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五章 獅子令嬢と町の花娘(2)
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クリストファーが去ってしばらくが経った頃、戻って来たルイが爽やかに微笑んで、ティーゼとルチアーノに『手紙を渡す作戦』の結果について報告した。
手紙を渡したところ、返事もないまま猛ダッシュで去ったのだという。
その結果報告を聞いて、ティーゼは、どう反応すれば良いか戸惑った。てっきりマーガリー嬢なら、「とりあえずもらっておくわ」ぐらいには受け取ってくれるだろうと考えていただけに、言葉もなく走り去ったという行動は予想外だった。
「……それって、どういう事ですか? まさか、そこまでキ――」
「恥ずかしかったのじゃないかな。少しは僕の気持ちが届いてくれたようで、とても嬉しいよ。手紙ってすごいねぇ」
ルイが眩しい笑顔で言いきったので、ティーゼは、複雑な胸中のまま「そうですね」とひとまず相槌を打っておいた。
ティーゼとしては、恋するルイのポジティブ思考による観察眼はあてにしていなかった。そもそも、マーガリー嬢は恥ずかしがるような年頃ではないし、走って逃げ去ったというのなら、好きか嫌いか、その両極端の可能性しか思い浮かばない。
とはいえ、二人のやりとりを思い返す限りでは、走って逃げるほど、マーガリー嬢がルイを嫌っているようにも思えないのだ。
一体どういう事だろうか、と思い返し考えてみたティーゼは、ふと、もう一つの可能性に思い至った。
もしかしたら、マーガリー嬢もティーゼと同じように、恋愛経験がないのではないだろうか。だから、初めてのラブレターに驚いてしまい、動揺して言葉も出ないまま「ちょっと待って頭を整理するから!」という気持ちで走り去ったとも考えられる。
……いや、私じゃないんだから、そんな事はない、と思う。
マーガリー嬢は、迫力ある素晴らしい美人だ。大人びた美貌に、洗練された美しさも兼ね備え、ルイの甘い台詞を辛辣に切り捨てるぐらいの余裕を持っている。まさかそれはないだろうと、ティーゼは脳裏に浮かんだ可能性に「ないない」と一人で突っ込んだ。
「それで、幼馴染の彼とは和解出来た?」
「まぁ、最終的には怒っていなかったので、和解は出来たんじゃないかと思います」
テラス席に腰かけたルイに、ティーゼはそう答えた。直前に一騒動はあったものの、結果として和解した事になるだろう。過去の事件に関しては、近いうちに機会を見付けて、改めてもう一度話し合おうとは考えている。
ルイが、眉間の皺に嫌悪を滲ませたルチアーノを見て、どこか察したように苦笑を浮かべた。
「そっか。まぁ、あの様子じゃ仕方ないね」
「陛下、仕方ないで済まさないで下さい。コレのせいで、私への風当たりが酷いのは納得出来ません」
「本人を目の前にして、指を差し向けてコレって言わないでもらえません? ルチアーノさんの、私への扱いが酷い方が納得出来ません」
ティーゼはしっかり主張したのだが、ルチアーノは露骨に無視した。彼が暖かい紅茶を口に運ぶのを見て、ティーゼは、いつの間にかテーブルに新しい紅茶と、美味しそうなハーブ・スコーンが並べてある事に気付いた。
屋敷の主人が帰って来たのだと考えれば、テーブルの上の紅茶や菓子を、新しいものにするのは自然な流れだとも頷ける。しかし、勿論使用人の姿も見てはいないし、気配も微塵に感じなかった。
「……あの、いくらなんでも使用人さん、仕事が早すぎません?」
「人間である貴女に気を遣っているのですよ。彼らは人型ではありませんから、人間の前には出ないよう心掛けているのです」
「そんなに怖い姿をしているんですか?」
ティーゼは、涼しげなルチアーノの横顔に向かって尋ねた。
普通に接客してもらっても構わないのに。ちょっとぐらい異形でもびっくりしないよ、という気遣いをティーゼの眼差しに見て取ったルチアーノが、紅茶をゆっくりと下げながら「そうですね」と、しばし思案するような間を置き、形の良い唇を動かせた。
「半魔族が魔獣に変化した姿よりも異形、でしょうかね。ヒントを申しますと、目は複数、腕が八本、皮膚がな――」
「わぁぁあああ! 分かったッ、分かりましたから続きを言わないで下さい!」
ティーゼは、慌ててルチアーノの台詞を遮った。使用人と呼ぶには、個性過ぎる姿形をしているのだなと無理やり納得して、想像しそうになった思考を大急ぎで止めた。
