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第3章 第2幕 はぐれ梁山泊極端派【灰と青春と学園モノ!!】
第209話 タニシング・バズーカ!!
しおりを挟む「あ、あのぉー、モシカシテ、あなたがラスボス様でヤンスか?」
おじさんに無理矢理押し込まれたエレベーターは最下層行きでヤンした。到着したあっしらは恐る恐るフロア内を探っていたら、とてつもないオーラを放つ存在に遭遇したでヤンス! 暗がりで姿は見えないヤンスけど、真っ赤に光る目が怖さを際立たせているでヤンス!
「返事がない。タダの屍のようだ、ッス。」
「滅多な事を言うもんじゃないでヤンス! ほらっ、機嫌を悪くされたで遊ばされてラリルレロでヤンス!」
「タニシさん、最後の方、何言ってるかわかりません。何語なんですか?」
「合い言葉はラリルレロ! これは常識でヤンス!」
「余計に意味がわかりません!」
あぁーっ!? 心なしか、ラスボス様の目の輝きが強くなった様な気がするでヤンス! ゴリラが失礼にも屍とか言ったのがマズかったでヤンス!
「ここはとにかく先手一生ッス! こっちから仕掛けて爆破してやりやしょうぜ!!」
「先手必勝ですよ! 間違えてます!」
「パイセン! 例のスペシャル・コンビネーション・α、試してやりやしょうぜ!」
「おうあっ! な、なにをするぅー、でヤンス!」
ゲイリーがあっしの体を掴んで、構えたでヤンス。あっしをラスボス様に向けて! これは本気でヤンス! あっしらが秘密裏に開発していたツープラトン技がこんな所で使われようとは! 死ぬときに使用されるとは思わなかったでヤンスぅ!
「タニシング・バズーカ!!」
「ひーーっ!?」
「えぇ!? タニシさんを投げるんですかぁ!?」
(ひゅーん!!)
ああ、人は死を目前にすると、時間の流れがゆっくりになるんでヤンスなぁ。中々、着弾しないでヤンス。なんだか、走馬灯の様な物が見えてきたでヤンス。アレはミャーコちゃんにセクハラして殺されかけた時、毎日徹夜して、エロフィギュアを作った時、色んな事があったでヤンスなあ。でも、エロいことしか浮かんでこなかったでヤンス!
(ズドォォーーーーーン!!!!)
た、たーまやーっ! あっしの太く短い人生は終わりを迎えました。今までご視聴ありがとうございヤンした。ダンディー・タニやんの奇妙な冒険~完?~ タ
ニシ先生の次回作にご期待下さい。
ん? アレ? 意識があるでヤンス? あっしはケッシの覚悟で意を決したでヤンすけど、意識があるヤンス? まさかここは天国? やった! 天国って事は天使さんがいるはずヤンス! いるんだったら散々、セクハラしまくってやるヤンスぅ!
「む、ムチュゥーーッ! まずは手始めに挨拶代わりのキスを……。」
「ちょっ!? タニシさん、落ち着いて下さい! 僕ですよ! ジムです! 気持ち悪いことは止めて下さい!」
「おうあっ!? 天使ちゃんが気弱少年に化けたでヤンス!」
「ひ、ヒドい……。色々とヒドい……。」
ラスボス様、ラスボス様はどうなったでヤンス? 巨大なデーモンの姿をしたラスボス様が倒れている。もしかして、勝った? あの強烈な赤い眼光も光を失ってるでヤンス?
「ハッハ!! 俺っちらにかかれば屁でも無い相手ッスね! クソ雑魚ッスわ!!」
「倒したんでしょうか? 声も何も上げずに倒れただけだったような……?」
倒れただけ説が出てきたでヤンス。あっしは実は弱かった説を推したいでヤンスね。でも、さっきの爆発で怪我とかもしてないのが怪しい説。それはあっしにもいえることでヤンスけど。とりあえず、あっしは不死身説!
「ダメダ……。」
「……!? なにか言ったでヤンスか?」
「いえ? 何も?」
幻聴? 聞きたくない声、見たくない悪夢が蘇ってきたでヤンスかな? ラスボス様から聞こえたような?
「ダンジョンのラスボスがこんなに弱いようじゃ、ダメダ!!!」
(ボゴォーーーーン!!!!)
「で、出たぁ!?」
ダメダ・オジサンがラスボス様から生えてきたでヤンスぅ! 悪夢でヤンス! せっかく逃げてきたのにまた出くわしたでヤンス! タガメおじさんに足止めされてるはずでヤンしたのに! おじさんは何をやってたでヤンスか?
「ラスボスが簡単に倒されるようではダメダ。暇を持て余した私に倒されるようではダメダ!だから、張りぼてでいかにも死んでいない様に誤魔化したが、ダメダ、った!!」
「オジサンが自ら白状したでヤンス!」
「ラスボスを暇つぶしに倒してしまったんですかぁ!?」
「だから、私がラスボスの代わりをやらないと……ダメダ!!!!」
おうわぁ! ラスボス以上のラスボスが登場してしまったでヤンス! うっかりラスボスを倒すぐらい強い人と戦わないといけない? もうダメダ! ダメダコリャでヤンス! あとオジサンがラスボスから出てきた事とか、タガメおじさんの行方を深く考えては……ダメダ!
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