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第十二章 深夜の王宮
6 多忙な一日 後編(メイド視点)
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6 多忙な一日 後編(メイド視点)
「いけません……領主様っ……」
開いたドアから、誰かが飛び出してくる。私はとっさに柱の陰に隠れた。ローザは呆然として、暗い廊下の奥を見つめたまま動かない。私は仕方なくローザの手を引いて柱の後ろに隠れさせた。
「何するのよ! 汚い手で触らないで!」
「しっ……」
これもローザのためだと、口を塞いだ。ローザはあまりの無礼に目を白黒させている。これはもう、クビ確定かもしれない。
柱の陰から奥の様子を伺う。何やら二人の貴公子が揉みあっているようだ。喧嘩か……? あちらもこちらも騒がしい宮廷だこと。私は半ば呆れながら二人の話し声に耳をすませた。
「こ、こんなこと……ダメです……領主様……」
「……よいではないか」
どうやら領主様と、若い青年のようだ。
「ぼ、僕には心に決めた人が……」
「よいではないか、よいではないか」
さっきから、領主様の口調が時代劇の悪代官みたいなのだが。
「ああっ……いけません……そんなところを触られては……」
私は思わず身を乗り出した。二人の青年たちの影が重なり合っている。領主様が、青年を窓に押し付けているようだった。ローザがごくりと息を飲んだ。私たちは言い争いも忘れて領主様の行動を見守った。
青い月明かりのなか、領主様はその美しい指で相手の青年の顎を持ち上げた。青年の整った鼻筋と頬が白く光る。
「トーマ?!」
私とローザは驚いて同時に呟いた。ひしと抱き合ったまま成り行きを見守る。領主様の長いまつ毛が伏せられる。指先でトーマの唇をするりと撫でる。
「りょ、領主様……」
トーマの力ないつぶやきは次第に消えていった。領主様の美しい顔がトーマの顔に近づいていく。そしてとうとう、静かに二人の唇が重なった。
百戦錬磨のトーマも、あの領主様に言い寄られたらあんな子羊みたいになってしまうのか。そりゃそうだろう。私とローザの思いは今や一つだった。トーマ、そこを代われ。
「領主様……これ以上はどうか……」
もったいなくも領主様のキスを遮って、トーマは首を振った。領主様の腕をするりと抜け出して、後ずさる。
「申し訳ありません領主様……しかし、私には心に決めた娘がいるのです……」
そう言ってトーマは部屋に駆け出そうとした。まずい、こっちにくる。私は廊下の壁にさらに身を寄せた。しかし、そのトーマの手を領主様が掴む。
「待てトーマ、廊下に誰かいるようだ……」
ばれた! ローザは震え上がっている。私は仕方なく柱の陰から姿を現した。
「申し訳ございません、領主様……」
跪いて、立ち聞きしたことを詫びる。私であることに気付いたトーマが駆け寄ってきて、床に倒れた食器を銀盆に戻すのを手伝ってくれた。
領主様も近寄ってきて、私の目の前に立たれた。
「大丈夫ですか?」
「あ、あの……はい……」
すっと腰をかがめて私の顔を覗き込まれる。
相手が領主様であるというオーラに当てられたのか、月明かりに照らされたお顔があまりにお美しいからか、いい匂いがするからか。とにかく、私は領主様の瞳に見つめられて、本当に眩暈がした。
「おや、美しいスパイがここにも……」
領主様は、柱の陰のローザにも気が付いてしまわれた。
「君は昼間、母上の部屋にいた……ローザだね?」
ローザは慌ててひざまずいた。領主様はローザの手を取って、いつも王妃が世話になっているとおっしゃった。ローザは顔を真っ赤にして頷いた。言語というものを忘れてしまったようだ。
「今見たことは誰にも言わないと約束してくれるかい」
領主様の潤んだ上目遣いなど、一生のうちに目にできる女はそういないだろう。私とローザは無言で何度も頷いた。鼻血が出そうになるのを抑えるので必死だった。
領主様の背後で、トーマがこれみよがしに頬を染めて衣服の乱れを治しているのにはちょっとイラッとした。こんなにお素敵な方が、なんでよりにもよってトーマなんかにご執心なのかわからない……。
***************
領主様はローザを連れて廊下の奥へと戻られていった。部屋の前で、母上のご容体などを気にしてローザに話を聞いているようだ。いいなあ、領主様と二人っきりで密談している……。
「いこう、マリア」
トーマは銀盆を片手で持つと、私の手を引いた。ローザに見つからないうちに早くという。ついフラフラと付いて行って、トーマの部屋に入ってしまった。
「待たせてごめんよ、マリア……」
「え……ああ……ふん……」
いや、全然待ってないからとは流石の私も言い出せなかった。
「見てただろ? 領主様に言い寄られたら断れなくて……」
「見たわよ。何なの、あの羨ましすぎる状況は」
トーマは領主様の孤独をお慰めするうちに、あのようなことになったのだと言った。トーマの話はどこまでが本当なんだか分からないが、お素敵な光景であったことに間違いはない。
「今日は眼福ばかりでついてるわ……」
「え、なんのこと?」
私の脳裏には、バスローブ姿のオトをお姫様抱っこする近衛隊長の姿があった。だが、このことはオトとの約束があるからトーマのようなおしゃべり男には絶対に言うわけにいかなかった。
「なんでもない。はあ……領主様を至近距離で拝めるなんて、今夜はいい夢が見れそう。おやすみトーマ」
「えっ? 待って待って! もう帰るの?」
万全の体制を整えておくと張り切っていただけあって、部屋は綺麗に片付いていたし、ベッドサイドにはワインと花束まであった。やる気満々すぎて笑ってしまった。
私が本当に帰る気だと分かると、トーマはあれこれ手を使って引き留めようとしてきた。私は面白くなってきて、へえと話に乗っては、じゃあ帰るね……という茶番を何回か繰り返した。
「そうだ今日めっちゃ面白い新刊手に入れたんだよ? 読んでいかない?」
「へー貸して」
ドアまで来ているのにまだ引き留めようとするトーマがなんだかいじらしくなってきた。トーマはおいでと手招きするが、私は首を振る。ドアの外で、トーマが本を持ってくるのを待った。トーマが持ってきたのは意外にも羊皮紙の束だった。
「完全新作の生原稿だよ」
「へえ……ってこれ、東の国の言葉じゃない」
「俺が訳してあげるから……おいで」
東の国の言葉は得意じゃないけど、結構どぎつそうな内容なのはぱっと見でもわかるくらいだった。こんなものを夜中に耳元で翻訳されて、無事で帰れるはずがない。
「大丈夫、フアナに訳してもらうわ」
そう言って私はトーマの部屋を辞した。
***************
女中部屋に戻ると、大半はもう横になっていたが、まだ灯りも付いていたし、数人は寝る支度をして起きていた。私はフアナの隣に行き、トーマにもらった羊皮紙を手渡した。
「フアナのお母様は東の国の出身だったわよね? これ、訳せる?」
「なあに、手紙か何か?」
「BLの新作らしいの」
フアナも私もこの手の本は好物なのだ。フアナは早速目を通すと、小さな声で訳してくれた。次第にギャラリーが増えてきた。気がつくと、部屋の大半のメイドたちが耳を傾けてキャアキャア言っていた。
「ねえそれ、明日貸して」
「私も、明日ゆっくり読ませて……」
「ああ、でも、借り物だから返さないと」
メイドたちはええ~と残念そうな声をあげた。
「第一、東の国の言葉じゃ、あたしたちには読めないわね……」
「フアナが訳を読み上げてくれるから、それを誰かがメモしておくのはどう」
「誰か字の書ける人は?」
大抵、字の綺麗なフアナが、流行りの本は筆写してくれるのだが、翻訳に加えて筆記まで頼むのは気の毒だろう。自然と一同の目が私に集まる。フアナの他に字がまともに書ける者といえば私くらいしか残っていなかった。
「やれやれ……」
そう言うわけで、フアナが読み上げ、私が書き写し、みんなはキャアキャア騒いで、適当なところで寝落ちしていった。
結局、女中部屋の灯りを最後に消すのは私の役目になるのだ。
服を脱ぎ、フアナの隣に横たわる。ほんとに疲れた。瞼を閉じても、赤や緑の渦がなかなか消えない。
昨夜コカブ夫人の屋敷で、豪華な天蓋付きのベッドに寝たのが、遠い遠い過去のように思えるのだった。
「いけません……領主様っ……」
開いたドアから、誰かが飛び出してくる。私はとっさに柱の陰に隠れた。ローザは呆然として、暗い廊下の奥を見つめたまま動かない。私は仕方なくローザの手を引いて柱の後ろに隠れさせた。
「何するのよ! 汚い手で触らないで!」
「しっ……」
これもローザのためだと、口を塞いだ。ローザはあまりの無礼に目を白黒させている。これはもう、クビ確定かもしれない。
柱の陰から奥の様子を伺う。何やら二人の貴公子が揉みあっているようだ。喧嘩か……? あちらもこちらも騒がしい宮廷だこと。私は半ば呆れながら二人の話し声に耳をすませた。
「こ、こんなこと……ダメです……領主様……」
「……よいではないか」
どうやら領主様と、若い青年のようだ。
「ぼ、僕には心に決めた人が……」
「よいではないか、よいではないか」
さっきから、領主様の口調が時代劇の悪代官みたいなのだが。
「ああっ……いけません……そんなところを触られては……」
私は思わず身を乗り出した。二人の青年たちの影が重なり合っている。領主様が、青年を窓に押し付けているようだった。ローザがごくりと息を飲んだ。私たちは言い争いも忘れて領主様の行動を見守った。
青い月明かりのなか、領主様はその美しい指で相手の青年の顎を持ち上げた。青年の整った鼻筋と頬が白く光る。
「トーマ?!」
私とローザは驚いて同時に呟いた。ひしと抱き合ったまま成り行きを見守る。領主様の長いまつ毛が伏せられる。指先でトーマの唇をするりと撫でる。
「りょ、領主様……」
トーマの力ないつぶやきは次第に消えていった。領主様の美しい顔がトーマの顔に近づいていく。そしてとうとう、静かに二人の唇が重なった。
百戦錬磨のトーマも、あの領主様に言い寄られたらあんな子羊みたいになってしまうのか。そりゃそうだろう。私とローザの思いは今や一つだった。トーマ、そこを代われ。
「領主様……これ以上はどうか……」
もったいなくも領主様のキスを遮って、トーマは首を振った。領主様の腕をするりと抜け出して、後ずさる。
「申し訳ありません領主様……しかし、私には心に決めた娘がいるのです……」
そう言ってトーマは部屋に駆け出そうとした。まずい、こっちにくる。私は廊下の壁にさらに身を寄せた。しかし、そのトーマの手を領主様が掴む。
「待てトーマ、廊下に誰かいるようだ……」
ばれた! ローザは震え上がっている。私は仕方なく柱の陰から姿を現した。
「申し訳ございません、領主様……」
跪いて、立ち聞きしたことを詫びる。私であることに気付いたトーマが駆け寄ってきて、床に倒れた食器を銀盆に戻すのを手伝ってくれた。
領主様も近寄ってきて、私の目の前に立たれた。
「大丈夫ですか?」
「あ、あの……はい……」
すっと腰をかがめて私の顔を覗き込まれる。
相手が領主様であるというオーラに当てられたのか、月明かりに照らされたお顔があまりにお美しいからか、いい匂いがするからか。とにかく、私は領主様の瞳に見つめられて、本当に眩暈がした。
「おや、美しいスパイがここにも……」
領主様は、柱の陰のローザにも気が付いてしまわれた。
「君は昼間、母上の部屋にいた……ローザだね?」
ローザは慌ててひざまずいた。領主様はローザの手を取って、いつも王妃が世話になっているとおっしゃった。ローザは顔を真っ赤にして頷いた。言語というものを忘れてしまったようだ。
「今見たことは誰にも言わないと約束してくれるかい」
領主様の潤んだ上目遣いなど、一生のうちに目にできる女はそういないだろう。私とローザは無言で何度も頷いた。鼻血が出そうになるのを抑えるので必死だった。
領主様の背後で、トーマがこれみよがしに頬を染めて衣服の乱れを治しているのにはちょっとイラッとした。こんなにお素敵な方が、なんでよりにもよってトーマなんかにご執心なのかわからない……。
***************
領主様はローザを連れて廊下の奥へと戻られていった。部屋の前で、母上のご容体などを気にしてローザに話を聞いているようだ。いいなあ、領主様と二人っきりで密談している……。
「いこう、マリア」
トーマは銀盆を片手で持つと、私の手を引いた。ローザに見つからないうちに早くという。ついフラフラと付いて行って、トーマの部屋に入ってしまった。
「待たせてごめんよ、マリア……」
「え……ああ……ふん……」
いや、全然待ってないからとは流石の私も言い出せなかった。
「見てただろ? 領主様に言い寄られたら断れなくて……」
「見たわよ。何なの、あの羨ましすぎる状況は」
トーマは領主様の孤独をお慰めするうちに、あのようなことになったのだと言った。トーマの話はどこまでが本当なんだか分からないが、お素敵な光景であったことに間違いはない。
「今日は眼福ばかりでついてるわ……」
「え、なんのこと?」
私の脳裏には、バスローブ姿のオトをお姫様抱っこする近衛隊長の姿があった。だが、このことはオトとの約束があるからトーマのようなおしゃべり男には絶対に言うわけにいかなかった。
「なんでもない。はあ……領主様を至近距離で拝めるなんて、今夜はいい夢が見れそう。おやすみトーマ」
「えっ? 待って待って! もう帰るの?」
万全の体制を整えておくと張り切っていただけあって、部屋は綺麗に片付いていたし、ベッドサイドにはワインと花束まであった。やる気満々すぎて笑ってしまった。
私が本当に帰る気だと分かると、トーマはあれこれ手を使って引き留めようとしてきた。私は面白くなってきて、へえと話に乗っては、じゃあ帰るね……という茶番を何回か繰り返した。
「そうだ今日めっちゃ面白い新刊手に入れたんだよ? 読んでいかない?」
「へー貸して」
ドアまで来ているのにまだ引き留めようとするトーマがなんだかいじらしくなってきた。トーマはおいでと手招きするが、私は首を振る。ドアの外で、トーマが本を持ってくるのを待った。トーマが持ってきたのは意外にも羊皮紙の束だった。
「完全新作の生原稿だよ」
「へえ……ってこれ、東の国の言葉じゃない」
「俺が訳してあげるから……おいで」
東の国の言葉は得意じゃないけど、結構どぎつそうな内容なのはぱっと見でもわかるくらいだった。こんなものを夜中に耳元で翻訳されて、無事で帰れるはずがない。
「大丈夫、フアナに訳してもらうわ」
そう言って私はトーマの部屋を辞した。
***************
女中部屋に戻ると、大半はもう横になっていたが、まだ灯りも付いていたし、数人は寝る支度をして起きていた。私はフアナの隣に行き、トーマにもらった羊皮紙を手渡した。
「フアナのお母様は東の国の出身だったわよね? これ、訳せる?」
「なあに、手紙か何か?」
「BLの新作らしいの」
フアナも私もこの手の本は好物なのだ。フアナは早速目を通すと、小さな声で訳してくれた。次第にギャラリーが増えてきた。気がつくと、部屋の大半のメイドたちが耳を傾けてキャアキャア言っていた。
「ねえそれ、明日貸して」
「私も、明日ゆっくり読ませて……」
「ああ、でも、借り物だから返さないと」
メイドたちはええ~と残念そうな声をあげた。
「第一、東の国の言葉じゃ、あたしたちには読めないわね……」
「フアナが訳を読み上げてくれるから、それを誰かがメモしておくのはどう」
「誰か字の書ける人は?」
大抵、字の綺麗なフアナが、流行りの本は筆写してくれるのだが、翻訳に加えて筆記まで頼むのは気の毒だろう。自然と一同の目が私に集まる。フアナの他に字がまともに書ける者といえば私くらいしか残っていなかった。
「やれやれ……」
そう言うわけで、フアナが読み上げ、私が書き写し、みんなはキャアキャア騒いで、適当なところで寝落ちしていった。
結局、女中部屋の灯りを最後に消すのは私の役目になるのだ。
服を脱ぎ、フアナの隣に横たわる。ほんとに疲れた。瞼を閉じても、赤や緑の渦がなかなか消えない。
昨夜コカブ夫人の屋敷で、豪華な天蓋付きのベッドに寝たのが、遠い遠い過去のように思えるのだった。
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