9 / 12
8
しおりを挟む
「迷子……?」
「迷っていて、それでいていくべき場所へ、行く人の元へ夜行列車は向かうのさ。お嬢ちゃんは、どこかの銀白駅へ向かっているんだろう。でも、まだそのどこかをお嬢ちゃんは見つけられないでいる。あの子なんてもっと重症だよ。切符がプラスチックみたいに透明なんだ」
青年は大袈裟に溜息をもらした。
すると少年が革の靴を投げつけた。彼はひょいと避けると「それでね」と言って、気にせず香澄に爽やかに続ける。
「人によって考え方は違う。逃げ出して乗るんだという人もいれば、とにかくどこかへ行きたいと強く願っているから乗るのだ、と言う人もいる。何かを探すために乗車して、忘れてしまった目的のために乗るのだと言っている人だっている――けれど、皆迷ってここへ来るんだ。降りるべき場所に辿り着くと、その人にだけ、その風景が見える」
「そんな不思議なことが?」
「ああ、本当さ。君にもあの子にも、車窓は真っ暗だと思うけど、俺にはちゃんと見えているよ。今夜行列車は、雪山を左右に拝んで凍った湖の上を走ってる」
「湖の上を走れるわけがないだろ!」
靴を取りに行った少年が、すかさずに怒鳴った。
香澄は、薄い氷に覆われただけの湖の上を走る列車を思い浮かべた。青年は香澄の答えを心待ちにしているかのように、にこにこと彼女を見つめていた。
「あの、雪山に挟まれた湖なんて、あるんですか?」
「在るともいえるし、無いともいえる。あるときは湖であり、あるときはダムになっているから」
「はあ……」
よく、わからない。
少年がきちんと椅子に座ると、青年は八重歯を見せて二人に笑いかけた。踵を返しつつ、背中越しに振り返って言う。
「降りるべき風景に出会ったら、きっとすぐにわかる。乗車時間に制限なんてないからね。まあ気ままに楽しむといいよ。俺だって臨時の機関士だからね」
「じゃあ、あなたも降りるべき場所を……?」
香澄が尋ねると、彼は出入口の扉を開いたままきょとんとした表情を見せた。数秒後に吹きだし、楽しそうにけらけらと笑う。
「ちゃんと免許は持っとるよぃ! ちょいと倅を迎えにね」
古い言い方をしたあと、青年は我に返って咳払いをすると「じゃあな」現代風に言い改めて扉の向こうに消えていった。
「わかっただろ。この車窓からは何も見えないし、普通の列車とはわけが違うんだ」
「――うん」
香澄は、少年になんとなく頷いて見せた。
少年はしばらく両足を床の上でぶらぶらとさせていたが、冷え切った手先を温めるように強く腕を組み合わせた。
「俺なんて、二階の部屋に列車が停まったんだぜ? ありえないよ」
「でも、あなたは乗ったのね」
「……爺様の家だった。翌日には家に帰らなきゃいけなくなる。俺は、俺の家に帰りたくなかったんだ」
少年は、小さな声を振り絞って答えると、足を椅子の上にあげて山を作った。
「目的地なんてないんだ。だから、俺はいつまで経っても降りられない」
そうかしら、と香澄は思った。
何も見えない車窓の闇を見つめ、若い父と母が同じように夜行列車に乗って南を目指した風景を想像した。
ずっと北の街だと、父は言っていた。
当時、そこには列車なんて通っていたのだろうか。
もしかしたら、父や母もこの不思議な夜行列車の乗客だったのかもしれない――何とも不思議だと思った。
「でもね、きっと皆、どこかへ行くために乗るのよ」
無意識に呟いた香澄の言葉は、白い吐息に溶けて消えていった。
夜行列車の中は、時間の感覚がまるでなかった。
数時間もずっと走り続けているような気もするし、一分一分がのろのろと流れているだけのような気もする。
固い座席に尻が痺れる感覚はいっこうに訪れず、凍てつく寒さだけが身を震わせた。
「おい。腹、減らないか」
沈黙に耳が慣れ切った頃、少年が声を上げた。
香澄が顔を上げると、彼は手に持っていた菓子を彼女に放り投げて寄越した。
「うまいぜ」
「……見たこともないお菓子ね」
「大人はお菓子なんて食わねえだろ。だから知らないんだ」
「そうね。食べたことないわ」
香澄は、褪せた色彩のプリントがなされた菓子の包みを開けた。『うまい棒』に似ているけれど、大きさはそれよりも一回り小さく、食べてみると質素な味が口の中に広がった。菓子の包みの裏を見やると、やたらと見慣れない標示で漢字が多い。
「この会社、聞いたことないけど……」
「ったく、大人ってのは、すぐ製造会社とか知りたがるんだ」
侮蔑が込められた言葉だった。
「ごめんなさい」
気を悪くさせてしまったらしい。香澄は素直に謝った。少年はすっかり調子が狂ったように唇をすぼめる。
「別に、いいけどよ」
列車は、変わらず凍える暗闇の中を走り続けていた。
「それ、遺骨だろ」
少年がちらりと盗み見した。香澄は「そうよ」と頷いて見せる。
「なんか、訳ありって感じだな」
「でも、遺骨だってよくわかったわね」
「婆様の葬式があってさ、……爺様が、それを大事そうに抱えてた」
「……そう」
「爺様と婆様のところが俺の居場所だったのに、爺様は、死んだ婆様を連れてどこかに行くっていうんだ。二階のあの部屋は、爺様と俺と、婆様の部屋だ……別荘にするなんて、ひどすぎるよ。だけどガキの俺にはどうしようもなくて、最後だと思って二階の部屋で寝ていたら、この夜行列車が来たんだ」
少年は膝を抱え、遠くを見るような瞳をぼんやりと宙に向けた。凍てつく空間に消えていく吐息の向こうに、記憶の残像が形成されるのを眺めている。
長いこと、二人は喋らなかった。
白い吐息はやがて見えなくなり、いつの間にか窓硝子の霜も消えていた。
まだまだ寒いけれど、指先が凍るほどの冷気はもう感じなかった。
「きっと、雪国を過ぎたんだろうな」
少年がぽつりと呟いた。
「爺様のところも、雪が降っていたよ」
「戻らないの?」
「帰りたくない。このままじゃいけないんだろうけど……俺はいつまでも降りられないなんて思うのは、すごく矛盾しているんだろうな。きっとどこかで降りなくちゃいけなくて、心のどこかでは降りたいと願っているみたいだ」
「そうね。難しいけれど、あなたはまだ小さいもの」
仕方がないわ、と香澄はスカートの裾を正した。
自分が彼ほどの幼い頃は、こんなにもしっかりとしてはいなかっただろう。
少年は、まだ小学校に進学してしばらくしたばかりの身体に、アンバランスにも大人の思考を植えつけられて困惑している――香澄は、そんな印象を抱いた。
少年は、幼少期に大人の世界を生きているのだ。
香澄は、自分の思い出を振り返ってみた。
まるで昨日のことのように繊細な記憶が脳裏を流れた。父と母は、幼い香澄の世界を守り通していた。とても幸せだったことが、次々に季節を過ぎて年を重ねて行き、香澄はそれを噛みしめつつ涙を堪えた。
「どうしたんだ」
少年が戸惑って尋ねる。
「なんでもないの」
香澄はそう言って、父の遺骨を抱きしめた。
その間も、記憶は一番幸せだった時代まで進行を止めない。香澄はだからなのか、ふと、少年に話しを聞いて欲しくなった。
「少し話しをしてもいい?」
控えめに尋ねると、少年は小さな体で必死に言葉を選ぶように考え込み、そして怪訝そうな表情からどうにか力を抜いた。
「話してよ」
彼がそう言った。遠慮がちに上げられた声は、吐息交じりで、なんだか中世的で、けれどひどく柔らかかった。
「迷っていて、それでいていくべき場所へ、行く人の元へ夜行列車は向かうのさ。お嬢ちゃんは、どこかの銀白駅へ向かっているんだろう。でも、まだそのどこかをお嬢ちゃんは見つけられないでいる。あの子なんてもっと重症だよ。切符がプラスチックみたいに透明なんだ」
青年は大袈裟に溜息をもらした。
すると少年が革の靴を投げつけた。彼はひょいと避けると「それでね」と言って、気にせず香澄に爽やかに続ける。
「人によって考え方は違う。逃げ出して乗るんだという人もいれば、とにかくどこかへ行きたいと強く願っているから乗るのだ、と言う人もいる。何かを探すために乗車して、忘れてしまった目的のために乗るのだと言っている人だっている――けれど、皆迷ってここへ来るんだ。降りるべき場所に辿り着くと、その人にだけ、その風景が見える」
「そんな不思議なことが?」
「ああ、本当さ。君にもあの子にも、車窓は真っ暗だと思うけど、俺にはちゃんと見えているよ。今夜行列車は、雪山を左右に拝んで凍った湖の上を走ってる」
「湖の上を走れるわけがないだろ!」
靴を取りに行った少年が、すかさずに怒鳴った。
香澄は、薄い氷に覆われただけの湖の上を走る列車を思い浮かべた。青年は香澄の答えを心待ちにしているかのように、にこにこと彼女を見つめていた。
「あの、雪山に挟まれた湖なんて、あるんですか?」
「在るともいえるし、無いともいえる。あるときは湖であり、あるときはダムになっているから」
「はあ……」
よく、わからない。
少年がきちんと椅子に座ると、青年は八重歯を見せて二人に笑いかけた。踵を返しつつ、背中越しに振り返って言う。
「降りるべき風景に出会ったら、きっとすぐにわかる。乗車時間に制限なんてないからね。まあ気ままに楽しむといいよ。俺だって臨時の機関士だからね」
「じゃあ、あなたも降りるべき場所を……?」
香澄が尋ねると、彼は出入口の扉を開いたままきょとんとした表情を見せた。数秒後に吹きだし、楽しそうにけらけらと笑う。
「ちゃんと免許は持っとるよぃ! ちょいと倅を迎えにね」
古い言い方をしたあと、青年は我に返って咳払いをすると「じゃあな」現代風に言い改めて扉の向こうに消えていった。
「わかっただろ。この車窓からは何も見えないし、普通の列車とはわけが違うんだ」
「――うん」
香澄は、少年になんとなく頷いて見せた。
少年はしばらく両足を床の上でぶらぶらとさせていたが、冷え切った手先を温めるように強く腕を組み合わせた。
「俺なんて、二階の部屋に列車が停まったんだぜ? ありえないよ」
「でも、あなたは乗ったのね」
「……爺様の家だった。翌日には家に帰らなきゃいけなくなる。俺は、俺の家に帰りたくなかったんだ」
少年は、小さな声を振り絞って答えると、足を椅子の上にあげて山を作った。
「目的地なんてないんだ。だから、俺はいつまで経っても降りられない」
そうかしら、と香澄は思った。
何も見えない車窓の闇を見つめ、若い父と母が同じように夜行列車に乗って南を目指した風景を想像した。
ずっと北の街だと、父は言っていた。
当時、そこには列車なんて通っていたのだろうか。
もしかしたら、父や母もこの不思議な夜行列車の乗客だったのかもしれない――何とも不思議だと思った。
「でもね、きっと皆、どこかへ行くために乗るのよ」
無意識に呟いた香澄の言葉は、白い吐息に溶けて消えていった。
夜行列車の中は、時間の感覚がまるでなかった。
数時間もずっと走り続けているような気もするし、一分一分がのろのろと流れているだけのような気もする。
固い座席に尻が痺れる感覚はいっこうに訪れず、凍てつく寒さだけが身を震わせた。
「おい。腹、減らないか」
沈黙に耳が慣れ切った頃、少年が声を上げた。
香澄が顔を上げると、彼は手に持っていた菓子を彼女に放り投げて寄越した。
「うまいぜ」
「……見たこともないお菓子ね」
「大人はお菓子なんて食わねえだろ。だから知らないんだ」
「そうね。食べたことないわ」
香澄は、褪せた色彩のプリントがなされた菓子の包みを開けた。『うまい棒』に似ているけれど、大きさはそれよりも一回り小さく、食べてみると質素な味が口の中に広がった。菓子の包みの裏を見やると、やたらと見慣れない標示で漢字が多い。
「この会社、聞いたことないけど……」
「ったく、大人ってのは、すぐ製造会社とか知りたがるんだ」
侮蔑が込められた言葉だった。
「ごめんなさい」
気を悪くさせてしまったらしい。香澄は素直に謝った。少年はすっかり調子が狂ったように唇をすぼめる。
「別に、いいけどよ」
列車は、変わらず凍える暗闇の中を走り続けていた。
「それ、遺骨だろ」
少年がちらりと盗み見した。香澄は「そうよ」と頷いて見せる。
「なんか、訳ありって感じだな」
「でも、遺骨だってよくわかったわね」
「婆様の葬式があってさ、……爺様が、それを大事そうに抱えてた」
「……そう」
「爺様と婆様のところが俺の居場所だったのに、爺様は、死んだ婆様を連れてどこかに行くっていうんだ。二階のあの部屋は、爺様と俺と、婆様の部屋だ……別荘にするなんて、ひどすぎるよ。だけどガキの俺にはどうしようもなくて、最後だと思って二階の部屋で寝ていたら、この夜行列車が来たんだ」
少年は膝を抱え、遠くを見るような瞳をぼんやりと宙に向けた。凍てつく空間に消えていく吐息の向こうに、記憶の残像が形成されるのを眺めている。
長いこと、二人は喋らなかった。
白い吐息はやがて見えなくなり、いつの間にか窓硝子の霜も消えていた。
まだまだ寒いけれど、指先が凍るほどの冷気はもう感じなかった。
「きっと、雪国を過ぎたんだろうな」
少年がぽつりと呟いた。
「爺様のところも、雪が降っていたよ」
「戻らないの?」
「帰りたくない。このままじゃいけないんだろうけど……俺はいつまでも降りられないなんて思うのは、すごく矛盾しているんだろうな。きっとどこかで降りなくちゃいけなくて、心のどこかでは降りたいと願っているみたいだ」
「そうね。難しいけれど、あなたはまだ小さいもの」
仕方がないわ、と香澄はスカートの裾を正した。
自分が彼ほどの幼い頃は、こんなにもしっかりとしてはいなかっただろう。
少年は、まだ小学校に進学してしばらくしたばかりの身体に、アンバランスにも大人の思考を植えつけられて困惑している――香澄は、そんな印象を抱いた。
少年は、幼少期に大人の世界を生きているのだ。
香澄は、自分の思い出を振り返ってみた。
まるで昨日のことのように繊細な記憶が脳裏を流れた。父と母は、幼い香澄の世界を守り通していた。とても幸せだったことが、次々に季節を過ぎて年を重ねて行き、香澄はそれを噛みしめつつ涙を堪えた。
「どうしたんだ」
少年が戸惑って尋ねる。
「なんでもないの」
香澄はそう言って、父の遺骨を抱きしめた。
その間も、記憶は一番幸せだった時代まで進行を止めない。香澄はだからなのか、ふと、少年に話しを聞いて欲しくなった。
「少し話しをしてもいい?」
控えめに尋ねると、少年は小さな体で必死に言葉を選ぶように考え込み、そして怪訝そうな表情からどうにか力を抜いた。
「話してよ」
彼がそう言った。遠慮がちに上げられた声は、吐息交じりで、なんだか中世的で、けれどひどく柔らかかった。
10
お気に入りに追加
125
あなたにおすすめの小説
淫らな蜜に狂わされ
歌龍吟伶
恋愛
普段と変わらない日々は思わぬ形で終わりを迎える…突然の出会い、そして体も心も開かれた少女の人生録。
全体的に性的表現・性行為あり。
他所で知人限定公開していましたが、こちらに移しました。
全3話完結済みです。
【完結】お飾りの妻からの挑戦状
おのまとぺ
恋愛
公爵家から王家へと嫁いできたデイジー・シャトワーズ。待ちに待った旦那様との顔合わせ、王太子セオドア・ハミルトンが放った言葉に立ち会った使用人たちの顔は強張った。
「君はお飾りの妻だ。装飾品として慎ましく生きろ」
しかし、当のデイジーは不躾な挨拶を笑顔で受け止める。二人のドタバタ生活は心配する周囲を巻き込んで、やがて誰も予想しなかった展開へ……
◇表紙はノーコピーライトガール様より拝借しています
◇全18話で完結予定
アルバートの屈辱
プラネットプラント
恋愛
妻の姉に恋をして妻を蔑ろにするアルバートとそんな夫を愛するのを諦めてしまった妻の話。
『詰んでる不憫系悪役令嬢はチャラ男騎士として生活しています』の10年ほど前の話ですが、ほぼ無関係なので単体で読めます。
隠れオタクの女子社員は若社長に溺愛される
永久保セツナ
恋愛
【最終話まで毎日20時更新】
「少女趣味」ならぬ「少年趣味」(プラモデルやカードゲームなど男性的な趣味)を隠して暮らしていた女子社員・能登原こずえは、ある日勤めている会社のイケメン若社長・藤井スバルに趣味がバレてしまう。
しかしそこから二人は意気投合し、やがて恋愛関係に発展する――?
肝心のターゲット層である女性に理解できるか分からない異色の女性向け恋愛小説!
大正ロマン恋物語 ~将校様とサトリな私のお試し婚~
菱沼あゆ
キャラ文芸
華族の三条家の跡取り息子、三条行正と見合い結婚することになった咲子。
だが、軍人の行正は、整いすぎた美形な上に、あまりしゃべらない。
蝋人形みたいだ……と見合いの席で怯える咲子だったが。
実は、咲子には、人の心を読めるチカラがあって――。
あなたと恋に落ちるまで~御曹司は、一途に私に恋をする~
けいこ
恋愛
カフェも併設されたオシャレなパン屋で働く私は、大好きなパンに囲まれて幸せな日々を送っていた。
ただ…
トラウマを抱え、恋愛が上手く出来ない私。
誰かを好きになりたいのに傷つくのが怖いって言う恋愛こじらせ女子。
いや…もう女子と言える年齢ではない。
キラキラドキドキした恋愛はしたい…
結婚もしなきゃいけないと…思ってはいる25歳。
最近、パン屋に来てくれるようになったスーツ姿のイケメン過ぎる男性。
彼が百貨店などを幅広く経営する榊グループの社長で御曹司とわかり、店のみんなが騒ぎ出して…
そんな人が、
『「杏」のパンを、時々会社に配達してもらいたい』
だなんて、私を指名してくれて…
そして…
スーパーで買ったイチゴを落としてしまったバカな私を、必死に走って追いかけ、届けてくれた20歳の可愛い系イケメン君には、
『今度、一緒にテーマパーク行って下さい。この…メロンパンと塩パンとカフェオレのお礼したいから』
って、誘われた…
いったい私に何が起こっているの?
パン屋に出入りする同年齢の爽やかイケメン、パン屋の明るい美人店長、バイトの可愛い女の子…
たくさんの個性溢れる人々に関わる中で、私の平凡過ぎる毎日が変わっていくのがわかる。
誰かを思いっきり好きになって…
甘えてみても…いいですか?
※after story別作品で公開中(同じタイトル)
本日、私の大好きな幼馴染が大切な姉と結婚式を挙げます
結城芙由奈
恋愛
本日、私は大切な人達を2人同時に失います
<子供の頃から大好きだった幼馴染が恋する女性は私の5歳年上の姉でした。>
両親を亡くし、私を養ってくれた大切な姉に幸せになって貰いたい・・・そう願っていたのに姉は結婚を約束していた彼を事故で失ってしまった。悲しみに打ちひしがれる姉に寄り添う私の大好きな幼馴染。彼は決して私に振り向いてくれる事は無い。だから私は彼と姉が結ばれる事を願い、ついに2人は恋人同士になり、本日姉と幼馴染は結婚する。そしてそれは私が大切な2人を同時に失う日でもあった―。
※ 本編完結済。他視点での話、継続中。
※ 「カクヨム」「小説家になろう」にも掲載しています
※ 河口直人偏から少し大人向けの内容になります
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる