14 / 110
忘れていた頃に浮上する実家事情(2)
しおりを挟む
蒼緋蔵家の人間はもともと一通りの護身術や武道を学ぶことを義務づけられていたが、スポーツは別物だった。尋ねた大人たちに「これからの体力と精神力を鍛えるためだ」と宣言した話は有名で、実際、その話を渡米したばかりの現地で聞いた雪弥は「あの人、一体何やってるんだ?」と驚いた。運動派ではなかった長男が、義務付けられてもいない事で自ら動いて汗を流す姿など、想像もつかなかったからである。
蒼慶は、父のクローンのような男でもあった。常に眉間に皺が寄った仏頂面に、有無を言わせない圧倒的な威厳と威圧感を漂わせていた。雪弥があの家から距離を置き始めた頃から、それが一層ひどくなったと嘆くのは母である亜希子ばかりではない。
時々彼から電話が来るたび、雪弥は厳しい口調で刺々しい言葉を浴びせられていた。蒼慶はいつも不機嫌そうな声色で一方的に話しをすると、雪弥の言葉も聞かずに勝手に電話を切るのだ。
嫌われているのかと考えるが、思い当る節もなく雪弥は悩んでいた。蒼慶は幼い頃から仏頂面ではあったが、彼らと過ごした短い時間の中で、嫌われるようなことをした覚えが一つもなかったのだ。
「父さん、蒼慶兄さんがどうかしたの?」
雪弥が咳払いのあとに尋ねると、父がひどく重々しそうに言葉を返した。
『…………蒼慶が来月中に、私のあとを継ぐ事に決まった』
「そっか、良かったじゃない。無事に決まったんだね」
雪弥は、心の底からほっとした。蒼慶が自分を嫌いに思っているのは、きっと跡取り問題があったからだろうと考えていたからだ。父もこの件で忙しく動いていたので、ようやく肩の荷が下りるだろうとも思った。
喜ぶ雪弥とは正反対で、父の声は重く沈んでいた。
『秘書の席には、緋菜が就くことになった。結婚するまではうちが持っている会社でも、十分に社会経験が詰めるだろうと蒼慶が意見してな』
「へぇ、兄さんが緋菜を?」
『大学を出て大手企業の秘書をやっているが、見合い話の多さに亜希子が心配してな。蒼慶も緋菜の器量の良さを認めていて、外で秘書をさせるより自分の元にいるほうが能力も伸びるだろうといっている。私たちも、十分にその役職が務まるだろうと判断して推薦した』
「うん、そうだね。緋菜はしっかりした良い子だから」
雪弥は、妹が蒼緋蔵家の役職に就く驚きよりも、正直な感想を述べて肯いた。
家名の「緋」の文字を与えられた一つ年下の妹、緋菜は小、中、高、大学をトップ成績で卒業した、兄に継ぐ優秀な頭脳を持った和風美人だった。
雪弥は成人式以来彼女に会っていなかったが、美しい黒髪を背中に流したその姿を容易に想像できた。「着物が良く似合うわね」と紗奈恵に言われてから、緋菜は癖のないロングヘアスタイルを変えた事がなかったのである。
今年彼女が大学を卒業した際は、蒼緋蔵家や別の財閥が会場に入っていたので、雪弥は祝いの言葉をつけた花束とプレゼントを送っただけで、顔を出す事はしなかった。毎年家族の誕生日やお祝い事には、欠かさず花やプレゼントを送っている。
最後に家族と顔を合わせたのは、二年前に仕事の途中抜け出して会いに行った、緋菜の成人式会場だ。
大手企業で緋菜は社長秘書をして三か月も経っていないが、雪弥に不安はなかった。厳しい蒼慶であっても、実の妹には優しい事を知っていたからである。亜希子や父の次に緋菜を良く知っている蒼慶は、うまく彼女の良さを伸ばせるだろうと雪弥は思った。
「ほんと良かったよ。あとは補佐をする副当主と……副当主って、確か蒼緋蔵グループの副社長の役職だったよね? で、各支店の代表と、それから兄さんの執事――はもう決まってたね、強烈な人が…………で、ええっと『選定』と『経理』と『記録』と……よく覚えてないけど、そういう役職を埋めるだけだね」
委員会とかいろいろと面倒なことも多いみたいだけど、と続けて雪弥は肩をすくめた。
「僕は蒼緋蔵のことはよく知らないけど、あとは兄さんが決めるんだから問題はないでしょう。父さんも気楽に構えていいと思うよ。副業でやっている小説家の方にさ、これからは力を入れてもいいんじゃないかな。ほら、ゆっくりそうやって暮らしたいって言っていたでしょう? 地下に大きな書斎室と図書室まで作ってあるんだしさ」
『確かにな』
鼻で笑うような口調だったが、強張った父の声色から力が抜けたような気がした。ほっと安堵の息をつくと、不思議な事にはっきりとした空腹を感じた。
雪弥は、柵に背を持たれて夜空を見上げた。話を終わらせようと言葉を切り出す。
「就任式とかやるんだったら、日取りが決まり次第連絡してよ。僕は立場上正式に参加することは出来ないけど、当日に間に合うように、匿名でメッセージを添えて花くらいは送るから」
『雪弥、それが少しまずいことになっていてな……』
緊張を含んだように、父の声色が低く沈んだ。一体何が父さんを困らせているんだろう、と雪弥は小首を傾げて尋ねる。
「経営はすごく順調だよね? 役職だって、いろいろとすごい人がいるって前に聞いたし……他に何かあったの?」
『実はな、蒼慶が右腕となる役職に、お前を置くといって聞かんのだよ……』
父の言葉を理解するのに、数十秒を要した。
一瞬止まり掛けた思考をフル回転させ、雪弥は事態を飲み込み絶句した。右腕の座とは、つまり当主の補佐役であり、または会社の副社長の地位なのである。
「父さん、ちょっと待って、僕を『当主の右腕』に? それってつまり副当主――というか、兄さんどうしちゃったのさ? そんなんじゃ反対されて、そこで話が止まって他の役職なんか決まるわけがないでしょう!」
『それがな、他の者も全員一致でそれに賛成で――』
「はっ? 皆兄さんに口で負けたってこと?」
雪弥は柵に頭をもたれたまま、左手で顔を覆った。
愛人の子供をそばに置くなんて、普通に考えても危険である。特に、蒼緋蔵家のような歴史を持つ大きな家にとってはそうだ。雪弥にその気がなくとも、周りは黙っていない。
そのはずなのに、今回は雪弥たちを毛嫌いしていた者たちもそれに賛成しているというのだ。もはや驚愕である。一体、本家の方で何が起こっているのだろうか?
雪弥は鈍痛と眩暈を覚えた。嫌な憶測が次々に脳裏を横切り、思わず「嘘だろ」とぼやく。その言葉が聞こえた父が、『まずは話を聞きなさい』といって続けた。
『雪弥、事情は少し複雑なのだ。皆、お前がその席に就くべきだろうという意見も上がりだして――』
「冗談じゃない、僕は兄さんたちの足を引っ張る存在になるなんて、真っ平ごめんだ!」
雪弥は本心からそう叫び、思わず父の言葉を遮った。
母が倒れてしばらく過ぎたあの日、自分は断腸の想いで形上彼らとの縁を切った。家族でありながら自由に会いにも行けず、気を遣って会いに行く事を遠慮していたら、すっかり足も遠のいてしまった。
それに面倒事に巻き込まれるのは嫌だった。複雑でねちねちとした蒼緋蔵のど真ん中は、彼にとって一番避けたい場所だったのだ。
蒼慶は、父のクローンのような男でもあった。常に眉間に皺が寄った仏頂面に、有無を言わせない圧倒的な威厳と威圧感を漂わせていた。雪弥があの家から距離を置き始めた頃から、それが一層ひどくなったと嘆くのは母である亜希子ばかりではない。
時々彼から電話が来るたび、雪弥は厳しい口調で刺々しい言葉を浴びせられていた。蒼慶はいつも不機嫌そうな声色で一方的に話しをすると、雪弥の言葉も聞かずに勝手に電話を切るのだ。
嫌われているのかと考えるが、思い当る節もなく雪弥は悩んでいた。蒼慶は幼い頃から仏頂面ではあったが、彼らと過ごした短い時間の中で、嫌われるようなことをした覚えが一つもなかったのだ。
「父さん、蒼慶兄さんがどうかしたの?」
雪弥が咳払いのあとに尋ねると、父がひどく重々しそうに言葉を返した。
『…………蒼慶が来月中に、私のあとを継ぐ事に決まった』
「そっか、良かったじゃない。無事に決まったんだね」
雪弥は、心の底からほっとした。蒼慶が自分を嫌いに思っているのは、きっと跡取り問題があったからだろうと考えていたからだ。父もこの件で忙しく動いていたので、ようやく肩の荷が下りるだろうとも思った。
喜ぶ雪弥とは正反対で、父の声は重く沈んでいた。
『秘書の席には、緋菜が就くことになった。結婚するまではうちが持っている会社でも、十分に社会経験が詰めるだろうと蒼慶が意見してな』
「へぇ、兄さんが緋菜を?」
