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第3章 第3幕 はぐれ梁山泊極端派【絶望と憎しみと学園モノ……と大戦争!?】
第282話 すでにフラグは立っている!
しおりを挟む「今度こそ襲撃されないでほしいでヤンスなぁ。」
ウチらは戦闘要員じゃないので、学院の人達と一緒に待機することになった。きょーじゅとかいう人の作った結界の中にいれば、何か起きても身は守れると思う。ちょっと気分転換のつもりでバリケードのところまでやってきた!
「ワンちゃん、そんな事言ったら、襲撃されるフラグが立つからやめてよ!」
「またまたぁ~! そんな都合良く敵がやってくるわけ……、」
「来てやったわよ。」
「わ、わはっ!?」
早速、やってきた! しかもゴーレムじゃなくて、何とかって言うエルるんの従妹! 何しに来た? 今さら、助けてくれとか言いに来たの?
「ほ~ら、ワンちゃんがフラグ立てたから、ヘンなのが来ちゃったじゃん!」
「あ、あっしのせいでヤンスかぁ!?」
「ヘンなのとは何よ! このアバズレ女!」
「あぁ!? 今、ナンて言ったぁ?」
何がアバズレだ! クソ妹なんかに言われたくないわ! いつまでも根に持ってエルるんを虐めてくるクソのクセに! クソクセえんだよ!
「お前なんか、クソクセ女のクセに!」
「何よ、その下品な言い方は! 下品な生まれのヤツは言葉まで下品になるのね!」
「なんだか、物凄い口喧嘩が始まったでヤンス! 美少女同士の仁義なき戦いでヤンスぅ!」
なんかワンちゃんがヘンなこと言ってるけど、気にしないでおこう。こんなところまでノコノコやってきたんだから、この場で始末してやる!
「残念だったな! 今頃、エルるんはゴーレム達と戦っている! その代わりにウチが引導を渡してやろう!」
「ただの遊び人に何が出来る! お前らアバズレと犬畜生を血祭りに上げて、あの女を苦しませてやる!」
「犬畜生!? また言われたでヤンス! でも美少女だからセーフって事にするでヤンス!」
ワンちゃんめ、敵に尻尾を振るつもりか? そんなに言われたいなら毎日耳元で囁いてやるぞ! このいやしんぼめ!
「あぁ!? 何が遊び人だ! 訂正しろ! ウチはインフルエンサーとして、名の知れた存在なんだよ! 半端なお嬢崩れなアンタとは格が違うんだよ!」
「誰がお嬢崩れだ!」
どいつもこいつも遅れてるなぁ! 遊び人なんて今は死語だよ? 正しくはインフルエンサー! 常に時代の最先端を行く、民衆のリーダー的存在なんだよ!
「もう許さない! いや、最初から許すつもりはないけど、予定よりも更にギッタギタにしてやる! 出でよ、我がしもべ達よ!」
クソ妹が叫ぶと、黒ずくめの集団が現れた!気持ち悪いくらいに身長とかが一緒だから多分、全員ゴーレムだ! でも何か一人だけ人間が混じっている。
「あぁーっ!? げ、ゲイリー!? 生きてたんでヤンスね!?」
「ご、ゴリラーマン!? 貴様、そんなところで何してる!」
見覚えのあるゴリラだと思ったら、アイツだった! ジュニアから攫われたって聞いてたけど、普通に姿を現した! まさか洗脳されたのか? クソ妹にこき使われる下僕に成り果てたのか?
「このゴリラ男はタルカスおじさまに忠誠を誓ったのよ! ニセ勇者に愛想を尽かしたみたいね。だから、私のしもべ同然。おじさまのカリスマ性を以てすれば不可能はないのよ!」
「ゲゲゲゲーッ!!!」
「なんか、ゲイリーがモンスターみたいになってるでヤンス!」
何がカリスマよ! 頭おかしいんじゃない?なんか怪しげな薬でも使って、本物のゴリラにしちゃったんじゃない? そうに決まってる!
「ミャーコちゃん! 大変でヤンス! 早く誰かを呼びに行かないと……。」
「大丈夫、監視のウィザーズ・アイはあちこちに仕掛けてあるから、すぐに誰かは来るはず!」
「無駄よ。こちらもそれくらいのことは見越して不可視のフィールドを張ってあるから、察知は遅れるはず。気付く前にアンタ達を始末してやるわ!」
「わひゃーっ!? ヤバイでヤンスぅ!?」
ここはなんとかして時間を稼がないと! 結界があるから、コイツらも迂闊には入ってこれないはずだけど……。
「でも、ココはエラいきょーじゅが結界を張ってるから、アンタ達みたいなのは入って来れないんだからね!」
「フフフ! お馬鹿さんね! 結界の対策くらいおじさまは考えてあるのよ! ゴリラG、やっておしまい!」
「ゲゲゲ!」
ゲイリーが結界に向かって歩いてくる! コイツなんかに結界が破れるはずない! 剣で怖そうとしてるけど、下手に攻撃すれば逆に弾かれて吹き飛ぶはず!
「爆裂……爆刃!!!」
(ドゴォォォォォン!!!!!!!)
ゲイリーが剣を振り下ろした途端に大爆発が起きた! 爆風で巻き上がった砂埃が収まると、ヒビが入って穴が空いた結界の姿が見えてきた。結界全部が壊れたワケじゃないけど、穴が空くなんて……。あの結界は魔術でも解除が難しいって聞いてたのに!
「不思議に思ってるんでしょうけど、ニセ勇者も似たような事するんでしょう? おじさまの話によると、この男は勇者の技をトレースする能力があるらしいわ。それを利用させてもらったのよ!」
ゲイリーがゆーしゃの技をトレースしている? 前々から見様見真似で技を使ってるけど、あれはただの猿マネじゃなかった? それを悪用されたら大変なことになる! なんとかしないと……。
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