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殺戮の夜が、くる(3)
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不意に常盤の高笑いが止んだ。
廊下の奥から、室内に届くほどの距離感で一つの足音が聞こえ出していた。
薬で聴覚が敏感になっていた常盤は、先程は階段下から聞こえていた足音が近くなっている事に、にんまりと笑みを浮かべた。放送室の出入り口を振り返った彼の瞳はぎらぎらと鋭く見開かれ、歪むように大きく笑う顔には、いびつな皺が寄る。
「早く、早く、雪弥! 早く来て、早く来てよ。君に話したいことがいっぱいあるんだ」
常盤の声を聞きながら、暁也は嫌な予感を覚えた。無意識に、口中で渇いた舌先を動かせる。後ろでは修一が踵をするように後退して、暁也に聞こえるほど大きく唾を呑みこんだ。
※※※
明美は学長室から出たあと、常盤の代わりにしばらく大学生の馬鹿騒ぎを見ていた。尾賀が予定時刻よりも早く学園に入ったと電話で知らされたのは、それから少し経った頃だった。
富川の呼び出しをうけて短く話してすぐ、彼女は急ぎ足で駐車場へと向かった。
時刻は午後十一時前である。
富川が「先にホテルへ行っていろ」と退出を許可した時の、舐め回すような目つきには吐き気がしたが、予定よりも早く、ほぼ同時に尾賀と李が到着したタイミングでのその提案は、明美にとって喜ばしいものだった。
広い駐車場には、四台のトラックが無造作に停められていた。同じ型をした三台のトラックは尾賀の、そして残り一台のかなり大型運搬用である、装甲が頑丈に作り直されたトラックは李が持って来たものだ。
明美はその脇に停められてある、自分の愛車であるワインカラーのムーブに乗り込んだ。脱ぎ捨てた白衣が助手席から滑り落ちるのも構わずに、車を急発進させる。
彼女は、ここから逃げ出したかったのだ。
出来るだけ早く、白鴎学園の敷地内から出たかった。
嫌な予感や、虫の知らせなんて馬鹿馬鹿しいと、信心のない明美は常々思っていた。幼い頃から父親はなく、短期大学を卒業した矢先に母が死んだ。借金を返済したあと違法風俗店を辞めた際、顧客の一人であった尾賀に誘われて企業就職した。
違法売買だけでなく暴力団の影もあったが、金が必要だった明美は、尾賀の仕事を手伝うことにしたのだ。
これまでの人生で追い込まれた状況は多々あり、「嫌な展開があるなら来なさいよ」と憮然と構えるようになっていたせいもあって怖くはなかった。何より、尾賀のところは女同士の抗争や、男たちからの理不尽な暴力もない。
尾賀に気に入られているおかげで愛人のような待遇を受けられたし、仕事にも融通が利いた。一人で必死に頑張っていた時代と違い、自由に出来る時間も多くあり、そこに勤めていることに対しては不満はなかった。
とはいえ、今回だけは違っていた。話を聞いた当初は、簡単な仕事と立ち場であると悠長に思っていたものの、実際に茉莉海市にやってきてから、明美は冷たい闇に飲み込まれるような恐怖を覚えていた。
まるで喉元に鋭い刃物を押し当てられ、手足から生きた心地がすうっと抜け出していくようだった。
今夜は月明かりの強い夜だが、闇の薄れた青白い光にも明美は怯えた。
白鴎学園高等部の保険医として勤めはじめてから、時々、刺すような視線を覚えていた。それは学園、町、自宅、どこにいてもふとした拍子に感じた。慣れない土地に来たからだろうかと思ったが、最近になってそれは殺気のように強くなった。
尾賀の後ろには大きな権力者がいて、だから自分たちに手を出すような者もいないだろうと、これまではずっと考えていた。
けれど先程、電話越しに誰かと話す尾賀を見て、明美は更に怖くなったのだ。
白鴎学園に降り立った尾賀が「万全ね」と、自信を溢れさせて電話する様子が直視出来なかった。「夜蜘羅さん」と聞こえた彼の声のあと、『君には期待しているからね』という声を聞いて戦慄した。
電話からもれた低く穏やかな声色は、ひどく冷たかった。電話の向こうから真っ直ぐ銃口を向けられているようだった。
夜蜘羅という男は、きっとあたしたちの仕事に興味なんて持ってない。
どうしてか、こちらで何か問題が起こっても彼らはあっさりと簡単に尾賀たちを切り捨てて、助けないのではないだろうか、という怖い想像が脳裏を過ぎった。それに加えて、特にここ五日間ずっと、何者かに見られているような錯覚が拭えない。
恐ろしい何かが起こるのではないか、と強迫観念にかられていた。
とにかく、少しでも早く遠くへ、と明美の本能が告げるのだ。