昨晩一泊した件も含めて、直接礼を言いたいと思っていたのだが、心の準備を整えないといけないのですぐには無理そうだ。本人達を前にして、悲鳴を上げて逃げてしまったとしたら物凄く失礼だし、傷つけてしまうかもしれない。
そう考えながら口にしたスコーンも、実に彼女好みのハーブ味で、ティーゼは申し訳なさに気分が沈んだ。
「……ルチアーノさんのせいで、今すぐ直接言える自信がなくなっちゃったから、『美味しいお菓子をありがとう』って伝えておいて下さいませんか」
「おや。客人が使用人に礼を?」
「すごく良くしてもらっているんですもん。お風呂もベッドもそうだし、食事もお菓子も、全部が全部、すごく美味しかったから」
ルイが手紙を渡し終えた今、ティーゼがいる必要はもうないので別れ時だろう。なんだかんだで二人に付き合えたのも、屋敷の使用人が用意してくれた紅茶やお菓子が、特別美味しかったせいだろうとも思うので、礼を伝えたいのだ。
すると、ルイが微笑み「彼らは耳が良いから、きっと今頃喜んでいると思うよ」と言った。ティーゼもつられて「えへへ」と笑い返し、目的を達成出来た彼に改めて言葉を告げた。
「ルイさん、手紙を渡せて良かったですね」
「そうだね。返事を聞かせて欲しいとは書いたけれど、日時は指定しなかったからのんびり待つよ。その間も、しっかりアプローチするからね」
ルイが、良い笑顔でそう言った。
先程のクリストファーの滅多にないピリピリとした様子を見たせいか、何故かルイが真っ当な聖人にしか見えなくて、ティーゼは思わず目を擦った。おかしいな、魔王なのに神様とか天使様と言いたくなるのは、何故だろうか。
「じゃあ、私は役目を終えた事ですし、このへんで――」
そう言いつつ席を立った時、屋敷の正門側から唐突に「訪ねたい人がいるのだがいいか!」と轟くような声が上がり、その声量に驚いて、ティーゼは「ひょわ!?」と悲鳴を上げて飛び上がった。
タイミングを見計らったような第三者の登場に、ティーゼは嫌な既視感を覚えた。聞き間違えでなければ、その声はマーガリー嬢の物だ。ここを魔王の別荘だと知ったうえで、別の人間を訪ねたいという台詞には知らず顔が引き攣ってしまう。
ルチアーノが「珍しい事もあるものですね」と立ち上がり、客人を迎えるために歩き出した。ルイが瞳を輝かせ、「僕も行くよ」と後に続く。
そんな二人の流れるような行動に驚いたティーゼは、退出を希望するこちらの台詞は聞こえていたはずだが、と思いながら慌てて後を追い駆けた。
「ああああのッ、私はもう帰ってもいいんですよね?」
「今日の列車は、もう過ぎていますよ」
「宿で一泊して、それから列車に乗って戻るから平気です。今日すぐに帰るんじゃなくて、自由にこの町を観光して好きに過ごすって意味ですッ」
しかし、そう語るティーゼを振り切るように、ルチアーノは長い足を進め続け、あっという間に屋敷の正門へと辿り着いてしまった。
別荘の正門の外側で仁王立ちしていたのは、白いシャツに黒いパンツ姿をしたマーガリー嬢だった。こぼれそうなほどの豊満な胸と、細い腰の形がわかるパンツに、ティーゼは強烈な色気をおぼえてよろめいた。想像以上に素晴らしい体系だと思った。
よろめいた彼女を、後ろにいたルイがそれとなく受け止めた。ルチアーノが説教をするような眼差しをティーゼに向け、それから、顔を元の無表情に戻して門を開けた。
「どのような御用でしょうか」
「そこの小さい彼に用があるのだけれど」
「え、私ですか?」
ティーゼは、思わず素っ頓狂な声を上げた。ルイが少し残念そうに「僕に会いにきてくれたのじゃないの」と小首を傾げると、途端にマーガリー嬢が顰め面をして、「ふんっ」と顔をそらした。
……これは、魔王の片想いで終わるのかもしれない。
心配になってルイに同情の眼差しを向けようとした時、マーガリー嬢の強烈な視線がティーゼの横顔を射貫いた。まるで叱られるような緊張感が走り、ティーゼは「ふぉ!?」と声を上げて、条件反射のように彼女を振り返った。
「あなた、魔王陛下の友人なのでしょう?」
「へ。あ、そうですね……」
ティーゼの嫌な予感が的中するように、マーガリー嬢が、その美貌に合う凛々しく高圧的な笑みを浮かべた。
「ちょっとそこまで付き合いなさい」
言い切る言葉は命令的で、どこにも拒否権は探せなかった。同情の欠片さえ見えないルチアーノの眼差しと、「話を聞き出してきて」というルイの期待の視線を受け止めて、ティーゼは諦めたように項垂れた。