『大学を出て大手企業の秘書をやっているが、見合い話の多さに亜希子が心配してな。蒼慶も緋菜の器量の良さを認めていて、外で秘書をさせるより自分の元にいるほうが能力も伸びるだろうといっている。私たちも、十分にその役職が務まるだろうと判断して推薦した』
「うん、そうだね。緋菜はしっかりした良い子だから」
雪弥は、妹が蒼緋蔵家の役職に就く驚きよりも、正直な感想を述べて肯いた。
家名の「緋」の文字を与えられた一つ年下の妹、緋菜は小、中、高、大学をトップ成績で卒業した、兄に継ぐ優秀な頭脳を持った和風美人だった。
雪弥は成人式以来彼女に会っていなかったが、美しい黒髪を背中に流したその姿を容易に想像できた。「着物が良く似合うわね」と紗奈恵に言われてから、緋菜は癖のないロングヘアスタイルを変えた事がなかったのである。
今年彼女が大学を卒業した際は、蒼緋蔵家や別の財閥が会場に入っていたので、雪弥は祝いの言葉をつけた花束とプレゼントを送っただけで、顔を出す事はしなかった。毎年家族の誕生日やお祝い事には、欠かさず花やプレゼントを送っている。
最後に家族と顔を合わせたのは、二年前に仕事の途中抜け出して会いに行った、緋菜の成人式会場だ。
大手企業で緋菜は社長秘書をして三か月も経っていないが、雪弥に不安はなかった。厳しい蒼慶であっても、実の妹には優しい事を知っていたからである。亜希子や父の次に緋菜を良く知っている蒼慶は、うまく彼女の良さを伸ばせるだろうと雪弥は思った。
「ほんと良かったよ。あとは補佐をする副当主と……副当主って、確か蒼緋蔵グループの副社長の役職だったよね? で、各支店の代表と、それから兄さんの執事――はもう決まってたね、強烈な人が…………で、ええっと『選定』と『経理』と『記録』と……よく覚えてないけど、そういう役職を埋めるだけだね」
委員会とかいろいろと面倒なことも多いみたいだけど、と続けて雪弥は肩をすくめた。
「僕は蒼緋蔵のことはよく知らないけど、あとは兄さんが決めるんだから問題はないでしょう。父さんも気楽に構えていいと思うよ。副業でやっている小説家の方にさ、これからは力を入れてもいいんじゃないかな。ほら、ゆっくりそうやって暮らしたいって言っていたでしょう? 地下に大きな書斎室と図書室まで作ってあるんだしさ」
『確かにな』
鼻で笑うような口調だったが、強張った父の声色から力が抜けたような気がした。ほっと安堵の息をつくと、不思議な事にはっきりとした空腹を感じた。
雪弥は、柵に背を持たれて夜空を見上げた。話を終わらせようと言葉を切り出す。
「就任式とかやるんだったら、日取りが決まり次第連絡してよ。僕は立場上正式に参加することは出来ないけど、当日に間に合うように、匿名でメッセージを添えて花くらいは送るから」
『雪弥、それが少しまずいことになっていてな……』
緊張を含んだように、父の声色が低く沈んだ。一体何が父さんを困らせているんだろう、と雪弥は小首を傾げて尋ねる。
「経営はすごく順調だよね? 役職だって、いろいろとすごい人がいるって前に聞いたし……他に何かあったの?」
『実はな、蒼慶が右腕となる役職に、お前を置くといって聞かんのだよ……』
父の言葉を理解するのに、数十秒を要した。
一瞬止まり掛けた思考をフル回転させ、雪弥は事態を飲み込み絶句した。右腕の座とは、つまり当主の補佐役であり、または会社の副社長の地位なのである。
「父さん、ちょっと待って、僕を『当主の右腕』に? それってつまり副当主――というか、兄さんどうしちゃったのさ? そんなんじゃ反対されて、そこで話が止まって他の役職なんか決まるわけがないでしょう!」
『それがな、他の者も全員一致でそれに賛成で――』
「はっ? 皆兄さんに口で負けたってこと?」
雪弥は柵に頭をもたれたまま、左手で顔を覆った。
愛人の子供をそばに置くなんて、普通に考えても危険である。特に、蒼緋蔵家のような歴史を持つ大きな家にとってはそうだ。雪弥にその気がなくとも、周りは黙っていない。
そのはずなのに、今回は雪弥たちを毛嫌いしていた者たちもそれに賛成しているというのだ。もはや驚愕である。一体、本家の方で何が起こっているのだろうか?
