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19章 抗う者達の戦場(2)
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意識が戻ったクロシマが紙袋に咳込み、セイジがまだアリスと合流する前、暗闇と化したビルの非常階段で一回目に階段を踏み外し掛けた頃――
エルは、怪物と化した対地上用戦闘機MR6との戦闘を開始していた。
様々な色の電気ケーブルが筋肉のように巻き付いた機械の腕は、軽々とコンクリートを叩き割る程に強靭だった。そんなものに潰されたら冗談では済まされない、エルはそう考えつつ、戦闘兵器から繰り出される攻撃を避け続けていた。
とはいえ、逃げているばかりでは意味がない。
エルは、テレビ映画に出てくるような空想上の戦闘兵器――実際は構想と製造まで進められた事のある対地上用戦闘機MR6だが――の大きさと、破壊力を一通り確認した後、小さく息を吸い込むと、一瞬の隙をついて、その機械の腕を両足で蹴り飛ばした。
戦闘兵器の強度が、ビリビリと足に伝わって来る。生物タイプの敵とは違い、固いなとエルは忌々しく舌打ちした。
戦闘兵器の腕に絡みついていた電気ケーブルの一部が破損し、銀色の繋ぎ目が解け、オイルのようなオレンジ色の濃厚な液体が噴き出した。匂いは、錆とオイルが入り混じった強烈な異臭だったが、エルが顔を顰める暇もなく、攻撃を受けていない方の腕が横から繰り出された。
エルは、敵の攻撃を紙一重で避けると、身体を翻し、戦闘兵器の機体を足場に利用して宙へ躍り出た。
上空から見降ろしても、巨体をした戦闘兵器の威圧感は変わる事がなく、攻撃の隙も見られなかった。
しかし、先の攻撃で、エルは一つの事も実感していた。バカでかい戦闘兵器とはいえ、電気ケーブルで膨れ上がった装甲は、完全無敵ではないという事だ。衝撃を与えた際、内部に軋みが走ったのを靴の裏で感じていた。
まずは、敵にどの攻撃が有効で、どこまで破壊が可能であるかを見極める必要がある。
エルは、空中に浮かび上がった一瞬にそう考え、自身の身体が落下を始めるよりも早く、腰元から銃を引き抜くとロックを解除して発砲した。銃弾でどうにか出来る相手ではない事は予想していたが、銃器による攻撃の効果を確認すべく、エルは、ぎりぎりの距離まで弾を撃った。
銃弾は、戦闘兵器の電気ケーブルを貫き、コード同士を結合させる銀色の部品を砕いた。しかし、戦闘兵器本体の装甲は、火花を散らして銃弾を弾き返してしまう。操縦者であるマルクを守る円形のガラス窓も防弾性で、小さな銃では傷一つ入れる事が出来なかった。
もうすぐで戦闘兵器に着地する、という距離で、ガチャリと嫌な音が響き渡った。
戦闘兵器の両肩についたミサイル砲が、素早くエルに照準を合わせて来たのだ。機体の両足が地面を踏みしめる中、こちらを見据えたマルクが、操縦桿をしっかりと握りしめたのが見えた。
「……まじかよッ」
エルは、慌てて銃をしまうと、自身の落下の軌道を反らせるべくコートを翻した。
一発目のミサイルが放たれ、エルの身体の横を通過した。エルが地面へ降り立つまでに数発が乱射されたが、標的に着弾しなかったミサイル砲は、ビルの壁や地面へと向かい着弾した。
数回の爆音と共に、砕かれたコンクリートが宙を舞った。
エルの華奢な身体は、近くに着弾したミサイル砲の威力に耐えかねて、瓦礫と共に爆風で吹き飛ばされた。
間近での発砲と爆音で、耳の奥が痛んだ。吹き飛ばされながら、エルはどうにか空中で身体を回転させ、両手両足で地面に着地して壁への衝突を免れた。
舞い上がる土埃の中で、エルは素早く体勢を立て直した。
戦闘兵器がこちらへ照準を正確に合わせる前に、エルは機体の足元目掛けて駆け出した。振り降ろされる戦闘兵器の腕をかいくぐると、機体の下に滑りこんで、素早くコンバットナイフを抜き取る。両手でナイフの柄を掴むと、思い切り機体の接合部から覗く電気ケーブルに突き刺し、左方向へ滑らせながら切断した。
