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夜のゲームセンターの遭遇と、悲劇(2)
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少女の身長は、百五十センチほどだった。かなり痩せており、背中部分が大きく開いた丈の短いキャミソールからは、肉のなくなった皮膚が背骨を浮かび上がらせている。短いスカートから覗く足も、筋肉や脂肪がすべて削げ落ちたように細かった。ぼさぼさに痛んだ茶髪は、細い首を露わに頭部で一まとめにされていた。
少女はブランドマークが装飾された赤い鞄を手に下げており、耳につけていた金の大きなピアスが光りにきらめいていた。膨らみもない胸部と腰回りは、年頃の発育を感じさせないほど幼い。
「……あれが、二年の理香か……?」
雪弥は少女の後ろ姿を眺めながら、ゲームセンターの客に溶け込むように、ポケットから取り出した小銭をクレーンゲーム機に入れた。
ボタンで作動したマシーンの向こうで、男が露出した少女の白い肩を引き寄せてキスをするのが見えた。顔を正面から確認するチャンスを伺っていた雪弥は、不意にこちらを振り返った少女を見て動揺した。思わず手元のボタンを押してしまい、クレーンマシーンが下へと腕を伸ばして宙を掴む。
幼さが残る少女の顔はひどく荒れ、何重にも塗られた厚い化粧が不自然に浮いていた。骨と皮だけの頬には、まるでそんな事は知らないとばかりに笑みが浮かび、ぼんやりと夢見心地な瞳孔は開いたままどこか遠くを見ている。振り返ったときちらりと覗きそうになった下着のそばには、複数の紫の斑点があった。
「理香、こっち来いよ」
男が再び名を呼び、理香と呼ばれたその少女がレースゲームへと向き直る。
雪弥が操作していたクレーンゲームは、人形の収穫もないまま元の位置に戻った。彼が半ばじっとして動かないでいる様子を勘違いしたらしく、それを後ろから見ていた二人の青年が不憫に思ったように「なぁ」と声を掛けた。
まさか話し掛けられるとは思っていなかっただけに、雪弥は驚いて振り返ってしまった。そこには、眼鏡を掛けた青年と短髪の大きな体格をした青年がいて、しかし彼らは自然な表情を浮かべて「よっ」と改めて挨拶する。
「お前、クレーンゲーム初めてなの?」
オレンジの短髪頭の大きな青年が言い、雪弥は顔を見られないよう視線をそらしながら「まぁね」と答えた。青年のタンクトップの下からは、鍛えられた筋肉が浮かび上がっている。
年頃は二十歳前後だ。もしかしたら大学生か、近くの専門学生である可能性もある。彼は何かしら運動でもやっているのだろうか、と一人推測する雪弥に、その青年の方が続けてこう言った。
「コツはさ、引っかけるか落とすか、だぜ」
「引っかけるほうが確実だけどね」
彼が言ってすぐ、眼鏡を掛けた青年が口を挟み、ほどなくして肩をすくめた。
背丈は雪弥と同じくらいで、細い黒縁眼鏡の奥にある細い瞳は穏やかで冷静であり、天然パーマの髪も手が加えられた様子はない。隣の陽気な筋肉青年に比べると、眉さえいじられてはいない真面目そうな風貌だった。
すると、大柄で活気に満ちた瞳をした方の青年が、こう言った。
「お前、大学生? 俺、白鴎学園の大学の三年、鴨(お)津原(づはら)健(けん)。で、こいつは交流のない学生とも成績トップを争ってる里(り)久(く)」
「別に、意識して争っているわけじゃないって。変なこと言うなよ」
眼鏡の青年、里久が軽く鴨津原を睨みつけたあと、こちらへと視線を戻して人懐っこい笑みを見せた。
「突然ごめん、なんだか見ていられなくなったというか…………」
「いやぁ、こんなに下手くそな奴は里久以来だぜ」
「煩いよ」
私服だとさすがに高校生設定は厳しいもんな……
雪弥は、引き攣りかけた口元にどうにか笑みを作っていた。相手が調査対象の大学生という事もあり、どうしたものかと思いながら、ひとまずは話を合わせるべく「雪弥です」とぎこちなく答える。
「隣町の専門学校が休みだったから、友だちとカラオケに入っていたんだ。その、うっぷん晴らし? えぇと、そう、たまには勉強の息抜きでもって思って……その後別れたんだけど、ちょっとゲーセン寄ってみようかなと…………」
若い子って、よくゲーセンっていうよね?
そう悩む雪弥に気付かず、運動派にしか見えない大柄でたくましい鴨津原が、大きな声で笑った。
「確かに、うっぷん晴らしにはもってこいだな! 俺もよく行くぜ。こいつなんて、大学生なるまでゲームもカラオケも経験がなかったから、初めて知った時はびっくりしたんだぜ」
「へぇ、珍しいね」
雪弥は話しながら、ちらりと理香と男へ目をやった。二人はレースゲームを始めており、しばらく動く様子は見られない。
大学生に話を聞ける絶好のチャンスだと思うと、今の状況は都合がいいのかもしれない。そう冷静に考えながら戻した視線の先で、眼鏡の里久が肩身を狭めながら「うちの親は厳しいから」と口ごもったとき、雪弥は遠慮がちに尋ねてみた。
「白鴎学園って、確か附属の高校があったよね?」
「いんや、外から来る奴らもいるぜ。俺は高校からだけど、里久は高知市からこっちに移って来て一人暮らしだ。俺の親がそこの居酒屋やってて、結構余りもん出るからおすそわけしてんの」
鴨津原は「お前今からでも編入しね? なんか気に入ったわ」と続けたが、雪弥は困った笑みで応えて首を横に振った。里久がすかさず彼に「ちょっと黙ってろ」と一喝し、クレーンゲームの基本的な操作方法を説明し始める。
雪弥は、五分とかからない話の間、耳と神経を理香たちのほうに研ぎ澄ませていた。里久の言葉はほとんど入って来なかったが、「ま、こんな感じ。分かったかな」と里久が話を締めくくったとき、「以外に簡単なんだってことがよく分かったよ」と自然な相槌を返した。
「まっ、一番簡単かもな。商品によるけどよ」
「そろそろ行こう、健。俺は構わないけど、お前はこれから店の仕込みを手伝うんだろ?」
里久が思い出したように腕時計を見て、「そういえば帰る話をしていたところだったもんな」と付き合ってくれた友人を気遣うような気配を滲ませた。それを見た鴨津原が、途端に笑って「そうだった、今日はお前の気晴らしに付き合ってたんだっけ」と言った。
互いにタイプは違っていたが、とても良い関係を築いているらしい。雪弥はそれを少し微笑ましく思って、彼らが「じゃあな、頑張れよ」「頑張ってね」と言い残して去っていくのを、手を振り返して見送った。
それにしても、突然だったなぁ。
雪弥は大学生二人組を思いながら、さて奥にいた理香と男はどうなっただろうか、と意識をそちらへ戻した。すると、レースゲームに座っていた男が立ち上がり、腕に理香をはべらせて、こちらへ向かって歩き出すのが見えた。
客の一人を装ってゲーム機に小銭を入れる雪弥の横を、男と理香が通り過ぎた。クレーンゲーム後方にあるシューティングゲーム機へお金を入れ始める様子を、背中越しに神経を集中させて窺いながら、雪弥はクレーンゲームのボタンを押した。
クレーン型の機器が動き出したとき、ふと理香たちに駆け寄る人影があった。ちらりとそこへ視線を向けて、白鴎学園高等部の制服を着た一人の男子学生だというのを確認してから、すぐに目を戻して最後の操作ボタンを押す。
三人の人間を薄く映しだしたガラス越しに、クレーンが人形へ向かってゆっくり落下を始める中、その少年に気付いた理香がすぐに黄色い声を上げた。
少女はブランドマークが装飾された赤い鞄を手に下げており、耳につけていた金の大きなピアスが光りにきらめいていた。膨らみもない胸部と腰回りは、年頃の発育を感じさせないほど幼い。
「……あれが、二年の理香か……?」
雪弥は少女の後ろ姿を眺めながら、ゲームセンターの客に溶け込むように、ポケットから取り出した小銭をクレーンゲーム機に入れた。
ボタンで作動したマシーンの向こうで、男が露出した少女の白い肩を引き寄せてキスをするのが見えた。顔を正面から確認するチャンスを伺っていた雪弥は、不意にこちらを振り返った少女を見て動揺した。思わず手元のボタンを押してしまい、クレーンマシーンが下へと腕を伸ばして宙を掴む。
幼さが残る少女の顔はひどく荒れ、何重にも塗られた厚い化粧が不自然に浮いていた。骨と皮だけの頬には、まるでそんな事は知らないとばかりに笑みが浮かび、ぼんやりと夢見心地な瞳孔は開いたままどこか遠くを見ている。振り返ったときちらりと覗きそうになった下着のそばには、複数の紫の斑点があった。
「理香、こっち来いよ」
男が再び名を呼び、理香と呼ばれたその少女がレースゲームへと向き直る。
雪弥が操作していたクレーンゲームは、人形の収穫もないまま元の位置に戻った。彼が半ばじっとして動かないでいる様子を勘違いしたらしく、それを後ろから見ていた二人の青年が不憫に思ったように「なぁ」と声を掛けた。
まさか話し掛けられるとは思っていなかっただけに、雪弥は驚いて振り返ってしまった。そこには、眼鏡を掛けた青年と短髪の大きな体格をした青年がいて、しかし彼らは自然な表情を浮かべて「よっ」と改めて挨拶する。
「お前、クレーンゲーム初めてなの?」
オレンジの短髪頭の大きな青年が言い、雪弥は顔を見られないよう視線をそらしながら「まぁね」と答えた。青年のタンクトップの下からは、鍛えられた筋肉が浮かび上がっている。
年頃は二十歳前後だ。もしかしたら大学生か、近くの専門学生である可能性もある。彼は何かしら運動でもやっているのだろうか、と一人推測する雪弥に、その青年の方が続けてこう言った。
「コツはさ、引っかけるか落とすか、だぜ」
「引っかけるほうが確実だけどね」
彼が言ってすぐ、眼鏡を掛けた青年が口を挟み、ほどなくして肩をすくめた。
背丈は雪弥と同じくらいで、細い黒縁眼鏡の奥にある細い瞳は穏やかで冷静であり、天然パーマの髪も手が加えられた様子はない。隣の陽気な筋肉青年に比べると、眉さえいじられてはいない真面目そうな風貌だった。
すると、大柄で活気に満ちた瞳をした方の青年が、こう言った。
「お前、大学生? 俺、白鴎学園の大学の三年、鴨(お)津原(づはら)健(けん)。で、こいつは交流のない学生とも成績トップを争ってる里(り)久(く)」
「別に、意識して争っているわけじゃないって。変なこと言うなよ」
眼鏡の青年、里久が軽く鴨津原を睨みつけたあと、こちらへと視線を戻して人懐っこい笑みを見せた。
「突然ごめん、なんだか見ていられなくなったというか…………」
「いやぁ、こんなに下手くそな奴は里久以来だぜ」
「煩いよ」
私服だとさすがに高校生設定は厳しいもんな……
雪弥は、引き攣りかけた口元にどうにか笑みを作っていた。相手が調査対象の大学生という事もあり、どうしたものかと思いながら、ひとまずは話を合わせるべく「雪弥です」とぎこちなく答える。
「隣町の専門学校が休みだったから、友だちとカラオケに入っていたんだ。その、うっぷん晴らし? えぇと、そう、たまには勉強の息抜きでもって思って……その後別れたんだけど、ちょっとゲーセン寄ってみようかなと…………」
若い子って、よくゲーセンっていうよね?
そう悩む雪弥に気付かず、運動派にしか見えない大柄でたくましい鴨津原が、大きな声で笑った。
「確かに、うっぷん晴らしにはもってこいだな! 俺もよく行くぜ。こいつなんて、大学生なるまでゲームもカラオケも経験がなかったから、初めて知った時はびっくりしたんだぜ」
「へぇ、珍しいね」
雪弥は話しながら、ちらりと理香と男へ目をやった。二人はレースゲームを始めており、しばらく動く様子は見られない。
大学生に話を聞ける絶好のチャンスだと思うと、今の状況は都合がいいのかもしれない。そう冷静に考えながら戻した視線の先で、眼鏡の里久が肩身を狭めながら「うちの親は厳しいから」と口ごもったとき、雪弥は遠慮がちに尋ねてみた。
「白鴎学園って、確か附属の高校があったよね?」
「いんや、外から来る奴らもいるぜ。俺は高校からだけど、里久は高知市からこっちに移って来て一人暮らしだ。俺の親がそこの居酒屋やってて、結構余りもん出るからおすそわけしてんの」
鴨津原は「お前今からでも編入しね? なんか気に入ったわ」と続けたが、雪弥は困った笑みで応えて首を横に振った。里久がすかさず彼に「ちょっと黙ってろ」と一喝し、クレーンゲームの基本的な操作方法を説明し始める。
雪弥は、五分とかからない話の間、耳と神経を理香たちのほうに研ぎ澄ませていた。里久の言葉はほとんど入って来なかったが、「ま、こんな感じ。分かったかな」と里久が話を締めくくったとき、「以外に簡単なんだってことがよく分かったよ」と自然な相槌を返した。
「まっ、一番簡単かもな。商品によるけどよ」
「そろそろ行こう、健。俺は構わないけど、お前はこれから店の仕込みを手伝うんだろ?」
里久が思い出したように腕時計を見て、「そういえば帰る話をしていたところだったもんな」と付き合ってくれた友人を気遣うような気配を滲ませた。それを見た鴨津原が、途端に笑って「そうだった、今日はお前の気晴らしに付き合ってたんだっけ」と言った。
互いにタイプは違っていたが、とても良い関係を築いているらしい。雪弥はそれを少し微笑ましく思って、彼らが「じゃあな、頑張れよ」「頑張ってね」と言い残して去っていくのを、手を振り返して見送った。
それにしても、突然だったなぁ。
雪弥は大学生二人組を思いながら、さて奥にいた理香と男はどうなっただろうか、と意識をそちらへ戻した。すると、レースゲームに座っていた男が立ち上がり、腕に理香をはべらせて、こちらへ向かって歩き出すのが見えた。
客の一人を装ってゲーム機に小銭を入れる雪弥の横を、男と理香が通り過ぎた。クレーンゲーム後方にあるシューティングゲーム機へお金を入れ始める様子を、背中越しに神経を集中させて窺いながら、雪弥はクレーンゲームのボタンを押した。
クレーン型の機器が動き出したとき、ふと理香たちに駆け寄る人影があった。ちらりとそこへ視線を向けて、白鴎学園高等部の制服を着た一人の男子学生だというのを確認してから、すぐに目を戻して最後の操作ボタンを押す。
三人の人間を薄く映しだしたガラス越しに、クレーンが人形へ向かってゆっくり落下を始める中、その少年に気付いた理香がすぐに黄色い声を上げた。
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