ティーゼは、またしても退出のタイミングを逃したのだと悟りながら、泣く泣く「喜んで」と、マーガリー嬢に答えたのだった。
手紙を渡したところ、返事もないまま猛ダッシュで去ったのだという。
その結果報告を聞いて、ティーゼは、どう反応すれば良いか戸惑った。てっきりマーガリー嬢なら、「とりあえずもらっておくわ」ぐらいには受け取ってくれるだろうと考えていただけに、言葉もなく走り去ったという行動は予想外だった。
「……それって、どういう事ですか? まさか、そこまでキ――」
「恥ずかしかったのじゃないかな。少しは僕の気持ちが届いてくれたようで、とても嬉しいよ。手紙ってすごいねぇ」
ルイが眩しい笑顔で言いきったので、ティーゼは、複雑な胸中のまま「そうですね」とひとまず相槌を打っておいた。
ティーゼとしては、恋するルイのポジティブ思考による観察眼はあてにしていなかった。そもそも、マーガリー嬢は恥ずかしがるような年頃ではないし、走って逃げ去ったというのなら、好きか嫌いか、その両極端の可能性しか思い浮かばない。
とはいえ、二人のやりとりを思い返す限りでは、走って逃げるほど、マーガリー嬢がルイを嫌っているようにも思えないのだ。
一体どういう事だろうか、と思い返し考えてみたティーゼは、ふと、もう一つの可能性に思い至った。
もしかしたら、マーガリー嬢もティーゼと同じように、恋愛経験がないのではないだろうか。だから、初めてのラブレターに驚いてしまい、動揺して言葉も出ないまま「ちょっと待って頭を整理するから!」という気持ちで走り去ったとも考えられる。
……いや、私じゃないんだから、そんな事はない、と思う。
マーガリー嬢は、迫力ある素晴らしい美人だ。大人びた美貌に、洗練された美しさも兼ね備え、ルイの甘い台詞を辛辣に切り捨てるぐらいの余裕を持っている。まさかそれはないだろうと、ティーゼは脳裏に浮かんだ可能性に「ないない」と一人で突っ込んだ。
「それで、幼馴染の彼とは和解出来た?」
「まぁ、最終的には怒っていなかったので、和解は出来たんじゃないかと思います」
テラス席に腰かけたルイに、ティーゼはそう答えた。直前に一騒動はあったものの、結果として和解した事になるだろう。過去の事件に関しては、近いうちに機会を見付けて、改めてもう一度話し合おうとは考えている。
ルイが、眉間の皺に嫌悪を滲ませたルチアーノを見て、どこか察したように苦笑を浮かべた。
「そっか。まぁ、あの様子じゃ仕方ないね」
「陛下、仕方ないで済まさないで下さい。コレのせいで、私への風当たりが酷いのは納得出来ません」
「本人を目の前にして、指を差し向けてコレって言わないでもらえません? ルチアーノさんの、私への扱いが酷い方が納得出来ません」
ティーゼはしっかり主張したのだが、ルチアーノは露骨に無視した。彼が暖かい紅茶を口に運ぶのを見て、ティーゼは、いつの間にかテーブルに新しい紅茶と、美味しそうなハーブ・スコーンが並べてある事に気付いた。
屋敷の主人が帰って来たのだと考えれば、テーブルの上の紅茶や菓子を、新しいものにするのは自然な流れだとも頷ける。しかし、勿論使用人の姿も見てはいないし、気配も微塵に感じなかった。
「……あの、いくらなんでも使用人さん、仕事が早すぎません?」
「人間である貴女に気を遣っているのですよ。彼らは人型ではありませんから、人間の前には出ないよう心掛けているのです」
「そんなに怖い姿をしているんですか?」
ティーゼは、涼しげなルチアーノの横顔に向かって尋ねた。
普通に接客してもらっても構わないのに。ちょっとぐらい異形でもびっくりしないよ、という気遣いをティーゼの眼差しに見て取ったルチアーノが、紅茶をゆっくりと下げながら「そうですね」と、しばし思案するような間を置き、形の良い唇を動かせた。
「半魔族が魔獣に変化した姿よりも異形、でしょうかね。ヒントを申しますと、目は複数、腕が八本、皮膚がな――」
「わぁぁあああ! 分かったッ、分かりましたから続きを言わないで下さい!」
ティーゼは、慌ててルチアーノの台詞を遮った。使用人と呼ぶには、個性過ぎる姿形をしているのだなと無理やり納得して、想像しそうになった思考を大急ぎで止めた。
昨晩一泊した件も含めて、直接礼を言いたいと思っていたのだが、心の準備を整えないといけないのですぐには無理そうだ。本人達を前にして、悲鳴を上げて逃げてしまったとしたら物凄く失礼だし、傷つけてしまうかもしれない。