切断した電気ケーブルから、途端にオレンジ色の液体が噴き出し、エルは嫌な匂いに顔を顰めた。しかし、雑念を頭から振り払い、切るよりも潰す方が早いと判断して、すぐさまコンバットナイフを歯で噛んで固定し、両手を自由にした。
考える暇も、迷う時間もない。その一瞬が命取りになる。
エルは自由になった両手を地面に付くと、両足を振り上げて回転を付け、機体の足の装甲のを支えるように脈打つ一際大きな電気ケーブルに、力いっぱい両足叩き込んだ。
戦闘兵器を支える片足部分の、メインの電気ケーブルのが完全に叩き潰されると、その周りにあった細い電気ケーブルが力を失ったように剥がれ落ちた。機体本体の細い装甲が露わになったが、その装甲部分は非常に固く、渾身の蹴りでどうにか凹みはしたものの、致命傷を負わせるまでには至らなかった。
エルの足は、装甲の堅さに悲鳴を上げて痺れた。
ッチクショー、腕の部分より固いんだけど!?
部位によって強度が違うらしい。予想以上の頑丈さだ。痺れの直後に、数秒ほど激しい痛みが彼女の足を襲ったが、エルは叫びたい衝動を堪えるようにコンバットナイフを強く噛みしめると、戦闘兵器のもう一方の足にも、強靭な蹴りを叩き入れた。
両足の電気ケーブルをほとんど潰された機体は、動力供給を半ば失ってくれてたのか、一瞬バランスを崩してよろめいた。
エルは両足の痺れを無視して、その真下ですぐさま体勢を整えると、コンバットナイフを一旦腰にある革鞘へと戻し、機体の中心部を見据えた。
腰元から銃を引き抜いて一発銃弾を撃ち込んでみたが、装甲部分に銃弾は通用しなかった。オジサンが昔、戦車は下からの衝撃に弱いのだと言っていた事があるが、こちらの戦闘兵器には通用しないらしい。
「ますます厄介な相手ってわけかよ」
そう呟いて、エルが素早く銃を腰元に戻した時、戦闘兵器の左腕が彼女の背後にある地面を抉った。
砕かれたコンクリートが飛び上がり、エル背中を強打した。続いて起こった衝撃風と共に、エルの華奢な身体は弾き飛ばされ、二メートル先の地面に叩き付けられた。
叩き付けられた瞬間、呼吸が止まるのではないかと思うような強烈な痛みが走り、エルは堪らず呻いた。
どうにか身体を立て直しながら、五感を通して身体の損傷を確認した。足や背中に打撲は出来るだろうが、腫れるまでの酷さはないと感じた。もし、最悪、それが腫れ上がったとしても、実際に筋肉や神経に制限を掛けてしまうまで、まだ時間はあるだろう。
「それでも、痛いのに変わりはないんだけどッ……~~~~ッああ、くそ! チクショー痛くなんかないったらッ。大丈夫、俺はまだ闘えるぞ!」
エルは、痛みに悲鳴を上げる身体に、無理やり力を入れて攻撃体制を取った。自身を奮い立たせるべく奥歯を噛みしめる。
戦闘兵器がこちらを振り返り、すかさずミサイル砲を構えた。エルは両足に力を入れると、発射されるミサイルを避けるため地面の上を駆けた。こちらから攻める時間も与えず、戦闘兵器は一発目、二発目、三発目、と全部で八発のミサイルを続けて発射した。
エルは、爆発するミサイルから身を庇いながら、瓦礫を飛び越えた。八発目のミサイルが発射された際、抉れた地面から立ち上がるコンクリートに身を隠したのだが、最後のミサイルが、軌道を変えて横から迫り来る事に気付いて、慌てて地面へしゃがみ込んだ。
頭上を通過した、八発目のミサイルがビルの中へと消えていき、建物内で激しい爆発が起こった。
「畜生ッ、大人げねぇ戦い方しやがって!」
戦力差を前に、自然とエルの口調も悪くなった。
けれど、これが戦場なのだろう。悔しいが、こればかりはどうしようもない。
エルは、怪物と化した対地上用戦闘機MR6との戦闘を開始していた。
様々な色の電気ケーブルが筋肉のように巻き付いた機械の腕は、軽々とコンクリートを叩き割る程に強靭だった。そんなものに潰されたら冗談では済まされない、エルはそう考えつつ、戦闘兵器から繰り出される攻撃を避け続けていた。
とはいえ、逃げているばかりでは意味がない。
エルは、テレビ映画に出てくるような空想上の戦闘兵器――実際は構想と製造まで進められた事のある対地上用戦闘機MR6だが――の大きさと、破壊力を一通り確認した後、小さく息を吸い込むと、一瞬の隙をついて、その機械の腕を両足で蹴り飛ばした。
戦闘兵器の強度が、ビリビリと足に伝わって来る。生物タイプの敵とは違い、固いなとエルは忌々しく舌打ちした。
戦闘兵器の腕に絡みついていた電気ケーブルの一部が破損し、銀色の繋ぎ目が解け、オイルのようなオレンジ色の濃厚な液体が噴き出した。匂いは、錆とオイルが入り混じった強烈な異臭だったが、エルが顔を顰める暇もなく、攻撃を受けていない方の腕が横から繰り出された。
エルは、敵の攻撃を紙一重で避けると、身体を翻し、戦闘兵器の機体を足場に利用して宙へ躍り出た。
上空から見降ろしても、巨体をした戦闘兵器の威圧感は変わる事がなく、攻撃の隙も見られなかった。
しかし、先の攻撃で、エルは一つの事も実感していた。バカでかい戦闘兵器とはいえ、電気ケーブルで膨れ上がった装甲は、完全無敵ではないという事だ。衝撃を与えた際、内部に軋みが走ったのを靴の裏で感じていた。
まずは、敵にどの攻撃が有効で、どこまで破壊が可能であるかを見極める必要がある。
エルは、空中に浮かび上がった一瞬にそう考え、自身の身体が落下を始めるよりも早く、腰元から銃を引き抜くとロックを解除して発砲した。銃弾でどうにか出来る相手ではない事は予想していたが、銃器による攻撃の効果を確認すべく、エルは、ぎりぎりの距離まで弾を撃った。
銃弾は、戦闘兵器の電気ケーブルを貫き、コード同士を結合させる銀色の部品を砕いた。しかし、戦闘兵器本体の装甲は、火花を散らして銃弾を弾き返してしまう。操縦者であるマルクを守る円形のガラス窓も防弾性で、小さな銃では傷一つ入れる事が出来なかった。
もうすぐで戦闘兵器に着地する、という距離で、ガチャリと嫌な音が響き渡った。
戦闘兵器の両肩についたミサイル砲が、素早くエルに照準を合わせて来たのだ。機体の両足が地面を踏みしめる中、こちらを見据えたマルクが、操縦桿をしっかりと握りしめたのが見えた。
「……まじかよッ」
エルは、慌てて銃をしまうと、自身の落下の軌道を反らせるべくコートを翻した。
一発目のミサイルが放たれ、エルの身体の横を通過した。エルが地面へ降り立つまでに数発が乱射されたが、標的に着弾しなかったミサイル砲は、ビルの壁や地面へと向かい着弾した。
数回の爆音と共に、砕かれたコンクリートが宙を舞った。
エルの華奢な身体は、近くに着弾したミサイル砲の威力に耐えかねて、瓦礫と共に爆風で吹き飛ばされた。
間近での発砲と爆音で、耳の奥が痛んだ。吹き飛ばされながら、エルはどうにか空中で身体を回転させ、両手両足で地面に着地して壁への衝突を免れた。
舞い上がる土埃の中で、エルは素早く体勢を立て直した。
戦闘兵器がこちらへ照準を正確に合わせる前に、エルは機体の足元目掛けて駆け出した。振り降ろされる戦闘兵器の腕をかいくぐると、機体の下に滑りこんで、素早くコンバットナイフを抜き取る。両手でナイフの柄を掴むと、思い切り機体の接合部から覗く電気ケーブルに突き刺し、左方向へ滑らせながら切断した。
切断した電気ケーブルから、途端にオレンジ色の液体が噴き出し、エルは嫌な匂いに顔を顰めた。しかし、雑念を頭から振り払い、切るよりも潰す方が早いと判断して、すぐさまコンバットナイフを歯で噛んで固定し、両手を自由にした。
考える暇も、迷う時間もない。その一瞬が命取りになる。
エルは自由になった両手を地面に付くと、両足を振り上げて回転を付け、機体の足の装甲のを支えるように脈打つ一際大きな電気ケーブルに、力いっぱい両足叩き込んだ。
戦闘兵器を支える片足部分の、メインの電気ケーブルのが完全に叩き潰されると、その周りにあった細い電気ケーブルが力を失ったように剥がれ落ちた。機体本体の細い装甲が露わになったが、その装甲部分は非常に固く、渾身の蹴りでどうにか凹みはしたものの、致命傷を負わせるまでには至らなかった。
エルの足は、装甲の堅さに悲鳴を上げて痺れた。
ッチクショー、腕の部分より固いんだけど!?
