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夜のゲームセンターの遭遇と、悲劇(5)
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雪弥は瞳孔を開かせ、暗闇でもハッキリ物が見える眼でもって、里久が掲げているその薬を凝視した。瞳孔が更に収縮し、黒いフィルター越しに青い光を描く。
それは完全な球体で、米粒より一回り大きいというだけであるにも拘わらず、それにも丁寧に螺旋マークが刻まれているのが見えた。
そのとき、薬をぼんやりと見つめていた里久が動いた。彼は無造作に、薬を数粒袋から取り出すと、掌に乗せて至近距離から眺めた。
「なんだか、とてもいい色だなぁ。見ていると、なんでだろう、今すぐに飲まなくちゃいけない気がするんだ」
「里久さん、その薬を飲んじゃ駄目だッ」
猛烈に嫌な感じがした。叫んだ言葉も間に合わず、里久が掌に置いていた複数の丸薬を一気に口に放り込んだのが見えて、雪弥は咄嗟に、何故だか本能的や経験的な直感から、その赤い薬をすぐに吐かせようと彼と距離を詰めた。
その瞬間、素早く伸びた里久の手によって弾き返された。
手だけで素早く振り払うような動作だとは、到底思えないほどの重々しい衝撃が放たれて、雪弥の身体を襲った。
雪弥は反射的に、携帯電話を持っていない左腕で身をかばっていた。里久によって腕一つで弾き返されたその身体が、地面に足をついたまま二メートル滑り込み、彼が履いているスポーツシューズの底が削れて、ひどく熱を持ったまま停止する。
強い衝撃でも耐える腕が、まるで走行する車体を止めた時くらいの威力を受け止めて僅かに痺れるような感覚に、雪弥は苦々しい表情を浮かべて里久へと視線を戻した。
『おいッ、どうした雪弥!』
「……あなたがいっていた赤い薬、なんだかとんでもない代物みたいですよ」
見つめる先では、俯いたままの里久の身体が、項垂れたまま不自然に大きく揺れ始めていた。よろめいて電柱まで後退したかと思うと、そこに背中をあずけて、立っているのもようやくという様子で頭をふらふらとさせる。
雪弥は身構えながら、携帯電話を右耳に当てた。
「青い薬を飲んだ直後だった学園の大学生が、今、僕の目の前で赤い薬を飲みました」
『赤い薬だと?』
「ええ、今東京で起こっている異例の薬物事件、確か『身体が強化された被害者』にうちのエージェントも遭遇して苦労したって言っていましたよね? 僕の方は、それよりも貴重な記録を収められそうですよ。カメラに切り替えますんで、連絡は後ほど」
雪弥はアンテナ上部を取ると、携帯電話本体をポケットにしまった。「こうなるんだったら色々と装備しとけばよかったな」とぼやきながら、ヒューズのような形をした磁石タイプの小型筒を二つに分離し、それを左耳にマグネットピアスのように装着する。
小型カメラが搭載された機器は、人間の体温と微弱電流を感知すると、衛星との通信を始め、すぐ特殊機関本部へ映像が転送されるようになっていた。しかし、それは非常用の予備として取りつけられているものであり、同時に通信出来るような機能はついていなかった。小型マイクや、収納式電磁機器も部屋に置きっぱなしである。
俯いたまま身体を揺れていた里久が、ぴたりと動きを止めたかと思うと、不意に、全く前触れもなく電柱へ拳を叩きつけた。
強靭な力を叩きこまれた電柱が、くぐもる音をたてて拳の形に凹んだ。細かった里久の右腕が、唐突に発達した筋肉に覆われて、筋肉組織が弾けるように腕から肩へかけて膨れ上がる。
それは見つめる雪弥の目の前で、彼の身体の右半分だけみるみる異様に大きさを増していった。
「これはまた、すさまじいな…………」
雪弥は静かに呟き、すっと息を吸い込んだ。意識状態を確認するため、少し大きな声で「里久さん」と声を掛けてみたが、やはり反応はなかった。
里久の服の袖が破れて、とうとう左半分の身体も膨れ上がってしまった。筋肉だけではなく、骨格までも急激に成長し、彼の細かった首が幅の厚い肩に押し潰されて見えなくなる。