そう考えながら口にしたスコーンも、実に彼女好みのハーブ味で、ティーゼは申し訳なさに気分が沈んだ。
「……ルチアーノさんのせいで、今すぐ直接言える自信がなくなっちゃったから、『美味しいお菓子をありがとう』って伝えておいて下さいませんか」
「おや。客人が使用人に礼を?」
「すごく良くしてもらっているんですもん。お風呂もベッドもそうだし、食事もお菓子も、全部が全部、すごく美味しかったから」
ルイが手紙を渡し終えた今、ティーゼがいる必要はもうないので別れ時だろう。なんだかんだで二人に付き合えたのも、屋敷の使用人が用意してくれた紅茶やお菓子が、特別美味しかったせいだろうとも思うので、礼を伝えたいのだ。
すると、ルイが微笑み「彼らは耳が良いから、きっと今頃喜んでいると思うよ」と言った。ティーゼもつられて「えへへ」と笑い返し、目的を達成出来た彼に改めて言葉を告げた。
「ルイさん、手紙を渡せて良かったですね」
「そうだね。返事を聞かせて欲しいとは書いたけれど、日時は指定しなかったからのんびり待つよ。その間も、しっかりアプローチするからね」
ルイが、良い笑顔でそう言った。
先程のクリストファーの滅多にないピリピリとした様子を見たせいか、何故かルイが真っ当な聖人にしか見えなくて、ティーゼは思わず目を擦った。おかしいな、魔王なのに神様とか天使様と言いたくなるのは、何故だろうか。
「じゃあ、私は役目を終えた事ですし、このへんで――」
そう言いつつ席を立った時、屋敷の正門側から唐突に「訪ねたい人がいるのだがいいか!」と轟くような声が上がり、その声量に驚いて、ティーゼは「ひょわ!?」と悲鳴を上げて飛び上がった。
タイミングを見計らったような第三者の登場に、ティーゼは嫌な既視感を覚えた。聞き間違えでなければ、その声はマーガリー嬢の物だ。ここを魔王の別荘だと知ったうえで、別の人間を訪ねたいという台詞には知らず顔が引き攣ってしまう。
ルチアーノが「珍しい事もあるものですね」と立ち上がり、客人を迎えるために歩き出した。ルイが瞳を輝かせ、「僕も行くよ」と後に続く。
そんな二人の流れるような行動に驚いたティーゼは、退出を希望するこちらの台詞は聞こえていたはずだが、と思いながら慌てて後を追い駆けた。
「ああああのッ、私はもう帰ってもいいんですよね?」
「今日の列車は、もう過ぎていますよ」
「宿で一泊して、それから列車に乗って戻るから平気です。今日すぐに帰るんじゃなくて、自由にこの町を観光して好きに過ごすって意味ですッ」
しかし、そう語るティーゼを振り切るように、ルチアーノは長い足を進め続け、あっという間に屋敷の正門へと辿り着いてしまった。
別荘の正門の外側で仁王立ちしていたのは、白いシャツに黒いパンツ姿をしたマーガリー嬢だった。こぼれそうなほどの豊満な胸と、細い腰の形がわかるパンツに、ティーゼは強烈な色気をおぼえてよろめいた。想像以上に素晴らしい体系だと思った。
よろめいた彼女を、後ろにいたルイがそれとなく受け止めた。ルチアーノが説教をするような眼差しをティーゼに向け、それから、顔を元の無表情に戻して門を開けた。
「どのような御用でしょうか」
「そこの小さい彼に用があるのだけれど」
「え、私ですか?」
ティーゼは、思わず素っ頓狂な声を上げた。ルイが少し残念そうに「僕に会いにきてくれたのじゃないの」と小首を傾げると、途端にマーガリー嬢が顰め面をして、「ふんっ」と顔をそらした。
……これは、魔王の片想いで終わるのかもしれない。
心配になってルイに同情の眼差しを向けようとした時、マーガリー嬢の強烈な視線がティーゼの横顔を射貫いた。まるで叱られるような緊張感が走り、ティーゼは「ふぉ!?」と声を上げて、条件反射のように彼女を振り返った。
「あなた、魔王陛下の友人なのでしょう?」
「へ。あ、そうですね……」
ティーゼの嫌な予感が的中するように、マーガリー嬢が、その美貌に合う凛々しく高圧的な笑みを浮かべた。
「ちょっとそこまで付き合いなさい」
言い切る言葉は命令的で、どこにも拒否権は探せなかった。同情の欠片さえ見えないルチアーノの眼差しと、「話を聞き出してきて」というルイの期待の視線を受け止めて、ティーゼは諦めたように項垂れた。
ティーゼは、またしても退出のタイミングを逃したのだと悟りながら、泣く泣く「喜んで」と、マーガリー嬢に答えたのだった。
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