部位によって強度が違うらしい。予想以上の頑丈さだ。痺れの直後に、数秒ほど激しい痛みが彼女の足を襲ったが、エルは叫びたい衝動を堪えるようにコンバットナイフを強く噛みしめると、戦闘兵器のもう一方の足にも、強靭な蹴りを叩き入れた。
両足の電気ケーブルをほとんど潰された機体は、動力供給を半ば失ってくれてたのか、一瞬バランスを崩してよろめいた。
エルは両足の痺れを無視して、その真下ですぐさま体勢を整えると、コンバットナイフを一旦腰にある革鞘へと戻し、機体の中心部を見据えた。
腰元から銃を引き抜いて一発銃弾を撃ち込んでみたが、装甲部分に銃弾は通用しなかった。オジサンが昔、戦車は下からの衝撃に弱いのだと言っていた事があるが、こちらの戦闘兵器には通用しないらしい。
「ますます厄介な相手ってわけかよ」
そう呟いて、エルが素早く銃を腰元に戻した時、戦闘兵器の左腕が彼女の背後にある地面を抉った。
砕かれたコンクリートが飛び上がり、エル背中を強打した。続いて起こった衝撃風と共に、エルの華奢な身体は弾き飛ばされ、二メートル先の地面に叩き付けられた。
叩き付けられた瞬間、呼吸が止まるのではないかと思うような強烈な痛みが走り、エルは堪らず呻いた。
どうにか身体を立て直しながら、五感を通して身体の損傷を確認した。足や背中に打撲は出来るだろうが、腫れるまでの酷さはないと感じた。もし、最悪、それが腫れ上がったとしても、実際に筋肉や神経に制限を掛けてしまうまで、まだ時間はあるだろう。
「それでも、痛いのに変わりはないんだけどッ……~~~~ッああ、くそ! チクショー痛くなんかないったらッ。大丈夫、俺はまだ闘えるぞ!」
エルは、痛みに悲鳴を上げる身体に、無理やり力を入れて攻撃体制を取った。自身を奮い立たせるべく奥歯を噛みしめる。
戦闘兵器がこちらを振り返り、すかさずミサイル砲を構えた。エルは両足に力を入れると、発射されるミサイルを避けるため地面の上を駆けた。こちらから攻める時間も与えず、戦闘兵器は一発目、二発目、三発目、と全部で八発のミサイルを続けて発射した。
エルは、爆発するミサイルから身を庇いながら、瓦礫を飛び越えた。八発目のミサイルが発射された際、抉れた地面から立ち上がるコンクリートに身を隠したのだが、最後のミサイルが、軌道を変えて横から迫り来る事に気付いて、慌てて地面へしゃがみ込んだ。
頭上を通過した、八発目のミサイルがビルの中へと消えていき、建物内で激しい爆発が起こった。
「畜生ッ、大人げねぇ戦い方しやがって!」
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けれど、これが戦場なのだろう。悔しいが、こればかりはどうしようもない。
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