ハンドルを握る手は震えていた。それでも明美は、正確な運転さばきで学園通りから路地へと右折した。近道して大通りへ抜けようと、住宅街路を制限速度も守らずに車を走らせる。
通りは死んだように静まり返り、左右が住宅に囲まれているにもかかわらず、不思議と人の気配がなかった。彼女は更に怖くなって、急いでアクセルを踏み込み、一時停止も無視してハンドルを切った。しかし右折した先にも、車や歩行者の姿はなかった。
午後十一時という時間ではあるが、すぐそこの表通りは都心区であり、ここまでひっそりとして灯りが少ないのも滅多に見ない気がする。そのせいか、月明かりがやけに眩しく目に映った。
どうして誰もいないのよ。
明美は知らず、人の気配を探した。第三住宅街を進むが、見慣れた自動販売機だけが立ち尽くしているばかりだった。電柱脇に立つ街灯は明かりを失い、冷たい鉄の柱だけが月光に照らされている。
思えば妙だ。
どの街灯も光を灯していない。
明美は廃墟のような住宅路が怖くなって、少し広い通りに車を滑り込ませた。白鴎学園から三百メートルは離れていることに安堵し、大通りに隣接するその住宅街を北向けに走行する。
五十キロを越えていたスピードを時速制限の四十キロまで落としたとき、彼女は不意に、感じ慣れた強い視線を覚えて身体を強張らせた。
瞬間、風を切る音が小さく上がった。運転席の窓ガラスに赤が噴き出し、目を開いたままぐらりと明美の身体が崩れる。ハンドルに頭部を倒した彼女の足が、力を失ってアクセルからずれ落ちた。
左前方部の窓に小さな穴を開けた彼女の車は、操縦不能で減速しながら電柱へと突っ込んだ。フロントが凹み、衝突の衝撃で明美の身体が座席へと押しやられる。ぼんやりと浮かび上がる彼女の白い顔の右側が、じわりと血に染まり始めた。
一発の射撃によって、明美は即死していた。
白い面をつけた人間が、一人、二人、三人、とどこからともなく現れて車へと歩み寄る――
※※※
その三百メートル先。
この町でもっとも見晴らしのいい『特等席』からスコープを覗きこんでいた狙撃者が、「やれやれ」と乾いた笑みを浮かべた。癖の入った長い前髪が、スコープから離れる際にさらりと音を立てた。
「逃げられちゃ困るんだよ」
一匹たりとも、と男の唇がその音の形を作った。
白い外壁をした建物でありながら、普段出入り禁止となっているその屋上は、夜間は影を落として目立たないよう一見すると薄い灰色をにも見える特殊な加工をされていた。男は一人、そこに潜んでいた。
廊下の奥から、室内に届くほどの距離感で一つの足音が聞こえ出していた。
薬で聴覚が敏感になっていた常盤は、先程は階段下から聞こえていた足音が近くなっている事に、にんまりと笑みを浮かべた。放送室の出入り口を振り返った彼の瞳はぎらぎらと鋭く見開かれ、歪むように大きく笑う顔には、いびつな皺が寄る。
「早く、早く、雪弥! 早く来て、早く来てよ。君に話したいことがいっぱいあるんだ」
常盤の声を聞きながら、暁也は嫌な予感を覚えた。無意識に、口中で渇いた舌先を動かせる。後ろでは修一が踵をするように後退して、暁也に聞こえるほど大きく唾を呑みこんだ。
※※※
明美は学長室から出たあと、常盤の代わりにしばらく大学生の馬鹿騒ぎを見ていた。尾賀が予定時刻よりも早く学園に入ったと電話で知らされたのは、それから少し経った頃だった。
富川の呼び出しをうけて短く話してすぐ、彼女は急ぎ足で駐車場へと向かった。
時刻は午後十一時前である。
富川が「先にホテルへ行っていろ」と退出を許可した時の、舐め回すような目つきには吐き気がしたが、予定よりも早く、ほぼ同時に尾賀と李が到着したタイミングでのその提案は、明美にとって喜ばしいものだった。
広い駐車場には、四台のトラックが無造作に停められていた。同じ型をした三台のトラックは尾賀の、そして残り一台のかなり大型運搬用である、装甲が頑丈に作り直されたトラックは李が持って来たものだ。
明美はその脇に停められてある、自分の愛車であるワインカラーのムーブに乗り込んだ。脱ぎ捨てた白衣が助手席から滑り落ちるのも構わずに、車を急発進させる。
彼女は、ここから逃げ出したかったのだ。
出来るだけ早く、白鴎学園の敷地内から出たかった。
嫌な予感や、虫の知らせなんて馬鹿馬鹿しいと、信心のない明美は常々思っていた。幼い頃から父親はなく、短期大学を卒業した矢先に母が死んだ。借金を返済したあと違法風俗店を辞めた際、顧客の一人であった尾賀に誘われて企業就職した。
違法売買だけでなく暴力団の影もあったが、金が必要だった明美は、尾賀の仕事を手伝うことにしたのだ。
これまでの人生で追い込まれた状況は多々あり、「嫌な展開があるなら来なさいよ」と憮然と構えるようになっていたせいもあって怖くはなかった。何より、尾賀のところは女同士の抗争や、男たちからの理不尽な暴力もない。
