、そしてもう一つの手がシルフィアの手を取った。引き寄せられて「あ」と思った時には、クラウスが彼女のてのひらを舐めていた。
「クラウス――」
「他の男に君が触れるのを見るのは、気分がよくない」
シルフィアがぴくんっと反応してしまっているのを目で確認するのに、彼はやめず、指にもちゅくりと舌を挟み込む。
握手した手だから、舐めているのだ。
シルフィアは嫉妬してくれていることに心が一気に騒ぐ。
「俺は会わせることにも強く嫉妬してる。話すのも我慢ならないのに……」
彼が「殿下の指示だしな」と苦々しく呟き、シルフィアを抱きしめた。首筋にこつんと額を押しつける。
拗ねているみたいだ。シルフィアは、彼の頭をそっと撫でた。
「……話して、握手するだけです」
「自分に余裕がないんだ」
「私はあなたといずれ結婚する婚約者なのに?」
心配に思って頭を抱き寄せると、少し間があった。
ややあって彼が、白状するみたいに吐息をもらして言う。
「君を、奪われるのではないかと……君が他の誰かと話す光景と俺に『さよなら』を告げた光景だけが消えない。君を振り向かせるため必死になったら、君が愛おしくたまらなくて。だからこんなにも俺は冷静ではいられないんだ思う」
抱く彼の腕が強まる。
「すまない、こんなこと言ったら失望されると分かっても、君には甘えたくなってしまう」
「甘えてください。それが妻の役目です」
シルフィアは胸がきゅんきゅん高鳴って困った。
彼に、キスをしたくてたまらなくなった。けれど養護院まではそう離れていない。
だからシルフィアは、彼の頭に唇をあてた。祈りを捧げるように、長く。
「君が、好きだ。愛してる」
クラウスが目を合わせてそう言った。シルフィアの尻に手を差し入れ、自分の上に抱き上げる。
「我慢するのが、つらいよ」
まるで子供みたいだとシルフィアは思った。
1,844
お気に入りに追加
4,544
あなたにおすすめの小説
記憶を失くした彼女の手紙 消えてしまった完璧な令嬢と、王子の遅すぎた後悔の話
甘糖むい
恋愛
婚約者であるシェルニア公爵令嬢が記憶喪失となった。
王子はひっそりと喜んだ。これで愛するクロエ男爵令嬢と堂々と結婚できると。
その時、王子の元に一通の手紙が届いた。
そこに書かれていたのは3つの願いと1つの真実。
王子は絶望感に苛まれ後悔をする。
私が死んで満足ですか?
マチバリ
恋愛
王太子に婚約破棄を告げられた伯爵令嬢ロロナが死んだ。
ある者は面倒な婚約破棄の手続きをせずに済んだと安堵し、ある者はずっと欲しかった物が手に入ると喜んだ。
全てが上手くおさまると思っていた彼らだったが、ロロナの死が与えた影響はあまりに大きかった。
書籍化にともない本編を引き下げいたしました
初夜に大暴言を吐かれた伯爵夫人は、微笑みと共に我が道を行く ―旦那様、今更擦り寄られても困ります―
望月 或
恋愛
「お前の噂を聞いたぞ。毎夜町に出て男を求め、毎回違う男と朝までふしだらな行為に明け暮れているそうだな? その上糸目を付けず服や装飾品を買い漁り、多大な借金を背負っているとか……。そんな醜悪な女が俺の妻だとは非常に不愉快極まりない! 今後俺に話し掛けるな! 俺に一切関与するな! 同じ空気を吸ってるだけでとんでもなく不快だ……!!」
【王命】で決められた婚姻をし、ハイド・ランジニカ伯爵とオリービア・フレイグラント子爵令嬢の初夜は、彼のその暴言で始まった。
そして、それに返したオリービアの一言は、
「あらあら、まぁ」
の六文字だった。
屋敷に住まわせている、ハイドの愛人と噂されるユーカリや、その取巻きの使用人達の嫌がらせも何のその、オリービアは微笑みを絶やさず自分の道を突き進んでいく。
ユーカリだけを信じ心酔していたハイドだったが、オリービアが屋敷に来てから徐々に変化が表れ始めて……
※作者独自の世界観満載です。違和感を感じたら、「あぁ、こういう世界なんだな」と思って頂けたら有難いです……。
白い結婚三年目。つまり離縁できるまで、あと七日ですわ旦那様。
あさぎかな@電子書籍二作目発売中
恋愛
異世界に転生したフランカは公爵夫人として暮らしてきたが、前世から叶えたい夢があった。パティシエールになる。その夢を叶えようと夫である王国財務総括大臣ドミニクに相談するも答えはノー。夫婦らしい交流も、信頼もない中、三年の月日が近づき──フランカは賭に出る。白い結婚三年目で離縁できる条件を満たしていると迫り、夢を叶えられないのなら離縁すると宣言。そこから公爵家一同でフランカに考え直すように動き、ドミニクと話し合いの機会を得るのだがこの夫、山のように隠し事はあった。
無言で睨む夫だが、心の中は──。
【詰んだああああああああああ! もうチェックメイトじゃないか!? 情状酌量の余地はないと!? ああ、どうにかして侍女の準備を阻まなければ! いやそれでは根本的な解決にならない! だいたいなぜ後妻? そんな者はいないのに……。ど、どどどどどうしよう。いなくなるって聞いただけで悲しい。死にたい……うう】
4万文字ぐらいの中編になります。
※小説なろう、エブリスタに記載してます
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
婚約者から婚約破棄をされて喜んだのに、どうも様子がおかしい
棗
恋愛
婚約者には初恋の人がいる。
王太子リエトの婚約者ベルティーナ=アンナローロ公爵令嬢は、呼び出された先で婚約破棄を告げられた。婚約者の隣には、家族や婚約者が常に可愛いと口にする従妹がいて。次の婚約者は従妹になると。
待ちに待った婚約破棄を喜んでいると思われる訳にもいかず、冷静に、でも笑顔は忘れずに二人の幸せを願ってあっさりと従者と部屋を出た。
婚約破棄をされた件で父に勘当されるか、何処かの貴族の後妻にされるか待っていても一向に婚約破棄の話をされない。また、婚約破棄をしたのに何故か王太子から呼び出しの声が掛かる。
従者を連れてさっさと家を出たいべルティーナと従者のせいで拗らせまくったリエトの話。
※なろうさんにも公開しています。
※短編→長編に変更しました(2023.7.19)
王子妃教育に疲れたので幼馴染の王子との婚約解消をしました
さこの
恋愛
新年のパーティーで婚約破棄?の話が出る。
王子妃教育にも疲れてきていたので、婚約の解消を望むミレイユ
頑張っていても落第令嬢と呼ばれるのにも疲れた。
ゆるい設定です
5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?
gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。
そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて
「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」
もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね?
3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。
4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。
1章が書籍になりました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる