上 下
214 / 331
第3章 第2幕 はぐれ梁山泊極端派【灰と青春と学園モノ!!】

第214話 大公開(大後悔?)、オガワ流処世術!

しおりを挟む

「喰らえ! オガワ流処世術、死ん偽体超・死んだフリ!!」


 ダメ・オジとダメな叔父の世紀の対決が始まったでヤンス! でも、おじさんが初手で死んだフリを始めたでヤンス! 突然、泡を吹いて倒れたでヤンしゅう!


「これ、突っ込んだ方がいいか?」

「いやいや、無視でいいヤンス! その間に作戦会議をするでヤンスよ。」

「オガワ流処世術というのが気になって仕方ないんですけど? パワーワードすぎて頭から離れません!」

「ゴリラと同じで放置が最適解でヤンス!」


 おじさんを囮にして作戦会議をするつもりでヤンしたのに、ヘンに注意を逸らされてしまったでヤンス! あっしの勝利プランが台無しにされたでヤンス!


「ううーむむ!? タダの死んだフリだとはわかっているのに、私の紳士の精神が攻撃を全力で否定している! 悩ましい! こんなことで葛藤していてはダメダ!」


 なんかダメダオジサンが攻撃するかどうかで葛藤してるでヤンス。まさか、死んだフリがこんなに有効だなんて思わなかったでヤンスよ!


「で? どうするよ? あのオッサンがどれくらい強いのかは知らんが、もう逃げちまってもいいんじゃないか?」

「ダンジョンのラスボスは倒されてしまっているんで、脱出しても良さそうですよね?」

「今のウチに逃げるでヤンしゅか? 倒れているゴリラを回収するのが難関でヤンスな。」


 逃げるのはいいけど、気絶したゴリラがお荷物になって、お陀仏につながりかねないヤンス! アイツは筋肉の塊な上に、武器とかの装備品も重量級でヤンスよ! 唯一の脳筋のクセにネックになってるヤンス!


「むむーうう!? このままでは二度もダマされたことになってしまう! 同じ過ちを繰り返すようではダメダ!」


 ああっ!? なんかダメダオジサンが葛藤を止めたでヤンス! 作戦会議タイムは早くも終わりを告げようとしてるでヤンス!


「遠慮なく止めに入りますよ! 思い切りが良くないとダメダ! 苦労・終わーる!」


 とうとう止めを刺す段階に入ったでヤンス!ナイフとフォークを持って! 戦闘には場違いでヤンすけどゴリラを気絶させたり、ラスボスを倒すくらいでヤンス! きっとタガメおじさんなら跡形もなく吹き飛ぶでヤンス!


「おわーーーるるる……る?」

(ゴギンッ!!)


 何かがダメダオジサンの攻撃を止めた! 宝箱? あれはミミックでヤンス! なぜかミミックがおじさんを守りに入ったでヤンス!


「ワハッ!? ミミック君! 助けに来たんでガンスか? 恩に着るでガンシュー!」

「ぐんぬ! ミミック如きに邪魔をされるようではダメダ! 早く倒せないようではダメダ!」


 意外とミミックが持ちこたえているでヤンス。タダのトラップがラスボスを倒すような相手の攻撃を防いでいるでヤンスぅ!

「ゴベァ~! ゴビャァァッァッ!!」

(ビチャァァァッッ!!)
.
「ぐぬおわっ!? バカな! これは酸か! こんな至近距離での酸の噴射はダメダ!」


 ミミックが酸を吐き出したでヤンス! ナイフとフォークが溶けて、体にもかかって、泡と煙を発生させているでヤンス! なんか、ダメダオジサンの体にあり得ない物が見え隠れしてるでヤンス!


「オイ、見ろ! ヤツの体から金属の骨組みが見えるぞ! ヤツはゴーレムだったんだ!」

「み、み、み、見たなぁ! 私の正体を見てはダメダ! 見た者は完全に殲滅しなくてはダメダ!」


 恐怖の正体! 人間じゃなかったでヤンス!ダメダオジサンは開き直って、完全に服とか皮膚とかを取り払ってゴーレムの正体を現したでヤンス! 骸骨みたいな骨組みだけの姿でヤンしゅう!


「殲滅しなくてはダメダ! 君たち、もれなく、ダメにしてやる!」


 オジサンは手足を広げるポーズをして、小刻みに震え始めたでヤンス! 心臓に当たる部分にある石みたいなのが光り始めたでヤンしゅう!


「ヤベエ、エネルギー源の魔晶石を使って自爆しようとしてるぞ!」

「コレは早く逃げないといけません!」

「オガワ流処世術、脱兎脱臭《超・逃げ足ダッシュ》!」

「タダの逃走でヤンス! こんな時だけ本気の逃げをやってるでヤンしゅう!」
 オジサンだけ真っ先にエレベーターに乗り込んだでヤンスぅ!


「裏オガワ流処世術・禁じ手、裏技林ウラギリン!」

(ピシャッ!!)


 その時、エレベーターのドアがしまったでヤンス! おじさんに土壇場で裏切られたでヤンス! しかも、技扱い! ヒドいでヤンス!


「オッサンが裏切りやがった! 惜しげも無く、禁じ手を使いやがったぁ!」

「ヒドい! あの人、邪魔してばっかりじゃないですか!」


 ああーっ! 身内が色々やらかしたので、あっしもツラいでヤンス! こんな所で自爆に巻き込まれて死ぬとは思わなかったでヤンスよ! 今度こそ、タニ・ピース~完~、でヤンス!途中で打ち切り終了になるでヤンス……。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

【完結】【勇者】の称号が無かった美少年は王宮を追放されたのでのんびり異世界を謳歌する

雪雪ノ雪
ファンタジー
ある日、突然学校にいた人全員が【勇者】として召喚された。 その召喚に巻き込まれた少年柊茜は、1人だけ【勇者】の称号がなかった。 代わりにあったのは【ラグナロク】という【固有exスキル】。 それを見た柊茜は 「あー....このスキルのせいで【勇者】の称号がなかったのかー。まぁ、ス・ラ・イ・厶・に【勇者】って称号とか合わないからなぁ…」 【勇者】の称号が無かった柊茜は、王宮を追放されてしまう。 追放されてしまった柊茜は、特に慌てる事もなくのんびり異世界を謳歌する..........たぶん….... 主人公は男の娘です 基本主人公が自分を表す時は「私」と表現します

金貨1,000万枚貯まったので勇者辞めてハーレム作ってスローライフ送ります!!

夕凪五月雨影法師
ファンタジー
AIイラストあり! 追放された世界最強の勇者が、ハーレムの女の子たちと自由気ままなスローライフを送る、ちょっとエッチでハートフルな異世界ラブコメディ!! 国内最強の勇者パーティを率いる勇者ユーリが、突然の引退を宣言した。 幼い頃に神託を受けて勇者に選ばれて以来、寝る間も惜しんで人々を助け続けてきたユーリ。 彼はもう限界だったのだ。 「これからは好きな時に寝て、好きな時に食べて、好きな時に好きな子とエッチしてやる!! ハーレム作ってやるーーーー!!」 そんな発言に愛想を尽かし、パーティメンバーは彼の元から去っていくが……。 その引退の裏には、世界をも巻き込む大規模な陰謀が隠されていた。 その陰謀によって、ユーリは勇者引退を余儀なくされ、全てを失った……。 かのように思われた。 「はい、じゃあ僕もう勇者じゃないから、こっからは好きにやらせて貰うね」 勇者としての条約や規約に縛られていた彼は、力をセーブしたまま活動を強いられていたのだ。 本来の力を取り戻した彼は、その強大な魔力と、金貨1,000万枚にものを言わせ、好き勝手に人々を救い、気ままに高難度ダンジョンを攻略し、そして自身をざまぁした巨大な陰謀に立ち向かっていく!! 基本的には、金持ちで最強の勇者が、ハーレムの女の子たちとまったりするだけのスローライフコメディです。 異世界版の光源氏のようなストーリーです! ……やっぱりちょっと違います笑 また、AIイラストは初心者ですので、あくまでも小説のおまけ程度に考えていただければ……(震え声)

校長室のソファの染みを知っていますか?

フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。 しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。 座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る

クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~

いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。 他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。 「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。 しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。 1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化! 自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働! 「転移者が世界を良くする?」 「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」 追放された少年の第2の人生が、始まる――! ※本作品は他サイト様でも掲載中です。

エラーから始まる異世界生活

KeyBow
ファンタジー
45歳リーマンの志郎は本来異世界転移されないはずだったが、何が原因か高校生の異世界勇者召喚に巻き込まれる。 本来の人数より1名増の影響か転移処理でエラーが発生する。 高校生は正常?に転移されたようだが、志郎はエラー召喚されてしまった。 冤罪で多くの魔物うようよするような所に放逐がされ、死にそうになりながら一人の少女と出会う。 その後冒険者として生きて行かざるを得ず奴隷を買い成り上がっていく物語。 某刑事のように”あの女(王女)絶対いずれしょんべんぶっ掛けてやる”事を当面の目標の一つとして。 実は所有するギフトはかなりレアなぶっ飛びな内容で、召喚された中では最強だったはずである。 勇者として活躍するのかしないのか? 能力を鍛え、復讐と色々エラーがあり屈折してしまった心を、召還時のエラーで壊れた記憶を抱えてもがきながら奴隷の少女達に救われるて変わっていく第二の人生を歩む志郎の物語が始まる。 多分チーレムになったり残酷表現があります。苦手な方はお気をつけ下さい。 初めての作品にお付き合い下さい。

【R18】童貞のまま転生し悪魔になったけど、エロ女騎士を救ったら筆下ろしを手伝ってくれる契約をしてくれた。

飼猫タマ
ファンタジー
訳あって、冒険者をしている没落騎士の娘、アナ·アナシア。 ダンジョン探索中、フロアーボスの付き人悪魔Bに捕まり、恥辱を受けていた。 そんな折、そのダンジョンのフロアーボスである、残虐で鬼畜だと巷で噂の悪魔Aが復活してしまい、アナ·アナシアは死を覚悟する。 しかし、その悪魔は違う意味で悪魔らしくなかった。 自分の前世は人間だったと言い張り、自分は童貞で、SEXさせてくれたらアナ·アナシアを殺さないと言う。 アナ·アナシアは殺さない為に、童貞チェリーボーイの悪魔Aの筆下ろしをする契約をしたのだった!

レベルが上がらずパーティから捨てられましたが、実は成長曲線が「勇者」でした

桐山じゃろ
ファンタジー
同い年の幼馴染で作ったパーティの中で、ラウトだけがレベル10から上がらなくなってしまった。パーティリーダーのセルパンはラウトに頼り切っている現状に気づかないまま、レベルが低いという理由だけでラウトをパーティから追放する。しかしその後、仲間のひとりはラウトについてきてくれたし、弱い魔物を倒しただけでレベルが上がり始めた。やがてラウトは精霊に寵愛されし最強の勇者となる。一方でラウトを捨てた元仲間たちは自業自得によるざまぁに遭ったりします。※小説家になろう、カクヨムにも同じものを公開しています。

勇者に幼馴染で婚約者の彼女を寝取られたら、勇者のパーティーが仲間になった。~ただの村人だった青年は、魔術師、聖女、剣聖を仲間にして旅に出る~

霜月雹花
ファンタジー
田舎で住む少年ロイドには、幼馴染で婚約者のルネが居た。しかし、いつもの様に農作業をしていると、ルネから呼び出しを受けて付いて行くとルネの両親と勇者が居て、ルネは勇者と一緒になると告げられた。村人達もルネが勇者と一緒になれば村が有名になると思い上がり、ロイドを村から追い出した。。  ロイドはそんなルネや村人達の行動に心が折れ、村から近い湖で一人泣いていると、勇者の仲間である3人の女性がロイドの所へとやって来て、ロイドに向かって「一緒に旅に出ないか」と持ち掛けられた。  これは、勇者に幼馴染で婚約者を寝取られた少年が、勇者の仲間から誘われ、時に人助けをしたり、時に冒険をする。そんなお話である

処理中です...