尾賀に気に入られているおかげで愛人のような待遇を受けられたし、仕事にも融通が利いた。一人で必死に頑張っていた時代と違い、自由に出来る時間も多くあり、そこに勤めていることに対しては不満はなかった。
とはいえ、今回だけは違っていた。話を聞いた当初は、簡単な仕事と立ち場であると悠長に思っていたものの、実際に茉莉海市にやってきてから、明美は冷たい闇に飲み込まれるような恐怖を覚えていた。
まるで喉元に鋭い刃物を押し当てられ、手足から生きた心地がすうっと抜け出していくようだった。
今夜は月明かりの強い夜だが、闇の薄れた青白い光にも明美は怯えた。
白鴎学園高等部の保険医として勤めはじめてから、時々、刺すような視線を覚えていた。それは学園、町、自宅、どこにいてもふとした拍子に感じた。慣れない土地に来たからだろうかと思ったが、最近になってそれは殺気のように強くなった。
尾賀の後ろには大きな権力者がいて、だから自分たちに手を出すような者もいないだろうと、これまではずっと考えていた。
けれど先程、電話越しに誰かと話す尾賀を見て、明美は更に怖くなったのだ。
白鴎学園に降り立った尾賀が「万全ね」と、自信を溢れさせて電話する様子が直視出来なかった。「夜蜘羅さん」と聞こえた彼の声のあと、『君には期待しているからね』という声を聞いて戦慄した。
電話からもれた低く穏やかな声色は、ひどく冷たかった。電話の向こうから真っ直ぐ銃口を向けられているようだった。
夜蜘羅という男は、きっとあたしたちの仕事に興味なんて持ってない。
どうしてか、こちらで何か問題が起こっても彼らはあっさりと簡単に尾賀たちを切り捨てて、助けないのではないだろうか、という怖い想像が脳裏を過ぎった。それに加えて、特にここ五日間ずっと、何者かに見られているような錯覚が拭えない。
恐ろしい何かが起こるのではないか、と強迫観念にかられていた。
とにかく、少しでも早く遠くへ、と明美の本能が告げるのだ。
ハンドルを握る手は震えていた。それでも明美は、正確な運転さばきで学園通りから路地へと右折した。近道して大通りへ抜けようと、住宅街路を制限速度も守らずに車を走らせる。
通りは死んだように静まり返り、左右が住宅に囲まれているにもかかわらず、不思議と人の気配がなかった。彼女は更に怖くなって、急いでアクセルを踏み込み、一時停止も無視してハンドルを切った。しかし右折した先にも、車や歩行者の姿はなかった。
午後十一時という時間ではあるが、すぐそこの表通りは都心区であり、ここまでひっそりとして灯りが少ないのも滅多に見ない気がする。そのせいか、月明かりがやけに眩しく目に映った。
どうして誰もいないのよ。
明美は知らず、人の気配を探した。第三住宅街を進むが、見慣れた自動販売機だけが立ち尽くしているばかりだった。電柱脇に立つ街灯は明かりを失い、冷たい鉄の柱だけが月光に照らされている。
思えば妙だ。
どの街灯も光を灯していない。
明美は廃墟のような住宅路が怖くなって、少し広い通りに車を滑り込ませた。白鴎学園から三百メートルは離れていることに安堵し、大通りに隣接するその住宅街を北向けに走行する。
五十キロを越えていたスピードを時速制限の四十キロまで落としたとき、彼女は不意に、感じ慣れた強い視線を覚えて身体を強張らせた。
瞬間、風を切る音が小さく上がった。運転席の窓ガラスに赤が噴き出し、目を開いたままぐらりと明美の身体が崩れる。ハンドルに頭部を倒した彼女の足が、力を失ってアクセルからずれ落ちた。
左前方部の窓に小さな穴を開けた彼女の車は、操縦不能で減速しながら電柱へと突っ込んだ。フロントが凹み、衝突の衝撃で明美の身体が座席へと押しやられる。ぼんやりと浮かび上がる彼女の白い顔の右側が、じわりと血に染まり始めた。
一発の射撃によって、明美は即死していた。
白い面をつけた人間が、一人、二人、三人、とどこからともなく現れて車へと歩み寄る――
※※※
その三百メートル先。
この町でもっとも見晴らしのいい『特等席』からスコープを覗きこんでいた狙撃者が、「やれやれ」と乾いた笑みを浮かべた。癖の入った長い前髪が、スコープから離れる際にさらりと音を立てた。
「逃げられちゃ困るんだよ」
一匹たりとも、と男の唇がその音の形を作った。
白い外壁をした建物でありながら、普段出入り禁止となっているその屋上は、夜間は影を落として目立たないよう一見すると薄い灰色をにも見える特殊な加工をされていた。男は一人、そこに潜んでいた。
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