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屋上のこと、夜間の少年たち(2)
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雪弥は、男の意識が衝撃で飛んだことを確認し、視線を持ち上げて呆れたように二人の少年を見やった。
「君たち、こんな時間に何してるの」
右頬を赤く腫れ上がらせた修一が、背中を壁に預けながら半ば茫然と雪弥を見上げた。修一を庇うように身構えていた暁也の赤いシャツには靴跡がつき、額の左側が薄い打撲となって盛り上がっている。
考えてみれば、咄嗟に助けてしまった自分も深夜徘徊だ。出歩いていた言い訳を考えながら、ひとまず二人を助け起こして手を引いたまま大通りへと足を向けた。
助けてくれた雪弥に対し、修一と暁也はしばらく口を開かなかった。そんな事も気にせず先導するように手を握ったまま、雪弥は少年組とシャッター通りを通り過ぎて、大通りの南側終点にあるコンビニまで言葉なく歩いた。
コンビニの前に置かれているベンチに二人を座らせると、店内でハンカチを購入する。それから、水道の水で濡らしてそれぞれに渡した。
「腫れちゃうといけないからね」
「…………おう」
暁也がぶっきらぼうに答え、修一は空元気に「ありがとう」と言って少し痛みが残る頬にハンカチを当てた。暁也はしばらくシャツについた靴跡を手の甲で払い、そのあと薄らと腫れている額の左側へとハンカチをやって顔を歪める。
見たところ、それほど強く打たれたというわけではさそうだ。二人はスポーツが出来る人間なので、もしかしたら反射的に上手く身体をそらしたのかもしれない。切り傷もひどい鬱血も見られず、腫れているのも今だけだろうと分かった。
「で、なんで君たちはここにいるのかな?」
「なんでって、カラオケだよ」
一息ついてから尋ねた雪弥に、そう間髪入れず答えたのは修一だった。
現在の時刻は、午後十時半近くだ。それを伝えるように、雪弥は呆れた眼差しを浮かべて腕を組み、ベンチに座る二人を見下ろした。
「あのね、もう少し早く帰れなかったのかな。もうほとんどの店が閉まってる時間帯なんだけど」
雪弥が言うと、二人の少年が同時に顔を顰めた。「お前、おっさんみたいなこと言うなよ」と修一が述べてきて、思わず返す言葉を失って黙りこむ。
君たちからしてみると、僕はおっさんだよね……
主張も出来ない台詞を心の中に抑え込み、雪弥は精神的なダメージから目をそらすように周囲の様子を目に留めた。通りはほとんど通行人の姿がなく、コンビニから続く商店街は全てシャッターが下りている。灯りがあるのは、大通りの中腹にあるショッピングセンターから奥に掛けてのみだ。
そう見回したところで視線を戻すと、ふくれっ面の暁也と目が合った。
「何?」
「つかさ、お前こそ何をしてたんだよ」
「君たちには言ったと思うけど、僕は進学に悩む受験生だよ? 東京から電子辞書を持って来るのを忘れたから、道に迷いながら茉莉海ショッピングセンターに行ったわけ。ついでに揃えていない電化製品もチェックして来たんだよ」
雪弥は咄嗟ながら、冷静に話を作り上げた。二人の少年は、互いの顔を見合わせて「なるほど」と声を揃える。
「いいかい、優等生の僕がすすめることは一つだ。厄介事に巻き込まれたくなかったら、夜遅くには出歩かないことだよ」
「でも、お前すっげぇ強いのな! もし絡まれたとしても、全然平気じゃね?」
素早く口を挟んだ修一には、反省の色が全くなかった。教訓となる出来事も、単純思考な頭の中に留まることができずに、そのまま古い記憶の倉庫へと呆気なくしまわれてしまったような様子である。
雪弥は一秒半でデマを考えると、興奮する彼に対して、わざとらしいくらい呆れた素振りで溜息をついて見せた。出来るだけ幼い少年の表情を意識し、言葉を選びながら語る。
「あれはたまたまだよ、本当に運がよかったんだ。あのおじさんを止めようとして手を掴んだら、下がぬめっていたみたいでね、自分からこけくれたんだよ。あそこまで太ると、バランスを取るのも大変なんだって事がよく分かったよ」
言いながら、倒れたままの男を思った。今は警察の巡回を制限しているため、誰かが見つけてくれないと男が保護されるのはだいぶ先になる恐れもある。
初めて金島本部長と連絡を取った夜、雪弥は電話で、茉莉海市を巡回している警察官の動きを制限するよう指示した。警察関係者が自分に話しを通すことなく、ここで勝手に動くことも禁じた。現状のところ、県警本部といった外の警察が茉莉海市に足を踏み入れることはまだ認めてはいない。
雪弥は少し考えたが、誰かが見つけてくれるだろうと期待する事にした。通りにはまだ人がちらほらと流れており、居酒屋やファミリーレストラン、パチンコ店やカラオケ店はまだ営業しているので人の出入りもある。倒れた男の存在に気付いた人間が、彼を近くの交番に連れて行く可能性は高いだろう。
「じゃあ、事故だったんだ。あ~、警察沙汰にならなくて良かったぁ」
「全くその通りだよ。僕の将来が台無しになるところだった」
「あ、そうだった、マジごめん……」
修一が素直に謝る隣で、暁也が胡散臭そうに雪弥を見やった。
「偶然って、結構続くもんか?」
「続くよ、今日の運勢は最高だったから」
「…………朝のニュースでやってる運勢占い、見てるのか」
「見てるよ」
そんな番組など知らないが、雪弥はとりあえずそう答えた。テレビを見る時間もない彼は、短い番組ですら「終始見た」という経験がない。特殊機関総本部や町中に設置されているテレビ、任務先に用意されているホテルの一室で、たまに見られる程度である。
番組の種類、出演者の名を上げられたと危惧した雪弥だったが、ふと彼の耳に入ったのは暁也の舌打ちであった。
「俺より早起きか……」
「え? そこ?」
雪弥は思わず尋ね返し、ややあってから口を閉じた。
修一は頬からハンカチを離しながら、「あのニュースキャスター美人だもんなぁ」と言ってほんわかと笑む。
「でもさ、俺ら本当はこんな時間に帰る予定じゃなかったんだ。理由(わけ)あってカラオケ店に入ってたら、こんな時間帯になってたんだぜ」
修一は、そう切り出して仏頂面の暁也へと視線を滑らせた。
「話してもいいだろ? 雪弥って頭いいし、今日の運勢は絶好調だし、力になってくれると思うんだけどなぁ」
暁也はしばらく黙りこみ、「運勢は関係ねぇが」ときちんと指摘したうえで「分かったよ」と投げやりに答えた。
「君たち、こんな時間に何してるの」
右頬を赤く腫れ上がらせた修一が、背中を壁に預けながら半ば茫然と雪弥を見上げた。修一を庇うように身構えていた暁也の赤いシャツには靴跡がつき、額の左側が薄い打撲となって盛り上がっている。
考えてみれば、咄嗟に助けてしまった自分も深夜徘徊だ。出歩いていた言い訳を考えながら、ひとまず二人を助け起こして手を引いたまま大通りへと足を向けた。
助けてくれた雪弥に対し、修一と暁也はしばらく口を開かなかった。そんな事も気にせず先導するように手を握ったまま、雪弥は少年組とシャッター通りを通り過ぎて、大通りの南側終点にあるコンビニまで言葉なく歩いた。
コンビニの前に置かれているベンチに二人を座らせると、店内でハンカチを購入する。それから、水道の水で濡らしてそれぞれに渡した。
「腫れちゃうといけないからね」
「…………おう」
暁也がぶっきらぼうに答え、修一は空元気に「ありがとう」と言って少し痛みが残る頬にハンカチを当てた。暁也はしばらくシャツについた靴跡を手の甲で払い、そのあと薄らと腫れている額の左側へとハンカチをやって顔を歪める。
見たところ、それほど強く打たれたというわけではさそうだ。二人はスポーツが出来る人間なので、もしかしたら反射的に上手く身体をそらしたのかもしれない。切り傷もひどい鬱血も見られず、腫れているのも今だけだろうと分かった。
「で、なんで君たちはここにいるのかな?」
「なんでって、カラオケだよ」
一息ついてから尋ねた雪弥に、そう間髪入れず答えたのは修一だった。
現在の時刻は、午後十時半近くだ。それを伝えるように、雪弥は呆れた眼差しを浮かべて腕を組み、ベンチに座る二人を見下ろした。
「あのね、もう少し早く帰れなかったのかな。もうほとんどの店が閉まってる時間帯なんだけど」
雪弥が言うと、二人の少年が同時に顔を顰めた。「お前、おっさんみたいなこと言うなよ」と修一が述べてきて、思わず返す言葉を失って黙りこむ。
君たちからしてみると、僕はおっさんだよね……
主張も出来ない台詞を心の中に抑え込み、雪弥は精神的なダメージから目をそらすように周囲の様子を目に留めた。通りはほとんど通行人の姿がなく、コンビニから続く商店街は全てシャッターが下りている。灯りがあるのは、大通りの中腹にあるショッピングセンターから奥に掛けてのみだ。
そう見回したところで視線を戻すと、ふくれっ面の暁也と目が合った。
「何?」
「つかさ、お前こそ何をしてたんだよ」
「君たちには言ったと思うけど、僕は進学に悩む受験生だよ? 東京から電子辞書を持って来るのを忘れたから、道に迷いながら茉莉海ショッピングセンターに行ったわけ。ついでに揃えていない電化製品もチェックして来たんだよ」
雪弥は咄嗟ながら、冷静に話を作り上げた。二人の少年は、互いの顔を見合わせて「なるほど」と声を揃える。
「いいかい、優等生の僕がすすめることは一つだ。厄介事に巻き込まれたくなかったら、夜遅くには出歩かないことだよ」
「でも、お前すっげぇ強いのな! もし絡まれたとしても、全然平気じゃね?」
素早く口を挟んだ修一には、反省の色が全くなかった。教訓となる出来事も、単純思考な頭の中に留まることができずに、そのまま古い記憶の倉庫へと呆気なくしまわれてしまったような様子である。
雪弥は一秒半でデマを考えると、興奮する彼に対して、わざとらしいくらい呆れた素振りで溜息をついて見せた。出来るだけ幼い少年の表情を意識し、言葉を選びながら語る。
「あれはたまたまだよ、本当に運がよかったんだ。あのおじさんを止めようとして手を掴んだら、下がぬめっていたみたいでね、自分からこけくれたんだよ。あそこまで太ると、バランスを取るのも大変なんだって事がよく分かったよ」
言いながら、倒れたままの男を思った。今は警察の巡回を制限しているため、誰かが見つけてくれないと男が保護されるのはだいぶ先になる恐れもある。
初めて金島本部長と連絡を取った夜、雪弥は電話で、茉莉海市を巡回している警察官の動きを制限するよう指示した。警察関係者が自分に話しを通すことなく、ここで勝手に動くことも禁じた。現状のところ、県警本部といった外の警察が茉莉海市に足を踏み入れることはまだ認めてはいない。
雪弥は少し考えたが、誰かが見つけてくれるだろうと期待する事にした。通りにはまだ人がちらほらと流れており、居酒屋やファミリーレストラン、パチンコ店やカラオケ店はまだ営業しているので人の出入りもある。倒れた男の存在に気付いた人間が、彼を近くの交番に連れて行く可能性は高いだろう。
「じゃあ、事故だったんだ。あ~、警察沙汰にならなくて良かったぁ」
「全くその通りだよ。僕の将来が台無しになるところだった」
「あ、そうだった、マジごめん……」
修一が素直に謝る隣で、暁也が胡散臭そうに雪弥を見やった。
「偶然って、結構続くもんか?」
「続くよ、今日の運勢は最高だったから」
「…………朝のニュースでやってる運勢占い、見てるのか」
「見てるよ」
そんな番組など知らないが、雪弥はとりあえずそう答えた。テレビを見る時間もない彼は、短い番組ですら「終始見た」という経験がない。特殊機関総本部や町中に設置されているテレビ、任務先に用意されているホテルの一室で、たまに見られる程度である。
番組の種類、出演者の名を上げられたと危惧した雪弥だったが、ふと彼の耳に入ったのは暁也の舌打ちであった。
「俺より早起きか……」
「え? そこ?」
雪弥は思わず尋ね返し、ややあってから口を閉じた。
修一は頬からハンカチを離しながら、「あのニュースキャスター美人だもんなぁ」と言ってほんわかと笑む。
「でもさ、俺ら本当はこんな時間に帰る予定じゃなかったんだ。理由(わけ)あってカラオケ店に入ってたら、こんな時間帯になってたんだぜ」
修一は、そう切り出して仏頂面の暁也へと視線を滑らせた。
「話してもいいだろ? 雪弥って頭いいし、今日の運勢は絶好調だし、力になってくれると思うんだけどなぁ」
暁也はしばらく黙りこみ、「運勢は関係ねぇが」ときちんと指摘したうえで「分かったよ」と投げやりに答えた。
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