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第二十五章 昼の森
2 白馬の王子様(妖精視点)中
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2 白馬の王子様
王子様はにっこり笑うと、僕に一歩近付いた。
「オトが、この森で三つの贈り物をもらったと聞きました。一つはこの純金の髪……」
そう言いながら、手のひらの金の糸を僕に示した。
「もう一つは女子力という名の、あの泉」
王子様は顔色も変えずに言う。僕のほうが真っ赤になった。
おいピノ! 悲報! お前の恋敵はすでに、女子力のなんたるかを知っちゃってるぞ!
それを知ってるっていうことは、要するに、彼とアリスちゃんは……そういう関係なんだろう。
「そして、男性からの愛」
「正確には、この国で一番ハンサムで権力があって賢い男の愛ね」
言いながら、僕は気付いた。その男というのはきっと、この人だったんだ。綺麗で賢い王子様。第二王子といえば、ここシブヤの領主で、次期国王。
でも、それなら逆に安心だ。
「その男の愛に関しては、報われないっていう条件つきだよ」
「ああ、オトもそんなことを言ってました。やはり、あなたがオトに贈り物をした妖精さんなんですね」
ここまで来たら、頷くしかなかった。
「うん、そうだよ」
「彼を白鳥に変えてさらったのも、あなたですか」
「あー、えっと、それは正確には僕の相棒の方で……」
「相棒? その方は今、どこに」
「うー、ちょっと出掛けちゃって……」
僕は口ごもる。すると王子様は必死の面持ちで、僕にひざまずいて言った。
「どうか、彼を返してくれませんか。もう一度彼に会えるなら、僕は何だってします」
恋に病んだ真剣な瞳、その眩いことと言ったら。こんな素敵な人に想われて、嬉しくない人がいるはずない。
僕は内心、ピノに同情した。可哀想なピノ! お前の恋敵は強敵だぞ。
詰めが甘いんだよ、ピノは。この森ならば、権力者でも手が及ばない、だって? 残念でした。彼は血だらけになってここまで来てるよ。
「アリスちゃんを、返せって?」
ああ、可哀想なピノ。
夜通し氷面鏡のアリスちゃんに見惚れてたピノ。とうとう待ちきれずに、自ら人間界に飛び出したピノ。宝物みたいに、アリスちゃんの髪を撫でては、優しく見つめてたピノ。
本当に、困ったやつだけど。
僕はピノの相棒として、やっぱり味方になってやりたい。
「それは出来ないよ」
「なぜです」
「諦めな。君の愛は報われないことになってる」
王子様はきょとんとした。
「言ったでしょ? 三番目の贈り物は、報われないって条件付きだって」
「ええ。でもそれは、この国で一番の権力と美貌と知力を持った男の話でしょう」
王子様は、肩をすくめて言った。
「僕とは関係ありません」
「は?」
僕は絶句した。何を言い出すのこの子。
「僕はその条件に当てはまる男ではありません」
「いや王子様!」
さすがの僕も、これにはつっこまずにはいられなかった。
「えっ、なぜ僕が王子だと分かったんです」
「ファラダに聞いたんだよ。てか、今それはどうでもよくてだね……」
「あなたのおっしゃるように、僕は王子です。だから、確かにこの国で権力を与えられている者の一人ではあります。でも、その贈り物とやらのせいで彼を愛したわけではありません」
僕は頭を抱えた。
「一応聞こうか。なんでそう言い切れるわけ?」
「いやだって、まず僕なんかがその条件に当てはまるはずないですし」
うわあ、言ったわ。
「あのね、君さ……自分がどれだけ恵まれてるか分かってる? 権力に美貌に知性。儚い命の人間が、願ってやまない三つのものを、君は生まれながらに持ってるんだぜ?」
「いえ、僕は愚かです。美しくもない。権力だって見かけだけ。その条件に当てはまりそうな人は他に沢山います」
僕はもう、開いた口が塞がらない。ドン引きだ。マイペースな王子様は顔を赤らめて、さらに言った。
「第一、僕の愛はすでに報われてるんです」
「は?」
「オトは、僕を愛していると言ってくれました。優しい愛のこもった目で、僕を見てくれました。誓いを、交わしました」
まったく、困ったもんだ。人間ってやつは物事を、いくらでも自分の都合のいいように解釈できる生き物なんだ。
ピノ、僕は、お前の味方をしてやる。僕ははっきりそう決めた。
「じゃあさ、王子様。僕と賭けをしない?」
「賭け?」
「自分がアリスちゃんと本当に愛しあってるっていうなら、それを証明してみてよ」
「どういうことですか」
「君の持ってる権力も美貌も知力も、ぜーんぶ無くしてみよう。それでも彼と愛しあえるか、僕に見せてよ」
王子様は困惑の表情を浮かべた。
「さすがに何もかも失うのは困る?」
僕は微笑んだ。人間の不安げな顔って、何でこんなに可愛いんだろう。
「ええと、いえ、構わないです。でもそれは、具体的にはどうすればいいかと……」
これにはずっこけた。王子様の困惑は、僕が想像してたのとはちょっと違う方向の困惑だったっぽい。
「彼を返してくれるなら何でもするって、言ったよね」
「はい」
王子様はきっぱりと頷いた。
「彼のそばにいられるなら、僕は何も要りません」
「うん、いいね。そうこなきゃ」
人間の愛ってやつの激しさには驚かされる。この夢のように美しい王子様の想いは、千年生きる妖精様も顔負けの重さだ。
限りある命を、賜物を、ほんの一瞬の逢瀬のために、燃やし尽くそうというのだから。
「まってね……僕がとびきりの愛の試練を用意してやる」
僕は腕まくりして考える。どんな魔法にしようかな。足を引っ張るだけじゃ勿体無い。せっかくだから、楽しませてほしい。感動させて欲しい。
僕はおもむろに、王子様の額に手をかざして言った。
「口を開けばヒキガエル」
「ひ、ヒキガエル?」
よし、降りてきた。ヒキガエルはマストでしょ。
「誰にも正体は話せない」
王子様はひざまずいたまま、僕の言葉を真剣に聞いている。まるで従順な子犬、迷子の子羊。ああ、そして、本当にイケメン。
「君の知性と美貌と権力は、この国で最低のレベルに堕ちる」
勿体無いな。今のままなら、アリスちゃんにこれ以上ないくらいお似合いなのに。
「その代わり、アリスちゃんのそばにはいられるようにしてやるよ」
王子様の鳶色の瞳は、それを聞いた瞬間、きらきらと輝いた。なんでそんなに嬉しそうなんだよ。僕は何だか切なくなる。
ピノの恋敵とはいえ、この純粋な王子様にも、一筋のチャンスは残してやろう。そうでなくちゃフェアじゃないし、見ていてワクワクしないからね。
「三日後の日暮れまでに、アリスちゃんと真実の愛のキスをすること。それが出来たら、君の勝ち。アリスちゃんは君のものだ。君にかかった呪いも解ける」
王子様は頷いた。
「本当にいい? ぜんぶ、失っても」
「構いません」
「オッケー。じゃあ、行くよ?」
あ、ピノには事後報告でよかったかな。一瞬迷ったけれど、もう遅い。
僕の放った魔法で、王子様の麗しい姿は、みるみる変化していった。
王子様はにっこり笑うと、僕に一歩近付いた。
「オトが、この森で三つの贈り物をもらったと聞きました。一つはこの純金の髪……」
そう言いながら、手のひらの金の糸を僕に示した。
「もう一つは女子力という名の、あの泉」
王子様は顔色も変えずに言う。僕のほうが真っ赤になった。
おいピノ! 悲報! お前の恋敵はすでに、女子力のなんたるかを知っちゃってるぞ!
それを知ってるっていうことは、要するに、彼とアリスちゃんは……そういう関係なんだろう。
「そして、男性からの愛」
「正確には、この国で一番ハンサムで権力があって賢い男の愛ね」
言いながら、僕は気付いた。その男というのはきっと、この人だったんだ。綺麗で賢い王子様。第二王子といえば、ここシブヤの領主で、次期国王。
でも、それなら逆に安心だ。
「その男の愛に関しては、報われないっていう条件つきだよ」
「ああ、オトもそんなことを言ってました。やはり、あなたがオトに贈り物をした妖精さんなんですね」
ここまで来たら、頷くしかなかった。
「うん、そうだよ」
「彼を白鳥に変えてさらったのも、あなたですか」
「あー、えっと、それは正確には僕の相棒の方で……」
「相棒? その方は今、どこに」
「うー、ちょっと出掛けちゃって……」
僕は口ごもる。すると王子様は必死の面持ちで、僕にひざまずいて言った。
「どうか、彼を返してくれませんか。もう一度彼に会えるなら、僕は何だってします」
恋に病んだ真剣な瞳、その眩いことと言ったら。こんな素敵な人に想われて、嬉しくない人がいるはずない。
僕は内心、ピノに同情した。可哀想なピノ! お前の恋敵は強敵だぞ。
詰めが甘いんだよ、ピノは。この森ならば、権力者でも手が及ばない、だって? 残念でした。彼は血だらけになってここまで来てるよ。
「アリスちゃんを、返せって?」
ああ、可哀想なピノ。
夜通し氷面鏡のアリスちゃんに見惚れてたピノ。とうとう待ちきれずに、自ら人間界に飛び出したピノ。宝物みたいに、アリスちゃんの髪を撫でては、優しく見つめてたピノ。
本当に、困ったやつだけど。
僕はピノの相棒として、やっぱり味方になってやりたい。
「それは出来ないよ」
「なぜです」
「諦めな。君の愛は報われないことになってる」
王子様はきょとんとした。
「言ったでしょ? 三番目の贈り物は、報われないって条件付きだって」
「ええ。でもそれは、この国で一番の権力と美貌と知力を持った男の話でしょう」
王子様は、肩をすくめて言った。
「僕とは関係ありません」
「は?」
僕は絶句した。何を言い出すのこの子。
「僕はその条件に当てはまる男ではありません」
「いや王子様!」
さすがの僕も、これにはつっこまずにはいられなかった。
「えっ、なぜ僕が王子だと分かったんです」
「ファラダに聞いたんだよ。てか、今それはどうでもよくてだね……」
「あなたのおっしゃるように、僕は王子です。だから、確かにこの国で権力を与えられている者の一人ではあります。でも、その贈り物とやらのせいで彼を愛したわけではありません」
僕は頭を抱えた。
「一応聞こうか。なんでそう言い切れるわけ?」
「いやだって、まず僕なんかがその条件に当てはまるはずないですし」
うわあ、言ったわ。
「あのね、君さ……自分がどれだけ恵まれてるか分かってる? 権力に美貌に知性。儚い命の人間が、願ってやまない三つのものを、君は生まれながらに持ってるんだぜ?」
「いえ、僕は愚かです。美しくもない。権力だって見かけだけ。その条件に当てはまりそうな人は他に沢山います」
僕はもう、開いた口が塞がらない。ドン引きだ。マイペースな王子様は顔を赤らめて、さらに言った。
「第一、僕の愛はすでに報われてるんです」
「は?」
「オトは、僕を愛していると言ってくれました。優しい愛のこもった目で、僕を見てくれました。誓いを、交わしました」
まったく、困ったもんだ。人間ってやつは物事を、いくらでも自分の都合のいいように解釈できる生き物なんだ。
ピノ、僕は、お前の味方をしてやる。僕ははっきりそう決めた。
「じゃあさ、王子様。僕と賭けをしない?」
「賭け?」
「自分がアリスちゃんと本当に愛しあってるっていうなら、それを証明してみてよ」
「どういうことですか」
「君の持ってる権力も美貌も知力も、ぜーんぶ無くしてみよう。それでも彼と愛しあえるか、僕に見せてよ」
王子様は困惑の表情を浮かべた。
「さすがに何もかも失うのは困る?」
僕は微笑んだ。人間の不安げな顔って、何でこんなに可愛いんだろう。
「ええと、いえ、構わないです。でもそれは、具体的にはどうすればいいかと……」
これにはずっこけた。王子様の困惑は、僕が想像してたのとはちょっと違う方向の困惑だったっぽい。
「彼を返してくれるなら何でもするって、言ったよね」
「はい」
王子様はきっぱりと頷いた。
「彼のそばにいられるなら、僕は何も要りません」
「うん、いいね。そうこなきゃ」
人間の愛ってやつの激しさには驚かされる。この夢のように美しい王子様の想いは、千年生きる妖精様も顔負けの重さだ。
限りある命を、賜物を、ほんの一瞬の逢瀬のために、燃やし尽くそうというのだから。
「まってね……僕がとびきりの愛の試練を用意してやる」
僕は腕まくりして考える。どんな魔法にしようかな。足を引っ張るだけじゃ勿体無い。せっかくだから、楽しませてほしい。感動させて欲しい。
僕はおもむろに、王子様の額に手をかざして言った。
「口を開けばヒキガエル」
「ひ、ヒキガエル?」
よし、降りてきた。ヒキガエルはマストでしょ。
「誰にも正体は話せない」
王子様はひざまずいたまま、僕の言葉を真剣に聞いている。まるで従順な子犬、迷子の子羊。ああ、そして、本当にイケメン。
「君の知性と美貌と権力は、この国で最低のレベルに堕ちる」
勿体無いな。今のままなら、アリスちゃんにこれ以上ないくらいお似合いなのに。
「その代わり、アリスちゃんのそばにはいられるようにしてやるよ」
王子様の鳶色の瞳は、それを聞いた瞬間、きらきらと輝いた。なんでそんなに嬉しそうなんだよ。僕は何だか切なくなる。
ピノの恋敵とはいえ、この純粋な王子様にも、一筋のチャンスは残してやろう。そうでなくちゃフェアじゃないし、見ていてワクワクしないからね。
「三日後の日暮れまでに、アリスちゃんと真実の愛のキスをすること。それが出来たら、君の勝ち。アリスちゃんは君のものだ。君にかかった呪いも解ける」
王子様は頷いた。
「本当にいい? ぜんぶ、失っても」
「構いません」
「オッケー。じゃあ、行くよ?」
あ、ピノには事後報告でよかったかな。一瞬迷ったけれど、もう遅い。
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