優しげだった顔は見る影もなくし、怒りと憎悪しか覚えない恐ろしい形相へと変わるった。里久だったはずの人間の面影を完全になくしたそれは、二メートルの化け物が背中を丸めるように佇んでいるようにしか見えなかった。
「……里久さん、聞こえますか」
雪弥は、もう一度だけ声を掛けた。
すると、黒ずんだ皮膚をした里久が、ゆっくりと顔を上げた。厚い筋肉に覆われた小さな瞳は黒く覆われ、瞳孔が広がって完全に白目が消失していた。大きな鼻穴から荒々しい呼吸が繰り返され、短くなったような感じる頭髪の横からは、伸び上がった耳が小さく覗く。
「リ……ク…………」
野太い雑音まじりの声が、自身の名を不思議そうに口にした。そして、ふっと頭上を見たかと思うと、どこかへ移動するといわんばかりに、コンクリートの地面を叩き割って高く飛び上がった。
雪弥は「げっ」と不意打ちを食らったように呻き、彼の動きを阻止すべく、自身も一蹴りで高く飛び上がった。
「悪いけどッ、人のいるところには行かせられないよ!」
こちらの言葉が通じる通じないは関係なしに叫び、雪弥はパチンコ店の屋上を飛び越えようとしていた里久の太い足を掴むと、一気にその屋上へと引きずり降ろした。
被っていた帽子が風圧で飛ぶことも構わず、その二メートルの黒ずんだ巨体を屋上へと叩きつける。
「ナンバー4、殺してはいけません!」
その時、隣のカラオケ店屋上に、狐面の暗殺部隊員が降り立って鋭い声を上げた。雪弥は暴れる里久を屋上へとねじ伏せながら「じゃあどうしろっていうのさ!」と、怒るように叫び返した。
ナンバー1直属部隊である暗殺機動隊は、ナンバーを持ち合わせてはいないが、一から十八ある部隊隊長が、自身の隊の部下を従えて常に同じ番号を持った上位ナンバーに同行している。ナンバー4である雪弥にも、暗殺起動隊第四番部隊が付いていた。
「もうちょっと早めに来い、つか加勢しろよ!」
雪弥は、かれこれ七年の付き合いになる「狐野郎」に言い掛けて、ぐっと歯を噛み合わせた。
両腕を折られてうつ伏せにされていた里久が、痛みを感じないようにその巨体を激しく動かした。巨体が弾くように立ち上がった拍子に投げ出され、雪弥は空中で舌打ちし、一度屋上に着地してから素早く体勢を整えた。
再び外を目指して重々しく飛び上がった里久の巨体を追い掛けるべく、自身も屋上コンクリートを抉るほどの力で跳躍する。
下へ降りようとしていた里久の太い首を掴みかかると、華奢な身体からは想像できないほどの怪力で、雪弥は彼を再び屋上へと叩きつけた。屋上に全身を打った巨体に対し、空中で素早く隠しナイフを取り出して狙いを定める。
直後、時速二百キロで放たれたナイフが、目にも止まらぬ速さで巨体の四肢を貫いた。雪弥は里久であったとは思えない浅黒い肌をした怪物の上半身の上に着地すると、怒号を上げかけたその大きな口を瞬時に塞ぐように、騒ぎが地上に聞こえないよう腕で締め上げた。
こうなったら、殺すしかない。
雪弥はすぐ行動に移そうとしたが、狐のお面をつけた男が隣の建物から飛び移り、こちらに小型無線を差し向けてきた。
『雪弥、そいつは殺すな。調べたいことがある』
「だそうです」
ナンバー1の声を聞いて雪弥が動きを止めたのを見て、狐面の男がどこかほっとしたようにそう言ったとき、――里久の足が鞭のように伸びて、目にも止まらぬ速さで雪弥の頭上へ踊り上がった。
走行車に轢かれたくらいでは重症にならない強靭な身体をした雪弥は、ギョッとして「骨格を無視して伸縮する仕組みなの!?」と場違いな感想を口にした。
これは久々に苦戦になるかもしれないなと、殺さないやり方での防御と拘束の方法を考え、「チクショー無茶言うなよなナンバー1!」と罵声を上げる。
「ナンバー4!」
狐面の男が、珍しく驚愕を露わに叫んだ。彼らは各数字を持った上位エージェントに専属として仕える他、替えのきかない貴重人材である彼らを、その命を掛けて守る事が最大の役目とされていた。
暗殺部隊の狐面男が鋭く叫んだ瞬間、幹のように太い里久の右腕が同時に動き出し、雪弥を守り加勢するべく動き出そうとした彼に、コンマ一秒で迫った。
その光景を眼にした瞬間、そちらを振り返った雪弥の瞳が見開かれた。
瞬間的に、その表情から人間らしい感情が抜け落ちたかと思うと、雪弥の眼差しが絶対零度の殺意を宿した。その黒く色が変えられた瞳がブルーを灯し、夜空の下の闇で煌々と光った。
それは完全な球体で、米粒より一回り大きいというだけであるにも拘わらず、それにも丁寧に螺旋マークが刻まれているのが見えた。
そのとき、薬をぼんやりと見つめていた里久が動いた。彼は無造作に、薬を数粒袋から取り出すと、掌に乗せて至近距離から眺めた。
「なんだか、とてもいい色だなぁ。見ていると、なんでだろう、今すぐに飲まなくちゃいけない気がするんだ」
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その瞬間、素早く伸びた里久の手によって弾き返された。
手だけで素早く振り払うような動作だとは、到底思えないほどの重々しい衝撃が放たれて、雪弥の身体を襲った。
雪弥は反射的に、携帯電話を持っていない左腕で身をかばっていた。里久によって腕一つで弾き返されたその身体が、地面に足をついたまま二メートル滑り込み、彼が履いているスポーツシューズの底が削れて、ひどく熱を持ったまま停止する。
強い衝撃でも耐える腕が、まるで走行する車体を止めた時くらいの威力を受け止めて僅かに痺れるような感覚に、雪弥は苦々しい表情を浮かべて里久へと視線を戻した。
『おいッ、どうした雪弥!』
「……あなたがいっていた赤い薬、なんだかとんでもない代物みたいですよ」
見つめる先では、俯いたままの里久の身体が、項垂れたまま不自然に大きく揺れ始めていた。よろめいて電柱まで後退したかと思うと、そこに背中をあずけて、立っているのもようやくという様子で頭をふらふらとさせる。
雪弥は身構えながら、携帯電話を右耳に当てた。
「青い薬を飲んだ直後だった学園の大学生が、今、僕の目の前で赤い薬を飲みました」
『赤い薬だと?』
「ええ、今東京で起こっている異例の薬物事件、確か『身体が強化された被害者』にうちのエージェントも遭遇して苦労したって言っていましたよね? 僕の方は、それよりも貴重な記録を収められそうですよ。カメラに切り替えますんで、連絡は後ほど」
雪弥はアンテナ上部を取ると、携帯電話本体をポケットにしまった。「こうなるんだったら色々と装備しとけばよかったな」とぼやきながら、ヒューズのような形をした磁石タイプの小型筒を二つに分離し、それを左耳にマグネットピアスのように装着する。
小型カメラが搭載された機器は、人間の体温と微弱電流を感知すると、衛星との通信を始め、すぐ特殊機関本部へ映像が転送されるようになっていた。しかし、それは非常用の予備として取りつけられているものであり、同時に通信出来るような機能はついていなかった。小型マイクや、収納式電磁機器も部屋に置きっぱなしである。
俯いたまま身体を揺れていた里久が、ぴたりと動きを止めたかと思うと、不意に、全く前触れもなく電柱へ拳を叩きつけた。
強靭な力を叩きこまれた電柱が、くぐもる音をたてて拳の形に凹んだ。細かった里久の右腕が、唐突に発達した筋肉に覆われて、筋肉組織が弾けるように腕から肩へかけて膨れ上がる。
それは見つめる雪弥の目の前で、彼の身体の右半分だけみるみる異様に大きさを増していった。
「これはまた、すさまじいな…………」
雪弥は静かに呟き、すっと息を吸い込んだ。意識状態を確認するため、少し大きな声で「里久さん」と声を掛けてみたが、やはり反応はなかった。
里久の服の袖が破れて、とうとう左半分の身体も膨れ上がってしまった。筋肉だけではなく、骨格までも急激に成長し、彼の細かった首が幅の厚い肩に押し潰されて見えなくなる。
優しげだった顔は見る影もなくし、怒りと憎悪しか覚えない恐ろしい形相へと変わるった。里久だったはずの人間の面影を完全になくしたそれは、二メートルの化け物が背中を丸めるように佇んでいるようにしか見えなかった。
「……里久さん、聞こえますか」
雪弥は、もう一度だけ声を掛けた。
すると、黒ずんだ皮膚をした里久が、ゆっくりと顔を上げた。厚い筋肉に覆われた小さな瞳は黒く覆われ、瞳孔が広がって完全に白目が消失していた。大きな鼻穴から荒々しい呼吸が繰り返され、短くなったような感じる頭髪の横からは、伸び上がった耳が小さく覗く。
「リ……ク…………」
野太い雑音まじりの声が、自身の名を不思議そうに口にした。そして、ふっと頭上を見たかと思うと、どこかへ移動するといわんばかりに、コンクリートの地面を叩き割って高く飛び上がった。
雪弥は「げっ」と不意打ちを食らったように呻き、彼の動きを阻止すべく、自身も一蹴りで高く飛び上がった。
「悪いけどッ、人のいるところには行かせられないよ!」
こちらの言葉が通じる通じないは関係なしに叫び、雪弥はパチンコ店の屋上を飛び越えようとしていた里久の太い足を掴むと、一気にその屋上へと引きずり降ろした。
被っていた帽子が風圧で飛ぶことも構わず、その二メートルの黒ずんだ巨体を屋上へと叩きつける。
「ナンバー4、殺してはいけません!」
その時、隣のカラオケ店屋上に、狐面の暗殺部隊員が降り立って鋭い声を上げた。雪弥は暴れる里久を屋上へとねじ伏せながら「じゃあどうしろっていうのさ!」と、怒るように叫び返した。
ナンバー1直属部隊である暗殺機動隊は、ナンバーを持ち合わせてはいないが、一から十八ある部隊隊長が、自身の隊の部下を従えて常に同じ番号を持った上位ナンバーに同行している。ナンバー4である雪弥にも、暗殺起動隊第四番部隊が付いていた。
「もうちょっと早めに来い、つか加勢しろよ!」
雪弥は、かれこれ七年の付き合いになる「狐野郎」に言い掛けて、ぐっと歯を噛み合わせた。
両腕を折られてうつ伏せにされていた里久が、痛みを感じないようにその巨体を激しく動かした。巨体が弾くように立ち上がった拍子に投げ出され、雪弥は空中で舌打ちし、一度屋上に着地してから素早く体勢を整えた。
再び外を目指して重々しく飛び上がった里久の巨体を追い掛けるべく、自身も屋上コンクリートを抉るほどの力で跳躍する。
下へ降りようとしていた里久の太い首を掴みかかると、華奢な身体からは想像できないほどの怪力で、雪弥は彼を再び屋上へと叩きつけた。屋上に全身を打った巨体に対し、空中で素早く隠しナイフを取り出して狙いを定める。
直後、時速二百キロで放たれたナイフが、目にも止まらぬ速さで巨体の四肢を貫いた。雪弥は里久であったとは思えない浅黒い肌をした怪物の上半身の上に着地すると、怒号を上げかけたその大きな口を瞬時に塞ぐように、騒ぎが地上に聞こえないよう腕で締め上げた。
こうなったら、殺すしかない。
雪弥はすぐ行動に移そうとしたが、狐のお面をつけた男が隣の建物から飛び移り、こちらに小型無線を差し向けてきた。
『雪弥、そいつは殺すな。調べたいことがある』
「だそうです」
ナンバー1の声を聞いて雪弥が動きを止めたのを見て、狐面の男がどこかほっとしたようにそう言ったとき、――里久の足が鞭のように伸びて、目にも止まらぬ速さで雪弥の頭上へ踊り上がった。
走行車に轢かれたくらいでは重症にならない強靭な身体をした雪弥は、ギョッとして「骨格を無視して伸縮する仕組みなの!?」と場違いな感想を口にした。
これは久々に苦戦になるかもしれないなと、殺さないやり方での防御と拘束の方法を考え、「チクショー無茶言うなよなナンバー1!」と罵声を上げる。
「ナンバー4!」
狐面の男が、珍しく驚愕を露わに叫んだ。彼らは各数字を持った上位エージェントに専属として仕える他、替えのきかない貴重人材である彼らを、その命を掛けて守る事が最大の役目とされていた。
暗殺部隊の狐面男が鋭く叫んだ瞬間、幹のように太い里久の右腕が同時に動き出し、雪弥を守り加勢するべく動き出そうとした彼に、コンマ一秒で迫った。
その光景を眼にした瞬間、そちらを振り返った雪弥の瞳が見開かれた。
瞬間的に、その表情から人間らしい感情が抜け落ちたかと思うと、雪弥の眼差しが絶対零度の殺意を宿した。その黒く色が変えられた瞳がブルーを灯し、夜空の下の闇で煌々と光った。
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