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放送室の少年たち(4)
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「白鴎学園は完全に封鎖された。何者も終わるまで敷地内から出ることは許されない。君たちが入ってしまったのは計算外だけど、僕は集まった犯罪者を一掃するために、ここにいる」
常盤もその一人だった、と雪弥は声を控えめに続けた。
次々と思い浮かぶ疑問を口にしようとしていた少年組は、一掃、という言葉の意味を半ば悟ったかのように口をつぐんだ。しばし暁也と見つめ合った後、修一が恐る恐る「それって、常盤みたいに……?」と尋ねてきたので、雪弥は頷き返してみせた。
「詳細を教えることはできないけれど、警察とは違う『専門機関』がこの事件を受け持った。僕はその機関から寄越されて、学生の振りをしていた――。君たちには酷かもしれないけど、でも今度はちゃんと従って欲しい。ここは戦場になる。きっと一番安全なのは屋上だから、大人しくそこで待っていて」
語り聞かせる雪弥の顔は、どこか幼い子供に諭すようでもあった。
でも、と修一がうろたえた。思わず言葉が途切れた彼に視線を寄越されて、暁也が前に進み出て代わりに口を開いた。
「つまり、ここで犯罪的な取引が行われようとしているのは事実で、それは親父たちの手にも負えない事件ってことか?」
「そうだね。ここで放っておくと、もっとたくさんの民間人が被害に遭う危険性がある」
「…………というか、お前もしかして、俺たちが立ち聞きしてたの知ってたのか?」
暁也は、事件についてはこれ以上追及するのを聡くやめ、質問しても問題なさそうだと判断した話題を放り込んだ。思い出すと若干苛立ちも込み上げて、不服そうに腕を組む。
「俺、おかげで二階の窓から脱走したんだけど?」
自分の家なのに泥棒になった気分だった、と暁也は不満だった。
それを聞いた修一が、思い出したように「あっ、俺も!」といつもの調子で手を挙げてこう言った。
「家に刑事が来てさ、玄関に立って外に出られなくなったから、下とその下の階のベランダ伝って脱出した」
「お前すげぇな、それって三階からってことだろ?」
「割と簡単だぜ。前までちょくちょくやってたし」
すっかり自分たちの話しを始めた二人を見て、雪弥は困ったように微笑んだ。
「うん、ごめんね」
それ以外の言葉は出て来なかった。刑事を使ってまで家から出すなとは命令していないが、夜狐伝えで、暁也と修一が家にとどまってくれるよう金島本部長に指示したのは確かだ。目の前で常盤を殺してしまったこともあり、雪弥はもう一度「ごめんね」と謝った。
暁也は「謝んなよ」と視線をそらしかけて、ギクリとした。視界の片隅に映り込んだ廊下に、赤黒い色が浮かんでいる。
雪弥以外を見ないようにしている修一を見習うように、暁也はすぐ視線を戻した。真っ黒の瞳だった時には違和感を覚えていたが、碧眼だと髪色に対しても不自然さがないなと、改めてまじまじと見つめてしまう。
そこでようやく、二人が血生臭い現場を見ないようにしているのだと気付いて、雪弥は済まなそうな顔をした。早く場所を移動してもらう方がいいと判断し、スーツケースを開いて見せながら話しを切り出す。
「僕は耳に小型無線マイクをはめている、君たちにトランシーバーを渡しておくから、何かあればこれでやりとりしよう」
スーツケースには、トランシーバーの他にノートパソコンも入っていた。しかし、暁也と修一はそこに一緒に入っていた黒い装飾銃を見付けて、つい顔を強張らせてしまった。
二人からやりきれない想いを察知した雪弥は、「やれやれ」と息をついた。護身用にと初心者でも扱える銃を用意したつもりだったが、自衛させるのは難しいらしいと判断する。
ならば、もしもの場合を考えて、自分が同時に彼らの安全を把握し守れるような線でいこう。雪弥は数秒で考えをまとめると、彼らが素直に従ってくれそうな提案内容に切り替えた。
「――じゃあ、少しだけ僕に協力してもらおうかな。君たちは、敵の位置情報を屋上から伝えるんだ」
現在、白鴎学園上空には特殊機関の偵察機が待機していた。現場に入ったエージェントに標的の数と居場所を鮮明に伝え、学園を取り囲む暗殺部隊が封鎖された内部の現状を把握することに役立っている。
雪弥は元々、生きている者の気配を敏感に追えるので、こういった機材はほぼ必要としていなかった。スーツケースに用意されたコレは、自分たちのいる屋上に敵が迫ったら教えて、と暁也と修一に防衛一点で渡すつもりだったものだ。
彼らの今の様子からすると、何かしら気をそらすような目的や作業を与えて、常に連絡出来る環境であるほうが精神的にも安定しそうだ。だから雪弥は、『敵の位置情報を伝える』がいかにもメインであるように、これらの道具を使うことを説明する形を取る事にしたのである。
小型のノートパソコンは開くと自動で電源が入り、黒い背景に立体化された白鴎学園見取図が緑の線で描かれた画面が浮かび上がった。そこには、動く赤い人型が映し出されている。
「これは、熱探知機のモニター映像だよ。タッチパネル式になってるから、触れれば画面内部の視聴角度を変えられる」
乗り気がしないのは、高度な熱探知機であるため人の姿形をしていることだ。鮮明に温度を映し出す偵察機は、廊下に集まる雪弥たちの姿もはっきりと捉えている。
雪弥は数秒ほど考え、画像の解析度を出来るだけ下げることにした。視覚野が広がった映像は学園全体までカメラ位置が上がり、赤く浮かぶ人の形はずいぶんと小さくなった。四肢に動きはあるものの、ほぼマスコットサイズほどに縮んだこともあって、生々しさは半減されている。
暁也と修一は、物珍しそうにノートパソコンを覗きこんだ。ぼんやりとした黄色い人影があることに気付いて、「赤色じゃないのがある」と修一が目を留めて疑問を口にする。
「僕のコートにはちょっとした仕掛けがあって、標的と識別出来るようになっているんだ」
雪弥がそう教えると、彼らは「「なるほどなぁ」」と声を揃えた。
怖くないといったら嘘になるが、暁也と修一の不安や恐怖は、不思議と少しだけ身を潜めていた。芽生えた小さな勇気は、少年たちを元気づけた。
「いい? 僕のことよりも、常に自分たちのことを考えるんだよ。屋上に近づく人影があれば、自分たちの身を守ることを最優先に考えて僕に教えて欲しい。派手に暴れるからこちらに注意は引けるだろうと思うけど――もしものときのために、それだけは念頭に置いていて」
真面目に頷いた暁也の隣で、修一はノートパソコンに興味津々だった。彼は「人が動いてるのが分かる」と陽気に言ったが、暁也に「ゲームじゃねぇんだぜ」と咎められて口をつぐむ。
雪弥は小さく苦笑し、こう言った。
「――これはゲームじゃない。でも、そうだね。君たちにはゲーム画面だと思ってもらった方が楽かもしれない。嫌だったら、途中で無線を切って、画面を閉じてしまっても全然かまわないから」
少年たちは顔を見合わせたが、肯定や否定といった明確な態度は示さなかった。
※※※
その場で腰を降ろしてざっと使い方の説明を受けたあと、修一がスーツケースを閉じる隣で、ようやく暁也が仏頂面を雪弥へと向けた。おもむろに「おい」と言葉を吐き出して立ち上がつたかと思うと、彼は苛立ったようにして顎を持ち上げる。
「俺の適応能力なめんなよ。あとでいろいろと聞きだしてやるからな」
この役目はきっちり果たしてやる、と暁也の眼差しは語っていた。
自分の今の判断に一抹の不安を覚えていた雪弥は、想定外の言葉に不意を突かれた。スーツケースを持って立ち上がった修一も、曖昧に笑みを濁しつつ八重歯を覗かせてきた。
「俺、頭悪いからよく分かんねぇけど、ようは暁也の親父さんみたいな職に就いてるってことだろ? あとでいろいろ教えてくれよな」
雪弥はしばし困ったように微笑み、それから場の空気を少しほぐすように「金島本部長に聞くといいよ」と答えた。
すると、二人の少年たちは、廊下の死体を出来るだけ見ないよう屋上へと駆け出しながら「奴に訊くとかヤなこった」「雪弥のおごりでラーメン食いながらでもいいじゃん」と言葉を残して走り去っていった。
彼らを見送った雪弥の顔から、ふっと表情が消えた。
遠くなっていく足音の余韻の中、その碧眼から温度が失われて、これからの標的を定めたかのように煌々とした冷たさを帯びた。
常盤もその一人だった、と雪弥は声を控えめに続けた。
次々と思い浮かぶ疑問を口にしようとしていた少年組は、一掃、という言葉の意味を半ば悟ったかのように口をつぐんだ。しばし暁也と見つめ合った後、修一が恐る恐る「それって、常盤みたいに……?」と尋ねてきたので、雪弥は頷き返してみせた。
「詳細を教えることはできないけれど、警察とは違う『専門機関』がこの事件を受け持った。僕はその機関から寄越されて、学生の振りをしていた――。君たちには酷かもしれないけど、でも今度はちゃんと従って欲しい。ここは戦場になる。きっと一番安全なのは屋上だから、大人しくそこで待っていて」
語り聞かせる雪弥の顔は、どこか幼い子供に諭すようでもあった。
でも、と修一がうろたえた。思わず言葉が途切れた彼に視線を寄越されて、暁也が前に進み出て代わりに口を開いた。
「つまり、ここで犯罪的な取引が行われようとしているのは事実で、それは親父たちの手にも負えない事件ってことか?」
「そうだね。ここで放っておくと、もっとたくさんの民間人が被害に遭う危険性がある」
「…………というか、お前もしかして、俺たちが立ち聞きしてたの知ってたのか?」
暁也は、事件についてはこれ以上追及するのを聡くやめ、質問しても問題なさそうだと判断した話題を放り込んだ。思い出すと若干苛立ちも込み上げて、不服そうに腕を組む。
「俺、おかげで二階の窓から脱走したんだけど?」
自分の家なのに泥棒になった気分だった、と暁也は不満だった。
それを聞いた修一が、思い出したように「あっ、俺も!」といつもの調子で手を挙げてこう言った。
「家に刑事が来てさ、玄関に立って外に出られなくなったから、下とその下の階のベランダ伝って脱出した」
「お前すげぇな、それって三階からってことだろ?」
「割と簡単だぜ。前までちょくちょくやってたし」
すっかり自分たちの話しを始めた二人を見て、雪弥は困ったように微笑んだ。
「うん、ごめんね」
それ以外の言葉は出て来なかった。刑事を使ってまで家から出すなとは命令していないが、夜狐伝えで、暁也と修一が家にとどまってくれるよう金島本部長に指示したのは確かだ。目の前で常盤を殺してしまったこともあり、雪弥はもう一度「ごめんね」と謝った。
暁也は「謝んなよ」と視線をそらしかけて、ギクリとした。視界の片隅に映り込んだ廊下に、赤黒い色が浮かんでいる。
雪弥以外を見ないようにしている修一を見習うように、暁也はすぐ視線を戻した。真っ黒の瞳だった時には違和感を覚えていたが、碧眼だと髪色に対しても不自然さがないなと、改めてまじまじと見つめてしまう。
そこでようやく、二人が血生臭い現場を見ないようにしているのだと気付いて、雪弥は済まなそうな顔をした。早く場所を移動してもらう方がいいと判断し、スーツケースを開いて見せながら話しを切り出す。
「僕は耳に小型無線マイクをはめている、君たちにトランシーバーを渡しておくから、何かあればこれでやりとりしよう」
スーツケースには、トランシーバーの他にノートパソコンも入っていた。しかし、暁也と修一はそこに一緒に入っていた黒い装飾銃を見付けて、つい顔を強張らせてしまった。
二人からやりきれない想いを察知した雪弥は、「やれやれ」と息をついた。護身用にと初心者でも扱える銃を用意したつもりだったが、自衛させるのは難しいらしいと判断する。
ならば、もしもの場合を考えて、自分が同時に彼らの安全を把握し守れるような線でいこう。雪弥は数秒で考えをまとめると、彼らが素直に従ってくれそうな提案内容に切り替えた。
「――じゃあ、少しだけ僕に協力してもらおうかな。君たちは、敵の位置情報を屋上から伝えるんだ」
現在、白鴎学園上空には特殊機関の偵察機が待機していた。現場に入ったエージェントに標的の数と居場所を鮮明に伝え、学園を取り囲む暗殺部隊が封鎖された内部の現状を把握することに役立っている。
雪弥は元々、生きている者の気配を敏感に追えるので、こういった機材はほぼ必要としていなかった。スーツケースに用意されたコレは、自分たちのいる屋上に敵が迫ったら教えて、と暁也と修一に防衛一点で渡すつもりだったものだ。
彼らの今の様子からすると、何かしら気をそらすような目的や作業を与えて、常に連絡出来る環境であるほうが精神的にも安定しそうだ。だから雪弥は、『敵の位置情報を伝える』がいかにもメインであるように、これらの道具を使うことを説明する形を取る事にしたのである。
小型のノートパソコンは開くと自動で電源が入り、黒い背景に立体化された白鴎学園見取図が緑の線で描かれた画面が浮かび上がった。そこには、動く赤い人型が映し出されている。
「これは、熱探知機のモニター映像だよ。タッチパネル式になってるから、触れれば画面内部の視聴角度を変えられる」
乗り気がしないのは、高度な熱探知機であるため人の姿形をしていることだ。鮮明に温度を映し出す偵察機は、廊下に集まる雪弥たちの姿もはっきりと捉えている。
雪弥は数秒ほど考え、画像の解析度を出来るだけ下げることにした。視覚野が広がった映像は学園全体までカメラ位置が上がり、赤く浮かぶ人の形はずいぶんと小さくなった。四肢に動きはあるものの、ほぼマスコットサイズほどに縮んだこともあって、生々しさは半減されている。
暁也と修一は、物珍しそうにノートパソコンを覗きこんだ。ぼんやりとした黄色い人影があることに気付いて、「赤色じゃないのがある」と修一が目を留めて疑問を口にする。
「僕のコートにはちょっとした仕掛けがあって、標的と識別出来るようになっているんだ」
雪弥がそう教えると、彼らは「「なるほどなぁ」」と声を揃えた。
怖くないといったら嘘になるが、暁也と修一の不安や恐怖は、不思議と少しだけ身を潜めていた。芽生えた小さな勇気は、少年たちを元気づけた。
「いい? 僕のことよりも、常に自分たちのことを考えるんだよ。屋上に近づく人影があれば、自分たちの身を守ることを最優先に考えて僕に教えて欲しい。派手に暴れるからこちらに注意は引けるだろうと思うけど――もしものときのために、それだけは念頭に置いていて」
真面目に頷いた暁也の隣で、修一はノートパソコンに興味津々だった。彼は「人が動いてるのが分かる」と陽気に言ったが、暁也に「ゲームじゃねぇんだぜ」と咎められて口をつぐむ。
雪弥は小さく苦笑し、こう言った。
「――これはゲームじゃない。でも、そうだね。君たちにはゲーム画面だと思ってもらった方が楽かもしれない。嫌だったら、途中で無線を切って、画面を閉じてしまっても全然かまわないから」
少年たちは顔を見合わせたが、肯定や否定といった明確な態度は示さなかった。
※※※
その場で腰を降ろしてざっと使い方の説明を受けたあと、修一がスーツケースを閉じる隣で、ようやく暁也が仏頂面を雪弥へと向けた。おもむろに「おい」と言葉を吐き出して立ち上がつたかと思うと、彼は苛立ったようにして顎を持ち上げる。
「俺の適応能力なめんなよ。あとでいろいろと聞きだしてやるからな」
この役目はきっちり果たしてやる、と暁也の眼差しは語っていた。
自分の今の判断に一抹の不安を覚えていた雪弥は、想定外の言葉に不意を突かれた。スーツケースを持って立ち上がった修一も、曖昧に笑みを濁しつつ八重歯を覗かせてきた。
「俺、頭悪いからよく分かんねぇけど、ようは暁也の親父さんみたいな職に就いてるってことだろ? あとでいろいろ教えてくれよな」
雪弥はしばし困ったように微笑み、それから場の空気を少しほぐすように「金島本部長に聞くといいよ」と答えた。
すると、二人の少年たちは、廊下の死体を出来るだけ見ないよう屋上へと駆け出しながら「奴に訊くとかヤなこった」「雪弥のおごりでラーメン食いながらでもいいじゃん」と言葉を残して走り去っていった。
彼らを見送った雪弥の顔から、ふっと表情が消えた。
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