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香澄が二十歳を迎えた三月の下旬、またしても桜宮家から見合いの話しが舞い込んで来た。
直に電話を取った南原が、慌てたように声を潜めて「社長っ」と半ば叫んだ。
営業に出ている社員を除いて、小さな会社は騒然となった。
電話の相手は、大手企業の代表取締役を務める桜宮康徳本人だった。彼は社交辞令で香澄の二十歳の祝いを簡素に述べたあと、本題を語った。
「次男にも身を固めてもらおうとしているが、恥ずかしいことに、未だに婚約も出来ん。藤野家は家も安定しており、お嬢さんも非常につつましい女性だと窺った。是非、見合いに出席して欲しい」
話によると、桜宮晃光は仕事に優れているものの、婚約すること事態無駄だと嫌っている節があるらしい。
香澄の父は『それなら、いずれ彼が一人の女と恋に落ちるまで待てばいいじゃないか』と思ったらしい。しかしその本音は香澄たちには教えてくれたものの、緊張した口で、思わず了承してしまったのだった。
見合いは「集団見合い」だった。
一人、十分という時間の面接である。
父や母、従業員たちも憤慨を隠しきれなかったが、香澄は顔色を悪くしながらもひとまず相手の大企業に失礼にならないことを必死に考えた。
「だ、大丈夫よ。こんな女ですって、見せてあげればいいのよ。それで終わるのなら、あとからまたお見合いを催促されずにすむわ。ね?」
だが、一番不安なのは香澄だった。
次男の桜宮晃光についてのよからぬ噂は、従業員たちを通じて続々と集まってきた。
たった数日で、桜宮晃光という冷徹な人間像が凝り固まった。
「やっぱり、お金を持っている人間は嫌だわ」
母は自分のことを思い出したのか、そう言って肩を怒らせていた。
桜宮晃光は、仕事に対して完璧な人間だった。一流大学を卒業して大きな事業を成功させ、海外支店での実績もあった。
高圧的な態度で部下を率いる彼に仕事の失敗はなく、淡々とした口調や冷たい表情にもかかわらず人望がある。容姿端麗の彼に熱を上げる女性は後を絶たなかった。しかし、
「あんなのと結婚したら、幸せになれないっ」
というのが、父とその社員たちの口癖だった。
「仕事が出来る男に限って、家庭には不向きなのよ。人間の感情が溢れる、心豊かな人と結婚なさい」
香澄は、母の言葉がまともだと思えた。仕事に対して高圧的な人間が、結婚生活の中で一人にだけ愛を注ぎ続けられるなんて到底思えなかった。
香澄の理想は、常に父だった。
妻と一緒に苦難と挫折に立ち向かい、限りなく上を目指すのではなく――自分たちにとっての〝一番の幸せ〟を求める謙虚な姿勢。
携わった人々を大切にし、自分が建てた会社の社員たちを家族のように想う心。
不安なんて一つも感じさせず、確かに彼の愛はこちらに向けられているのだと実感できる毎日。
(それが、たぶん、私の理想なの)
香澄は両親が理想像だった。
◇◇◇
見合いの日、香澄は母の着物でホテルへと向かった。
広い控え席には数組の親子がおり、それぞれが順番の時刻を待っていた。
どの家族もいかついのでは、と思ってしまうほど着飾っていて、風貌からしてもお金の匂いが嫌でもしてくるようだった。
冷たい目、拒絶する背中。
「――あら、見て。また誰か候補者が来たみたいですわ」
「――やぁねぇ、母親からしても品のなさが伝わってくるわあ」
傲慢な態度、見栄、他人を傷つける言葉だと気付きもしない口調。
香澄は何もかもが嫌になった。場違いな会場にいるのだと思うと、次第に恐怖心も増してきた。移動して椅子に座る頃には、顔は血色を失い、手足は冷たくなっていた。
「人間の品定めなんて、馬鹿馬鹿しいわ」
母は、今にも逃げ出したいような口調ながらそう強気で呟いた。
香澄も気持ちは同じだったが、違っていたのは、その根にあるものが怒りではなく、恐怖だということだった。
強くなった不安が、最悪な未来を形成するいつもの癖が出てしまっていた。
そして、とうとう香澄の番が来た。
名前を呼ばれた際、心臓が口から飛び出るのではないかと思った。大理石の会場から和室に通されたとき、――香澄は初めて桜宮晃光を見た。
異国の血が混ざっているという母親譲りの栗色の髪は、光に透けて黄金色に染まっているように見えた。白い顔は、芸術品のように美しい。
ただ、美しすぎて、無表情だと横顔からは私情が読めなかった。
彼女が名前もよくわからないブランドのスーツに包まれた身体からは、自然と自信が湧きだしているのが見て取れた。
彼の顔は、女のようにも見えた。
(髪も、私のものより柔らかそうだわ――)
香澄がそんなこを思いながら向かいの席に母と向かっていると、ふと、眉根を寄せた晃光がこちらに視線を向けてきた。
見つめ合ったのは、数秒もなかっただろう。
それなのに、香澄にはずいぶん長く思えた。
こちらを振り向いた晃光の鋭い瞳が見開かれ、整った顔立ちに人間味のある幼さが差す。彼は二回ほど瞬きを繰り返すと――形のいい唇に小さな笑みを浮かべた。
「はじめまして」
彼が柔らかな声を出した。
笑顔もどこか重圧感が溢れていて、瞬時に社交辞令ができるくらい隙がない人なんだと思い、香澄は途端に怖くなってきた。
始まった見合いは、最悪だった。
香澄は緊張しすぎて挨拶もろくにスムーズに終えることができなかった。
それだというのに、自己紹介を聞き届けてすぐ、彼の口から『婚約しよう』と言われたときは、怯えきって声も上げられないほどだった。
(どうして、私なの?)
――どうして。
控室に待っている女性たちは、どれもお金の使い方を充分に知っている美女ばかりだった。気が強いキャリアウーマンのような雰囲気があり、自信溢れる教養が少しの動作にも滲み出る。
桜宮の両親は「清楚」という言葉をどうにか使い、ぎこちなく香澄を褒めた。しかし、話題は藤野の会社が大半で『まあそれならばよかろう』という目を桜宮の会長がしているのを香澄は見た。
香澄の父は、悲しそうな顔に無理やり笑みを刻んでいた。
『息子が気に入ってしまったのは仕方がない。家も、まあまあ申し分ないし』
向こうからは桜宮家の本音がひしひしと伝わってくるようだった。
「まあ、これでこの子が女性に興味が向くようになれば、もっといいお嬢さんを探すこともあるでしょうけれど」
桜宮家の母親は、冷たい瞳をしてしれっとそんなことを口にしていた。世間話か独り言にしても嫌味っぽくて、香澄は両親が今にも殴りかかるのではないかとはらはら心配した。
そうして、二人は〝いったんのところ〟婚約することになったのだった。
◇◇◇
晃光は、どこへ行っても目立つ男だった。
そして、恋人にするには大変難しい男である。
香澄が彼の〝彼女〟であることを知っていても、香澄以上の美貌と正当な家柄の娘たちは黙っていなかった。
月に数回ばかりの婚約者同士という名目の食事の際も、晃光が女に声を掛けられている間、香澄は離れた場所から都会化した街を眺めていた。
晃光は、金銭感覚もケタ違いだった。
後々のことを考えた香澄は、贅沢過ぎるほどの金銭が絡むのを拒んだ。
「あのホテルのディナーも素晴らしいんだが」
「いえ、あの、私は慣れなくて、その……落ち着ける場所がいいのです」
私のことは、ちょっとした遊びなんでしょう――。
なんてことは晃光自身に言えるはずもなかった。どうにか説得して、カフェやファミリーレストランでデートを重ねた。
晃光の携帯電話には、ひっきりなしに電話がかかってくる。
話題を振るのも彼なものだから、結局、二人がまともに会話を続けることはあまりないのでは、というのが香澄の印象だった。
「やっぱり、香澄のことが好きだ」
だが、その年の冬、晃光は二度目のプロポーズをしてきた。
香澄は、どうしていいかわからなくなった。お互いのこともあまり知らない状況が続いており、桜宮家側の都合もあって、まだ十回も会えていなかったのだ。
直に電話を取った南原が、慌てたように声を潜めて「社長っ」と半ば叫んだ。
営業に出ている社員を除いて、小さな会社は騒然となった。
電話の相手は、大手企業の代表取締役を務める桜宮康徳本人だった。彼は社交辞令で香澄の二十歳の祝いを簡素に述べたあと、本題を語った。
「次男にも身を固めてもらおうとしているが、恥ずかしいことに、未だに婚約も出来ん。藤野家は家も安定しており、お嬢さんも非常につつましい女性だと窺った。是非、見合いに出席して欲しい」
話によると、桜宮晃光は仕事に優れているものの、婚約すること事態無駄だと嫌っている節があるらしい。
香澄の父は『それなら、いずれ彼が一人の女と恋に落ちるまで待てばいいじゃないか』と思ったらしい。しかしその本音は香澄たちには教えてくれたものの、緊張した口で、思わず了承してしまったのだった。
見合いは「集団見合い」だった。
一人、十分という時間の面接である。
父や母、従業員たちも憤慨を隠しきれなかったが、香澄は顔色を悪くしながらもひとまず相手の大企業に失礼にならないことを必死に考えた。
「だ、大丈夫よ。こんな女ですって、見せてあげればいいのよ。それで終わるのなら、あとからまたお見合いを催促されずにすむわ。ね?」
だが、一番不安なのは香澄だった。
次男の桜宮晃光についてのよからぬ噂は、従業員たちを通じて続々と集まってきた。
たった数日で、桜宮晃光という冷徹な人間像が凝り固まった。
「やっぱり、お金を持っている人間は嫌だわ」
母は自分のことを思い出したのか、そう言って肩を怒らせていた。
桜宮晃光は、仕事に対して完璧な人間だった。一流大学を卒業して大きな事業を成功させ、海外支店での実績もあった。
高圧的な態度で部下を率いる彼に仕事の失敗はなく、淡々とした口調や冷たい表情にもかかわらず人望がある。容姿端麗の彼に熱を上げる女性は後を絶たなかった。しかし、
「あんなのと結婚したら、幸せになれないっ」
というのが、父とその社員たちの口癖だった。
「仕事が出来る男に限って、家庭には不向きなのよ。人間の感情が溢れる、心豊かな人と結婚なさい」
香澄は、母の言葉がまともだと思えた。仕事に対して高圧的な人間が、結婚生活の中で一人にだけ愛を注ぎ続けられるなんて到底思えなかった。
香澄の理想は、常に父だった。
妻と一緒に苦難と挫折に立ち向かい、限りなく上を目指すのではなく――自分たちにとっての〝一番の幸せ〟を求める謙虚な姿勢。
携わった人々を大切にし、自分が建てた会社の社員たちを家族のように想う心。
不安なんて一つも感じさせず、確かに彼の愛はこちらに向けられているのだと実感できる毎日。
(それが、たぶん、私の理想なの)
香澄は両親が理想像だった。
◇◇◇
見合いの日、香澄は母の着物でホテルへと向かった。
広い控え席には数組の親子がおり、それぞれが順番の時刻を待っていた。
どの家族もいかついのでは、と思ってしまうほど着飾っていて、風貌からしてもお金の匂いが嫌でもしてくるようだった。
冷たい目、拒絶する背中。
「――あら、見て。また誰か候補者が来たみたいですわ」
「――やぁねぇ、母親からしても品のなさが伝わってくるわあ」
傲慢な態度、見栄、他人を傷つける言葉だと気付きもしない口調。
香澄は何もかもが嫌になった。場違いな会場にいるのだと思うと、次第に恐怖心も増してきた。移動して椅子に座る頃には、顔は血色を失い、手足は冷たくなっていた。
「人間の品定めなんて、馬鹿馬鹿しいわ」
母は、今にも逃げ出したいような口調ながらそう強気で呟いた。
香澄も気持ちは同じだったが、違っていたのは、その根にあるものが怒りではなく、恐怖だということだった。
強くなった不安が、最悪な未来を形成するいつもの癖が出てしまっていた。
そして、とうとう香澄の番が来た。
名前を呼ばれた際、心臓が口から飛び出るのではないかと思った。大理石の会場から和室に通されたとき、――香澄は初めて桜宮晃光を見た。
異国の血が混ざっているという母親譲りの栗色の髪は、光に透けて黄金色に染まっているように見えた。白い顔は、芸術品のように美しい。
ただ、美しすぎて、無表情だと横顔からは私情が読めなかった。
彼女が名前もよくわからないブランドのスーツに包まれた身体からは、自然と自信が湧きだしているのが見て取れた。
彼の顔は、女のようにも見えた。
(髪も、私のものより柔らかそうだわ――)
香澄がそんなこを思いながら向かいの席に母と向かっていると、ふと、眉根を寄せた晃光がこちらに視線を向けてきた。
見つめ合ったのは、数秒もなかっただろう。
それなのに、香澄にはずいぶん長く思えた。
こちらを振り向いた晃光の鋭い瞳が見開かれ、整った顔立ちに人間味のある幼さが差す。彼は二回ほど瞬きを繰り返すと――形のいい唇に小さな笑みを浮かべた。
「はじめまして」
彼が柔らかな声を出した。
笑顔もどこか重圧感が溢れていて、瞬時に社交辞令ができるくらい隙がない人なんだと思い、香澄は途端に怖くなってきた。
始まった見合いは、最悪だった。
香澄は緊張しすぎて挨拶もろくにスムーズに終えることができなかった。
それだというのに、自己紹介を聞き届けてすぐ、彼の口から『婚約しよう』と言われたときは、怯えきって声も上げられないほどだった。
(どうして、私なの?)
――どうして。
控室に待っている女性たちは、どれもお金の使い方を充分に知っている美女ばかりだった。気が強いキャリアウーマンのような雰囲気があり、自信溢れる教養が少しの動作にも滲み出る。
桜宮の両親は「清楚」という言葉をどうにか使い、ぎこちなく香澄を褒めた。しかし、話題は藤野の会社が大半で『まあそれならばよかろう』という目を桜宮の会長がしているのを香澄は見た。
香澄の父は、悲しそうな顔に無理やり笑みを刻んでいた。
『息子が気に入ってしまったのは仕方がない。家も、まあまあ申し分ないし』
向こうからは桜宮家の本音がひしひしと伝わってくるようだった。
「まあ、これでこの子が女性に興味が向くようになれば、もっといいお嬢さんを探すこともあるでしょうけれど」
桜宮家の母親は、冷たい瞳をしてしれっとそんなことを口にしていた。世間話か独り言にしても嫌味っぽくて、香澄は両親が今にも殴りかかるのではないかとはらはら心配した。
そうして、二人は〝いったんのところ〟婚約することになったのだった。
◇◇◇
晃光は、どこへ行っても目立つ男だった。
そして、恋人にするには大変難しい男である。
香澄が彼の〝彼女〟であることを知っていても、香澄以上の美貌と正当な家柄の娘たちは黙っていなかった。
月に数回ばかりの婚約者同士という名目の食事の際も、晃光が女に声を掛けられている間、香澄は離れた場所から都会化した街を眺めていた。
晃光は、金銭感覚もケタ違いだった。
後々のことを考えた香澄は、贅沢過ぎるほどの金銭が絡むのを拒んだ。
「あのホテルのディナーも素晴らしいんだが」
「いえ、あの、私は慣れなくて、その……落ち着ける場所がいいのです」
私のことは、ちょっとした遊びなんでしょう――。
なんてことは晃光自身に言えるはずもなかった。どうにか説得して、カフェやファミリーレストランでデートを重ねた。
晃光の携帯電話には、ひっきりなしに電話がかかってくる。
話題を振るのも彼なものだから、結局、二人がまともに会話を続けることはあまりないのでは、というのが香澄の印象だった。
「やっぱり、香澄のことが好きだ」
だが、その年の冬、晃光は二度目のプロポーズをしてきた。
香澄は、どうしていいかわからなくなった。お互いのこともあまり知らない状況が続いており、桜宮家側の都合もあって、まだ十回も会えていなかったのだ。
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