雪弥は鈍痛と眩暈を覚えた。嫌な憶測が次々に脳裏を横切り、思わず「嘘だろ」とぼやく。その言葉が聞こえた父が、『まずは話を聞きなさい』といって続けた。
『雪弥、事情は少し複雑なのだ。皆、お前がその席に就くべきだろうという意見も上がりだして――』
「冗談じゃない、僕は兄さんたちの足を引っ張る存在になるなんて、真っ平ごめんだ!」
雪弥は本心からそう叫び、思わず父の言葉を遮った。
母が倒れてしばらく過ぎたあの日、自分は断腸の想いで形上彼らとの縁を切った。家族でありながら自由に会いにも行けず、気を遣って会いに行く事を遠慮していたら、すっかり足も遠のいてしまった。
それに面倒事に巻き込まれるのは嫌だった。複雑でねちねちとした蒼緋蔵のど真ん中は、彼にとって一番避けたい場所だったのだ。
0
お気に入りに追加
64
あなたにおすすめの小説

蒼緋蔵家の番犬 3~現代の魔術師、宮橋雅兎~
百門一新
ミステリー
雪弥は、異常な戦闘能力を持つ「エージェントナンバー4」だ。里帰りしたものの、蒼緋蔵の屋敷から出ていってしまうことになった。思い悩んでいると、突然、次の任務として彼に「宮橋雅兎」という男のもとに行けという命令が出て……?
雪弥は、ただ一人の『L事件特別捜査係』の刑事である宮橋雅兎とバディを組むことになり、現代の「魔術師」と現代の「鬼」にかかわっていく――。
※「小説家になろう」「ノベマ!」「カクヨム」にも掲載しています。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
パラダイス・ロスト
真波馨
ミステリー
架空都市K県でスーツケースに詰められた男の遺体が発見される。殺された男は、県警公安課のエスだった――K県警公安第三課に所属する公安警察官・新宮時也を主人公とした警察小説の第一作目。
※旧作『パラダイス・ロスト』を加筆修正した作品です。大幅な内容の変更はなく、一部設定が変更されています。旧作版は〈小説家になろう〉〈カクヨム〉にのみ掲載しています。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
『沈黙するグラス』 ~5つの視点が交錯する~
Algo Lighter
ミステリー
その夜、雨は静かに降り続けていた。
高級レストラン「ル・ソレイユ」で、投資家・南條修司が毒殺される。
毒はワインに仕込まれたのか、それとも——?
事件の謎を追うのは、探偵・久瀬真人。
彼はオーナー・藤倉俊介の依頼を受け、捜査を開始する。
最初に疑われたのは、料理長の高梨孝之。
だが、事件を深掘りするにつれ、違和感が浮かび上がる。
「これは、単なる復讐劇なのか?」
5人の視点で描かれる物語が、点と点をつなぎ、やがて驚愕の真実が浮かび上がる。
沈黙する証拠、交錯する思惑。
そして、最後に暴かれる"最も疑われなかった者"の正体とは——?
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる